【元ネタ】史実
【CLASS】
ライダー
【真名】ファラリス王
【性別】女性
【身長・体重】133cm・29kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:D 耐久:B 敏捷:C 魔力:D 幸運:E- 宝具:B+
【クラス別
スキル】
騎乗:B+
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
転じて、人を拷問道具に「乗せる」スキルとしても機能。為政者としての権限及び交渉術、或いは勅令。
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
処刑人:A++
人を裁く権利、また人を殺すための知識、技術を内包するスキル。
ランクが高ければ高いほど精神に異常を及ぼし、Aともなれば人殺しに快感を得るレベル。
「最善の出目であれば勝利が確定する」という状況下に於いて、妨害がない限りは“確実に”最高の出目を引く。
加虐体質:B
サドスティック。他者の苦痛を快楽に変換するスキル。処刑を「余興」と捉えていた彼女にとって、人の死は一つの芸に過ぎない。
本来のスキルとは多少効果が変容しており、彼女の場合は「痛めつける」のではなく「殺す」のが目的となるため、勝利の目がない状況では効果を発揮しない。
無辜の怪物:D
本人の意思や姿とは関係無く、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を示す。
「ファラリスの雄牛」という名だけが先行し知られた結果、相当な重量を持った真鍮の牛角が生えてしまった。
また普段はその厳かなドレスで隠されているものの、手足や腹部には痛々しいほどの火傷の痕が刻みつけられている。
皇帝特権:- (B-)
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得出来る……が、現在は『無辜の怪物』の影響で消失中。
シチリア島という限られた土地でありながら多大なる発展を遂げ、繁栄に貢献した王としての手腕が讃えられたもの。令呪の補助があれば一時的に効果を取り戻す。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。また微量ながら、紀元前の存在として最低ランクの神性を獲得する。
【宝具】
『唸り響け、嘆きの雄牛(ファラリス・ベル)』
ランク:B+ 種別:対罪宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1~20人
ファラリスをファラリスたらしめる宝具。死後も使われ続け、凡そ300人を処し続けたとされる悪魔の処刑器具。
真鍮の体を持つ雄牛は猛然と、怨嗟の唸りを響かせ駆ける。囚徒の命を燃やし、微かな希望を焦がしながら――――。
本来は単なる処刑器具に過ぎないものの、彼女の提案により命を持つ鋼の雄牛となった。無論処刑器具としての機能も健在。
宝具として開帳する際に『唸り響け、嘆きの雄牛』となるが、普段の移動用としての雄牛は『踏み躙れ、轟きの雄牛(ファラリス・ブル)』として区別される。
発動後は灼熱を帯びた赤鉄の身体となり、耳を劈くような咆哮と共に雄牛がフィールドを駆け巡る。その間、衝突した相手を強制的に雄牛内へと投獄。
与えられるダメージは相手が犯した、積み重ねた“罪”の重さに依って変化し、殺人鬼として名を残した英霊であれば致命的な威力を伴う業火が襲い来る事だろう。
また彼、ファラリスの雄牛が叫ぶ咆哮は人の精神を狂わす効果も持ち、属性に[秩序][善]を孕む者、また[聖人]に対して多少の正気度判定を発生させる。
その他の者に対してはその圧倒的な音圧で行動に制限をかけられる程度。人によっては肉を焦がす“匂い”にも困惑を覚えるかもしれない。
斬新な処刑法を望むファラリスに対し、真鍮鋳物師であるペリロスによって献上された処刑器具。
雄牛を模して鋳造された像は中ががらんどうとなっており、そこへ囚徒を入れ、腹部を火で炙り焼き殺そうという目的で制作された。
その後ファラリスの要望により「五感を刺激する機能」を追加され、その頃からファラリスの雄牛の悪名は広がり始めていく。
黄金色に赤熱する美しさは「視覚」、囚徒が呻く度に響くホルンは「聴覚」、命を焦がす馥郁たる香りは「嗅覚」
焼き焦げた死体に残る輝く骨は「触覚」、そして……焼き上げられた贖罪の肉は、「味覚」。
彼女にとってファラリスの雄牛は至高の芸術であり、ディナーであり、耐え難い娯楽と快楽を満たす願望機でもあった。
設計者であるペリロスは己が造り出した「悪魔」に恐れを成すも、逃げ出すことは許されぬまま雄牛を献上。
その後ファラリスに諭されるがままに雄牛へと入り込む彼は、昂ったファラリスにより鍵を閉められ、困惑の中炙り殺され処されてしまう。
皮肉にも、悪魔の性能は悪魔を生み出した父に依って証明されてしまったのだ。
【解説】
真鍮の角を生やした威厳ある少女。真名はファラリス、かの悪名高き拷問器具「ファラリスの雄牛」で知られるシチリア島の処刑王。
シンプルながらも荘厳さを感じさせる王風のドレスを身に纏い、白金に煌めく外套を羽織って、赤熱した鉄を彷彿とさせる灰紅色の長髪を気高く揺らす。
真紅の瞳に少女としての幼気さは見受けられず、一つの島を統べ、多くの罪人を無慈悲に裁く“僭王”としての余裕と風格、伴って冷酷さを孕んでいる。
幼い姿でありながら相手に幼さ故の緩みを感じさせる事は無く、浮世とは―――“西暦”とは隔絶した、紀元前の王としての雰囲気で相手を否が応でも威圧する。
異常な精神を宿し、およそ正気とは思えぬ思想を持っていたことは確かだが、為政者としての才能もまた確かであり、殺人鬼やシリアルキラーとは異なる「暴君」を自称する。
実際、彼女の統治下であったシチリア島アグリシェントは当時としては凄まじいまでの発展を遂げており、壁に装飾を施したり擬似的な水路、防壁を確立するなどの繁栄を達成させていた。
その為、一見すると狂気に満ちた言動であるが話せば以外に芯の通った、一国の王としての威厳を保っていることが伺えるだろう。まあ、結局頭がおかしい事には変わりないが。
処刑人という立場故に「拷問」とは相容れない。処刑人が「人の死」を快楽とするのなら、拷問者は「死に至るまでの痛み」を快楽とするからだ。
故にファラリスの雄牛を「拷問器具」扱いされることを忌み嫌い、一方で処刑人に対しては快く貸し出すほどの徹底っぷり。
反英雄として英霊の座に召し上げられてからもその冷酷非情さは健在であり、サーヴァントとして召喚されようとも王であることは譲らない。
処刑キチ。ことあるごとに処刑だ処刑だと喜々として騒ぎ立てる。悲鳴が何よりの好物。押さなければ幼いほど、可愛ければ可愛いほど良い。
カニバリズムの気質もあり、まさに悪辣非道が服を着て歩いているような存在。退屈を満たすためであればどれほどの犠牲が出ようとも構わない。
攻めるのは好きだが責められるのは嫌い。というよりも傷を負うことに慣れておらず「痛み」が嫌い。
焼き殺した数は300人。ファラリス自身が手を下した数は不明だが、凡そ100人は下らぬと言う。
ペリロスの死をキッカケに「人の死」に快感を覚えるようになっていったファラリスは、次々と囚徒を雄牛へと呑み込ませて行く。
「死にゆく姿こそ美しい」、彼女は常々この言葉を口にして、時には自ら囚徒を手取って雄牛へと導いた。
何人、何十人殺しただろう。やがてファラリスは処刑よりも、飽くなき性欲を満たすためだけに、罪なき人も余興として炙り殺す。
けれどその日々は唐突に幕を閉じる。反乱によって今の地位を得た王はまた新たな反乱により、驚くほど簡単に失墜してしまう。
捕らえられ、蹂躙され、陵辱されたファラリスは失意の中、新たな王によって手を引かれ民衆の元へと姿を晒す。
そこに待つのは真鍮の雄牛。そう、自らが愛して止まぬ雄牛が、自らを呑み込まんと息を荒くし待ち構えていた。
その姿を見て抱くのはひたすらに「恐怖」のみ。泣き喚き、命を乞う少女へ同情を向けるものなど居らず、民衆は湧き立ち歓声を上げる。
「私がお前を殺すのではない。民衆が、囚人の魂が、ひいてはお前の欲望が、お前自身を殺すのだ」
閉じ込められた少女の懇願は荘厳なる音となって民衆を楽しませる。怒りに焼かれる己の四肢は香りとなって民衆を昂ぶらせる。
やがて声が止んだ頃、処刑人が雄牛を開けてみれば、灰の中に残るのは美しく照り輝く黄金の宝石。
新たな王はその宝石を指輪とし、まるで取り憑かれたように――宛ら娘を愛でるかのように後生大事に身に付けていたというが、それはまた別の話。
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セリフ集 |
召喚:「不敬よ。頭を垂れなさい。地を這って擦り付けなさい。私を誰だと思っているの?
私の名は悪名高き処刑王――――シチリア島を統べる王、ファラリス。この国では「雄牛」も付けたほうが通りが良いのかしら」
レベルアップ:「足りないわ。もっと貢ぎなさい!」
霊基再臨:「ふふん、上々ね。いいでしょう、私の顔を拝む事を許します。けどまだ立ち上がっては駄目よ?跪いて見上げなさい」
その2:「良いわ。その貢献に免じて立ち上がる事を許します。ふふん、私と同じ地に立てることを光栄に思いなさい」
その3:「ええ、最高ね。私への発言を許しましょう。た・だ・し!私が絶対的な王であることを踏まえて、そして私の思いを考慮した上で発言すること!良いわね?」
最終:「―――――私と貴方が、この時を以て“対等”と成ることを認めます。そうよ、これで私と貴方は同じモノ同士
くす……馬鹿な人ね。私は処刑王、悪名高き反英雄。この私と時をともにするということは即ち、貴方も悪の道へ堕ちるということ
それでも構わないというのであれば……そうね、抱擁くらいなら認めてあげてもよくってよ?」
開始:「昂るような悲鳴を聞かせて頂戴?」
その2:「私を前線に向かわせるなんて……処刑モノよ?」
スキル:「ディナータイムよ」
その2:「お色直しは大事だものね」
選択:「処刑ね」
その2:「処刑だわ」
その3:「処刑しましょう」
攻撃:「鳴きなさい!」
その2:「喚きなさい!」
その3:「そら!そら!」
EX:「あぁ、最ッ高の悲鳴よ!」
宝具選択:「薪を焚べなさい、それにディナーの準備もね?」
その2:「―――我が名を冠する冷鉄の雄牛。その有り様を見せてあげる」
宝具:「五感を満たす至高の宴……さぁ、私の欲を満たして頂戴!『唸り響け、嘆きの雄牛』!」
小ダメージ:「あうっ」
大ダメージ:「い、痛いのは…嫌…!」
戦闘不能:「や、だ……やだ、嫌よ!私、まだ死にたく…ない……」
その2:「そんな…嫌、嫌ぁ!」
勝利:「ふう、お腹一杯。やっぱり陵辱は最高の余興ね」
その2:「これだけ?まだまだ処刑し足りないわ……貴方、後で私の部屋まで来なさい。王令よ」
会話:「出立よ。牛を用意なさい」
その2:「何?不敬ね、あまりジロジロ見てると処すわよ」
その3:「お腹が空いたわ。空いたったら空いたの!ほら、空いたと言ったら用意する!出来れば可愛い少女をね!」
その4:「どうして処刑したのか、ですって?そんなの決まっているじゃない……楽しいから。これだけよ?」
その5:「苦しみの無い処刑器具、ね……理解出来ないわ。痛みもなく一瞬で終わる処刑だなんて、そんなのただの作業じゃない(サンソン所有時)」
その6:「命には価値がある。勿論格差も存在するわ。私はその底辺、少しばかりの価値しか無い命を使ってあげているの。むしろ感謝されてしかるべきだと思うのだけれど」
その7:「はぁ?拷問ですって!?巫山戯たこと言わないで。私の雄牛は『処刑器具』よ。拷問器具として使うなんて、ぜ~~~ったい!許さないんだから!!(ダリア・サルトゥイコヴァ所有時)」
好きなこと:「処刑!これ以外に何が有るというの?詳しく言うなら悲鳴が好き。喚く声が好き。命乞いが好き……語るには少し時間が足りないわね?」
嫌いなこと:「処刑。私が執り行う処刑は大好きよ。でも私がされる処刑は大っ嫌い。ええ……ほんとに、嫌い……」
聖杯について:「はあ?願いが叶う聖杯?そんな眉唾なモノ、ある訳がないでしょう?ロマンチズムも程々にしなさいな」
絆:「ちょっと、気安く私の雄牛に触らないで。錆が付くでしょう」
その2:「暴君というのは我儘であり、退屈を尊ぶものよ。貴方は無聊を慰めるに値する人間かしらね?」
その3:「「痛み」の先に「死」が無ければそれはただの拷問。先に待つ明確な「死」があるからこそ、人は泣き喚き命を乞うの!」
その4:「人理の焼却ね……誰が考えついたのかは知らないけど、中々いい趣味してるじゃない。私も同じ立場と権限を持っていたなら……きっと同じ事をしたでしょうね」
その5:「じゃあ何故力を貸しているのか?それはね―――――調子に乗って、自分は絶対に大丈夫だと驕っている者を処す事の方が圧倒的に愉しいからよ」
イベント:「随分忙しそうね。え、イベント?それを早くいいなさいな!ふふん、余興であれば私の右に出る者はいないわ。とっておきの処刑を―――私は留守番?令呪を以って!?そこまで!?」
誕生日:「はい、これ。貴方は優秀な忠臣だもの、たまには労ってあげなければね……どう?その髑髏のネックレス。私が直々に作ったのよ!毎日肌身離さず付けてないと……処すからね」
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処刑大好きロリビッチ。私が世界の中心的なお姫様。子供の価値観で為政者、王としての佇まいも持っているので中々不思議な雰囲気かもしれない。
同じく多くの者を殺めたロシア帝国の貴族、ダリアちゃんとは似通っているようで全く違う思想の持ち主。はたから見れば同族嫌悪にしか見えないが。
故に彼女がもし勝手にファラリスの雄牛を「拷問器具」として用いたなら、英霊の座から直接思念を飛ばして講義するレベルで激怒する。もし聖杯戦争でお互いが相まみえたなら……悍ましい事となるだろう。
ちなみに仮に「ファラリスの雄牛」と「ファラリスの雄牛」が撃ち合った場合、打ち勝つのはダリアちゃんの雄牛。なぜなら、ファラリスは“ファラリスの雄牛で焼き殺される事”が運命に依って刻みつけられているからだ!
雄牛を扱うが、雄牛に勝つ事は絶対に不可能。でもその事をファラリス本人は知る由もないので負けたらめっちゃ驚いて泣き喚く。癇癪を起こす。そして死ぬ。
※修正でさらにロリ化、宝具効果の調整、宝具であるファラリスの雄牛と騎乗用のファラリスの雄牛を区別、スキルの詳細追加及び皇帝特権(意味はあまりない)を付与。
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TRPGキャラシート |
【真名】ファラリス王
【クラス】ライダー
【HP】 /最大HP=4d6+6
(キャラシート提出時にダイスを振ってください)
【宝具1】唸り響け、嘆きの雄牛(ファラリス・ベル) 1 / 1
ランク:B+ 種別:対罪宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1~20人
【効果】魔術攻撃時、dice+10を得る。
攻撃対象が[悪]属性を持っている場合dice+10を得る。
【宝具2】踏み躙れ、轟きの雄牛(ファラリス・ブル) 1 / 1
移動フェイズ中に使用可能。
乗騎踏み躙れ、轟きの雄牛(ファラリス・ブル)を召喚する。(最大1騎)
【筋力】D:2
【耐久】B:4
【敏捷】C:3
【魔力】D:2
【幸運】E-:1
【スキル1】処刑人:A++
与えるダメージの期待値が攻撃対象のHPを上回っていた場合、ダイスを振らずその値を採用してもよい。
このスキルを使用した場合、攻撃側防御側共にその判定に令呪強化を使用出来ない。
【スキル2】加虐体質:B
物理攻撃時と魔力攻撃時、dice+4を得る。
このサーヴァントは攻撃に参加可能な状況であれば、必ず攻撃をしなければならない。
【スキル3】騎乗:B+
先手判定と逃走判定時、dice+4を得る。
【容姿】
【その他】加虐体質は本来勝ち目が無い状態だと効果を発揮しないらしいです。
与えるダメージの期待値は[攻撃の期待値 - 防御の期待値]で算出し、令呪による強化は含まないものとする。
防御側は令呪回復すりゃいいだけの話だけど。
【名前】踏み躙れ、轟きの雄牛(ファラリス・ブル)
【HP】 / 15
【筋力】D:2
【耐久】C:3
【敏捷】A:5
【魔力】C:3
【幸運】D:2
【容姿】E:1
【その他】
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最終更新:2016年10月14日 22:26