タナトス

【元ネタ】精神分析学/ギリシャ神話
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】タナトス
【性別】不明
【身長・体重】150cm・42kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:E 耐久:B 敏捷:C 魔力:B 幸運:E 宝具:B
【クラス別スキル
気配遮断:B
 自身の気配を消す能力。概念が強制的に姿を得た影響でランクが低下している。

【固有スキル】
吸魂:A-
 ソウルドレイン。魂喰いと比べて魔力への還元効率が良く、完了までの行程が少なく短時間で済む。

精神汚染:D
 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
 死神である「タナトス」の人格が混在している影響。意思疎通はある程度可能だが、わりとサイコ。

負の意志:C+
 ルサンチマン。哲学者ニーチェが提唱した憤りや憎悪、恨み等の感情。
 周囲の人々からこれらの感情を抜き取り、漆黒の魔力へと変換して相手へと放出する。
 意志が強ければ強いほどに威力を増す。形の無い負の感情は「霊」であるサーヴァントに対して効果的。
 言わば霊格を削り取っていくような感覚。生身の人間に対しては効果が薄く、命中しても「なんかムカついてきた」程度の感情操作しか引き起こせない。

【宝具】
『冴え渡る死を、貴方に(デストルドー・フォー・ユー)』
ランク:B 種別:対生宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:50人
 死への欲望。人が抱く破壊衝動、民衆が抱く潜在意識。
 誰しもが一度は抱く「死にたい」という願望を固定化させ、「生きたい」という願望に変わらぬよう差し止める。
 固定された死の願望は蔓延し、その場に居る者へ次へ次へと広がっていく。目に見えぬ形でのパンデミック、精神に干渉する囁きの悪魔。
 死へと向かう一途な願望……精神分析学に於いて『タナトス』と名付けられた意志が満ち渡った時、タナトス自身をトリガーとして宝具が発動。
 「貴方達が望む死をお届けに参りました」。死の具現たるアサシンが持つ、唯一無二の「何の媒介も用いずに発動可能な」即死宝具である。
 しいて言うのであれば対象の「死への欲望」こそが媒介。ある槍兵が必死の槍を、ある暗殺者が呪いの腕を用いて必殺の一撃を見舞うのであれば
 タナトスは――――その漲る渇望こそを媒介とし、対象の望みを「叶えている」だけに過ぎない。 


【解説】
精神分析学で定義された死の欲望、誰もが持ち得る棘々しい概念の具現。
一般的には「デストルドー」の名称で知られる概念だが、後述する死神の影響もあり「タナトス」の名称で現れた。
本来であれば形を持たず、また意識や言葉も持たない概念に過ぎない。そも、デストルドーとは精神状態の一種である。
仮にサーヴァントとして召喚されたとしてもマスターの精神を依代として現界するのがせいぜいであった……筈なのだが
何が所以か、自らと同じ名を冠する―――というか名称の由来―――ギリシャ神話の死神、死の概念そのものである『タナトス』が具現。
単なる欲望の一つであり「器」に過ぎないタナトスと、死神ということで素の状態では英霊にすらなり得ない高位の存在『タナトス』の思惑が一致。
こうしてタナトスは英霊という器を貸し与え、『タナトス』はタナトスに姿や人格、意志、感情を与える事で一人のサーヴァントとしての霊格を獲得したのであった。
その為、姿や人格は死神である『タナトス』のものだが、持ちえる能力や宝具は死の欲望であるタナトスのもの。『タナトス』本来と比べると大幅に劣化した性能である。
『タナトス』は元々の権能を使えないことにご立腹の様子。それでも「魂」を集めるには絶好の機会であるため、しばらくすれば張り切って聖杯戦争を掻き回すことだろう。
なお『冴え渡る死を、貴方に』は主に人間にのみ効果を発揮する。サーヴァントのような「既に死亡した」霊格に対しては全く作用しない。受肉していれば或いは……?



一般人を大量に巻き込む災害系統のサーヴァント。聖堂教会が頭を抱える案件。
爆発や明確な殺害ではなく「命を抜き取る」という形で死へ至らしめるため、ガス会社へ責任を押し付けやすいのが不幸中の幸いか。
欲望の権化というだけあって食欲が赴くままに宝具を発動させる。マスターにも効果を発揮するけど魔術の知識があれば跳ね返せるかも。
マスターに対して頻繁に「ねえまだ死なないの?まだ死なないの!?」と問いかけてくる。ああやったら死ねるよ!と次々提案してくるけど宝具で殺そうとはしてこない。
聖杯に願う望みも無いので厄介。自分が消失する事に関しても無関心で、聖杯戦争中は人々の「魂」を吸い尽くす為に暴れ回る。

+ FGO風
  • セリフ
召喚:「やぁ、よくボクを召喚してくれたね!ボクはアサシン、タナトス。言うならば……「死」そのものだ
    さて、ボクが来たからにはまず……死んでもらおうか!だって君もそれを望んでいるのだろう?「死の欲望」を呼び出すほどに、さ?」

レベルアップ:「うん、いい感じだ!」
霊基再臨:「嬉しいねえ。神の身だと「成長」という感覚はとても新鮮だ!」
第二段階:「で、そろそろ死んでくれる気になったかい?……まだ?それは残念」
第三段階:「いいね、どんどん魔力が湧いてくるよ!ああ、でも「魂」があればもっと成長できそうだなあ…どこかにいい「魂」、ないかなあ」
最終再臨:「少しばかり本気を出そう。これはボクの……『タナトス』としての権能さ。何事もまずは形から、ってね
      これで「死」を迎え入れる準備は整った。ああ、無理強いはしないよ。宝具も使わない。ボクはただ、キミが死ぬのを待っているだけさ」

開始:「アサシン、タナトス。お望み通り、君たちに「死」を届けに来たよ」
その2:「ふふっ、こちら「死」の配達人。ハンコは要らないよ、その魂が印代わりだ」
スキル:「前菜の準備だね」
その2:「ツマミ食いをしちゃおうか?」
選択:「うん」
その2:「了解!」
その3:「キミの指示に従おう」
攻撃:「せいっ」
その2:「やっ!」
その3:「前菜にもならいね」
EX:「介錯してあげようかい?」

宝具選択:「頃合い?OK、苦しみ無き死を配ってあげよう」
その2:「ああ、メインディッシュだ。待ちきれないなぁ!」      
宝具:「十人十色のオードブル!さあ、冥府の門はあちらだよ。皆様良い良い死後の旅を――――『冴え渡る死を、貴方に』!」
小ダメージ:「うっ」
大ダメージ:「中々やるねえ」
戦闘不能:「配達時間……間違えちゃったかな……?」
その2:「ボクの魂は、ヘルメスに……」
勝利:「配達完了!いいことをした後は気持ちがいいねぇ……心が晴れ渡るようだ」
その2:「ごちそうさま。少し物足りなかったけど、美味しかったよ?君たち」

会話:「ん………いや、ごめん、ボクの勘違いかもしれない。気にしないでいいよ」
その2:「そろそろ死ぬ気になってくれたかい?……残念。その気になったらいつでも呼んでくれよ?」
その3:「英霊というのもなかなかおもしろいものだね。この器を貸してくれたタナトス君には感謝をしないと」
その4:「どこへ行くんだい?ボクも連れて行ってくれよ。なあに、邪魔はしないさ。ちょっと死ぬ機会を伺うだけ!」
その5:「ボクの性別?さあて、そんなものは些細なものだ。そもそも概念であり死神であるこのボクに、性別なんてものがあると思うかい?」
その6:「お生憎様、ボクは色情に興味は無いよ。そういうのを求めるのであれば他のをあたってくれ。いるんだろう?そういった英霊は沢山、さ」
好きなこと:「当然「死」だ。どのような形であれ「死」は美しい、そして美味しい。ボクは貧乏舌だからね、ヘルメスとは違っていっぱい食べて満足したいのさ」
嫌いなこと:「生の本能、わかりやすく言うと「エロス」だね。あれは美しくない、そして不味い。タナトスとは真っ向に位置する概念だからねぇ……そういうの、ボクは嫌いだな」
聖杯について:「よくわからないものだね、あれは。ああ、でもああいった物が穢された姿は美しい。狂い曲がり、歪んだ形でしか夢を叶えられない願望機……素敵だと思わないかい?」

絆:「さあ、死のう。そろそろ死のう。大丈夫、皆怖がっているけどさ、案外大したことないものなんだよ?」
その2:「成る程、じゃあ手段を提示してあげよう。まずは……そうだね、あの枕を引き千切って綿を取り出し、それを喉に詰め込んでみたらどうかな?」
その3:「それかあのモニターに頭を突っ込む!それ以外なら、あの植木鉢を打ち付けるとか?……駄目?もう、世話の焼けるクライアントだなぁ」
その4:「何?そもそも死にたくない?……そんなはずはない!だってボクを呼び出したんだ。ボクが呼びだされたっていうことはつまり、キミに死の欲望があるってことだよ?」
その5:「……ふう、仕方ないね。残念だけど暫くの間は諦めるよ。でもまあ、人間とはいつかは死ぬ生き物だ。死は避けられない……死は絶対に訪れる。
    だからボクは―――今のうちにキミの魂を予約することにするよ。これでもうキミはボクのもの。キミが老いて弱って息絶えた後、キミの魂を食べるのはこのボクだ。
    ふふ、忘れないでくれよ?最期にキミを引き取るボクの顔を。死ぬ間際に会った時、ボクの事を忘れてたら怒るからね?うん、よろしい!それじゃあ今日も張り切っていこう!」

イベント:「なにやら人がたくさん集まっているね。よし、せっかくだからボクらも行ってみようか。……大丈夫、「死」は振り撒かないよ。自重する」
誕生日:「何度目の誕生日かは知らないけれど、そろそろ死んでもいい頃合いなんじゃないかな?ああ、きっとそうだ。どうかな?お迎えは必要?」


やや胡散臭い口調。容姿や声、性格ともに中性的。
軽薄な印象を受けるがマスターへの忠誠はわりとある方。常々死なないのか死なないのかと口を挟んでくるが。
感情もあり抑揚も豊か。しかし奥底にあるのは「死への欲望」、そして「死神」としての矜持であるため、妙な所で冷めた部分や冷酷・冷淡な部分もある。
生への欲望……つまりエロスな事が嫌い。タナトスへ色目を使ったり性的な目で見たりすると蔑むようなめちゃくちゃ冷たい目で睨まれる。
またお酒も嫌い。というよりも酔っ払いが嫌い。本人は完全なザルでどれだけ飲もうとも酔い潰れる事はほぼない。が、その分他の酔っぱらいの世話を任されるので飲み会は大嫌い。
善悪の価値観が薄く秩序や混沌といった感覚も薄い。属性が「混沌・悪」であるのは死という概念が持つ印象によるもので、タナトス本人自身は極めて中立的。

上述のように中性的な風貌。肩にかからぬ程度に程よく切り揃えられた銀髪、深い虚を髣髴とさせる漆黒の三白眼。
背丈は小さく子供のようにも見え、顔立ちも些か幼めな雰囲気。服装次第では中学生と名乗っていても不思議ではない。
色白で華奢。モノクロストライプのシャツに短めのサスペンダーパンツ、黒一色の外套、膝に届かない程度のブーツを着用。右手には黒の手袋、左手には髑髏を模したブレスレットを身に着ける。
常に悪戯な笑みを浮かべたサーヴァント。『負の意思』を象って鎌を作り上げたなら……その姿は、幼くはあるが明確な『死神』として映る事だろう。

逆さ十字のペンダントは他者から命を奪う度、中心に貼り付けられた愚者の瞳が赤く灯る。
自室とかプライベートな時はシャツ一枚になって若干甘え袖になってたりする。でも深い意味は無いし変な目を向けると睨まれる。理不尽。


性別は「無性」。人の姿を象っているだけなので、そういった性別を区別する諸々のものはついてません。

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最終更新:2016年10月02日 19:21