【元ネタ】史実/中東伝承
【CLASS】
アサシン
【真名】ハサン・サッバーハ [霊縁(れいえん)のハサン]
【性別】男性
【身長・体重】167cm・58kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力:D 耐久:A 敏捷:B 魔力:E 幸運:B 宝具:D
【クラス別
スキル】
気配遮断:E
影が薄い。集団の中でいつの間にか忘れられていて、その存在が欠けていても違和感を感じさせない。
アサシンとして、ハサンとしては最低ランク。英霊の座で行われるハサン集会でもよく忘れられてしまう。
【固有スキル】
話術:B+
聞く者を惹き込ませる卓越した交渉術。扇動やカリスマとは異なり、一対一の場面で効果を発揮。
交渉の際に自分へ有利な条件を受け入れさせやすい。自殺願望者、また地縛霊や怨霊の類に対して補正を得られる。
選別眼:E
対象としたモノの真贋を見抜く職人の眼。所謂目利き。ハサンの場合、直感的に良いものか悪いものか判断可能。
相手が真名を偽っている、或いは存在そのものが偽物であった際に嘘を見抜く「
真名看破」を行うことが出来る。
霊視:A
霊体化した存在、目に見えぬ朧気なものの存在を見据える霊能者の瞳。
ランクとしては最高位のものであり、集中して神経を研ぎ澄ませることでBランク以上の気配遮断を見抜く事も可能。
【宝具】
『拾想奪取(ザバーニーヤ)』
ランク:D 種別:対霊宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
命を投げ出す直前の者、また土地に縛り付けられた霊魂を譲り受け「命」のストックを作り出す。
「奪取」とあるがその魂や霊格を直接奪い取ることは出来ず、話術を介して「譲り受ける」事が第一条件となる。
生を謳歌する常人からならば奪い取ることは出来るものの、価値の無くなった「捨てられる魂」でなければ意味は無い。
この宝具により、霊縁のハサンは戦闘において命を落としたとしてもストックが有る限りは現界を維持し続けることが可能。
呪腕のハサンが『物理的に』魂を抜き取る宝具だとすれば、霊縁のハサンは『精神的に』魂を抜き取り暗殺を成し得るのである。
なお奪っていい命かどうかは或るハサン――初代のハサン――から啓示めいて伝えられ、該当しないものであればちゃんと返す。
ターンの開始時にダイス判定、出目により命のストックを増やす。チャージが6となるごとにストックが1つ増加。
【Weapon】
『短刀(ダーク)』
ハサンが所有する黒塗りの包丁。投擲にも適すが、やはり包丁なので料理に用いるのが一番。
余談だが、このハサンは料理の腕に長け、要人や王に近付く際は厨房の料理人として接近し城や館へ忍び込んだのだという。
余り物を用いた料理が得意。短刀には種類があるようで、素人目には理解できない使い分けを軽々とこなしてみせる。
【解説】
中東に於いて語られる暗殺教団『山の翁』の首領、ハサン・サッバーハ。その名を受け継ぐ若々しい印象の青年。
霊能者の家系に産まれ、幼い頃から「見えざるものを見る」才能に長けていた彼は、成長するごとに霊能者としての才能を目覚めさせていく。
が、ある日読んだ書物に綴られていた一節に見初められ霊能学から呪術学に陶酔。親の静止を振り切って「呪いの腕」の元へと出向く。
単身で中東の山岳地帯へと向かう旅路。最中には打ち捨てられた食物や屍を剥ぎ調理し、拾い食いを続けなから生き延び目的地へと辿り着いた。
しかしその時には既に憧れであった「呪いの腕」の暗殺者は死去。時代のハサンが暗殺教団を収めており、青年は嘆き悲しみ……ある熱意を抱く。
その後、再び呪いの腕の暗殺者へと辿り着くために暗殺技を磨く日々を送り―――彼が青年から男性へと変わりゆく中でようやく一つの「奥義」を身に着ける。
とは言え元々は中東の出身ですらない極東の者。山の翁は訝しむものの、そのひたむきな熱意と得意な「奥義」を認め、彼に「ハサン」の名を与えるのであった。
ハサンとして個人を捨てた彼は、身に付けた奥義―――人の心臓を、命を、魂を精神的に抜き取るという霊能呪術を用いて暗殺を行い続け
しかして終ぞ「呪いの腕の暗殺者」へは辿り着くことが出来ず、その最期には打ち捨てられた魂をかの名高き“初代のハサン”に拾われ生涯を終えた。
故に彼の魂は“初代のハサン”を一度経由しており、宝具の判定において彼の啓示を携われるのもこれが主な原因である。
実直かつ生真面目、仕事(暗殺業)にはひたむきな姿勢を見せる職人気質な性格。
ハサンではあるが黒肌ではなく、極東系の生まれであるためか黄色人種寄りの褐色肌を持つ。
手先が器用で、何事もそつなくこなすオールラウンダー。精神も屈強であり、耐久値にある「A」は肉体面ではなく精神面での強さを現す。
呪腕のハサンの逸話を言伝で聞き、その生き様と在り方に憧れを抱いている。口調や髑髏面にもそのリスペクトが度々現れる。
彼の生まれは霊媒師、霊能者の家系であり、東洋の呪術にも知識を持つ。それが所以かホラー映画やドッキリ系等に全く驚かない鋼メンタル。
また真面目が故に冗談が通じない場合も多く、少々慣れるには時間がかかるかもしれない。ほっとくとよく拾い嗅ぎ(食い、飲み)をしてお腹を壊す。
「――――――其の命、捨ててしまうんですか?」
最終更新:2016年10月15日 00:27