【元ネタ】史実/中東伝承
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】ハサン・サッバーハ [蝗跳(こうちょう)のハサン]
【性別】女性
【身長・体重】145cm・--kg(
スキル『空中殺法』の影響で体重は可変式)
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力:D 耐久:B 敏捷:A 魔力:C 幸運:B 宝具:D
【クラス別スキル】
気配遮断:A
自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
【固有スキル】
集団行動:D
複数人での活動に於いて抜群の団結力を発揮する。単独行動とは真っ向から拮抗するスキル。
【カリスマ】が「一つの集団を取り仕切る才能」ならば、こちらは「一つの集団の中で絆を生み出す才能」である。
端的にいうとムードメーカー。彼女の場合、どんな集団であろうとも違和感なく入り込み溶け込む事が可能。
空中殺法:A+
物理法則を無視した跳躍運動。三次元的で極めて不規則かつ機敏な動きを可能とする。
何らかの物体ではなく「空間自体」を踏み抜き跳躍を行っているため、平地だろうと縦横無尽に動き回る。
暴食:B
七つの大罪がうちの一角。何でも食う。いっぱい食う。とりあえず食べられる物は根こそぎ食べる。
一つの自然災害である「蝗害」としてのスキル。或いは呪い。活動を行う上で、ハサンは常に何かを摂取していなければならない。
【宝具】
『恐想飢餓(ザバーニーヤ)』
ランク:D 種別:対農宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
自身の体から無数の蝗……すなわち「バッタ」を使い魔として召喚し、レンジ内の視界を物理的に遮断する。
飛び回るバッタはその一匹一匹が確立された魔力により構築されており、索敵や探知の魔術を阻害するチャフとしての役割も持つ。
バッタを介して対象とした相手から魔力を削り取り、瞬間的な枯渇状態へと陥れる事も可能。但し仕様上即効性の面に難アリ。
物理的な面で障害となるのは言わずもがな、空を覆い尽くすほどに大量のバッタが跳ね回る光景は精神的にも中々のモノがある。
召喚する数に制限は無く、一匹のみ召喚して斥候に向かわせる事も出来る。バッタを介しての会話や監視、対象に付着させての追跡なども容易い。
が、使い魔とは言えバッタはバッタ。耐久力や戦闘力は皆無である。魔力の塊であるため、死に際には魔力を費やした自爆も一応可能。
【Weapon】
『悪食刀器(アバドン)』
持ち主の意思により形状を変化させる一対の武器。片方は片刃の小刀、片方は三叉の棘を備えた櫛状の器具。
つまりナイフとフォーク。この食器が捉えたモノはどんなものであれ「食物」、魔力の補給を行える栄養素と化す。
鉄柱だろうが泥だろうが構わず捕食。なお液状のものを啜る際にはスプーンになったり蟹を食す時にはカニスプーンになったりする。
艶消し加工済みかつ黒塗りのため、反射の恐れもなく隠密行動との相性も抜群。密林で蛇とかもそのままナマで行ける。
【解説】
中東に語られる伝承『山の翁』。嘗て存在したとされる暗殺教団を仕切る首領「ハサン・サッバーハ」。
その名を受け継ぐ者としては三代目にあたり、名を受け継いだ者が18人である事を鑑みると比較的古参の部類である。
昆虫を彷彿とさせる髑髏の仮面を身に付けた灰褐色の肌の少女。唯一顕となっている口は、常に狂気的な笑みを携えている。
スキルとして具体化される程のものではないが、若干の狂化と精神異常を孕んでいる模様。後述する経歴と彼女の宝具を見れば仕方のない事だが。
精神的なスーパーアーマーを兼ね備えた鋼メンタル。傍若無人、我儘暴食悪趣味女。仕事だけはキチンと成し遂げる辺り余計に質が悪い。
体躯は10代前半といった所。胸部や臀部も伴って平坦である。しかしながら胸部にバッタを集め肉体とし盛ることも可能。ちゃんとやわらかい。
基本は気まぐれで自己中心的だが、夜となれば一転して“暗殺者”としてのハサンが覚醒。その名に恥じぬ妙技を以って暗殺を成し得るだろう。
生粋の暗殺者ではなく、元々はある奴隷商の娘であった。当時としては裕福な家庭で育ち、何不自由の無い人生を送る。
だがある日、商人であった両親は或る『暗殺教団』により殺められ、娘であった彼女は拉致。光の届かぬ牢廟で暮らす内、膨よかだった身体は一転して痩せこけた。
同時期、暗殺教団は新たなる「ハサン」の輩出に手間取っており、二代目のハサンが存命の内にあらゆる手を尽くして「ハサン」を造り上げようと躍起になる。
結果として生まれた案は人の手では抗えない『自然災害』を兵器として擬人化させる事。突拍子も無い発送の犠牲となったのは、数日前に捉えられた奴隷商の娘であった。
そうして娘は牢廟より開放され、代わりに無数の蝗で満ちた坩堝へと幽閉される。暗殺教団は―――古来より人々の恐れとなっていた災害、『蝗害』に着目していた。
もし人為的に蝗害を引き起こすことが出来たのならば飢餓も伴って引き起こされ、直接手を下さずとも“暗殺”を行うことが可能となるのだろう、と。
途方も無い計画の犠牲となった一人の娘。災厄に満ちた蠱毒の中から這い出したのは…………蝗を喰らい血肉とし、無数の蟲を従える変わり果てた“ハサン”であった。
三代目のハサンは目標を或る個人ではなく、無数の集団を対象として暗殺を行い続けた。
災厄の化身たる蝗を引き連れ、様々な集落を渡り歩いては食い荒らす。やがてその手は欧州付近に及び、「第五の喇叭が鳴らされた」として恐れられるまでに。
その規模の大きさと『自然災害』という手に負えぬモノを宿した娘。何時しか暗殺教団の者達ですら恐怖を覚え、ハサンの暗殺を試みるものまで現れる。
差し向けられた追手すらも食い千切り血肉とした。多くのモノを奪い去った災厄の化身―――訪れた最期は、全てを食い荒らした末に訪れた飢餓による死であるとされる。
飢餓に苦しみ最期に得たのは、「自分」という血肉。災厄に取り憑かれた娘は自身をも蝕もうと口を開き……そして、娘は最期に“原初の髑髏”を垣間見た。
腹ペコ褐色虫姦目隠しヘソ出しグルメ暗殺者少女……ある!
最終更新:2016年10月15日 00:26