【元ネタ】創作・史実
【CLASS】
キャスター
【マスター】-
【真名】中将姫(?)
【性別】女性
【身長・体重】不明
【属性】混沌・善(本来は秩序・善)
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B- 幸運:C 宝具:A+++
【クラス別
スキル】
陣地作成:C 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。
対魔力:B+ 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
災禍の美貌:B
歳が孫と祖父程離れた称徳天皇に見いだされる程の美貌。
しかしその美貌を原因とした困難が本人に降りかかる。
美しさにより天皇や貴族に持て囃されたキャスターに嫉妬した継母である
照夜の前に虐待を受ける、下手人を向けれられる。
更には彼女を巡って貴族たちが恋の鞘当てをするなど、
色恋よりもひたすら仏心に帰依するキャスターからしたら甚だ迷惑である。
尼となった後に「ここでは女も男もない」と漏らしたあたり、苦労がうかがえる。
幸運に-補正がかかるが敵の攻撃判定全てに-の補正がかかる。
二十五菩薩の加護(偽):B-
入滅に際し、中将姫を浄土へ誘った阿弥陀如来と二十五菩薩の加護。
イレギュラーな現界のため-補正がかかっている。
本来であれば二十五菩薩の中から数時間に1つ選択し、
その加護を受ける事ができるが、
一日に阿弥陀如来か虚空蔵菩薩か観世音菩薩の3つの加護の内1つのみとなっている。
阿弥陀如来の加護:選択してから1日の間、観無量寿経を基にした説法を聞かせる事で相手の戦意を喪失させる事ができる。
本スキルのランクで判定を行う。判定相手が信仰の加護を保有している場合や
エクストラクラス:ルーラーである場合は判定に-補正がかかる。
戦意喪失の状態は判定時の相手のランクが低ければ低いほど長引く。
虚空菩薩の加護:選択してから一日の間、虚空菩薩の持つアカーシャガルバから魔力供給を受ける。
供給できる魔力の量は無限であるが、供給量は時間単位でいうと一般的な魔術師と契約した
場合と変わらないため、大技や宝具を連続して発動するのは不可能。
観世音菩薩の加護:選択してから一日の間、観世音菩薩の持つ「観自在」の加護を受け、
霊体化した意識の身を目的地(実在の場所でなく心の中などの観念的な場所でも可能)
に飛ばし、サーヴァントの居場所や真名を見抜く術法を行える。
相手の魔力・幸運やその他スキル(直感、信仰の加護、心眼等など)
と本スキルのランクで判定を行う。
また発動時のステータスの幸運が本スキルと同ランクになる。
観自在菩薩でないのは三蔵ちゃんがもってきた新訳の経典ではないため。
(キャスターが写経した経典、浄土三部経は当時めちゃくちゃ貴重で大寺という大寺にも中々無かったらしい。
1巻の仏説阿弥陀経は父親から貰った三蔵ちゃん訳の新訳で気に入っている。)
信仰心:A
寝ずに写経1000枚、切りかかれても読経を続ける、仏の御姿や声を聴く等の
いわゆる中将姫伝説を鋼のような信仰心のみをもって体現した狂気的な信仰。
「保有スキル:信仰の加護」でないのは「二十五菩薩の加護(偽)」を保有しているため。
信仰の加護が信仰故の加護であるなら、信仰心は信仰でもって培われた能力を表す。
耐久判定時に本スキルが発動し、耐久のランクでの判定ではなく本スキルのランクで判定を行う。
また、判定後にキャスターの魔力消費量が増加する。
【宝具】
『蓮糸曼荼羅無量寿仏(れんしまんだらむりょうじゅぼとけ)』
ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
朝廷に謀反を起こし処刑され、三毒に狂い死後復活した大津皇子を御仏に昇華させた蓮糸で作られた曼荼羅。
発動の際は「おいとおしい、おさむかろうに…」の言葉と共に発動する。
キャスターの慈愛をもって故人を神霊として顕現する事ができる。
発動した場合、宝具『死者の書』の効果が消滅する。
本来は顕現する神霊は仏門の御仏なのだが、
今回はイレギュラーな現界のため、触媒となる個人の進行や出身や属性、精神のありよう等様々な要因で決定し、
ランクも下がっている。
顕現した神霊はどのような形であれ聖杯戦争を終わらせるまで顕現し続ける。
本宝具を発動するには宝具『信仰観世当麻寺』によるキャスターによる陣地作成の後、
作成した陣地にて3日3晩曼荼羅を織る必要がある。
『信仰観世当麻寺(しんこうかんぜたいまでら)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大補足:500人
キャスターが御仏の姿を仰ぎ見て導かれ尼となった寺を顕現させる。
扱い的には陣地作成:Bと同等の神殿。
神殿内にいる間は魔力のバックアップに加えて、スキル信仰心のランクをA+にする。
本宝具を発動するには「観世音菩薩の加護」により作成する場所を見定めるか、
毎晩魔力か幸運判定を行い、御仏の助言により作成する場所を聞かなければならない。
【解説】
奈良時代の貴族、藤原南家の藤原豊成の娘。
御仏の声と姿を聞いた瞬間である尼になる前の姿で限界しており、
色素の薄い白髪に日本人離れした白く長い手足を持つ、和服の美女。
仏への信仰心は今より仏教が生興な当時でも狂気といえる程であり、
寝ずの1000枚写経による浄土三部経の暗記に加え、亡き母である藤原百能へ捧げた読経を、
継母が差し向けた下手人に斬りかかられても止めなかった等、枚挙にいとまない。
そうした中将姫のエピソードは「中将姫伝説」として能楽や歌舞伎、文学として語られている。
本名は藤原郎女(いらつめ)であり、中将姫とは「中」、神と人の間に立つ者を表しているとされる。
性格は冷静沈着で言葉数も少ないが、マスターとなった者が正しき道を行く限り付き従う忠誠心を持つ。
が、かなり頑固な性根であり、自分が正しいと思う限りはマスターであっても道を譲らない。
当時女人禁制だった当麻寺に御仏の導きを理由に半ば無理やり押し入ったのは人柄であろう。
何故か現界時に生前は全くなかった、「女嫌い」や「男性への恋心」を持っている。
仏教の知識はもとより、和歌や琴を得意とし、十三歳で内侍となる等、多方面で秀でている。
日本人離れした外見は、皇家に仕えてきた藤原南家の女性たちが「水の女」、
あるいは「山の人」と呼ばれた一族の末裔であるためだろう。
争いを好まず、相手サーヴァントへ攻撃を加える事は一切しない。
戦闘手段も持っておらず、ひたすら御仏の説法による救斉を行おうとする。
本人は聖杯への願いは全くなく、そもそも中将姫自体、座にいるサーヴァントではない。
何よりも自身の変化…属性の変化やスキルやステータスのランクダウンや、生前に無い「女嫌いの性質」等、
自身がサーヴァントして現界しているのに不信感をもっている。
余談ではあるが、三蔵ちゃんが聞いていたよりアレだったので敬意を持ちつつもかなりがっかりしている。
また、自身が慣れ親しんだ経典を漢訳した初代三蔵である鳩摩羅什に会う事を密かに楽しみにしている。
【セリフ集】
「サーヴァント、キャスター… こう こう こう …あの時の声が、聞こえます」
「吾が声を聴きて、迹門を通りしあなた…この諍いからも離れ、『其の為に法を説き 教化して成就せる』…です。」
「末法愚人であっても…地涌の菩薩は救いをもたらします…
『日月の光明の能く諸の幽冥を除くが如く斯の人世間に行じて
能く衆生の闇を滅し無量の菩薩をして畢竟して一乗に住せしめん』…です。」
「説法も解ってきましたね…あなた。天台大使殿の法華文句を思い出します…」
「殴られ、蹴られ…それでも…吾が身は救うことをあきらめません…」
「…何故でしょう、吾が三毒にこの身が浸るのを感じます。」
「それと同時に…その…。」
「殿方が…」
「……何でもありません。」
(三蔵ちゃんについて)「吾が身、御仏の姿を捉えども…あの方のありようが…その…アレです。」
「ですが…その御言葉一つ一つには御仏の息吹を感じます。」
好きな事:「写経です…えっ?ダメ…ですか?」
嫌いな事:「…暴力…妬み…怒り…そして、悪夢…でしょうか…」
聖杯について:「望み、という物ならば…吾が身は叶えました。」
「それでは…なぜ…?」
最終更新:2016年10月05日 06:22