【元ネタ】中東伝承『山の翁』
【CLASS】
アサシン
【真名】ハサン・サッバーハ
【性別】男
【身長・体重】193cm・56kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:C+
【クラス別
スキル】
気配遮断:A
【保有スキル】
破壊工作:C+
戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。トラップの達人。
このアサシンの場合は暗殺対象よりもその周囲の環境を把握して、そこに炎を走らせる下準備を仕掛けることに特化している。
火除けの加護:A
火炎を除ける呪いの一種。自らに向けられた火属性を含む攻撃であれば一定ランクまで除けられる。
もう一つこのスキルによりアサシンは炎を操る精度を底上げしているため、これを封じられるとその精密さは低下することとなる。
着火:-
道具や魔術の類を使用せずに瞬時に火を熾す技能。
このスキルにより時や場所を問わず火を扱うことを可能としている。
【宝具】
『焔操奔流(ザバーニーヤ)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:3~12 最大捕捉:10人
特別に調合した油と自身の魔力を込めた炎により、アサシンの意思通りに炎を対象の周囲に走らせて包み込んで焼き尽くす。
使い方次第で一度に広範囲を焼き払うことも可能なため歴代ハサンの宝具の中でも最大捕捉人数は多い方に入る。
反対に対象を一人に絞って人体発火現象の如く焼滅させることも出来るが、アサシン自身を巻き込まぬようにある程度離れた所でないと使用は難しいものとなる。
仮にではあるが己の安全を度外視し相打ち覚悟で臨むならば至近距離での発動も不可能ではない。
屋外で使用する場合風を読んで利用することもあるが、宝具として開帳されたこの炎は多少の雨や雪には左右されずに燃え続ける。
【Weapon】
『短剣』
アサシンが使用する短剣には二種類あり、一つは他のハサンも使用するダークと呼ばれる黒塗りのもの。
もう一種類はアサシンが独自に調合した油を刀身に塗ったものであり、これに着火スキルで火を纏わせて使用する。
燃える短剣は明るく目立つがこの明るさと炎を発する熱により、相手の感覚を乱しながらその陰に隠れさせたダークによる攻撃を得意とする。
また上記の油を満たした小袋も所持しており、燃える短剣と合わせて投擲し遠距離での宝具の起点としても使うことがある。
【解説】
山の翁を襲名しながらも後の記録に名前の残ることは無かった暗殺者。かつての通称は『流焔のハサン』。
他のハサンのように髑髏を模した白い仮面を付けているが、彼の仮面は呪腕のハサンと同じく顔に固定されたもの。
この下には生前修行の中で顔面に負った大火傷の痕が隠されている。
また特有の黒い外套はこのハサンの場合、防火処理がしてあり自身が炎に巻かれるのを防ぐのが主な使い方だが
マスター一人程度ならこの中に匿い身を守れる程度に余裕も持たせている。
その昔、一人の男が暗殺者としての修行中に炎により大火傷を負った。
己を焼く傷に苦しんだ彼はその痛みが癒えると、顔に残った火傷痕に布で覆って
火への恐れを克服するため火炎を征し、操る術を磨くことへと傾倒していく。
やがて炎を操る技は業となり、彼は火傷痕を決して外れぬ髑髏面の下に隠して暗殺教団の長・山の翁を襲名した。
その得意とした暗殺手段はまず対象の周辺環境を把握して火の動きを計算し、そこへ特殊調合した油を用いて炎を放ち
屋外内を問わずまるで火事に巻き込まれたかのようにその対象を焼殺させるというもの。
…だが彼の出身圏では死後の復活のために必要とされる肉体を焼き尽くす火葬や焼殺は禁忌(タブー)とされていた。
時には悪人への処刑の体を為す場合もあったが、暗殺者として命を焼き払いその禁忌を業としたことで
卓越した炎の技を持ちながらも、決して彼の名は歴代山の翁の中には残ってはいない。
聖杯に賭ける望みは『己が火傷を負った過去を無くす』こと。
自身の炎を操る技に自負を持ち、禁忌を業と用いたために己の名が歴代の中に残らなかったことへの覚悟も納得もあるが
それでも、もしも、自分があの時火傷を負っていなければ違う道を歩み、また別の技を修めた道もあったのではないか?と仄かな望みを抱いている。
その願いは炎を手繰る者には似つかわしくない程に――淡い。
【コメント】
泥ハサンの中には火属性を操るハサンってのもありなんじゃないかと思ったのが発端。
設定を練る途中で火葬とかがタブーだったのに気付いて、慌てて考え出したのがこの名前の残っていない理由。
若干宗教案件ではないかと不安な泥鯖。
【セリフ例】
「我が焔陣に足を踏み入れたな?」
「灰となりて風に舞え――『焔操奔流(ザバーニーヤ)』!」
「今日はマスターの誕生日でしたか、残念ながら祝いの品は用意してませぬが…祝いの蝋燭に火を灯すくらいなら任されよ」
最終更新:2016年10月08日 01:47