カリスト

【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】アーチャー
【真名】カリスト
【性別】女性
【身長・体重】161cm・51kg
【属性】中立・中庸
【カテゴリ】地
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:B 幸運:D 宝具:B

【クラス別スキル
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:A
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 狩人として、周囲の獣や“人間”を狩り続けることで一週間程度は現界可能。

【固有スキル】
先駆けの美学:B
 先手必勝、見敵必殺。敵の先手を取り、相手の行動を阻害した上で自分の行使判定を行う。
 手練の狩人として語られるカリストの流儀。“戦い”ではなく“狩り”を得意とした、神代の狩人だからこそ成し得る芸当。
 このスキルにより、カリストはあらゆる場面に於いて「先手」を取る事が可能。奇襲や強襲は勿論、一対一の場面だろうと有効。
 但し「自分の敏捷値を上回る者」、「幸運値が一定以上の者」、そして「相反する“追い込みの美学”を有する者」には効力を発揮しない。
 ……余談だが、カリストの血を引いており同じく純潔の狩人として語られるアタランテは「追い込みの美学」の持ち主である。

美除の野獣:D
 アルテミスとの間に交わした契を破った罰。英霊となって尚彼女を蝕む月光の呪い。
 純潔を失った事に憤ったアルテミスが、カリストを“大熊”の姿へと変貌させた逸話に由来する。
 日が昇っている間、また影のある場所で活動を行う分には支障は無いものの、月の輝く夜には呪いが発露し
 「月光を浴びた箇所が大熊へと変貌する」という、夜が主戦場となる聖杯戦争に於いては致命的な欠点を持つ。
 一方で肌の露出を控えれば効果は抑えられ、平常時は逆に「麗しの美貌」「黄金率(唇)」といったプラス面でのスキルへと変化する。
 そのスキル名が示す通り……カリストという「美女」と「野獣」の二面性を兼ね備えた英雄らしい、他に類を見ないスキルである。
 また、完全に“大熊”となった場合には意思疎通や言語発声が不可能となり、Dランク相当の狂化状態へと陥る。

純潔の契:C+
 主たるアルテミスと交わした盟約。清らかな身であることを掲げた処女の契り。
 「純潔を失う前の姿」であれば高ランクであったが、アーチャーとしてのカリストでは残念ながら低めのランクとなってしまう。
 精神干渉、魅了、誘惑といった魔術を一定まで無効化。対魔力と併用することで一時的にではあるが完全な無効化も可能とする。
 このスキルが機能している限り、彼女の純潔……つまりは処女が奪われることはない。これは物理的なものではなく、概念的に“定められた”もの。
 言ってしまえばカリストには「処女である」という事実が結び付けられている為に、彼女の貞操を奪う事はまず不可能。
 仮に彼女の貞操を奪えるものが居たとしたら…………その者はきっと、史実に於いて彼女の純潔を散らせた「かの主神」に他ならない。

北天の星徒:A
 トレミーの48星座がうち北天星座、その中の大熊座を司る。
 星々の加護とも呼べるもので、司る星座が見られる地域に於いて一定の知名度補正を獲得。
 また日没から夜明けまでの時間、現界を維持するための魔力を軽減する効果も持つ。
 彼女の場合、大熊座としてよりも「北斗七星」としての知名度補正が大きく、周極星としての星群の特性から「人を導く」事を得意とする。
 その性質を言うならば、『星の開拓者』成らぬ『人の開拓者』。迷える旅人の道標――――遥か夜の果てに在る、人を導く七つの光。
 “星の眼”としての効果も持ち、夜目が効きやすくなる他にEランク相当の千里眼も保有する。尤も、これはカリストの狩人としての眼でもあるが。

女神の寵愛:-
 主であるアルテミスからの加護。侍女としての信頼の証。
 ……のはずが、彼女の逸話から見て成立するはずもなく、呪いの影響もあってか完全に形骸化してしまっている。
 とはいえアルテミスにはカリストに対しての怒りは無く、どちらかと言えばカリスト本人の矜持に依るものだろう。


【宝具】
『北斗の七矢(アステリ・エスタ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~200 最大捕捉:1~7人

 カリストの持つ概念武装。「北斗七星」が形を成した、星空を思わせる美しき七本の矢。
 七本の矢は武器としてではなく「甲矢※」として放たれ、座標を確定、標準とする為の目印として用いられる。
 その「甲矢」が命中した敵を目標とした後、北天の果てより七つの流星が矢として降り注ぐ……というのが「北斗の七矢」の大まかな仕組み。
 アタランテが保有する同名の宝具と比べ、本来の持ち主の元にあるこちらは命中率や精度、速度といった性能で上を行く。
 後述の『北天周極:不沈七星』とは異なり、こちらは常時発動型の宝具。彼女の一射は、常に七つの追加攻撃判定を以って行われる。
 目標は原則一人のみ。但し「甲矢」が命中した目標が途中で死亡した場合、残る矢はその場にいる全員へランダムに振りかかる。
 一射分の魔力で七つ分のダメージを与えられる為に燃費は非常に優秀。但し、星の出ている夜でなければ使用不可能。
 ちなみに、流星として放たれる矢は「神造宝具」である。まあ、聖剣や乖離剣程の神秘は無く、単純に星属性の延長戦という程度なのだが。
 こちらの宝具で行われるのは「追加攻撃」な為、必中性能は無く外れることもありうる。「甲矢」が放たれてから流星の矢が命中するまでに要する時間は一瞬であり、回避は難しいが。
 矢はカリスト自身の魔力により構築されており、射るごとに一本ずつ補充していく。その為、よほど急いで連射しない限りは矢切れを起こすことは無い。矢の生成時間は一本につき1分。

 ※甲矢…初めに射る矢の名称。早矢、兄矢とも。


『北天周極:不沈七星(メガリ・アルクトス)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:可変 最大捕捉:1人

 北の果てに浮かぶ七つ星、行く末を指し示す天杓の煌めき。人々の行く末を識る星の威眼。
 「一度の行動」に「七度の結果」を孕ませる概念宝具、因果律という摂理に則った上で放たれる多次元同一事象。
 星の加護を受けた七矢を番え、一つの矢として射ち放つ。迫る矢は「一本の矢」でありながら「七本の矢」として、行使判定の再試行すらも可能とする。
 有り体に言ってしまえば――――この宝具は事実上、確率が0%で無い限りは確実に命中する。その原理は至極単純、当たるまで判定を繰り返せばいいのだ。
 一度目の判定で当たらなければ二度目。二度目で当たらなければ三度目。三度目で当たらなければ……その繰り返しの果てに、「命中」という結果が訪れる。
 因果律の逆転とも異なる必中の矢。幾つもの結果を重ねて一とする、世界の理の合間を縫うような矛盾の一射。

 また七つの矢が一本として数えられる都合上威力の程はその都度異なり、最低で一本分の威力、最高で七本分――ランクは最高時のもの――の威力となる。
 ダメージは「全て命中すると同時に」与えられたり、「一本分の威力を断続的に」与え続けたり、「威力判定を保留し此処ぞという場面で」与えたりなど細かな調節が可能。
 見た目にこそ派手さは無く、『切り札』と呼ぶには些か決め手に欠ける性能ではあるが、アーチャーとして、狩人として見たならば十分に堅実かつ応用の効く宝具となりえるだろう。
 上述の通り、ランクBというのは七回の威力判定全てに成功した場合の数値。最大出力時には鋼鉄すらも撃ち抜く徹甲矢と化す……が、如何せん幸運値が低いため滅多に成功しない。
 レンジは可変。と言うよりも、宝具が北斗七星そのものである以上「星光の届く範囲であれば」どこへだろうと射出可能。視野外の標的に対しては矢に変わり、空より星光の矢が振り注ぐ。
 視野外の敵を標的とする場合は自前に「甲矢」のような目印を射っておく必要がある他、星空が見える程に晴れた夜でなければならない。また北斗七星の見えない南半球では使用不可能。
 「七つの追加攻撃判定」を持つ『北斗の七矢』とは異なり、こちらは「七回の威力判定」を行う。その為、燃費としてはこちらのほうが若干悪い。それでも運用には差し支えのない程度だが。
 一度の発動で七本の矢全てを消費してしまう故に連射は難しい。『北斗の七矢』生成に要する時間を考慮すると、クールタイムは凡そ10ターンから15ターンといったところだろうか。
 余談だが、この宝具の性質上一つの目標に対して同時に命中する、という事実さえあればそれで良く、複数の軌道を描いて命中させるというトリッキーな手法も可能である。
 さながら七つの矢が個別に放たれたように見せかけ、最後には一つに収束し命中する……過程も結果も、全てが特異な宝具。なお「メガリ・アルクトス」は幾つかのバリエーションがあるという。


【Weapon】
『天杓の弓(スィネルガティス)』
 カリストが持つ木製の弓。コンパウンドボウとも呼ばれる近代弓であり、滑車やグリップ、ケーブルを利用しテコの原理を根底に置く機械的な弓である。
 神代の狩人でありながら近代的武装を学び、一から作り上げ英霊の座へと持ち帰る行動力……それはやはり、最効率を求める狩人としての矜持から来るものなのか。
 北斗七星をモチーフとした形状で、弓としてはやや歪なシルエット。その時々で近代化を施しているものの、元々は古めかしいオーソドックスな長弓であった。
 ギリシャ神話に於いても馴染みの深いオリーブの材木を使用。完全木製でありながら耐久性は凄まじく、例え火の中へと投げ込んでも表面が燻ぶる程度で済む。
 これは『天杓の弓』にアルテミスの加護が与えられているためで、加護が完全に満ちる満月の夜には、張られた弦が魔力を帯びて仄かに光るという特性を持つ。
 名の意味は「相棒」。背負っている矢筒とはセットとなっていて、共に戦闘時にのみ召喚し扱う。一応折りたたみ式であるため持ち運びは楽だが、そもそも霊体化可能なため意味は無い。


【解説】
アルカディアの王、狡猾たるリュカオンの娘。麗しい美貌を持ち、しかし他者に靡くことはなく狩りに明け暮れた生粋の狩人。
美しき女神アルテミスの従者の一人としても知られ、彼女との間に“純潔の誓い”を立てることで付き従うことを許されていた。
しかしかの主神、霹靂の神ゼウスに見初められてしまったカリストは、アルテミスを騙った彼の策略によりその純潔を散らしてしまう。
誓いに背いたことに対してアルテミスは怒り、子まで身籠っていたカリストに呪いを与え、彼女を元の姿とは似つかぬ獣へと変えてしまった。
此度召喚されたカリストはその「純潔」が破られる以前、アルテミスと交わした純潔の誓いを守り続けていた狩人としてのカリストである。
故に美しい美貌は健在である……が、彼女に与えられた呪いは死後も続いているのか、月光を遮るために普段は外套でその身を覆い隠している。




サーヴァントとしては弱いけどアーチャーとしては優秀。敵からしてみると厄介な英霊。
伝説ではアルテミスに化けたゼウスに誘われ純潔を失ったと言います。これからは女装主神レズの時代が来るーッ!

+ セリフ集
FGO風セリフ集

  • セリフ
召喚:「純潔の乙女狩人、ここに参上。どうぞ、カリストとお呼びください。マスター」

レベルアップ:「ふむ……星の煌めきを感じます」
霊基再臨:「霊格上昇。これで一つ、女神に近づけたようです」
その2:「ありがとうございます。ご期待に答えられるよう、より一層精進いたします」
その3:「私にこんな力が……ですが、まだまだ行けます。マスター、共に進みましょう」
最終再臨:「私は純潔の狩人です。北斗の星々に誓って、マスター……貴方との契に背くことは無いと約束しましょう
     この身は既に貴方と共に在る―――ああ、ええっと、つまり、ずっと一緒ですよ、マスター!」

開始:「かかって来い、一匹残らず仕留めてやる」
その2:「さて、狩りの時間です。その身は何処まで耐えられますか?」
スキル:「輝け、北斗七星!」
その2:「念には念を、ですね」
選択:「任せてください」
その2:「了解です」
その3:「行きましょう」
攻撃:「フェクダ!」
その2:「ドゥーベ!!」
その3:「ミザール!」
追加攻撃:「逃しはしません!」


宝具選択:「――――七つ。頃合いだ、果ての煌めきを刮目しろ」
その2:「此の矢は一度にて七度穿つ……避けきれますか」                       
宝具:「天杓の斗、輝く七星は遥か空――――幾閃を女神に捧ぐ。撃ち抜け、『北天周極:不沈七星』!」
ダメージ:「こ、この程度なら……!」
その2:「くうっ」
戦闘不能:「申し訳……ありません……」
その2:「マスター……我が契りは、必ず……」
勝利:「私の光を阻むことなど出来はしない……そう、例え神であっても、だ」
その2:「フ……格好いいですね、私達」

会話:「そろそろ出陣でしょうか。それとも、もう少しぐうたらなされますか」
その2:「すみません。私、口下手なもので。こういった他愛も無い会話は苦手なのです。雑談であれば他の方へお願いしたく」
その3:「私は元より従者です。遠慮は不要、貴方の思うがままにご命令を」
その4:「へ、蜂蜜は好きか?鮭は穫れるか?……マスター。私は確かに大熊と化した存在です。ですが今はまだ生身です!熊耳だって生えてませんよ!」

ピロクテーテスへ:「出典を同じくする弓兵として、彼に賞賛を送りたい。毒に侵されながらも勝利を導いたその偉業……このカリスト、感服しました」
ポルクスへ:「おや、彼は……同じく“星座”となった英霊として、どこかシンパシーを感じてしまいますね。知名度で言えば敵いませんけれど…」
アタランテへ:「ふむ……私の血を受け継ぐ狩人が居るようですね。しかしあの猫耳は……い、いえ。羨ましくはありませんが」
アルテミスへ:「―――アルテミス様。今再び出会えるとは、このカリスト、光栄の至りです。
    貴方と交わした盟約に背き、不貞に走ったこの私ですが――――此度こそは必ずや、貴方と共に闘い抜きましょう」

好きなこと:「狩り、でしょうか。それ以外?でしたら……沐浴などはわりと。狩りに於いて匂いとは重要なものです、出来る限り汚れは断っておかねば」
嫌いなこと:「特にありません。何かを嫌うほど中身のある人間ではありませんので。え……男性ですか?いえ、特に何も。そもそも興味自体無かったもので」
聖杯について:「万能の願望機……ですか。私には畏れ多いものです。ですが貴方が望むのであれば……このカリスト、全身全霊を賭して手に入れてみせましょう」

絆:「……触っても何も出ませんよ?」
その2:「人々を導く北斗星……死して尚、誰かの役に立てるというのは嬉しい事です、ええ」
その3:「此度の召喚では弓兵として召喚されましたか……幸運ですね。バーサーカーとして呼ばれていたら、こうして貴方と会話をすることも出来なかったでしょうから」
その4:「マスター、私は純潔の狩人です。もし貴方が私に思いを寄せているとしても、私はその想いに応えることは出来ません……どうかご容赦を」
その5:「私の結末がどういったものであれ、今こうして貴方のサーヴァントとして召喚された私は穢れ無き状態にあります
    故に、私は誰かを“想う”事が出来ないのです。ですが、ご命令とあらば……手くらいなら握ってあげてもいいですよ、マスター?」

イベント:「催し物?宴でしょうか……休息は不可欠です。気兼ねなくお楽しみ下さい、マスター」
誕生日:「……ああ、マスター。調度良かった、こちらを貴方に贈ろうと思っていまして。ええ。ご覧のとおり、先程仕留めたばかりの大猪です。今夜はイノシシ鍋といきましょう……冗談ですよ」


基本的に冷静で淡々としてるけどややポンコツ。割合的には冷静7:3ポンコツ。
男性に関しては特にこれといった感情は抱いていない。消しゴムやペットボトルのキャップに何の感情も抱かないように、カリストは男性を「有象無象」の一片として捉えている。
というよりカリストはアルテミス、マスター、狩り、この3つ以外に対して無関心。逆に言うとこれら3つに対しては時折並々ならぬ興味を示したりもする。
表情もあまり変わらないので感情を読むのが困難。たまに真面目な顔でボケたりするので以外と扱いが難しい。
装飾を好まず、オシャレにも興味が無い。もし聖杯戦争で私服を披露する場面があったなら、致命的なファッションセンスで現れることだろう。

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最終更新:2016年10月01日 22:37