メアリー・スー

【元ネタ】 『スタートレック』二次創作小説、「A Trekkie's Tale」より
【CLASS】 ルーラー
【マスター】
【真名】 メアリー・スー
【性別】 自在→女(第二宝具開帳時)
【身長・体重】自在→ 157.1cm・51.5kg (第二宝具開帳時)
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力- 耐久- 敏捷- 魔力- 幸運- 宝具-
【クラス別スキル
対魔力:D → Ex (第二宝具開帳時)
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
しかし、第二宝具を解放すれば自分、およびマスターや周囲の人々
全てに降りかかるいかなる魔術攻撃も無効化させる。

真名看破:- → Ex (第二宝具開帳時)
通常の場合、このスキルは機能していない。
しかし、第二宝具を解放すればこの聖杯戦争に参加している
全てのサーヴァントの真名及びステータス・宝具情報が自動的に自分、およびマスターに明かされる。

神明裁決:- → A (第二宝具開帳時)
ルーラーとしての最高特権。
通常の場合、このスキルは機能していないが、第二宝具を解放すれば
聖杯戦争に参加した全サーヴァントに対し、二回令呪を行使できる。

【保有スキル】
英雄の矜持:A+
彼(彼女)は誰よりも理想的であり誉れ高き英雄である。
故に、彼女(彼)のマスターはもちろん、彼(彼女)の仲間、マスターの友、同胞、そして目的。
それらすべてが秩序を重んじ、善の立場に立つ物でなくてはならない。
故に、それらの条件を1つでも満たしていない場合、彼女(彼)は召喚に応じない。

変容:Ex
彼(彼女)は召喚時、マスターが最も尊敬し、最も敬愛し、そして最も強いと思う英霊、もしくはキャラクターの姿をとる。
それは姿形だけでなく、性格、口調、考え方すらもそのまま写し身となる。
マスターが思い描くイメージが強ければ強いほど強力なサーヴァントになる。

【宝具】
『誉れ高き理想の英雄(メアリー・スー)』
ランク:A+ 種別:対人(自身) レンジ:- 最大捕捉:1人
最も尊敬され、最も敬愛され、そして最も強き英霊、もしくはキャラクターとなることを可能にする宝具。
ただ姿を取るだけならば変容スキルで事足りるが、この宝具によりその元英霊のスキル・宝具を使用することが可能となる。
しかしスキルの使用は、一度使った場合その後数時間使用できないといった制限がつき、
宝具の使用に至っては令呪一画の使用を必要とする。ただし、神明裁決スキルにより自身に宿る令呪を2画使えば
この2つの制約を一度だけ無視することが可能。
また、戦闘中に別の英霊・キャラクターへの変容も可能ではある。
しかしその際には多大な魔力を必要とし、また変容後しばらくはスキル・宝具の使用が出来ない。


『妄執に塗り固められし理想の英雄(アーティフィティカル・ヒーローズ・イデアル)』
ランク:Ex 種別:対人(自身) レンジ:- 最大捕捉:1人
長いときをかけて穢され、犯され、変わってしまった彼女の存在意義そのものが宝具と化した物。
”この世界に存在する全ての英霊、キャラクターよりも強い”といった歪んだ願いがそのまま形を成す。
この宝具の使用により、『誉れ高き理想の英雄』 は解除され、使用できなくなり15歳前後の彼女の本来の姿が現れる。
そして全てのステータスがExに変化し、全ての英霊を凌駕する強さをその身に得る。
そして、この宝具が発動した瞬間、彼女の生まれた原典通りの筋書きである、
『どのような逆境に当たっても、その生まれ持った驚くような能力で回避し、そして困難に打ち勝ち、最後は劇的に死に全員が悲しみに包まれる』
というストーリーが確定する。
すなわち、その戦闘に置いては相手がどのような行為を行おうと決して負けることは無いが
戦闘後は、その霊基を失いこの世界から消滅する。

上記の様な、もはや反則に近い能力である点、使えば死ぬことが確定する点、
そして彼女自身が、”歪んだ理想の具現である自身の存在”という自分の存在意義を疎んでいることもあって、
正直この宝具は使いたくないと彼女自身思っている。



【解説】
その名の由来は、1973年にある雑誌に掲載されたポーラ・スミスによる『スタートレック』の二次創作小説に登場するオリジナルヒロイン、
メアリー・スー大尉を語源とする。
彼女の誕生由来は、当時の様々な作品のファンたちが書いていた二次創作小説に登場しがちな、
非現実的で思春期の少年少女の願望を具現化したようなオリジナルキャラクターを皮肉ったという、嫌な物であった。

以来彼女の名は、”読者の理想を体現した存在”、”書き手の理想を形にした物”への比喩として語り継がれていった。
―――人々は思った。『こういうキャラクターがいれば、バッドエンドは避けられる』『ここでこう言えば素早く幸せに出来る』と…。
そういった、”全てを幸せにしたい”という、まさしく正義の味方じみた、子供らしい理想の思いは、やがて彼女と言う英霊を形作った。
読者たちの理想は文章となり形となり、多くの書き手たちの理想を受け止めていったこの”ジャンル”は、一つの概念として成立、
そして彼女は「理想の具現者」としてサーヴァントとなった。

しかし、その読者の理想は、やがては読者や書き手の歪んだ欲望を暴走させていき、
何よりも強くあれ、何よりも美しくあれ、何よりも優れていろと、理想では無く妄執の産物となっていった。
やがては彼女の名は、侮蔑の比喩となり果て、そして歪んだ願いの器と化した。
それでも、彼女は皆が幸せになる物語を願い続けた。
そしていずれ―――自分にとっての”正義の味方”となる、秩序を重んじ善を願うマスターが現れる事を信じて、
今も英霊の座の最奥にて召喚を待っている。

聖杯に託す願いは、『全ての物語を、人々が幸せで、悲しまず、怒らず、笑いあえる物語にする』事。
この物語には、フィクションの話はもちろん歴史物語、すなわち史実も含まれている。
誰もが笑い合い、幸せである。そんな世界が彼女の望みなのだ。
例えその願いが、独りよがりだと、そんな事が出来るのはまさに”メアリー・スー”だと、嗤われようとも。


+ FGO風セリフ集
(イメージCV.水樹奈々とか)
(一人称:わたくし、二人称:貴方、三人称:あの人、貴様)

召喚:「私は…理想の具現……。人々の願いの形……。人では無きこの身ではありますが…どうか、よろしくお願いしますマスター。
    名は…メアリースーとお呼びください…。」

レベルアップ:「ありがとうございます………」
霊基再臨:「申し訳ありません……このような私に……」
その2:「やめてください………。私は……貴方が思っているような……
     素晴らしき英霊などではありません………。」
その3:「良いのですか…?もう……取り返しはつきませんよ……。
     さぁ…理想まで……あと一歩です。」
最終:「コレは人々の理想…願い…そして想いの完成体……。
    ここまで辿り着けたのも、ひかえに貴方のおかげです…。
    ………本当に……これで良かったのですね?」

開始:「やめてください…私は…貴方を傷付けたくはない……」
その2:「始めましょう…これも理想の為ならば……」

スキル:「了解しました」
その2:「これで…」
選択:「ハイ」
その2:「分かりました」
その3:「仰せのままに…」
攻撃:「とぉ!」
その2:「はぁ!」
その3:「えいっ!」
EX:「殺したくはない……でも、理想の為なら…」

宝具選択:「嗚呼…そう、……ですか」
その2:「あまり……その……この宝具は………」
宝具:「これこそが………人の願った理想の具現なり…」

小ダメージ:「クッ…!」
大ダメージ:「アァァ!!」

戦闘不能:「そんな……イヤ…!……私は……!」
その2:「ここで終わってはいけないのに………!」
勝利:「嗚呼…せめて、どうか安らかに…」
その2:「さようなら……さようなら……」

会話:「どうしました?何処かへ…出かけでもしましょうか?」
その2:「貴方は…その…とても清廉で……魂が美しき人だと思います…。」
その3:「私は理想を形作った者………それ以外の何者でも………無いんです…。」
その4:「英霊エミヤ……知っています…。理想を追い求め…そして……。
     嗚呼…二度と……あのような悲しき結末を産んではならないのです……。」
その5:「英雄の始祖……ですか……。いえ、ああいった性格の人とは……少し、驚きました……。
     私の思う英雄とは…その……正反対でしたから……」
その6:「アルトリア…あのような悲劇は…避けられたはずです…。
     誰か…そう、誰かが…止められたなら…。」

好きなこと:「笑顔…ですね。英雄譚を聞く人々の…ハッピーエンドを迎えた皆の笑顔が大好きです。」
嫌いなこと:「悪…です。秩序を乱す悪……。………それは、物語に出てくる『悪役』だけでは…ありませんが……」
聖杯について:「全ての人が幸せで、誰も悲しまず、誰もが笑顔でいれる……悲しみの無き世界を……どうか………」

絆:「その……私を……疎ましく思ったり……しませんか?」
その2:「突然現れた何も知らない人が……事件を片手間に解決する…。そんな事が……あっても良いのでしょうか?」
その3:「私は今まで疎まれ続けて来ました。理想の具現よ故に……。
     誰も泣かない世界を作りたい、そんな理想を…ただ望んでいても、やはり利己に過ぎないのです。」
その4:「こんな私は……許されても良いのでしょうか………?
     今まで理想とは名ばかりに……歪められ……穢され続けた………私が………!」
その5:「……ありがとうございます………マスター。貴方は…お優しいのですね…。こんな私にも優しくしてくれる……。
     いつか…貴方の美しき理想も…叶いますように。」

イベント:「イベント…ですか!…はい、私…こう見えても、おまつりは…好きなんです…」
誕生日:「貴方の生を受けた日……それは何事にも代え難き素晴らしき記念日………。おめでとうございます、マスター…。」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年10月13日 13:07