浦島太郎

「イエス! アイ・アム・ウラシ☆マタロウ! ナンバーワン・ミュージック☆スター!」


【元ネタ】日本民話(口伝)/日本書紀等
【CLASS】『自称』ミュージック☆スター(ライダー
【マスター】
【真名】 浦島太郎
【性別】男性
【身長・体重】181cm・79kg
【容姿】若い頃の西城秀樹
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:E 幸運:C 宝具:A

【クラス別スキル
『対魔力:C』
 第二節以下の詠唱による魔術をロックなハートビートが無効化する。
 大魔術・儀礼呪法などビッグスケールな魔術は防げナッシング。

『騎乗:B』
 乗り物を乗りこなす能力。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
 しかしこのライダーが真に乗るのは熱いミュージックを刻むミュージックである。


【保有スキル】
『熱狂:A』
 狂化スキルの亜種。
 竜宮城に招かれ、現世の事を忘れて遊び呆けた浦島太郎の精神性がスキルとして顕れた物。
 通常時はさほど影響は出ないが、特定の状況下で発動し、その耐久を2ランク上昇させる。
 発動時には著しくその理性を失わせ、ひたすら悦楽に身を負かせ暴走する存在となってしまう。
 何をトリガーとし、何に熱狂するかはその人物が抱える欲望が基本となる。
 浦島太郎の場合は音楽を奏で歌い舞う事で発動し、ひたすらミュージックスターとしての欲望(自己表現や喝采)を得るために暴走する。


『ミュージック☆スター:A』
 そのミュージックは数多くのピーポーを魅了し、ナーバスな夜すら熱いディスコナイトへとチェインジさせる。
 …つまり彼のミュージシャンとしての姿・歌声の才能が顕現したスキル。
 歌声に『魅了』の効果を与える。


『女難の相:EX』
 とてつもない程の女運の無さがスキルと化した。
 どう抗おうとちょっとした事が巡り合わせとなり、やがて破局的現象を呼び起こす。
 性別:女性と関わった場合そのラウンド内、ランダムなタイミングで幸運に10段階のマイナス補正を与える。
 また女性から贈り物を受け取ったとき判定を行い、失敗した場合その贈り物は強力な呪物へと変貌する。


【第一宝具】
『海亀爆走・仏血義理:(ウラシマドライブ・ハートビート)』
ランク:B 種別:大軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:100人
 伝承の浦島太郎として有名な『助けた亀に乗って竜宮城へと行った』部分が宝具と化した。
 ヒューマンである浦島太郎をライドさせながら、深海の圧にすら絶えるスーパーなディフェンスパワーを持ったスーパーサブマリン『マンネン・タートル』を召喚し操縦する。最大時速は600キロ。
 …亀ではなく、小型の亀型潜水艦である。どうしてこうなったのかは不明。
 タイヤを出現させ、陸上をも走破することが可能。さらに鶴形のサポートメカ『サウザント・ツル』と合体することで飛行形態となり、空中をも疾走することが出来る。
 小型とはいえ、操縦士の浦島太郎の他2人ほどなら乗せることの出来るスペースはある。

【第二宝具】
『竜宮城・永世之夢(リュウグウ・ナイト・フィーバー・フォーエバー)』
ランク:A 種別:大軍宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
 彼のエピソードにおける『竜宮城で遊び呆けていた』部分から生じた宝具。
 『マンネン・タートル』と『サウザント・ツル』が変形合体し、昇降・音響設備を備えた小型のライブステージを顕現させる。ギラギラ輝くミラーボールにスポットライト、派手なレーザー光がイケイケ感を演出する。

 この宝具で出現させたライブステージは浦島太郎の歌と踊りの力を極限まで増幅させる。
 付与するステータスは『魅了』から『熱狂』へと変化。魔術・精神耐性のない一般ピーポーはもちろん、Bランクまでの精神耐性を持つサーヴァントまでも強制的にノリノリのパーリーピーポーへと変化させてしまう。
 そのフィーバーは人から人へと感染し、次々と熱狂者を増やしていく。
 まさに音楽のバイオハザード。踊る町はパンデミック。
 彼が歌い踊り始めればどこであろうとディスコナイト。幽霊ですらジュリアナスタイル。
 ブーメランブーメランブーメラン……そう、彼こそがサタデーナイトフィーバーの権化なのである。

 この宝具の餌食となった対象は、メンタルに異常をきたすスキルを全て除去し、代わりに『熱狂:B』を得る。
 『熱狂:B』に陥った者たちは任意の能力値2種類に1ランクの補正を与えられる代わり理性を失い、浦島太郎の奏でるビートをBGMとし、自らが破滅するまで欲望に身を任せて暴走し続ける事となる。


【Weapon】
『竹竿』
 内部にマイクが仕込まれた竹竿。
 釣り針を音響設備に引っ掛けると、それをジャックする事が可能。


【解説】
 むかし、むかし、うらしまが、たすけたかめにつれられて、りゅうぐうじょうでおとひめに……と、日本人ならば誰もが知っているであろう民話『浦島太郎』の主人公、浦島太郎その人である。
 彼は一介の漁師であったが、偶然助けた亀にお礼として竜宮城に招かれ、そこで乙姫を始めとする海の使徒たちに想像を絶するもてなしを受け、遊び呆ける。だが、やがて正気に戻った浦島太郎は地上に戻る事を決意。乙姫から玉手箱を受け取って地上へと戻る。だが『ウラシマ効果』の語源となったように、彼自身が体感した時間経過と地上のそれは大きく違い、浦島太郎は自らが暮らして来た家、家族、文化すら全て失い、唯一残された玉手箱の中身も彼を老人とさせる物だった――という、一人の青年が自らの好奇心と快楽に身を任せた結果、破滅する民話である。

 このライダーはその『竜宮城で遊び続けている』状態の浦島太郎が現界した姿。
 自らが背負っていたもの、築いたもの全てを忘れ、美女やごちそう、音楽に熱狂し続けた愚者の権化である。
 竜宮城に招かれ、乙姫達と共に踊り続けた彼はやがて音楽や踊りの才能を開花、竜宮城に住まう人外のものをも熱狂させるスーパースターとなった。うだつの上がらない、人がいいだけの青年はすっかりそのオーディエンスの喝采に酔い、現実を突きつけられるまで海の底で熱狂し続ける事となったのであった。

 性格は極端な楽観主義でお調子者。
 さらに短絡的・かつ享楽的な物であり、誰かが手綱を握っていなければ理知的な生活を送ることすらままならない。ようするにワガママな子どものような精神性であり、その能力もあって厄介極まりない。
 聖杯に願うものは『永遠の快楽』、つまるところ『竜宮城の再現』である。
 永遠に歌い、踊り、喝采が巻き起こり、絶世の美女に愛され、美味しいご馳走に溢れた、欲望以外が存在しない世界を再びこの世界に巻き起こすのが彼の願いなのだ。


 裏モチーフは『バブル経済期の日本人』。
 誰もが一時の好景気に浮かれ、あふれる財に熱狂し続け、最後には破滅した時代が、なんとなく浦島太郎のエピソードに似てるなぁと思ったので『竜宮城=ディスコ』の構図を無理矢理こじつけた結果こんなんになりました。
 結果から言うとほぼ浦島太郎要素ないです。助けて乙姫様。

 サーヴァント性能としてはライダーではあるものの直接的な攻撃力を持つのは第一宝具のみで、基本的には歌であらゆる人々を狂わせるキャスター的な戦い方になります。しかしマスターは愚か本人ですら狂ってしまうので、ほぼバーサーカーみたいなもんです。そして最終的には女難の相により破滅します。レッツフィーバーナイトテロ。

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最終更新:2016年10月24日 14:34