【元ネタ】史実
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】梶原景時
【性別】女性
【身長・体重】165cm・50.2kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:B 宝具:C
【クラス別
スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
軍師の忠言:C
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることが出来る。
ランクが上がれば上がるほどその助言の正しい確率は上昇する。Cランクで有れば、あらゆる不測の事態を覆す様な最善の助言は出来ないまでも
その時点においての次善の選択。取り得るベターな選択についての助言を行う事が出来る。
破壊工作:D
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
ランクDならば、相手が進軍してくる前に一割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。
ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
仕切り直し:B
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。
梶原の二度駆けに謳われる武勇の発露。敵中での窮地からさえ撤退を可能にする。
ネガティブ思考:A
精神的なショックからの立ち直りの下手さ。
Aランクともなると、一つの失敗に起因する精神的な重圧を、解消出来ない所か増幅させながら何時までも抱え込み続けかねない。
戦闘での敗北や、マスターに自身の提案が拒否される毎にダイスロールを行い、確率で自己嫌悪スキルに数値を加算する。
自己嫌悪:B
自分の能力への疑い、不安等に起因する自己に対する精神的な攻撃スキル。
ネガティブ思考スキルによって累積する。一定以上の数値に累積した場合、段階的に効力を発揮。
高まった自らに対する疑いは剣先を鈍らせ、咄嗟の判断を妨げる。
セイバーの能力を束縛し、実際のパラメーター未満の能力しか発揮できなくなる他
一定以上に累増した場合、破滅願望スキルを発動させる。
破滅願望:B
無意識下での消失願望。
自らの精神的な負荷に耐え切れなくなった時、一種の自己防衛機能として働く破滅的な意識。
全てを投げ出し、消えてしまいたいと言う自暴自棄。
発動するとリスクの高い選択を優先的に選びやすくなる。
【宝具】
『石切梶原(ホマレノイシキリ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
梶原景時を題材とした狂言から。
『通常断つ事が出来ない筈の物』を一刀の下に断ち割る神技。
あらゆる防護を無視して対象を二つに分ける事が出来る。
ただし行使に当たっては、超絶的な技巧が必要とされる為、使用者の心技体が十全な状態でなければ完全な効果を発揮できない。
【Weapon】
『鶴丸』
【解説】
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将。鎌倉幕府の御家人。
元々は鎌倉の小領主であり大庭氏の支族に過ぎなかったが、伊豆で挙兵し、石橋山の戦いで敗れた源頼朝を救った事から
再び勢力を再興した頼朝の御家人として使える様になる。その後は東国には稀有な教養を備えた能吏として鎌倉における難事を捌き、侍所所司に取り立てられる。
頼朝を軽視し鎌倉政権下での半独立を志向した有力な上総広常を誅殺して政権の地盤を固める等の功績の他、木曽義仲や平家を相手とした軍事面においても
侍大将として指揮を執る傍ら、梶原の二度駆け等、最前線で刀を振るっての活躍を見せる等、軍功を積み重ねて行った。
一方で侍所所司として厳格に規則を適用した為に幕府内の御家人からは恨みを買い、頼朝の死後に連名での弾劾書を提出されるに至る。
二代将軍頼家からの諮問に対し、一切の弁解を放棄した末、所領に帰国。1200年の正月、一族を連れての上洛途上で現地の御家人との間で紛争となり、一族と供に討たれる。
上洛の目的は謀反とも、縁故が有った朝廷に仕える目的であったとも言われる。義経への讒言を行った事から、死後は大悪人とも、軍規や法に厳格な能吏であったとも言われ、評価は分かれている。
怜悧な雰囲気を纏った黒髪美人。
自信家で、尊大な面を見せる一方、精神的に極めて脆い面が有る。
これは軍事から政治に至るまで、自らの能力に自信を持っていた景時が(実際に優秀な能力を持っていたが)
軍事面で天性の能力を持った義経の側近として仕える中で、義経に対して軍事能力面で決定的な敗北感や劣等感を抱いた事に起因する。
自身の能力は信じているものの、一方で本当の天才に及ばない事は自覚しており
聖杯戦争の参加目的が生の最後まで主に忠誠を尽くしたいと言う物である事から
天性の才能を目にしてしまうと、自分は本当に主の役に立てるのかと、どこまでもずるずると負の精神的なスパイラルに陥っていく。
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生前のエピソード |
景時は、表情を消したまま近習に尋ねた。
「間違いないか」
「はッ、九郎義経様、何処にも」
景時はうなずき、それきり押し黙った。自らが戦奉行を務める軍の総大将が、陣所から郎党諸共に消えた現状を速やかに掌握し、行動しなければならない。
平家継の叛乱による混乱から、ようやく畿内が立ち直りつつある中、摂津に出陣した義経の軍に梶原景時が加わったのは、平氏が籠る屋島を攻める為だった。
瀬戸内海を扼す様に四国から伸びた屋島は、西国から畿内への貢納を抑える位置にあるだけではなく、長門国に駐屯している範頼の九州討伐軍への補給線を確立する為にも潰す必要が有った。
その為奔走を重ねて瀬戸内の水軍衆を引き入れ、渡辺の港で遠征軍の編成作業中だった。概ね準備も整い、水軍を率いた景時が直接屋島を海から攻め、義経は在野の勢力を糾合しながら陸路を迂回しながら攻める――
その筋書きも出来上がって居た。それが、折からの凄まじい風雨が吹き荒ぶ夜半に知らせ届き、全てが一変していた。夜具を蹴って景時を跳ね起きさせたのは、主将から届いた先発すると言う短すぎる連絡で
すぐさま義経の陣所に走らせた近習からの報告がそれを補足した。景時と連携する筈の義経は僅かな手勢だけで出立した後だった。後に残ったのは、編成途上の部隊だけ。
何故、と問う事の無意味さを既に景時は経験を通して学んで居た。後で胸倉を掴んで問い質した所で、本人にすら理由など分かっていないのだ。
理不尽にも天から与えられたとしか思えない様な天性の勘で、ここが勝機であると確信したのだろう。
あいつ、沈没すればいいのにな。
ふと頭をよぎった思いから殊更に目を逸らし、暫くの沈思の末に自らが置かれた状況とすべき事を理解した景時は言った。
「景季を呼べ」
嫡男の梶原景季を本陣に呼べと近習に伝えた。
状況を伝え、現状に対して手を打たせなければならない。あの駄犬が曲がりなりにも出立の連絡を入れたと言う事は、義経の側もこちらがそうする事を望んで居る筈だった。
景季に命じ、手勢を集めなくてはならない。この風雨では、渡海用の船にも一部被害が出て居る筈だった。早急に手配し、必要であれば徴発しなければ。
それから、諸将に出立を告げ、集積していた兵糧を配分する。既に先手を含めた陣立ての予定は出来ていたが、最早その様な事は言っていられない。参陣して来た順に船を割り当てなければ。
ああ、くそ。先陣を約していた連中は怒り狂うだろうな。事態の説明に、説得に、出立後の軍勢の掌握に――海上での移動には混乱が付き物で、上陸後はどこそこの部隊が見当たらないと言う事も常だ。
彼らには予定と役目を割り振らなければならない。それらへの不満の対処も――それらは余人に任せる事は出来ない景時の役割だった。
あの馬鹿め。
息子を呼ぶ為に部屋を飛び出して行った部下の背中を見送りながら、呻く様に思った。
だが、悠長に不満を抱いて居る事は出来ない。義経が率いているのは余りにも小勢で、一時平家側を混乱させる事は出来ても、陣地を維持する事は出来ない。
早急に後詰めを送り込まなければ、逆襲を食って全滅するしかなかった。そうなれば、この戦は源氏の負けだ。何よりもまずは、行動をしなければ。
あいつ、こちらの苦労なんて何一つ理解しないんだろうな。そもそも、主将とはそう言う物だ。頭では理解している。けれども、何故か景時は不意に泣きたくなった。
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絆礼装 |
【梶原景時弾劾状】
梶原景時(セイバー)装備時のみ、自身がやられた時に自身を除く味方全員のHPを3000回復&攻防に30%の上昇効果を与える。
申し開きは有るかとの下問に首を振り、下げ渡された訴状に目を落とす。
連名の弾劾書の内容は、半数は根も葉も無い弾劾で、残りの半数には覚えが有った。
最も、実際に直接関わったのはその中の幾つかであったが。その多寡に意味は無く、申し開きにも甲斐は無い。
一夜にしてこの訴状が用意された様に、予め用意された結末だけが不可欠だった。
無理を無理だと認め、無理だからと諦められると言う事は、恐らく何にも増して幸福な事なのだろう
恩有る平家に背を向けて、石橋の山で頼朝殿を逃したあの日より、我が身は枝に掛かった徒の花。
素よりこの日が来る事は知っていて、それ故に殊更この手を汚しもしたのだが。
ああ、それにしても。
千葉常胤三浦義澄千葉胤正三浦義村畠山重忠小山朝政結城朝光足立遠元和田義盛和田常盛比企能員所左衛門尉藤原朝光二階堂行光葛西清重八田知重波多野忠綱大井実久――
ずらりと並んだ訴え人の名前を目で追って、思わず笑ってしまいそうになる。
よくもまあ、これだけ恨みを集めた物だ。働いたな私。もう、いいか。もう、休んでもいいだろう。
「いいえ、申し開きはございません。領国に戻り、裁可を待たせて頂きたく存じます」
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TRPGキャラシート |
【真名】梶原景時
【クラス】セイバー
【HP】 /最大HP=3d6+5+4
(キャラシート提出時にダイスを振ってください)
【宝具1】『石切梶原(ホマレノイシキリ)』 1 / 1
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
【効果】物理攻撃時、dice+8とsides+4を得る。
対象のスキルと宝具の防御補正を無視する。
このサーヴァントにネガティブカウンターが3つ以上ある時、この宝具は使用できない。
【筋力】D:2
【耐久】C:3
【敏捷】B:4
【魔力】C:3
【幸運】B:4
【スキル1】破壊工作:D
移動フェイズで現在地のエリアで陣地を作成出来る。
その時エリアに他陣営の陣地が存在する場合、それを上書き(破壊)する。
陣地内では物理防御と魔術防御時、dice+2を得る。
【スキル2】 騎乗:C
先手判定と逃走判定時、dice+3を得る
【スキル3】自己嫌悪:B
1.逃走成功時と全ての判定時、相手より数値が下回った場合、判定後ネガティブカウンターを1つ置く。
上回った場合ネガティブカウンターを1つ取り除く。
ネガティブカウンターが3つ以上のとき、ステータス全てを1ランクダウンさせる。
2.ネガティブカウンターが6つ以上のとき発動できる。
攻撃時、HPを1にすることでdice+10を得る。
次の防御時、スキルを使用できず、またダイスを振れず、0で判定する。
3.ロールプレイで意図して慰めればネガティブカウンターを即座に1d3取り除くことができる。
【容姿】 怜悧な雰囲気を纏った黒髪美人。
【その他】 自信家で、尊大な面を見せる一方、精神的に極めて脆い面が有る。
[対魔力:D][軍師の忠言:C][仕切り直し:B][ネガティブ思考:A][破滅願望:B]
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最終更新:2016年10月14日 10:32