ザイシャ=アンディライリー

性別:女性
年齢:14歳
属性:水
起源:輪転
所属:無所属
サーヴァント:セイバー(ジョン欠地王)

[プロフィール]
 訳あって実家を出奔し、4年ほど漂泊の毎日を送っているろしあじん。
 現在は時計塔周辺がねぐらだが、年齢にしては外見が若いためジュニアスクールくらいの子どもと間違われることも多い。
 美しい銀髪だが、持ち主が髪の毛のケアという概念を知らない上に着飾ることに無頓着。
 それどころか腰元まで及ぶ長い髪が邪魔だとさえ思っているため、無残にも煤けて適当なボロ紐で結ばれている。
 決して真面目な性格ではないが約束事には厳しい。
 その徹底ぶりは契約魔術を独自に開発して契約の度に用いるほど。口約束程度でも使うことがある。
 これはザイシャが他人を一欠片も信じておらず、心を許した親しい相手でも信用することだけは無いため。
 趣味は自殺。

[機能]
 アンディライリー家の命題の一つである『存在依存関係の逆転による擬似的第三魔法』
 ザイシャはその完成形であり、細胞一片にまで刻まれた回路と復元呪詛の領域に達した魔術によって肉の器を修復する。
 例え体をすり潰されようとも17分割されようとも生命が失われようとも魂が拡散されないために死ぬことはない。
 簡単に言えば粉々になっても元に戻る形状記憶合金。死徒のようで死徒ですらないナニカ。
 しかし、復元機能に大きくリソースを奪われたため、その補填として五感や運動機能などのオプションは制限されている。
 特に消化機能、排泄機能、生殖機能、免疫機能は完全にオミットされた。
 魂が剥がれる痛みを利用した術式で魂を楔しているため、霊的な痛みと肉体的な痛みを混同し、常に痛みを感じるように設定されている。
 また、術式を安定させるために痛覚が過剰に反応する機能も埋め込まれており、混同した痛みは大幅に増幅される。
 よって、足を一歩踏み出す度に全身の筋肉の一本一本から神経を錆びたヤスリで擦り切られたような痛みが襲うこととなる。
 活動には魔力を使用しており、消化機能の代わりに飲み込んだものを魔力として変換する霊体の"炉"を内蔵している。
 通常食から生成できる魔力は少ないため、ザイシャの食事は基本的に神秘や魔力を蓄えた物体がメインである。

[食事]
 好きな食べ物は実家で製造していた女性型ホムンクルスの毛髪(の魔力)と神秘を内包した宝石。
 前者は白砂糖のように澄んだ甘さで後者はワインのようにまろやかで奥深い味とザイシャは主張している。
 嫌いな食べ物は刀剣類を始めとした武器系。
 これは喉に刺さるから、顎をはずさなければ飲み込めないからという単純な理由であり、
 そもそも味覚と嗅覚がほとんど無いので基本的に好き嫌いはしない。

[魔術]
 得意とするのはアンディライリー家の魔術である束縛魔術。
 石化とまでは行かないが足止めすることにかけては一流。
 オリジナルの契約魔術は古くから使われる契約の呪いに束縛魔術を組み込んだもので、
 契約破りには一つの欺瞞の代償として一つだけ真実を強制できる。
 戦闘用の魔術も使えなくはないが常に自動蘇生にリソースが割かれているので威力はしょぼい。
 脳が焼け切れるレベルのオーバーロードで出力を無理やり上げているが、それでも人並みの威力しか出せない。
 ちなみにオーバーロードして魔術撃つたびに死んでいるがシームレスで復活するので何も問題ない。
 戦闘自体への才能や適性はかなり高いが、運動機能が限りなく低いので昇華されることはないだろう。

[人物]
 長年の付き合いで慣れたといえ、ザイシャは呼吸だけでも灼けるような痛みが走る体をひどく憎んでいる。
 その抹殺のために5歳の頃から飛び降りや失血はもちろんのこと、様々な方法を用いて自分を殺そうと試みていたがそのことごとくが失敗。
 ザイシャがいくら死なないとは言えども何か異常が起こるとも限らないと考えた当主は工房奥深くにザイシャを幽閉したが、
 牢に入れても自分をミンチにして隙間から逃げ出し、魔術的な束縛も基点となる部位を抉ってしまうので自殺を止めることは出来なかった。
 アンディライリーからの出奔も自殺のネタが尽きたザイシャが外の世界で新たな自殺方法を手に入れようと思ったことから。
 この時工房のトラップやらなんやらに引っかかって5、6回死んだがやっぱり死ねなかった。
 聖杯戦争に参加したのも「英霊なら私を殺してくれるかもしれない!」と期待したため。
 召喚早々口上を告げる前に令呪を以ってマスターの殺害を命じられたジョンは困惑した。

[サーヴァント]
 サーヴァントであるジョンからは「哀れにもヒュドラの毒に冒された完全無欠のハズレマスター」という評定を受けており、
 そんな評価をつけながらとても嬉しそうなジョンをちょっと気持ち悪く思っている。
 あと召喚したときに自室で「まさに愚王にふさわしい『土地』だな」と言われたのが馬鹿にされたようでむかっ腹がたった。
 更にジョン本人は裏切りの史実の通り、契約と言うものを重視しておらず、
 それだというのにジョンの宝具は自分の契約魔術の上位にあたることもあって、気持ちのベクトルは嫌いの方を向く。
 その後、宝具の効果だったとしても、どんな些細な約束も必ず履行し、
 サーヴァントとして自分を守ることを第一とするジョンを見て少しだけ見直した。
 が、「セイバーは気持ち悪い」と直接指摘しても、
 「気持ち悪い!なるほどそうか気持ち悪いか!しかしその側面も紛うことなき愚王の一面にして唾棄されるべき俺の名にふさわしい!」
 「さあ!もっと言え!いや、もっと叫べよザイシャ!その侮蔑は!その嘲笑は!人類史に轟く我が愚名への称賛に相違ない!」
 とか突然興奮しだすし、リチャード1世の話になると早口になるのでやっぱり気持ち悪いと思っている。
 聖杯戦争に参加してから、以前より笑顔を浮かべることが増えたのにはザイシャは気づいていない。

[願い]
 聖杯にかける願いは「このどうしようもない肉体から魂を解き放つこと」だと話すが、
 ザイシャ自身も忘れてしまっていた本当の願いは普通の身体で普通の人間として生きること。
 解呪による消滅や魔力切れによる餓死を無意識のうちに避けていたのは諦めに満たされた心の根底では生きたいと願っていたからだった。

+ 20の質問
マスターさんに20の質問!!超暫定版!!!

質問1.名前と年齢と性別を教えてください
「ザイシャ=アンディライリー。たぶん14歳。性別は見ればわかるでしょ?」

質問2.身長と体重を教えてください
「身長は4フィートちょっとかな?ちゃんと測ったこと無いから正確にはわからないけど。体重は軽めな方」

質問3.血液型と誕生日を教えてください
「たん……じょう……び……?」

質問4.好きな色 自分を象徴するような色はありますか
「白。私の髪の毛の色……らしい。ごめんなさい。私に色覚は無いから……」

質問5.特技はなんですか
「自殺!と答えたいけれど成功してないから特技とは言えない。……うーん。剣を飲む?とか? 」

質問6.好きなものはなんですか
「お金。これがあると楽に暮らせる。死なないからって苦しくないわけじゃないし」

質問7.嫌いなものはなんですか
「痛いことは嫌。だからこうして生きてるのも嫌い」

質問8.天敵とかいますか
「強いて言えばネット社会。こんな体だって知れ渡っちゃったらホルマリン漬けどころじゃない」

質問9.属性について教えてください
「水属性。攻撃系はあまり得意じゃなくて専門は契約魔術。……ただジョンのヤツのほうが精度も強制力も高くて悔しい」

質問10.所属勢力はどこですか
「フリーランスだけれど一応は時計塔。お陰でこの一年は屋根のある場所で暮らせてる。時計塔さまさま」

質問11.令呪はどこにありますか どのような形ですか
「左手の甲……だったけどミンチになってもいけないから宝石に束縛して移した。形は日本で言う三つ巴に近いと思う」

質問12.貴方の外見について自由に話してください
「服装にはあまり気を使ってないからたまに依頼人に目を剥かれる。ちょっとボロっちいだけなのにね」

質問13.ざっくりとあなたの性格を教えてください
「面倒くさがりで疑り深い」

質問14.どのように生まれて 今までどんなことがありましたか
「製造されてから何回か冬を越して以来自殺もどきを続けて来た。今のところ5桁は死んでると思う」

質問15.聖杯戦争中はどのようなことをしますか 使う武器や魔術なども自由に話してください
「取り敢えず私を殺せそうなサーヴァントを探したいな。これについてはジョンの宝具は最低品質のパイライトよりも役に立たないし」

質問16.聖杯にかける望み あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください
「いい加減この体から開放されたいと思って。もう疲れちゃったんだ。英霊なら私を殺せるって思ったんだけどなぁ……」

質問17.親しい人間について自由に話してください 空欄でも構いません
「今借りてるモーテルの管理人さんとか……えーと……あとは……えっと……。ジョ、ジョンは親しいと思う!」

質問18.自分のサーヴァントをどう思いますか 空欄でも構いません
「獅子心王のことになると早口で気持ち悪い。全体的にテンション高いのが面倒くさい。あと桃食べ過ぎだしダメマスターって言うな!
……だけどいいやつだとは思うよ。私にはもったいないくらい。」

質問19.自分にモチーフなどはありますか
「ウサギっぽいとはジョンに言われた。さみしがり屋だからだって。なんかむかっ腹立ったから殴ってやったけど」

質問20.なにかこちらに質問はありますか
「そういえば教会って不滅の死徒やらと戦うって聞く。なんかお手軽に死ねる方法知らない?知らない。そう……」

今回はありがとうございました
あなたの望みが叶うことを願います

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最終更新:2016年10月02日 10:13