ジョシュア・ノートン

【出典】史実
【地域】アメリカ合衆国
【クラス】セイバー
【真名】ジョシュア・ノートン
【性別】女性
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:B 宝具:C++
【クラススキル】対魔力:C 騎乗:D 狂化:EX
【スキル】
カリスマ:EX
人々を「率いる」というより「慕われる」、妙な形で発揮されるカリスマ性。一流レストランで食事をおごられるのに十分な度量。

皇帝特権(偽):EX
偽りの皇帝による偽りの皇帝特権。本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるというもの。該当するのは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、と多岐に渡る。Aランク以上の皇帝特権は、肉体面での負荷(神性など)すら獲得が可能。その特権は本来の本人から周囲へ影響する皇帝特権というよりも、周囲から本人へ認められた皇帝特権と言える。

聖人(冗):B
冗談で聖人として認定された者であることを表す。
不和の女神ディスコルディアを冗談めかして崇拝するという、パロディ宗教「ディスコルディア」における第二位の聖者としてのスキル。聖典『プリンキピア・ディスコルディア』は聖書の形式をパロディしているため、そのスキルもまた本来のスキルのパロディとなっている。

【宝具】
『諸人憩う偽りの帝政(プレイズ・オブ・プリテンダー)』
ランク:C++ 種別:対都市宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:‐
都市そのものに宝具の属性を付加し影響を与える対都市宝具。
市民に愛され慕われた皇位僭称者の精神性と、囁かれ記され続けたその生涯が宝具へと昇華されたもの。
彼の訪問視察中の都市を一時的に彼の治める架空のアメリカ帝国と同一視し、彼がアメリカ帝国にて発する勅令の影響下に無理矢理納めて形而上的な事象にまで影響する勅令を命じる。(ただし議会の解散は無視される)
ノートンの現界した都市でノートンを親しむ人間が三万人を超えた際のみ真名解放可能。
「大多数の合衆国市民の懇請により、喜望峰なるアルゴア湾より来たりて、過去九年と十ヶ月の間サンフランシスコに在りし余は、余の合衆国内での攻性宝具及び魔力使用を禁ずる勅令を自ら宣言しここに布告する――」

『我らが皇帝は此処にありき(エンペラー・オブ・ユーエスエー・アンド・プロテクター・オブ・メキシコ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:50 最大捕捉:100人
ノートンの意思でなくノートンの臣下たるマスター及び市民らの意思により発動する宝具。
敬愛する皇帝と、その庇護下にある都市が害されることへの人々の怒りとその顛末を示す逸話が宝具となったもの。
真名解放に際して、皇帝は「大逆者」に対する「特赦」を下すが、サーヴァントとその周辺にランダムで現れる「青色の美しい陸軍服」「鈍色の《合衆国皇帝陛下御用達》のプレート」「金色の終身鉄道旅券」を中心として陣が展開され、対象の全パラメーターを4ランク下げる。
そこからは栄光ある臣下の務めである

【解説】
○くたびれきった青い金モールの陸軍服に、ビーバー皮のシルクハット姿で現れる、妙齢の女性の姿をしたサーヴァント。アメリカ合衆国皇帝を名乗る彼は狂っていた。
温和で平和を愛する柔和な性格であり、皇帝の務めとしてステッキを手に、日々臣下たるマスターと2匹の雑種犬を伴って現界した地域を視察巡回し、住民と談笑し親交を深めている。
(執務には主に徒歩と自転車を用いる)
一方で、臣下に対する管理意識は高く、日頃からマスターの服装身だしなみや話し方振る舞い方には逐一口を出して回り、一日の終わりには臣下の今日の働きに対する労いの言葉を欠かさない。
セイバーのクラスと皇帝の権利として腰にサーベルを携えているが、暴力を目の当たりにした際にはまずその間に立ち塞がり祈りの言葉を口ずさむ。
まれに宝具の『ノートンオリジナル紙幣』でバナナナッツのアイスを近所の子供たちと共に買い食いする姿が確認される。

○英国生まれの米国人であり、サンフランシスコ市民に愛された19世紀アメリカの王位僭称者。
悲劇に正気を失い合衆国皇帝を名乗った彼女を、初め人々は訝しんだが、しかし市民は後に敬愛し、あえてその人を皇帝陛下と呼び彼と呼称した。
その言動はまさに狂気からであったが、その〈勅令〉は温和であり、有意義な内容も含まれ実際に彼の命じた橋やトンネルの建設は彼の死後しばらくして実現されている。
彼は市民に貧富を問わず慕われ、彼が街を歩けば警官は敬礼を常にし、劇場は開幕を彼に合わせ、商人達も彼からは料金を求めず、1870年の国勢調査官は彼の職業欄に「皇帝」と記した。
その生涯はマーク・トゥエインをはじめ多くの創作者によって記され、パロティ宗教ディスコルディアの教義では第二位の聖人とされている。
地味にヴィクトリア女王やリンカーンと書簡を交わしている人物で。特にヴィクトリア女王からの書簡は「崩御」の際に残された数少ない遺品ともなっている。

○セイバーのクラスを偽りの皇帝特権にて僭称しているが、偽りなので当然パラメーターはセイバーにしては相応に低くクラススキルも混沌の様相を呈している。本来ならばキャスター若しくはバーサーカーが適正と言える。今回はノートン1世としての全盛期ではなく、セイバーを務めるべくジョシュア・ノートンの肉体の全盛期での現界である。
皇帝陛下の微笑みは曖昧と狂気に満ちているが、その臣民と領地に対する愛と善性には揺らぎがない。
聖杯戦争においてあえてこのサーヴァントを呼ぶマスターはまずありえないし、魔術師一般との相性は致命的に悪い。
が、なまじ米国の博物館に「皇帝勅令リスト」の名で資料が丁重に保存されているため、「皇帝」目的の召喚霊媒に騙されて(あるいは相性の一致で)呼び出される場合があるが、そのような愚を犯すお人好しはノートンの善き臣下のとしての資質を十分に持っている。

○fgoの5章でブラヴァツキー夫人がわずかに言及したアメリカ合衆国皇帝。荊軻ちゃんがいるなら……と思いTSの蛮行に及んだ。麗しの狂女いいよね

+ セリフ集
召喚:「大多数の合衆国市民の懇請により……余を召喚した光栄に浴すが良い。朕は初代アメリカ合衆国皇帝ノートン一世である。ん?どうした顔色が悪いぞ?」
レベルアップ:「今日は記念すべき日であるな!切手の発行はどうだろうか?」
霊基再臨:「やはりこの帽子が一番なじむな」
その2:「むむむ…(そろそろこの上着も限界だろうか……?)」
その3:「うんうん、これでこそ皇帝に相応しい礼装と言えるだろう。」
最終:「おお!この美しい衣装は市民からか?なに!そちから?……ありがとう。なんと礼を言おう。」
開始:「何をしている!この馬鹿騒ぎをやめよ!」
その2:「余の監督する民と街への狼藉は許さぬ!立ち去れ!」
スキル:「ここに宣言をする!」
その2:「今、”フリスコ”と言ったか?」
選択:「うんうん」
その2:「そうであろう」
その3:「いいだろう」
攻撃:「余は!」
その2:「合衆国皇帝にして!!」
その3:「メキシコの庇護者である!!!」
EX:「よきに計らえ!!!!」

宝具選択:「今こそ我が臣民に報いよう!!」
その2:「この勅令に対し厳格なる服従あらざるべからず」
宝具:「大多数の合衆国市民の懇請により、喜望峰なるアルゴア湾より来たりて、過去九年と十ヶ月の間サンフランシスコに在りし余は、余の合衆国内での勅令を今自ら宣言しここに布告する――『諸人憩う偽りの帝政(プレイズ・オブ・プリテンダー)』――」
小ダメージ:「うぐっ!」
大ダメージ:「ぬあああ!!」
戦闘不能:「年月を重ね、名誉を重ね、病を重ね……そしてシラミを重ねて……か。……余はそちに何か重ねられたか?」
その2:「済まぬが…バマーの面倒を見てあげてくれぬか?だから……どうか健やかに…我が臣下よ」
勝利:「さて、我が臣民に怪我はないか?」
その2:「大儀であった!よい働きであったな?」
会話:「そういえば……我が臣下よ。英国女王から余へ返答の手紙は来てなかったか?」
その1:「あの病院はずいぶん駅から遠いのではないか?地域の老婦人たちも困っておる。市長へ使いを出すぞ!」
その2:「案ずるな我が臣下よ!この街の食料と住宅は今日もバマーとラザルスの働きで守られておるよ」
その3:「そうだな我が臣下よ。この川に橋を架けさせよう。そうすればこの街はさらに良くなる!……ん?ちゃんと聞いておるか?」
その4:「うむうむ。この地のレディオ体操は有意義な習慣である。サンフランシスコでも早速行おう。こら子供達!順番に判を押すゆえ仲良く並ぶが良い」
好きなこと:「さて、食事が済んだら日頃の慰労を兼ねて劇場へ行こうか。そちはどの様な筋が好みだったか?」
嫌いなこと:「なぜ、議会は余の勅令を再三無視するのか?まったく許しがたいなあ?なあ臣下よ?」
聖杯について:「聖杯とあらば、合衆国皇帝として、然るべき教会を建築し安置せねばな!なに?そういうものではない?」
絆:「うんうん。今日も執務ご苦労であったな!褒めて遣わす。明日もよろしく頼むぞ」
その2:「そういえば、そちはなぜ余の支払う給金を使わぬのだ?倹約は美徳であるが、たとえ少額でも臣民の経済を潤すのも役目だぞ?」
その3:「ん?臣下よ、襟が折れておるぞ。しばし動くな?この皇帝の臣下として日頃から身だしなみには十分気を配るようにな!」
その4:「まったく!ジェファーソンとリンカーンはどうして余とそちのように親しく出来ないのだろうか?なあ?」
その5:「余は余の街を歩き、余の民と話すことを愛す。だから、もっと近う寄るがいい。我が臣下」
イベント:「催し物であるか!よし、視察の準備はできたか?」
誕生日:「よき日であるな。さて、余の臣下の記念日である。皆の者、街を飾り立てよ!」



彼は誰も殺さず
誰からも奪わず
誰も追放しなかった
彼と同じ称号を持つ人物で
この点で彼に勝る者は一人もいない――
(『ニューヨーク・タイムス』1880年1月8日追悼文)

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最終更新:2016年10月01日 22:07