【元ネタ】史実/中東伝承
【CLASS】
アサシン
【真名】ハサン・サッバーハ [縫紡(ほうぼう)のハサン]
【性別】女性
【身長・体重】132cm・29kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:E 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:D 宝具:D
【クラス別
スキル】
気配遮断:A
自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
【固有スキル】
裁縫:A
針及び糸、鋏の扱いに長ける。器用度判定でランクに応じたボーナスを獲得。
皮剥ぎ:C+
種類を問わず「皮」に関した技能を習得。Bランクでは皮を鞣し着用に足るレベルまで加工可能。
ハサンの場合は「人皮」を扱う場合のみランクが一時的に上昇。成人男性でも10分程度で綺麗に丸裸に。
変装:D
なりすまし。他者の服装や口調、髪型、または顔を真似て偽る技能。
低身長であるためランクも低下。しかし顔の皮を剥いで制作する「死者の鏡(デス・マスク)」を用いればある程度は誤魔化しが効く。
【宝具】
『無想接合(ザバーニーヤ)』
ランク:D 種別:概念宝具
あらゆる物事を「縫い」「紡ぐ」という概念宝具。対象は問わず、例え形の無い概念であろうと接合可能。
彼女の針と糸により結ばれたモノは強固に繋がれ、基本は彼女の持つ鋏によって切断されるか糸が消滅するかでのみ解除される。
物理的な接合から水や炎といった流体的な物の接合、果てには恋人同士を赤い糸で繋ぐ事すら出来るだろう。
なお対象が大きすぎる物や完全に相反するモノ同士、また実体が無く朧気なものであるほど難易度は高まり持続時間も狭まる。
また筋力値と魔力値が一定以上の場合は力づくで振り解くことも出来る。振りほどかれるととても驚いて悲しむ。
【Weapon】
『短針/長針(ダーク/スタッブ)』
ハサンが所有する二本の針。黒曜石で造られているという針は、まるで影をそのまま切り取ったような冷たさを孕む。
糸を通す穴は無く、宝具発動の際にのみ魔力で紡がれた糸が出現。これを用いて器用に対象と対象を結び付ける。
直接対象に触れる必要は無く、針先を対象へ「向ける」だけで良い。が、直接糸を通した方が確実性や持続性は向上する。
魔力を消費することで複製・修復可能。『長針』ならばある程度の攻撃力を持つため、投擲に用いることも出来るかもしれない。
『影切黒鋏(シザー)』
子供の手には大きな裁縫鋏。シンプルだが鋭利な形状で、分離すれば二本の小型ナイフとして扱うことも。
研ぎ澄まされた刃は人の皮すらも安々と剥がす。よくよく見てみれば、刀身には染み付いた鮮血が赤々と鈍く輝いている。
針と違ってこちらは失うと修復不可能。壊されるととても落ち込む。形状は嘗て中世で用いられていた護身用のハサミのもの。
【解説】
中東に伝わる暗殺教団の当主「ハサン・サッバーハ」。代々続くハサンの名を継ぐ幼き少女。
ハサンの主張たる「髑髏の仮面」は身に付けておらず、代わりに苦悶の表情を浮かべた「人皮の仮面」で素顔を覆っている。
継ぎ接ぎだらけの外套に身を包み、影に紛れ殺戮を繰り返す。多くのハサンが何らかの矜持、信仰、義務に基づいて暗殺を行っていたのに対し
このハサンはそれらを上回る“快楽”の為だけに暗殺を行っていた。つまり、本質的に見れば暗殺者というよりも「殺人鬼」に該当する。
立場の有る者、位の高い者、大きな影響力を誇る者―――それらが無様に命を落とし、凡人となんら変わらぬ姿を視る事が何よりの愉しみであった。
そうして殺めた者の皮を剥ぎ、顔皮を自らの外套に結びつけコレクション。常軌を逸した価値観を持つからこそ、幼いながらも暗殺者と成り得たのか。
元々はある集落で暮らす一人の娘で、裁縫が得意な大人しい少女であったという。皮を見繕うという趣味はこれに由来するものと思われる。
彼女が当主の座に付いていた期間は短く、時に無辜の一般人をも襲っていた見境の無さを見咎められ反発。
“ハサン”の名を捨てて一人の殺人鬼として暮らそうと決意を固めた瞬間―――――覆された瞳に映るは、自身の体と或る“髑髏”。
皮フェチ、かつ加虐趣味者。気弱で吃り気味な口調とは裏腹に、極めて的確かつ残忍な所業を何気なくやってのける。
聖杯戦争との相性は……恐らくハサンの中ではかなり悪い方。というのも、本人に“望み”が無い故に好き放題駆け回るためである。
マスターだろうがサーヴァントだろうが一般人だろうが誰かれ構わず標的とするので、舞台次第では大量殺人鬼として大々的に報道されることも。
ある聖杯戦争に召喚された際には百人近くもの一般人を殺め皮を剥ぎ、その異常性から「継ぎ接ぎジャック」として都市伝説にまでなった。
「お兄さん。その皮、素敵ですね。わたしに分けてくれませんか。少しでいいんです、少しでいいですから」
最終更新:2016年10月15日 00:26