【元ネタ】千夜一夜物語
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】シェヘラザード
【性別】女性
【身長・体重】165cm・45kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:C 幸運:A 宝具:C
【クラス別
スキル】
陣地作成:D
魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
キャスターは物語を語るに相応しい舞台を作り上げることによって、自身のスキル効果を上昇させる。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成可能。
キャスターの語る物語を記録した媒体は、簡易的な魔術礼装となる。
【保有スキル】
話術:A
聞く者を惹き込ませる卓越した交渉術。
会話を武器に永い夜を生き延びた彼女の話術は、あらゆる者に耳を傾けさせる。
その声は
バーサーカーの心にすら届くだろう、意思疎通が可能かは別ではあるが。
語り部:A+
キャスターの語る物語は、相手に強い影響を与える。
それは精神的な影響は勿論、時として強い暗示となり、肉体にも影響を与えるだろう。
キャスターは対象との会話判定に成功した場合、一時的に対象のステータスの一部をワンランク上昇/低下させることができる。
計略:C
物事を思い通りに運ぶための才能。状況操作能力。
非力であるが故に、キャスターはあらゆる要素を組み上げて道を創る。
自分や第三者の反応は勿論、一見偶然にしか見えない何かをも利用して、彼女は綱渡りのごとく細い道を辿る。
人間観察:C
人々を観察し、理解する技術。
ほんの少しの仕草や癖から、その人物の人となりを予測する。
【宝具】
『明日のお話は、今宵のものより心躍りましょう(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:10人
キャスターの話術の結晶、その伝承が宝具化したもの。先延ばしの絶技。
例えどのような状況であれ、その声が届く相手が対象であれば戦闘を『先延ばし』にできる。
たった今戦闘中であっても、キャスターの説得の結果、相手了承の上の戦闘中断と逃走が可能となってしまう。
伝承通り、同じ相手にも減衰無しで使用可能。
因みに説得時に次回の戦闘を約束していたとしても、それに強制力は一切発生しない。
『王者の過去に骸は並ぶ(マーディン・シャフリヤール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:5人
キャスターが物語を語る切っ掛けとなった、ある王による狂行の記憶、その宝具化。
キャスターが対象となる人物を『視認しないこと』で発動条件が満たされる。
真名解放と共に、あらゆる影を媒介に刀を持った男の人影が発生し対象を切り刻む。
相手がキャスターのスキルや第一宝具に影響を受けた回数分追加ダメージが発生し、更に女性であった場合、非処女であった場合、それぞれ追加ダメージが発生する。
【Weapon】
『無し』
魔術を用いて戦闘を行う。
【解説】
シェヘラザードは、『千夜一夜物語』の語り手で、伝説上のイラン王妃である。
ある国の王、シャフリアールは妃の不貞(妃×二十人の男奴隷×二十人の女奴隷)を発見した怒りから妃と奴隷たちを殺害し、女性不信に陥ってしまう。
彼の女性不信はどんどん悪化し、最終的には大臣に毎晩一人の処女を連れて来るよう命じ、処女と寝ては翌朝になると殺すようになった。
三年もすると都から若い娘は姿を消してしまったが、それでも王は大臣に処女を連れて来るよう命じる。
恐怖と悩みにやつれた大臣を見て、大臣の娘であるシェヘラザードは自分を王に娶合わせるように告げる。
床入りの夜、シェヘラザードは王に対して、最愛の妹ドニアザードへ別れを告げたいと願い出た。
シェヘラザードとドニアザードは、「夜の間中話し続けるようにドニアザードが物語をせがむ」ことを二人で約束していたのだ。
呼び出されたドニアザードは、姉に言い含められていたとおりに姉に物語をねだる。
古今の物語に通じているシェヘラザードは国中の娘達の命を救うため、自らの命を賭けて王と妹を相手に夜通し語り始めた。千夜一夜の始まりである。
王は横になってシェヘラザードの最初の話に聞き入り、次の話をするように言ったが、シェヘラザードは夜が明けたので口をつぐんだ。
そして、慎み深く、「明日お話しするお話は今宵のものより、もっと心躍りましょう」と言うのであった。
1夜目から3夜目は『商人と鬼神との物語』、3夜目から9夜目は『漁師と鬼神との物語』。
更には『荷かつぎ人足と乙女たちとの物語』、『鳥獣佳話』、『詩人アブー・ヌワースの事件』。
そして『船乗りシンドバードの物語』、『アラジンと魔法のランプの物語』、『アリ・ババと四十人の盗賊の物語』。
王が新しい話を望んでシェヘラザードを生かしておいたため、千一の心躍る夜が過ぎていった。
千一夜目『ジャスミン王子とアーモンド姫の優しい物語』を語り終わったシェヘラザードはこっそりと、妹のドニアザードにシェヘラザードの子供達を連れてくるよう頼んだ。
王は連れてこられた子供達の存在を知らなかったが、シェハラザードはその子供達が王の子供であることを告白する。
喜びに震える王は、シェヘラザードを殺さないこと、また彼女を正妻にすることを誓った。
王妃となったシェヘラザードによって、王は説話を楽しんだだけではなく人倫と寛容をも身に付けたのであった。
【人物・性格】
物腰柔らかな褐色お姉さん。
感情に任せた行動はせず、その発生した感情に対してどう動くことが最適な結果をもたらすか、思考したうえで行動に移す。
常に状況を俯瞰しているような達観性は、物語の語り部である彼女ゆえの視点かもしれない。
ただ基本的に正義感は強いため、最適だとしても外道な手段には手を染めたがらない。
最終更新:2016年10月17日 15:35