【元ネタ】史実
【CLASS】
セイバー
【マスター】ザイシャ=アンディライリー
【真名】ジョン=ザ=ラックランド
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:B 宝具:A
【クラス
スキル】
『対魔力:E』
魔術に対する守り。
神秘と縁のない彼が英霊となったことで身につけたスキル。
魔術によるダメージを軽減する。
『騎乗:D+』
騎乗の才能。鍛錬すれば大抵の乗り物を乗りこなせる程度の才能だが、
馬であれば生前頻繁に戦場を駆けていたため人並み以上に乗りこなすことができる。
【保有スキル】
『カリスマ:D-』
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
仮にもイングランド王であるため、本来はもっと高いカリスマを保有しているが、
晩年に諸侯から反発を受けたことから大きくランクダウンしている。
『欠地:─』
欠地王にして失地王であった彼の生涯を表したスキル。
後述の宝具を使うことで発現する。
【宝具】
[第一宝具]
『万天統べる法の楔(マグナ=カルタ)』
ランク:B- 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大補足:2人 発動:パッシブ
この効果はジョンが消滅しても解除されない。
ジョンと相手一人が共に誓約をするとき、それぞれに『土地(土地カウンター)』を1つ置く。
『土地』が乗せられている限り対象はその契約を破棄できない。
『土地』は誓約の対象を破棄することでのみ取り除くことができる。
法による支配を肯定し、自己強制証明と同様の効果をもたらす宝具。
彼と共に何かを誓約した者は、誓いを立てた対象が存在する限り契約に縛られる。
その行使に神秘を用いることなく法の概念により魂を縛るため、いかなる手段を以ってしても無効化できず、一度発動すれば宝具の保有者であるジョン自身も解除することはできないが、誓いを立てた対象を破壊した場合のみ契約から逃れることができる。(例えば剣に誓った場合、その剣を破壊した場合のみ無効化することができる。)この時、契約から逃れることができるのは対象を破棄した側のみであり、破棄していない側は同じく契約逃れをするまで依然としてその遵守を強制される。
誓約の対象は宝具ならば宝具、名ならば名というように同種で無くてはならないが、格が同じである必要はなく、自分がAランク宝具、相手がDランク宝具でも契約は成り立ってしまう。
これは『万天統べる法の楔』の原型が、大憲章への署名によって法の顕現たる王すらもコモン・ローに屈すると証明した逸話であるため。
富豪が貧民を殺そうとも貧民が富豪を殺そうともその罪は変わらないように、無慈悲かつ無感情な法の支配の下では、人の価値観による格差は存在しない。人と人、剣と剣、名と名。平等の等価によって契約は成り立つと、生ける国法は認めたのだ。
ちなみに、セイバーが為す契約には必ず反応するため、サーヴァントとして召還に応じた瞬間にもこの宝具は発動する。そして、それが故にセイバーはマスターを裏切ることはできない。
[第二宝具]
『永劫轟け我が愚名(ジョン=ザ=ラックランド)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:─ 最大補足:1人
唾棄すべき存在として歴史に語られ続ける「愚王ジョン=ザ=ラックランド」、土地に執着し我欲と争いに明け暮れた愚劣としてのイメージを自身に付与する宝具。
真名開放には特殊な手順を必要とし、ジョン=ザ=ラックランドという真名に『万天統べる法の楔』で誓約することで発動する。
真名を開放すると知能が大幅に低下するが、『欠地:EX』を発現すると共に筋力、耐久、敏捷をそれぞれ2つずつランクアップさせる。本来は無辜の怪物に近い性質の宝具だが、これらの特性からを持つため狂化に近く、
バーサーカークラスで召還された場合は『永劫轟け我が愚名』を開放した状態で顕現する。
『欠地:EX』
1ターンに一度『土地』を一つ消費して付与されていた契約を任意で選択し破棄する。
この効果は保有している『土地』が無くなるまで続く。
『土地』とは契約によって領主に楔したものである。ジョンは生涯その契約を与えられることはなく、自ら勝ち取った契約も失い、最後には臣民という『土地』すらも失った。スキルにまで昇華された喪失の螺旋は、サーヴァントとして現界した今もなお、その手のひらから『土地』を奪い去っていく。
剣に誓った法の楔も、他愛のない約束も、────そして、運命の夜の出会いさえも。
【Weapon】
『無銘』
幼いころ父王に贈られた剣。
魔術的な能力は持たないが質は良く、幾度もの戦場を乗り越えたくらいには頑丈。
ジョンが第一宝具を使う場合はこの剣に誓いを立てることが多い。
【解説】
[元ネタ]
プランタジネット朝イングランド3代目の王であるジョン王。ジョン欠地王の通称で有名。イングランド史上最悪の暗君。その悪い意味での功績から今でも王族に"ジョン"という名前をつけることはタブーとなっている。
(無能・暴虐・陰謀好き・裏切り者・恥知らずと評され、大陸領土喪失・甥殺しによる信望の喪失・教皇への屈服とイングランドの寄進・重税・諸侯の反乱と失政が続き、唯一評価されるのは「強制されてマグナ・カルタを認めイギリスの民主主義の発展に貢献した」ことのみと、在位当時から後世の評価まで徹頭徹尾評判の悪い王である。──wikipediaより)
父王ヘンリー2世の四男として生まれたが、父王と王妃の不仲により母の愛を受けることが出来なかった。そのためヘンリー2世から四兄弟の中で最も愛されたのだが、所領を切り分けた際に当時2歳だったジョンは若すぎたために土地を与えられることがなかった。前述のジョン欠地王というあだ名も、元はヘンリー2世が彼を“領地の無いやつ(John the Lackland)”として哀れんだためである。
もちろんヘンリー2世は溺愛している息子に土地を与えようと親バカを発揮し、征服したアイルランドと城3つを与えようとした上に、次男である若ヘンリーの所領とアテキーヌを与えようとしたが、若ヘンリーと明日はわが身の三男坊リチャード1世の離反を招いた。1188年にヘンリー2世とリチャードとの間で戦争が始まると、当時21歳だったジョンは兄の有利を悟って父王を裏切り、そのことによる父王の憤死が決着となった。ジョンが原因で起こった戦いは奇しくもジョン本人によって幕を下ろされたのだ。
翌年の1189年にグロスター伯爵となり、初めての所領を手に入れたジョンだったが、イングランドへの執着があったのか、二代目イングランド王となった兄リチャードの留守にたびたびイングランド王位を狙ったがことごとく失敗。リチャードの死後は次代の王となるのだが、それは『彼だからこそ』選ばれたわけではなく、本来の後継者であるアーサーがフランスと親しいため。『彼がアーサーではないから』だったのだ。
この後もさまざまな失敗と戦乱を繰り返し、最終的には臣民から見限られたために大憲章という餌で偽りの君臣関係を続けるも、1216年10月に48歳に赤痢でこの世を去る。赤痢の原因は好物の桃の食べすぎとも言われているが、桃の旬は夏であるため信じがたい。
彼の生涯において望まれることは一度たりともなく、勝ち取れたものは一つもない。母は彼を愛することなく、父の愛は哀れみの代替に過ぎない。グロスター伯の称号も厄介払いの産物に過ぎず、念願の王位すらも妥協の果てのものだった。大憲章の功績、『王がコモン・ローに屈したという事実』も王であれば誰でも良かった。
彼がどれだけの失地も気に止めず戦い続けたのは、ひとえに自分だけの『土地』を勝ち取りたかったからなのかもしれない。
[人物]
イングランド史上最悪の君主、ジョン王の名を持つ者。
セイバーとして現界した場合は20代前半の姿で現れる。これは愚王としての側面が宝具に昇華され切り離されているからであり、その結果イングランド王となる以前の姿で召還されるため。知名度補正は宝具を開放するまで受けることが出来ないが、副産物として無辜の怪物スキルが失われているために知性的な姿を見せる。が、無辜の怪物スキルが無くとも性格に難はあるようで、マスターを自分の所有する『土地』扱いして主導権を握らせたがらない。
母親から愛を与えられなかったこと、父王の愛がその代償であったことを皮切りに生涯の多くを代替として過ごしたことから、自分が必要とされることや自らの手で勝ち取ることに重きを置いている。このため頼られる機会が多くなる状況を好ましく思っており、ありていに言えばマスターが未熟であれば未熟なほど喜ぶ。
兄王リチャードのことは自分に憎しみをぶつけることもなく機械的に代替として扱ったこと、生涯一度も勝てなかったことから恨み骨髄であるが、同時に屈折に屈折したコンプレックスを抱いており、無意識のうちに自分をリチャードに敗北する悪者として語ってしまう。そのため本人は獅子心王の悪口罵詈雑言を並べているつもりでも、結果として兄王の武勇譚を語っていることが多い。しかし、それを指摘すると怒る。
強欲で知られる彼だが意外なことに聖杯にかける願いはない。というのも彼の願い自体は既に叶っているためである。なぜなら、彼の名前は現代でも愚劣の王として語り継がれているものであり、それこそが彼が生前唯一父に与えられ唯一勝ち取った『土地』であるからだ。『永劫轟け我が愚名』の名の通り、ジョンにとってはこの悪名こそが世界に打ち付けた楔であり、人類史に輝き続ける己が勝利の証なのだ。
+
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キャラシート |
【真名】 ジョン=ザ=ラックランド
【クラス】 セイバー
【HP】 /最大HP=2d6+9
【宝具1】『万天統べる法の楔(マグナ=カルタ)』 ∞/∞
ランク:B- 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大補足:2人 発動:パッシブ
【効果】常時効果。
ロール上、セイバーと相手が「『(互いが持つ物)』に誓い、『(契約内容)』を契約する」と宣言した場合、
お互いに土地カウンターを一つ置く。
土地カウンターが乗っている場合、その契約を破ることはできない。
ロール上、誓った対象を破壊した場合、土地カウンターは失われる。
【宝具2】 『永劫轟け我が愚名(ジョン=ザ=ラックランド)』
【効果】発動後、筋力、耐久、敏捷を2ランクアップさせ、物理攻撃と物理防御と魔術防御時、dice+4を得る。
【筋力】 C:3
【耐久】 D:2
【敏捷】 D:2
【魔力】 E:1
【幸運】 B:4
【スキル1】 騎乗:D+
先手判定と逃走判定時、dice+2を得る
【スキル2】 侵略の妄念:A+
先手判定時、dice+(土地カウンター)を得る。
逃走判定時、modifier-(土地カウンター)を得る。
【スキル3】 欠地:EX
第二宝具の使用後、以下の効果を得る。
ターン終了時または1巡終了時に、自身の土地カウンターと任意の契約を破棄する。
土地カウンターが0になった場合、このサーヴァントは消滅する。
【容姿】
【その他】 土地カウンター:1
【真名】 ジョン=ザ=ラックランド
【クラス】 バーサーカー
【HP】 /最大HP=2d6+9
【宝具1】 『永劫轟け我が愚名(ジョン=ザ=ラックランド)』 1/1
【効果】常時発動。物理攻撃と物理防御と魔術防御時、dice+4を得る。
【筋力】 A:5
【耐久】 B:4
【敏捷】 B:4
【魔力】 E:1
【幸運】 B:4
【スキル1】 騎乗:D+
先手判定と逃走判定時、dice+2を得る
【スキル2】 侵略の妄念:A+
先手判定時、dice+(土地カウンター)を得る。
逃走判定時、modifier-(土地カウンター)を得る。
【スキル3】 欠地:EX
ターン開始時または1巡開始時に、自身の土地カウンターと任意の契約を破棄する。
土地カウンターが0になった場合、このサーヴァントは消滅する。
【容姿】
【その他】 土地カウンター:0
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最終更新:2016年10月04日 09:06