【氏名】メトシェラ・アップルホワイト(本名:マージョリー・アップルホワイト)
【性別】女 【年齢】40歳
【出身】アメリカ・ニューヨーク
【身長】166cm 【体重】54kg
【肌色】白 【髪色】白【瞳色】茶色
【外見・容姿】完全な白髪の美しい女性。縁無し眼鏡の向こう側にある瞳は自己の信念によって澄み切っており、堂々とした態度は高いカリスマ性を感じさせる。実年齢は40歳であるが、容姿のために20歳のようにも、あるいは威厳のために60歳のようにも見える。
【属性】中立・狂
【魔術属性】なし
【好きなもの】共に宇宙の脅威と戦ってくれる勇猛な人々
【苦手なもの】宇宙の脅威を信じない頑迷な人々
【マスター
スキル】
信仰の加護:EX
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
このランクは狂気の域。信仰のためであれば手段を選ばない、まさしく狂信である。
カリスマ:D
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
英霊でもない、一介のカルト教団の教祖としてはこのランクは破格。
話術:D
交渉術を始めとした話術。相手の精神を操り、支配することに長ける。英霊ではない人の身としてこのランクは非常に高いものといえる。
敵対的ではない相手であれば、カリスマスキルも相まって、一週間ほど共に過ごすことで完全に信念を自身と同じものに染め替えることが可能。
天文学:A
宇宙物理学を始めとする天文の知識。このランクであれば最高レベルの天文学の権威と言える。
あくまでも現代科学に基づいた天文学の知識を表すスキルであり、占星術などの魔術の知識ではない。
一般人:-
特性。メトシェラは正規の魔術師ではなく、聖杯戦争への参加も正式に行ったわけではない。そもそも、メトシェラは一般人には秘匿されている知識を知らないので、魔術がいかなるものであり、何ができるのかを頭のおかしい
キャスターからの伝聞形式でしか知らず、時計塔だとか聖堂教会が何なのかも知らない。
そのためメトシェラは魔術を始めとした神秘に対して、最初の一度は対抗判定を行えない。更に令呪の使い方を知らず、他のマスターが令呪を使用したところを確認するまで令呪の使用が行えない。
また、聖杯戦争の監督者について知るまでは監督者と交渉が行えず、バックアップなどを行ってもらえない。
冒涜的知識:B
外宇宙に潜む名状しがたい存在に関する知識。Bランクであれば数多くの外宇宙の存在に関する知識を得る。
外宇宙に存在する宇宙生物や怪異の真名を看破する際にボーナスを得る。
キャスターの宝具を読んだことによって後天的に得たスキル。本来であればメトシェラの冒涜的知識のスキルはDランクに相当する。
【サーヴァント・クラス】キャスター
【真名】アヴドゥル・アルハザード
■人物
元NASAに勤務していた才媛、現カルト教団「スペース・オーバーシアー」の教祖。
彼女自身は知らないことであるが、かつて彼女の先祖は透視や占術などの魔術に長けた魔術師であり、本人が全く気づかない程度ではあるものの残存した魔術回路が極々稀に透視や占術をもたらすことがある。
NASA勤務時代は若年でありながら最も優秀な天文学者の一人として知られていた。
ある時、宇宙望遠鏡から受け取った映像を見て彼女は驚愕した。そこに写っていた惑星には、明らかに星の表面の殆どを覆うほど巨大な、名状しがたい怪物の姿が映し出されていたのだ。その怪物は恐ろしいことに、星に数多の触腕を巻きつけ、それを喰らおうとしていた。
星を飲み込みながらその怪物は望遠鏡の方を明らかにじっと見ていた。観測者の存在に気づいているように。次はお前の星に来るぞ、と宣言しているように。恐怖のあまり、彼女のブルネットだった髪はこの日から色を失ってしまっている。
彼女は同僚や上司に映像を突きつけながら怪物の危険性を説いた。しかし奇妙なことに周囲の誰も怪物の姿が見えないのである。彼女には知る由もないことであるが、実はこの時彼女に残された魔術回路の残滓が僅かに活動しており、その結果、僅かにずれた次元に存在する怪物の姿が見えてしまっていたのである。
狂人として扱われた彼女はNASAを退職し、あらゆるカルト宗教に関する資料を集め、話術に磨きをかけ始めた。
数年後、多数の退職した米兵や在野の天文学者を引き入れたカルト教団「スペース・オーバーシアー」は誕生した。彼女は信者から集めた金で大量の武器と天体望遠鏡を購入し、信者をいずれ来る宇宙の怪物との戦いのため徹底して戦闘訓練を行わせている。当然オカルト関係の資料も大量に集め、その中から本当の宇宙の怪物に関する情報がないかを探っている。聖杯戦争についてはその過程で知識を得た。もちろん一般人として知ることができる噂話レベルでしかなく、儀式の資料を得られたのも偶然に等しい。
聖杯が本当に実在すると彼女は信じていなかったが、半信半疑の中で儀式を行った結果、彼女と目的を同じゅうする狂えるキャスターが召喚された。
キャスターの宝具を読んだ彼女は宇宙的恐怖について本当の知識を手に入れ、今こそ宝具を使って世界を団結させる時であると決断した。かくして、監督者のことも知らない、聖杯戦争のルールもろくに知らない、その上明確な目的に従い神秘を大暴露しようとする最悪な主従がここに生まれる。
【一人称】私 【二人称】貴方
○性格
優秀な人間が狂人になった結果大変たちが悪くなった例。
頭が良く、話術に優れ、カリスマ性があり、いずれ地球に外宇宙から怪異が襲ってくることを心の底から信じており、宇宙から襲い来る怪異との戦いのためであればいかなる手段を取ることも辞さない狂信者。
なまじ天文学知識が本物であるため論戦をした相手は負ける。その上彼女は本当に怪物を見ているので、やっていることは(手段を除いては)間違っていないので大変困る。
悪人ではないが、地球を救うために一切の手段を選ばない。
○聖杯戦争に臨む態度・参戦動機
キャスターの宝具を発動し、外宇宙の怪物の模倣体と自身の信徒を戦わせ、怪物を討ち果たすことによって、自身の教義を世に広め、世界を宇宙から現れる怪物と戦うため団結させること。
神秘の秘匿など当然一切考えていない。盛大に怪物を召喚し、ネバダに大規模な破壊と大量殺戮をもたらし、人間同士での争い合いから世界を脱却させ、宇宙との戦いのため団結させる予定である。
ただし、始めて心の底から共感できた、目的が一致する同士であるキャスターのことは現界させ続けたいと考えており、その手段も模索している。
○聖杯に掛ける願い
宇宙から襲い来る怪物と戦う力と知識を得ること。
○サーヴァントへの態度
自身の師、目的が一致した真の同士として心の底から友情を感じている。波長があった狂人ほどたちの悪いものはない。
○役どころ
キジルシ枠。カルト教団の教祖として聖杯戦争をかき回し、目的のために滅茶苦茶をやる中ボス。自身のサーヴァントの宝具で召喚された宇宙怪獣に信者を引き連れ全力攻撃を仕掛ける完全なマッチポンプをやらかそうとする人。穏やかな口調で話し、表面的には話が通じそうに見えるが、完全にネジが外れている。
○台詞
「我々が地上で争い合う時代はもはや過ぎ去りました。真の脅威は宇宙に存在します」
「時計塔? ああ、昔ロンドンには学会のために行ったことがあります。そのときにビッグベンのミニチュアなら買いましたが、それがどうかしましたか?」
「アルハザード、共にあの怪物と戦いましょう。私達は怪物を斥け、人類を蒙する督戦隊でなければなりません」
「あなた方は、その、英雄なのですか? ならばなぜ人類のため、地球のために今後現れうる怪異と戦おうとしないのですか? 力を持ったなら、あの星星の向こうに存在する恐ろしいものと戦うために使うべきです。人と人とが争っている場合ではありませんよ」
「神秘の秘匿? そんなことを言っている場合ですか? 超能力を持っていらっしゃるようですが、その力を人類救済のため使用するのが義務です。出し惜しみしていては全て滅んでしまうのですよ!」
「ネバダが滅びるかもしれないというのは確かに悲しむべきことです。しかしながら、全人類の危機の前では数万人が家を失い、死するのもどうしようもないと言えましょう。私が罪を償うのは地球が救われてからです。まず、人類が団結し、宇宙から襲い来る怪異との戦いのため団結する、そのためであればいかなる犠牲も惜しむべきではないのです」
「地球の上に生物が存在したのはたったの10億年です。その15倍の長さを持つ宇宙のそこかしこには私が見たものと同じ、いえ、それ以上に恐るべき怪物が存在するのです。聖杯にささやかな願いを託していては、いずれ来る破滅から人類は逃れられないでしょう。私達によって地球は救われなければならないのです」
■魔術・礼装
魔術はない。礼装もない。彼女は正規の魔術師ではないからだ。
ただし、心の底から彼女を信仰している宇宙から現れる怪物との戦いのために充分に戦闘訓練を受けた信者多数を配下に持つ。また、銃器、爆薬、装甲車といった対怪物用の兵器を大量に保有している。
最終更新:2016年10月13日 22:42