【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】アルゲス
【性別】女
【身長・体重】238cm・182kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力:B 耐久:A 敏捷:D 魔力:B 幸運:E+ 宝具:A++
【クラス
スキル】
陣地作成:A
自らに有利な陣地を物理的に建築する技能。
キャスターらは鍛冶師としては勿論、建築家としても優れていたと伝えられており、彼女らの名を持つ建築法も残されている。
その建築技術と怪力で“工房”を上回る“神殿”を建築する事が出来る。
道具作成:EX-
魔力を帯びた道具を作成、修繕できる。
その腕前と『燃え盛る鉄床の子ら』の効果により、武具に限られるが宝具を造り上げる事すら可能。
【固有スキル】
無辜の怪物:D
人食いの単眼巨人。
叙事詩にて怪物と同一視された事や、そこから生まれた後世の御伽噺により、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の姿。
キャスターで現界する事により、ある程度の影響が出る程度まで抑え込んでいる。
この装備(スキル)は外せず、他のクラスで現界した場合も呪いのように付きまとう。
神性:E
神霊適性を持つかどうか。
ウラノスとガイアとの子であるキャスターは本来ならば最高クラスの神性を誇るが、後世の御伽噺などで怪物と貶められた事で神性は辛うじて残る程度にまで落ちている。
仮にキャスター以外での現界であったならば、神性は完全に失われていたであろう。
宝具解析(武具):A+
他サーヴァントの持つ宝具の性質を見抜く、神話の鍛冶師の鑑定眼。
キャスターは武具型の宝具の解析に特化しており、ギリシア以外の宝具や自身が死んだ後の時代の宝具も、ある程度の推理が出来る。
ただし、技術の昇華やサーヴァントが持つ逸話から発生した宝具の推理は行う事が出来ない。
怪力:C
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
本来は天性の肉体に相当する神としての身体を示すスキルだったと思われるが、怪物として貶められた事が原因で劣化し、ただの怪力へと変質している。
【宝具】
『燃え盛る鉄床の子ら(アクモニデス・ピュラクモン)』
ランク:A+ 種別:対人宝具(自己) レンジ:- 最大捕捉:1
ヘパイストスと共に数々の宝具を生み出した鍛冶師の腕が宝具として昇華されたもの。
キャスターが道具作成で生み出した武具は、その出来によって自動的にD~Bランク相当の無銘宝具となる。
これら宝具は製作者であるキャスター以外の者が持っても力を発揮し、同盟中の他サーヴァントや、腕に覚えのあるマスターにとって心強い力になるだろう。
また、キャスターが去った後も聖杯戦争中は宝具として残り続け、聖杯戦争が終わった後も神秘を保ち続け、新たな伝説を生み出す可能性を持つ。
もっとも、造り出せるのは『金属の刃を持つ武具』か、『金属製の鎧か盾』に限られ、尚且つギリシア様式であるため常に着用して行動するには不向きではあるが。
『雷霆生みし白雷の鍛冶神(サンダーフォージ・アルゲス・ザ・キュクロープス)』
ランク:A++ 種別:対宝具宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
神話時代、主神ゼウスが振るう雷霆を創り上げた逸話が宝具となった姿…なのだがキャスター単身である事と、怪物と貶められた事から大幅に劣化している。
現在は『金属の刃を持つ武具』の形を持つ宝具に雷を与える事で更に強化する、宝具用雷電属性付与(エンチャント・サンダー)となっている。
神話時代の雷を与えられた宝具は一時的に切れ味と秘められた力を更に強め、名剣は聖剣に、聖剣は神剣にと言わんばかりの冴えを見せる。
この宝具によって強化された宝具は最低でもCランク相当の宝具にまで強化され、それ以上の宝具は更に1ランクアップ。「雷」属性を付与される。
ただし、例外としてEXの宝具は強化する事は出来ない。
この宝具強化は持って一度の戦闘限り。その上、真名解放を行えば与えられた雷も一緒に撃ち出され、威力を増幅させる代わりに強化効果を失う事になる。
通常はキャスター自身が鍛冶場で造り上げた宝具の仕上げに使うが、他のサーヴァントと組んで戦う場合において、特に強力な支援宝具となるだろう。
そのサーヴァントが自身の誇りを他者に預ける事のを許容するならば…だが。
【Weapon】
「巨大で無骨な槌」
ヘパイストスと共に数々の宝具を生み出した、神話時代からの仕事道具。
多くの宝具を生み出しただけあって、その鉄塊の内には神秘が宿っている。
物理的にも滅茶苦茶痛い。
【解説】
顔の中心に大きな一つの目を持つ、大柄…と言うには少しばかり大き過ぎる身の丈を誇るサーヴァント。
神話に精通する者が見れば看破されるであろうその正体は、ギリシア神話にてゼウスの雷霆を創り出した異形の鍛冶神キュクロプス三兄弟の一人、アルゲスである。
天空神と大地神の子の一人だった彼らだが、単眼と言う姿に醜さを感じた父神により生まれて直ぐに母神の胎に押し戻され、次いで王となった弟神には奈落の底にと幽閉された不遇の巨人神の一人。
後にゼウスによって解放され、かの主神の振るう雷霆を初めとした三つの武具を創り上げてティタノマキアに大きく貢献した彼らは十二神の一柱ヘパイストスと共に多くの神造宝具を造り続け…
けれども最期は、アスクレピオスを殺されたアポロンの理不尽な八つ当たりという、これまた不遇で理不尽なものだった。
不遇な人生と理不尽な死だったが、それでも一時とはいえ鍛冶神として力を存分に振るえたアルゲスらは、己の人生を不幸だとは思わなかった。
そして、本来ならば神霊であるためサーヴァントとして呼び出される事も無い筈の存在であった。
だが、後世の叙事詩にて同じ単眼巨人である人食いの怪物ポリュペモスがアルゲスらと同一視された事により、キュクロプスは変質していく。
その怪物の姿は、後世の数々の御伽噺(小説、コミック、ゲームなど)で『サイクロプスと呼ばれる単眼で愚鈍で凶暴な人食いの巨人』として扱われ、それが人々に伝わる事により彼らの神性を大きく失われる事になる。
アルゲスらは、それを恐れた。神性を奪われた事以上に自分達の誇りであった鍛冶師としての姿が失われていく事を。
そして同時に、神の姿を奪われた事でサーヴァントとして現界する事が出来ると知った。
だからこそ、アルゲスらは聖杯に願いを求めた。自分達を蝕む『サイクロプス(ひとくいのばけもの)』と言う怪物を切り離し、『キュクロプス(しんわじだいのかじし)』としての姿を取り戻す事を。
キャスターとして現界したアルゲスは、身長2mを越える無骨な単眼の鍛冶師めいた姿で召喚される。
巨大な外見と男じみた言動、肉壁めいた巨乳(ぶあついマッスル)から男と見紛うが、これでも一応は女の子。
この外見は無辜の怪物による影響も強く、本来の姿はちゃんと女の子(ザ・ガッツ)らしい。
もちろん巨乳(ぶあついマッスル)だ。
聖杯への願いは、『怪物サイクロプスと自分達キュプロクスの繋がりの切断』。
ポリュペモスはアレでも恩人の一柱であるポセイドンの子の一人。恩人の手前、おいそれと焼却する訳にはいかない相手だ。
何よりポリュペモスと、彼から産まれたサイクロプスと言う怪物(イメージ)から切り離されれば、自分達にとっては十分なのだから。
殴って鍛える支援型キャスター。Theガッツ!
前線型マスターや同盟共闘で輝くタイプとして設計したが、本人が前線に立ってもDIY宝具使えば戦えるかもしれない。
幸運E+の+は一時とはいえ鍛冶師として生きられたささやかな幸運の+。
+
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セリフ集 |
召喚:「キャスター、アルゲス… なんて言っても分からんだろうな。
『化け物(キュクロプス)』とでも言えば分かるかい?」
レベルアップ:「こいつは、鍛冶の腕が上がったと思わせて貰うぜ」
霊基再臨:「悪くないな。化け物みてぇな姿になるよりゃよっぽどだ」
その2:「ちと上着を脱がせてもらうぜ。 ん?あぁ、俺は女だが…それが何か問題あるか?」
その3:「顔や肌に火傷の跡が増えたってか? それでいい…いや、それがいいんじゃねぇか」
最終:「この肌に刻まれた火傷の跡は、お前と言う槌が俺という鉄床に何度も打ち込んだ証明だ。
そうだ、お前は今その手で、一つの作品を生み出したんだ。 誇れ、その出来栄えは俺自身が保証してやる」
開始:「何事も、暴力だけじゃあ解決しねぇんだがな」
その2:「本業じゃねぇんだがな…」
スキル:「気合を入れるか」
その2:「火を入れるとするか」
選択:「おうよ」
その2:「荒事は好きじゃねぇが」
その3:「こいつも仕事だ」
攻撃:「振り下ろす!」
その2:「打ち込む!」
その3:「焼きを入れる!」
EX:「こいつで、仕上げだ!」
宝具選択:「さて、仕事をするか…」
その2:「そんじゃ、腕を振るわせて貰うぜ」
宝具:「そら、剣を出しな。 『雷霆生みし白雷の鍛冶神』の名の元に、雷霆の欠片をくれてやるぜ」
小ダメージ:「クソがッ!」
大ダメージ:「やりやがったな、畜生が!」
戦闘不能:「お決まりの化け物の最期ってか… ハッ、笑えんな」
その2:「おガキ様の八つ当たりよりゃあマシか…」
勝利:「次は荒事以外で呼んでくれ…って訳にもいかんか」
その2:「やれやれ、このザマじゃ化け物呼ばわりも仕方ねぇな」
会話: 「何か造って欲しいモンはあるか? 材料さえありゃ、用意してやるぜ」
その2:「俺がキャスターだってのが意外か? だろうな、化け物の定番はバーサーカーだって言うんだろ。
あぁ?エクストラクラス?ブラックスミス? …チッ、その手があったか」
その3:「ゼウスの大将の雷霆か…あいつは弟達が居なきゃ創れん代物だ。 まぁ、創った所で俺達が持つには手に余るがな」
その4:「マズイな。化け物の方に引っ張られてる影響か、偶にお前が美味そうだと思っちまう。
あー、安心しろ!本当に取って食やしねぇよ! 俺は人食いの化け物じゃねぇんだ」
その5:「言うほど仕事をしてる姿を見ない? そりゃ鍛冶場に素人を入れて怪我されても困るからな。 それが自分のマスターなら尚更だ」
その6:「目からビームは出ないのかだって? さてな、ミュータントのサーヴァントってのでもありゃ出るだろうよ」
その7:「俺達は雷霆を武具として生み出し振りかざしたが、天才どもはそれを人々の営みの為に使い世界を照らす。 俺らにゃ出来ん発想だな」(エジソンまたはニコラ・テスラがいる場合のみ)
その8:「あー、出来りゃ顔は合わせたくねぇんだよな。 いや、俺は特に面識はねぇし別に嫌いな相手って訳でもねぇんだがな?
ただ、なんだ…つまりアレだ。 向こうさんにとっちゃ一つ目は良い思い出じゃねぇだろうから、な」(オデュッセウスがいる場合のみ)
その9:「俺の弟の一人らしいな、あの巨人。正直、ウチの家系は複雑すぎて把握しきれんのが正直なところだが。
多分、アイツは俺が姉だと言っても首捻ると思うぜ。 何より、一つ目で不細工で浅ましい姉など欲しくは無いだろうさ」(アンタイオスがいる場合のみ)
その10:「いやな、ウチの大将達が迷惑掛けた連中を見てると思うんだがよ。
やっぱ俺の地元の上司達、クソだよなぁ。 ハデスの大将ぐらいか、まともなのって」(ギリシア神話被害者の会系キャラがいる場合のみ)
その11:「あの蛇の嬢ちゃんとは意外と話が合うぜ。鉄の扱いに関しちゃ色々と参考にもなるしな。
後は酒だな、酒。 ああ言う飲みっぷりは女ながら惚れ惚れする」(ヤマタノオロチがいる場合のみ)
その12:「ムラマサだったか? あのカタナってヤツは、凄いモンだと思うぜ。薄く、鋭く、美しく、腕が良くなきゃ、あれだけの刃(もの)は創れねぇ。
だがしっかし、「ちーと野郎」呼ばわりだけは何とかならねぇもんか。確かに俺らが造る物は神造宝具扱いだがよ…」(村正がいる場合のみ)
その13:「人形が人になったってのは聞いた事はあるが、剣が人の姿とはな。
サーヴァントってのは、何が起こるか分からんもんだな」(刀剣擬人化系キャラがいる場合のみ)
(新録会話ボイス)
その14:「へぇ、あの坊やも居るのかい。俺の死因の一つではあるが悪い奴じゃねぇからな、別に恨んじゃいねぇよ。
むしろ、坊やが怪我でもしたらモンペが怒鳴り込んできやしないかって事の方が怖いな」(アスクレーピオスがいる場合のみ)
その15:「まぁ…その、なんだ、あの人も事態を重く見て出向いてたんであって、遊びに来てる訳じゃねぇから安心してくれ。うん、多分な…。
それに、英雄の殻を被っちゃいるが中身は仮にも俺の上司だからな、実力は折り紙つきだ。その点だけは何の心配もいらねぇ。
… 何かトラブルが起きたら呼んでくれ。俺の首一つでどうにかなるとは思えねぇが」(オリュンポスの偉い人がいる場合のみ)
好きなこと:「仕事だな、仕事。仕事してる時が一番、生きてるって感じられるんだよ。 まっ、もう死んでる身だがな」
嫌いなこと:「おガキ様…と言いたい所だが、真っ暗闇だな。暗闇で何も出来ないってのは本当に辛いもんだぜ」
聖杯について:「俺達が化け物でなくなりゃ、それでいい。 おガキ様の癇癪は、犬に噛まれたとでも思って諦めるさ」
絆: 「なんだい、こんな化け物に近寄るなんて相当な物好きだな」
その2:「一つ目ってのは、やっぱり気味の悪いもんだろ? 気にすんな、親父や弟だって同じ風に思ってたさ。
そうでもない、だって? 世辞はよせよ、背中が痒くなる」
その3:「なぁ、お前は俺の事をどう思ってるんだ? やっぱり図体ばかりの愚鈍な人食いか?それとも…。
いやいい、何でもない。 今のは忘れてくれ」
その4:「ここに居るとな、たまに昔の仕事場を思い出す。 兄弟達や、ヘパイストスの親方が居た仕事場をな。
ガラじゃねぇか、感傷なんてモンは」
その5:「俺はな、お前に感謝してるんだ。 俺をキャスターとして召喚し、鍛冶師として扱い、他の英霊と同じように接する。
それだけ、たったそれだけの事が化け物って言う三度目の闇の中に押し込まれた俺にとって何よりも救いだったんだ。
もしかしたら、俺は弟とゼウスの大将が見せてくれた光を、お前の中にも見てるのかもしれねな」
イベント:「祭か? なら造ったモンでも持って行って出店でも開くかね」
誕生日:「おう、おめでとうさん。 仕事の片手間に作ったアクセサリーだが、良けりゃ貰っといてくれ」
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最終更新:2016年10月21日 00:40