日本ミュージカル資料室

CROSS ROAD

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クロスロード〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜【登録タグ:2022年 作品:く 国産ミュージカル

上演概要

  • 国産ミュージカル

あらすじ(公式サイトより)

皆さん、こんな噂を聞いたことはありませんか?
街外れの十字路には音楽の悪魔が棲む・・・
その悪魔は才能を与えてくれる・・・
世界中が虜になる音楽の才能を・・・
19世紀はまさに音楽に魅了された時代だった。
数多の音楽家が誕生し
人々はその才能を愛で
その美しい調べに酔いしれ
音楽が世界を支配したその時代に
突如として音楽史に登場し
音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた
ニコロ・パガニーニ
彼には常にある噂がつきまとった。
悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた・・・・と。
街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んだ彼は
100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆく事になる。
19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に
音楽を司る悪魔と
悪魔のヴァイリニストと呼ばれた男が奏でるメロディーは
ヨーロッパを
そして世界を熱狂させてゆく・・・

上演情報

日本初演:2022年

【初演】2022年

  • 2022年6月7日(火)〜6月30日(木):シアタークリエ
    • 6月24日〜25日:一部公演中止(早川聖来体調不良のため)
    • 料金●12000円

登場人物

ニコロ・パガニーニ

悪魔と呼ばれた天才ヴァイオリニスト。1782年イタリアのジェノヴァに生まれる。幼い頃からヴァイオリンの才能を開花させ、「天才」と言われ続けるも、「自分の才能がないことを知るくらい才能があった」パガニーニは、誰よりも自身の才能の限界を突きつけられ育つ。やがて家族や周囲の期待が彼を追い詰め、結果的に街外れの十字路で、音楽の悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んでしまう。それは、「命」と引き換えに天才だけが奏でられる「最高のメロディー」を100万曲演奏できるというものだったが、その先に待つのは死。やがて彼が奏でるメロディーは命の砂時計のように、残り少ない命の残り時間を刻んでゆくのだった。

アムドゥスキアス

音楽を司る悪魔。ソロモン72柱の魔神にして29の軍団が長(おさ)、地獄の公爵。音楽を愛し、音楽を授け、音楽を司る悪魔。軽快な話術と、紳士的な態度で、音楽を求め音楽に苦悩する若き音楽家に忍び寄り、血の契約を提示する。様々な方法で人を堕落させる72柱の魔神たちの中で唯一、魔性の音楽で人間を堕落させる珍しい悪魔。その一挙一動にリズムがあり、一言一句にメロディーが溢れているが、時折隠しきれない魔神の恐ろしさを垣間見せる。音楽で溢れたこの時代において、パガニーニに特に執着しており、彼を自らの最高傑作とすべく、彼と彼に関わる人間たちを翻弄してゆく。

アーシャ

自由に音楽を愛するジプシーの娘。19世紀のヨーロッパにおいて、様々な音楽家に影響を与えた流浪の民の一人である。最初はパガニーニの純粋なファンであり、楽屋や劇場に忍び込んではパガニーニの音楽を盗み聞き、何度となくパガニーニに「劇場猫」と罵倒され、つまみ出されるが、懲りることはない。やがて、パガニーニやその恋人エリザが抱える苦悩に気づくようになり、パガニーニの良き理解者となる。天真爛漫でへこたれず、底抜けに明るい態度は時にパガニーニを苛つかせ、時にパガニーニの支えとなる。天才ではないが、流浪の旅で覚えた様々な楽器や音楽を知っている。

エリザ・ボナパルト

ナポレオン皇帝の妹。ナポレオン・ボナパルトの妹。アムドゥスキアスの差し向けたファム・ファタルとして登場する。眉目秀麗で頭の回転も早いが浪費家。また退屈な王宮の生活に飽き飽きしており、常にスリルを求めている。彼女との自堕落な生活の中で、パガニーニは命(音楽)を無駄に削ることになる。やがてパガニーニを心の底から愛するようになったエリザは、自分の存在がパガニーニを死の淵へ追いやってしまっていることに気付き、「アムドゥスキアスの思い通りにはならない」と断腸の思いでパガニーニを追放する。

コスタ

パガニーニのヴァイオリンの師。幼い頃からのパガニーニのヴァイオリンの師。社交的で明るい人物であるが、中身は俗物的なところがある人物で、良くも悪くも現実的。音楽に関して非常に鋭い感性と洞察力を持っており、パガニーニが自らを「天才にはなれない」と言う、彼の限界にも気づいている。悪魔と契約したパガニーニの演奏を聴いて、最初にその異変を察知する人物。

アルマンド

パガニーニに仕える執事。パガニーニの忠実な執事であり、音楽にはかなり詳しい。 パガニーニからは「パロマ一の頑固者」と言われるほど堅物であり、年齢はパガニーニより年上であるため、執事でありながらパガニーニを時に叱り、時に励まし、影となり、日向となり支えてきた。パガニーニが死んだ今でさえ、無人となった屋敷とパガニーニの残り香を守っている。非常に紳士的な人物であり、ジプシーであるアーシャにも誠実に接し、彼女のことを十字路の悪魔から守ろうとする。「悪魔」と人から遠ざけられた、今は亡きパガニーニの物語をストーリーテリングする役どころである。

テレーザ

心優しきパガニーニの母。パガニーニの母親。貧しい生活の中でも力強く家族を守り、ささやかな幸せを大切にしている。息子を貧しい生活からヴァイオリンの腕一つで抜け出させたいと願う一心で、ジェノヴァで最高のヴァイオリン教育を受けさせる。パガニーニの幸せをただただ祈っている母親。パガニーニの「僕を誇りに思う?」という問いかけに「sempre...(いつもよ・・・)」と答えてきた。次第に苦悩しながら演奏するようになる息子を心配している。パガニーニが「天才」と呼ばれようと「悪魔」と呼ばれようと、いつも変わらず彼を応援し続ける優しい母親であるが、芯の部分はとても気丈であり、彼女のある行動がパガニーニを救うきっかけとなる。

配役

役柄 2022
ニコロ・パガニーニ 相葉裕樹
水江建太
アムドゥスキアス 中川晃教
アーシャ 早川聖来(乃木坂46)
宮田佳奈(※)
エリザ・ボナパルト 青野紗穂
コスタ 畠中洋
アルマンド 山寺宏一
戸井勝海
テレーザ 香寿たつき
※…代役(6月27日〜30日)

スタッフ

  • 原作・脚本・作詞・演出:藤沢文翁
  • 作曲・音楽監督:村中俊之
  • 音楽スーパーバイザー:塩田明弘
  • 美術:野村真紀(東宝舞台)
  • 照明:久保良明(エヂソンライトハウス)
  • 衣裳:大戸美貴(東宝舞台)
  • 音響:大野美由紀
  • ヘアメイク宮内宏明(M’s factory)
  • 振付:楢木和也(梅棒)
  • 歌唱指導:市川祐子
  • 音楽監督助手:大隅一菜
  • 稽古ピアノ:石川花蓮
  • 演出助手:末永陽一
  • 舞台監督:山本圭太
  • 制作:上村幸穂・加藤葉子
  • プロデューサー:白石朋子・吉田訓和
  • 宣伝美術:菅沼結美
  • 宣伝写真:大靏円
  • 製作:東宝株式会社



外部リンク

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