丞晶のハサン

【元ネタ】史実、中東伝承
【CLASS】アサシン
【真名】ハサン・サッバーハ [丞晶のハサン]
【性別】男性
【身長・体重】210cm・669kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力:B 耐久:A+++ 敏捷:E 魔力:D 幸運:E 宝具:B
【クラス別スキル
気配遮断:C
 サーヴァントとしての気配を断つ。暗殺者に似合わない図体だがランクは高め。
 全身を水晶で覆い周囲の風景を「反射」することで、物理的な面でも高い迷彩効果を発揮する。アナログ光学迷彩。

【固有スキル】
風除けの加護:EX
 中東に伝わる台風除けの呪い。呪文と共に神への祈りをささげる事で、風の魔術に耐性を持つ。
 ……というより、彼の場合はその異常な体質から「物理的に吹き飛ばない」。

四肢散生:A
 自らの身体を思うがままに散らせ、その後再生させることが可能な特異の肉体。
 全身が「水晶」である彼の身体は汎用性に富み、例え粉々に砕け散ろうとも「霊格」が健在な限りは再生する。

信仰の加護:B+
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。水晶の身体となって尚正気を保っていられる鉄の精神。
 また彼は他のハサン達が抱く信仰の他、太陽系に連なる『或る惑星』への信仰心も抱いている。

【宝具】
『断想体温(ザバーニーヤ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:2人
 己の肉体をごく微小な細胞に至るまで『水晶』として硬質化させる業。
 魔術や人体改造の域を超えており、生体の在り方すらも変質させる所業は正しく「宝具」に相応しい。
 黒く輝く『水晶』は極めて高い硬度を有し、事実上地球に存在する物質や現象、魔術では傷一つ負わない。
 大魔術を以ってしても表面を僅かに削ることしか出来ず、こと物理的攻撃に関しては無敵と断じて良い肉体を持つ。
 彼を物理的攻撃で打倒―――否、「破壊」する為には、同ランク以上の“対城”宝具を近距離で命中させる必要がある。
 しかしそれでも即死には至らず、討ち倒すためには彼の心臓部分に存在する蒼穹の結晶体、具現化した「霊格」を破壊せねばならない。
 この霊格が存在し続ける限り、先述した「四肢散生」により再生し続ける。流石に即座に再生とまでは行かないようだが。
 ある程度であれば形状を変化させることも出来、針のように尖らせたり刃のように鋭く研ぎ澄ませたり、攻撃を受け流すような曲面にも変えられる。
 耐久性ではかの『魔境の水晶』に匹敵する硬度を持つものの、物理特化の宿命か「精神的な攻撃」に関しては一切耐性を持たない。
 また物理を超越した因果に依る攻撃、概念自体を操作する攻撃にも耐性を持たず、持ち得るのは一重に「耐久性」のみとなる。

【Weapon】
『短刀(ダーク)』
 黒塗りの水晶刃。自身の身体から切り取り短刀として扱っている。
 投擲にも適する強靭な武器……だがハサンは専ら自分の拳のみで戦うのであまり出番はない。

【解説】
中東の地で語られる伝承、暗殺教団『山の翁』を統べる長―――暗殺者ハサン・サッバーハ。
数多く存在する「ハサン」のうちの一角であり、中でも極めて異質な体質と暗殺業を持つ事から「丞晶のハサン」と呼ばれる。
集落の中でも取り立てて目を引く巨体、加えて傷一つ負わぬ強靭な体は暗殺者というよりも戦士に近く、本人もそれを自覚し育つ。
が、何の因果か暗殺教団である「山の翁」を軍団と勘違いして入門。人一倍大きな図体を用いての暗殺生活を余儀なくされてしまうのであった。
見た目とは裏腹に素直で生真面目、物事を受け入れモノとする事が得意だった彼は、手違いで入団していながらみるみるうちに成長。
闇に潜み隠れ殺めるのではなく―――正面から殴り込み、自らを視認した者を「尽く殺す」事で己の存在を隠し続けていた。
そんな離れ業を可能としたのは偏に彼の肉体があってこそ。刃も矛も受け付けない肉体は、仲間からも「水晶のようだ」として畏怖の対象となる。
こうした経歴から彼はやがて“ハサン・サッバーハ”の名を次ぐこととなり、暗殺者としてでありながら……理性の元で須らくを殺す、冷静なる狂戦士と化した。
常人として生まれ、元は人々を守る軍人を目指した彼が、何故極悪非道とも思えるような暗殺業を身に着けたのか。
そう問われれば彼はきっと、何の躊躇いもなく、純粋な笑顔を伴ってこう返すのだろう。「私にはなんの業もない、だから殺せと言われたらこうするしかないんだ」と。
言われるがままに、微塵の疑いも持たずに殺戮に手を染めた一人の男。気が狂いそうな亡骸の果の上で……彼が最期に得たものは、水晶の如き血みどろの鉄心か。

2mに達する巨体に引き締まった体格の男性。見た目に反し、生真面目かつ紳士的な立ち振舞い。
自ら暗殺者失格だと嘲るレベルで純粋な心を持ち、同時に命令であれば例え無辜の人々の鏖殺だろうと構わず手を染める冷たい心を持つ。
戦闘や殺戮と関わらなければ立ち振舞いに違わない紳士として接する。能力の都合上、攻めるよりも護る事が得意。
何も言われないのであればマスターの護衛を第一として動く。自らも言うように、良くも悪くも暗殺者とは異なる運用が求められるサーヴァント。
攻撃に用いる為の宝具は有さず、戦闘の際にはその高硬度な水晶の拳を以って放つ徒手空拳が武器となる。


三騎士のような正統派に強くキャスターやアサシンのような掠め手に弱い脳筋耐久タイプのハサン。
ザバーニーヤの名前や効果、『魔境の水晶』の一節はFakeの狂信者ちゃんに由来。あの子は外皮を水晶にするくらいで留まってた。
物理防御ガン降りなので火力で押し切るタイプの英霊にはめっぽう強い。でも付随する効果までは防ぎきれないのが弱点か。
例えばゲイ・ボルグなら宝具発動時、単純な「刺突」のダメージは防げるけど、伴う「即死」の効果までは防ぐことが出来ないイメージ。
霊格は普通に破壊できる程度の耐久性なので安心。破壊できたら油断せずにコアを潰そう。

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最終更新:2016年10月17日 15:40