ワムウ

ワムウ Wamuu

登場作品 ジョジョの奇妙な冒険第二部 「戦闘潮流」
種族 柱の男
性別 男性
一人称
特殊能力 風の流法

「俺はお前に出逢う為に1万数千年もさまよってたのかもしれぬ」


概要

かつて波紋使いたちを滅ぼした謎の生命体「柱の男」の一人。 年齢は1万2千歳。TVアニメ版のCVは大塚明夫。
「柱の男」の中での地位は三位だが、カーズに「戦闘の天才」と言わしめさせ一目置かれる程の実力者。
物語開始の2000年前に究極生命体になるために必要なスーパーエイジャを求め、中南米から海を渡ってローマ帝国時代のヨーロッパに侵攻するが休眠期に入ってしまい、ローマの地下の遺跡で眠りについていた。
そして1939年、二人の主たちに先んじて目覚め、ナチス軍の発掘部隊を捕食して殲滅。
その後、3人でエイジャの赤石を探すために地上に出ようとしたところをジョセフシーザーに阻まれる。
この際の戦闘でジョセフの心臓に毒の仕込まれた「死のウェディングリング」をはめ込み、33日の猶予を与えて決闘を約束させた。
エシディシを倒されたのち、再度ジョセフたちと遭遇しシーザーと激突。
成長したシーザーに押されかけるも、隙をついて「神砂嵐」で勝利。
その際シーザーに解毒剤入りのピアスを盗られ、命を削って生み出した「血のシャボン」でジョセフたちのもとに届けられそうになるが、シーザーの死を恐れず仲間のために戦う姿に敬意を表し、これを見逃した。
そしてピッツベルリナ山でジョセフと約束の決闘が開戦。
伝統の戦車戦で様々な流法を繰り出してジョセフを圧倒するも、ワムウもの意表を突くジョセフの奇策に形勢が逆転。
最終流法・渾楔颯で命懸けの勝ちを取りに行くも、ジョセフと、シーザーとの見えない絆の力の前に敗れ去った。
死の間際、首だけになりながらも自分に対して敬意を払ったジョセフを殺そうと殺到する吸血鬼たちを一喝し、最後の力を振り絞って制止し、ジョセフに最大級の敬意を表しながら、風の中へと消えて逝った。


外見

帽子を被っており、顔にはフェイスペイントを塗っている。
半裸の屈強な体格の大男。頭部には角を収納している。


性格

「強者こそが友」と言う発言が示す通り、正々堂々とした戦闘を重んじる生粋の武人。
他の柱の男同様に人間を殺すことへの呵責は一切見せないが、相応の実力と信念を持つ相手には例え人間であろうと敬意を示す。
カーズエシディシに非常に忠実だが闘いにおいては自らの美学を優先し、二人もそのことを承知している。


能力

風の流法

ワムウが編み出した風を操る流法(モード)。
暴風を腕から放つ、かまいたちを発生させる、風のプロテクターを纏うことで透明人間と化す等多彩な能力を見せる。
必殺技は両腕の高速回転によって竜巻を発生させ敵を粉砕する「闘技・神砂嵐」。
切り札として膨大な量の空気を取り込んで圧縮させ、角から超高圧の風のメスとして放つ「最終流法・渾楔颯」を持つが凄まじい風の圧力によって自身の肉体をも崩壊させかねない諸刃の剣である。

柱の男の能力

食物連鎖の頂点に立つ「闇の一族(柱の男)」としての能力。
柱の男は全身が消化細胞となっており、触れた生物を吸収して補食する。
単純な身体能力においても吸血鬼を上回り、肉体の変形や遠隔操作など数々の超常的な能力を持つ。
しかし日光を浴びると身体が石化してしまい、強力な波紋を食らうと消滅するといった弱点がある。

ワムウは戦闘の天才と称される程の実力者であり、作中で登場した柱の男でも屈指の戦闘力を持つ。


+ 本ロワにおけるネタバレ

本ロワにおける動向

初登場話 023:北風と太陽
死亡話 :[]
登場話数 5話
登場時期 ジョセフの心臓にリングを入れた後~エシディシ死亡前
スタンス 危険対主催

詳細

初登場は第23話「北風と太陽」。
下衆な殺し合いを強要する主催者への怒りを抱きつつも、名簿を確認し会場に主君であるカーズエシディシがいることに気付く。
内心穏やかではないがあくまで二人への忠義を優先し合流をするべく、そしてジョセフシーザーとの決着をつけるべく行動を開始する。
直後に霊烏路空の襲撃を受け、交戦。太陽の化身である八咫烏の力を持つ彼女に苦戦をしながらも高い戦闘技術や流法を駆使して引き分けに持ち込む。
空との交戦によって彼の胸に込み上げたのは久しい昂揚感だった。殺し合いに巻き込まれているのが相応の強者であることを知り、戦闘を存分に楽しむべく主君と合流するまでの間ゲームに乗ることを決意した。

第40話「Missing Powers」にて、空との戦闘で失った指の代わりを捜すべく魔法の森を探索していた。
そこで柱の男の一人であるサンタナと遭遇。主達から見捨てられているとはいえあくまで仲間の一人として扱い、波紋戦士に関する警告と共に「主達と合流し、指示を仰ぐ」ことを指示した。
冷ややかな態度で距離感を保ってはいたが、カーズらとは違いサンタナに対し僅かながらも同胞としての情は見せていた。

第69話「一万と二千年の孤独」の冒頭では、そびえ立つ鉄塔の頂上に立ち会場を見渡すワムウの姿があった。
既に会場内のあちこちで戦いの戦火が上がり始めていたが、彼が求めているものは主であるエシディシの能力でもある「炎」の戦火。
その中で一際目立つ火の光を目撃した彼は目的地を北東と見定め、すぐに大蝦蟇の池のほとりへと移動する。
そこで見たものは紛れも無く、主であるカーズが惨殺した後であろうタルカスナズーリンの死体。
すでに主はここには居ないと悟ったワムウは次の目的地F-2へと移動するも、手掛かりは得られなかった。
しかしその時、彼の目に映った物は南方で輝く「黒い太陽」。自分の闘いへの「飢え」を満たしてくれる存在、霊烏路空との再戦を望むべくワムウは走る。
だがその場所へ着いた時には既に敵の影は無かった。ことごとく獲物を取り逃す間の悪さを噛み締めて去り歩くワムウの背中には、どこか孤独を感じるのだった…

第80話「嵐の中で輝いて」の冒頭では様々な感情を渦巻かせながら森の中を進むワムウの姿があった。
心の中で膨れ上がる『闘志』だけが男を突き動かす動機と成り得ていたのだ。
そんな中、ワムウは二人の参加者である空条徐倫霧雨魔理沙と遭遇。二人を手練と感じるや、すぐに襲い掛かった。
柱の男としての超人的な肉体能力で次第に彼女らを追い詰めるワムウ。彼の必殺技「神砂嵐」が徐倫に炸裂、戦況はワムウが圧倒していた。
それでも諦めず立ち上がる徐倫を前にワムウは不敵に笑う。そしてそんな彼女を見て魔理沙も触発される。
『一夜のクシナダ』を利用した魔理沙の決死のサポートが決め手となり、とうとうワムウは膝をつき、敗走を余儀なくされた。
走り続けるワムウの表情は例えようのない感情が混ざり合っていたが、戦士として闘うことの充足感が少しずつ自分を満たしていくことに気付く。

第103話「ワムウとこいしのDOKIDOKI添い寝物語」では空条徐倫霧雨魔理沙との激闘を経て様々な感情を渦巻かせながらも廃洋館へと辿り着いた。
動けぬ日中では拠点と成り得るため、すぐさま屋敷の間取りを確認する。そして静かに座り込み、瞑想と共にこれまでの己の激動ともいえる感情と冷静に向き合い始めた。
徐倫と魔理沙との戦闘において、明らかに感情を乱すような盲目的な闘いをしてしまった事を恥とし、反省する。
その戒めとして、また精神を落ち着かせる儀式として、ワムウは自らの両目を抉った。
再び思索していく最中、気配を悟られもせず背後から話しかけてきたのは覚り妖怪の古明地こいし
女子供に手をかける真似を嫌うワムウは彼女を無視し続けるが、そのうち彼女の口からは虫の鳴くような慟哭が漏れ始める。
迷うこいしにワムウは『強さ』の何たるかを語る。失いかけていた『信念』をこいしの独白によって見つめ直すことが出来た、その礼代わりとして。
心の負担が幾分軽くなったこいしは少しだけ微笑み、ワムウの逞しき膝を枕として夢の世界に落ちる。
自身のペースを乱され鬱陶しがるも、ワムウは彼女を振り払う事も出来ず、こうして柱の男と覚れぬ覚りの奇妙な朝は過ぎていくのだった。

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最終更新:2014年10月20日 02:36