北条政子

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】-
【真名】北条政子
【性別】女性
【身長・体重】不明 若い頃の姿で現界
【属性】秩序・善

【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:A 宝具:A+

【クラス別スキル
陣地作成:D
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。"結界"の形成が可能。

対魔力 :C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】
尼将軍:A
 本来持ち得ないスキルも本人が主張することで、ごく短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは、軍略、扇動、カリスマ。
 取得できるランクは、C~Aランクまでランダム。
 鎌倉幕府の政治の中心を担い、軍議に関しても大きな影響力を持ち、承久の乱を短期間で平定した事による。

カリスマ:D
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、Dランクでも一軍のリーダーとしては破格の人望である。
 スキル尼将軍を行使した際にはスキルランクが一時的に上昇する。

夢解き:C
 夢の内容を分析し、夢をみた人物の様々な事を占う技能。
 Cランクでは、夢を解析し吉兆か凶兆かを占う事が出来、マスターの幸運ランクに+を付与。(E→E+)
 しかし、夢の中で具体的に語られていない情報は解析できない。


【宝具】
『皆心を一にして奉るべし。これ最期の詞なり(すべては鎌倉のために)』
ランク:E~A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人

 承久の乱の際に行われた、日本史上空前絶後の名演説。
 女性の身でありながら、荒くれ者揃いの坂東武者をこの演説によってまとめ上げ、
 戦の趨勢を決定づけた。

 「キャスターのマスターに"恩"を感じている人物」にステータスのボーナス・ペナルティを与えることができ、
​ 一定以上の"大恩"を感じている人物には、キャスターが一方的に命令することも可能となる宝具。
 キャスターのマスターの味方として行動する場合、筋力・耐久・敏捷のステータスを"恩"に応じて上昇。
 逆に反発・敵対すればペナルティとして同様にステータスが低下。
 キャスターのマスターに多くの"恩"を感じている者ほどこの宝具の効果は高くなり、ステータスボーナス・ペナルティも上昇する。

 スキル尼将軍とのシナジーにより、サーヴァントにも影響を及ぼし、ボーナス・ペナルティが与えられる。
 特に秩序を重んじるサーヴァントには効果が高く発揮され、追加でボーナス・ペナルティが付与。
 サーヴァントに対しては、秩序属性を持つもののみ対魔力がD未満であれば"恩"に応じてキャスターの命令を承諾させる事が可能となる。

 キャスター自身にも効果が及ぶが、自身の対魔力がそこそこ高いのと素のステータスが低いのもあり、
 目に見える効果を出すためにはキャスターとの絆を深めて多くの"恩"を感じさせる必要がある (最大で筋力:C 耐久:C 敏捷:Bまで上昇)。
 反骨の相、狂化、精神汚染を有するサーヴァント、恩を感じない動物のサーヴァントには効果が一切無い。
+ 演説内容
~~承久の乱に際しての演説~~

皆、心を一にして奉るべし。
これ最期の詞なり。
故・右大将軍、朝敵を征罰し、関東を草創してより、
このかた、官位と云ひ俸禄(ほうろく)と云ひ、
その恩すでに山岳よりも高く、溟渤(めいぼつ)よりも深し。

報謝の志これ浅からんや。
しかるに今 逆臣の讒によって、非義の綸旨を下さる。
名を惜しむの族は、早く秀康、胤義らを討ち取り
三代将軍の遺跡を全うすべし。
ただし、院中に参ぜんと欲する者は、只今申し切るべし。

「吾妻鏡」より

【意訳】
みんな、心を一つにして聞いてください。
これはわたくしの一生に一度のお願いです。
源頼朝殿が、平家一門の朝敵を滅ぼして、ここ関東にわたくし達の幕府を作りました。
それ以来、犬以下の扱いだった皆の官位も収入も凄く良くなりましたね?
すべては頼朝殿のお陰です。そう、全部ね。

幕府を作ったあの方への御恩は山の頂きよりも高く、海の底よりも深いのです。
(ちなみにわたくしの頼朝殿への愛もそれくらい高くて深いです)

しかし今、その大恩を忘れて、天皇や上皇をたぶらかして幕府討伐などという、とんでもない命令を出させる輩が現れました。
今日この鎌倉に集まったあなた達は、下衆な裏切り者として歴史に名前を残したくないでしょう?
ならば、朝廷側についた藤原秀康・三浦胤義ら下衆共を早々に討ち取って、源氏三代将軍の恩に報いましょう!
仮に、もしこの中に朝廷側につこうと言う者がいるのならそれも良いでしょう……、今すぐ名乗り出なさい!


『夢買い(ゆめうつつ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人

 キャスターが生前から有している異能。
 他人の夢の中の話を買い取って、自分の未来に影響させる。
 吉兆を示す夢だけを買い取る事で、良い将来を引き寄せられる。
 逆に不吉な夢を買い取ることで、相手の凶兆を肩代わりする事も出来る。
 キャスターの『夢買い』の影響は絶対的で、世界の因果律にまで影響を及ぼすほど強力。
 ただし夢を見るかどうか、吉兆の夢であるかどうか、すべて他人任せなので、狙って効果的に運用するのは難しい。
 この宝具をある程度安全に使いこなすためには、
 他人のぼんやりとした夢の内容を占って吉兆か凶兆かどうかを見分ける『夢解き』スキルも必要となる。
 不安定で諸刃の剣としての性質を持つこの宝具を、キャスターは生前の経験からできるだけ使わない様にしている。
+ 夢買いの逸話
~~『夢買い』について~~

キャスターは生前3度、自身の運命に大きく関わる『夢買い』を行った。
1度目は、妹の夢を買った時。頼朝との恋が成就した。
2度目は、富士川の戦いに頼朝が自ら赴いた時、勝利への願掛けを行った。効果は抜群で、幸運に恵まれた頼朝は大勝利を収める。
3度目は、鎌倉幕府が発足した日。幕府が長く続くことを願い、その結果鎌倉幕府は150年という長きに渡って存続した。
しかしその願いを叶えるために源氏は滅んだのかもしれないと、キャスターは終生悩み続け、その後『夢買い』を使うことは無かった。

現代に逸話として残っているのは、妹の夢を買った話。
妹の夢の内容は、「高い山に登って着物の袂に月と日を入れ、3つの橘の実のついた枝を頭の上に置いている」というもの。
月と太陽という強大な存在を自らの内に収め、豊かさを象徴する橘の実までも手に入れるという、途方もない幸運と宿命を示す夢。
大きすぎる幸運は逆に身を滅ぼす災難を示すと『夢解き』をしたキャスターは、妹の身代わりとなるため『夢買い』を行う。
しかし――
それは大きな才能を秘めていたキャスターにとっては受け止めきれる幸運と宿命であり、彼女の宿命を決定づける。
かくしてキャスターは源頼朝と出会い、妻となり、尼将軍となって月と太陽にも匹敵する強大な権力を手に入れる事となった。

――だが、権力を得る過程で彼女は最愛の夫や息子、娘など多くの大切なものを失う事にもなっている。
やはり、過酷な宿命には違いなかったという事か。


【解説】
日本史を代表する女性政治家。
苛烈さと冷徹さと情愛を持ち合わせた女傑。
聖杯戦争においては、せっかくだからと剃髪前の若い頃の姿で現界している。

夫・源頼朝をよく支え、日本初の武家政権である鎌倉幕府の発足を大いに助ける。
そして夫亡き後には自らが主導し、150年続く武家政権の基礎を築きあげた。

日本三大悪女としても有名だが、その実は情愛の深い女性。
頼朝と駆け落ち同然の大恋愛の末に結婚したり、
義経と息子を失った静御前を哀れんで宝物を送ったり、
夫と実の子たち全てに先立たれた際に身を投げようかと本気で悩んだりしている。

その愛の深さが転じて嫉妬の深さも相当なもので、夫である頼朝の浮気を許せず、部下使って妾の家を打ち壊したりしている苛烈な面も。
(政治的な思惑からの計算づくの行動という説もあるが)

一方で、優れた政治家としての冷徹さと判断力も持ち合わせており、
権力に溺れた長男から権力を取り上げ幽閉したり、
権勢欲の強い後妻に惑わされてお家騒動を巻き起こした実の父親を容赦なく出家させ追放、幽閉したりしている。

承久の乱に際しての演説は日本史上最も優れた演説とも言われており、
彼女の演説を聞いて滝のように涙を流した御家人も数多くいたという。


【コメント】
元々は田舎の豪族の娘で、時折その顔が出たり出なかったり。
普段は遠坂凛よろしく猫を何十匹もかぶっている。

マスターとの相性や性質で戦力がかなり左右されるので扱いづらさが目立つが、
いい感じの同盟相手がいるか、いい感じに恩を売れるマスターと契約していれば相当強力な宝具ともなりえる。
困った人を放っておけない、おせっかいで色んな所に首を突っ込むというエロゲ主人公体質のマスターが理想。
でもマサコゥは浮気を激しく嫌悪しているので、反感を買わないように色々注意が必要。ときメモか!

サポート手段は豊富なので、宝具で援護しつつ、自分は戦わずして勝つ…というのが理想の勝ち筋か。
単独でも絆MAXまでいければ強いかもしれない。

+ セリフ集
「キャスター北条政子、召喚に応じ参りました。マスター、貴方をお支えいたしましょう」

「わたくしは坂東の女! 戦うからには命をかけて必ず勝利いたします!」

「今こそ、御恩に報いる時――――
皆心を一にして奉るべし。これ最期の詞なり!(すべては鎌倉のために!)」

「九郎殿(義経)の事ですか…? あの子にはわたくしも頼朝殿も大っっっっ変な思いをさせられましたが、可愛い身内でもあります。……頼朝殿との仲違いや嫡子の事は残念な事でした」

「わたくし、鮭の燻製作りには自信がありますよ。頼朝殿の好物でしたから」

好きなこと:「頼朝殿です。ええ、大恋愛いたしましたとも。……時々殴り合いの喧嘩にもなりましたが」
嫌いなこと:「……浮気は許せませんね。男の甲斐性などと言う巫山戯た輩には、正々堂々と制裁を下しますので。浮気相手ともども地獄の底まで追いかけてでも後悔させてやります。……マスターも、妾だの浮気だのはくれぐれも謹んでくださいね」

好感度MAX:「わたくし、マスターのサーヴァントとして絶対にマスターの手に聖杯を届けてみせます! 手に手を携えて共に頑張りましょう! マスターもそのためのお覚悟を!」

聖杯について:「不遜な望みは身を滅ぼすと分かっていますが、少しでも良いので頼朝殿と子供達にもう一度お会いしたいです……」

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最終更新:2016年10月05日 06:04