『ゆたか……』
『みなみちゃん……』
潤んだ瞳で二人は見詰め合う。彼女たちの目に、互い以外のものは何も映らない。
『好きだよ……』
不器用で口下手な少女は、その一言だけに精一杯の気持ちを込めた。
『私も好きだよ。だから……』
小さくて純粋な少女は、その気持ちに応えたくて、それでも言葉を出せずにいた。
その代わりに、彼女は手を上げて思い人の肩を掴み、相手を少し屈ませる。
頭に手が届くようになると今度は左腕で頭を抱き、自分の元へ引き寄せる。
背が高い少女は、一切の抵抗なく、その行為を受け入れる。
そして、唇は重なり合って――
『みなみちゃん……』
潤んだ瞳で二人は見詰め合う。彼女たちの目に、互い以外のものは何も映らない。
『好きだよ……』
不器用で口下手な少女は、その一言だけに精一杯の気持ちを込めた。
『私も好きだよ。だから……』
小さくて純粋な少女は、その気持ちに応えたくて、それでも言葉を出せずにいた。
その代わりに、彼女は手を上げて思い人の肩を掴み、相手を少し屈ませる。
頭に手が届くようになると今度は左腕で頭を抱き、自分の元へ引き寄せる。
背が高い少女は、一切の抵抗なく、その行為を受け入れる。
そして、唇は重なり合って――
「ここからっス……」
田村ひよりは、原稿に向かってひとりごちた。
既にプロットは出来上がっており、ネームでコマ割も決めてある。現在はペン入れの
工程に入っており、トーンなどの細かい作業を除けば、ここが最も重要な作業であり、
実質的な最終段階である。
そのペン入れの作業も進み、ここからがいわゆる『本番』シーンになる。つまり、山場
の中の山場である。
「ここから……なんだけど……」
今いち気合が入らなかった。
みなみ×ゆたかを題材にした同人誌は、ひよりの中でも特別な意味を持っていた。親友
をモデル(あくまでモデル)にするからには、中途半端な出来映えで満足してはいけない
という矜持が、ひよりの中にあった。
「やっぱりダメかなぁ……」
実のところ、少しだけ気が引けていた。親友でこんなことをするなんて、と。
いけないことだとわかっている。しかし、彼女たちと過ごす日々の中で妄想が膨らみ、
次第にそれは大きくなっていった。日常生活や執筆活動の妨げになるほどに。
そんな時は実際に作品として完成させてしまうことで昇華するのが一番だと、ひよりは
経験から知っていた。完成してしまうと、飽きるわけではないが、他のことを考えやすく
なるのだ。
もちろん、発表するときに実名を出すわけにはいかないので、台詞は後で書き換える。
実名を使うのは、あくまで気分を出すためだ。
「気分か……」
キャラの顔を描くとき、そのキャラと同じ表情をしてしまうことがよくあった。それと
同様に、気分というか精神状態もキャラと同じにならなければならないのではないか。
つまり、エロいシーンを描くときはエロい気分に。
「……何考えてんだろ」
自分の考えに呆れつつも。
(でも……)
もしかしたら、と思って右手が動く。
ひよりの脳内に二つの声が響く。一つは『自重しろ』。一つは『漫画のためだ』。
だが、ここで自重できるくらいなら、初めから親友を題材にした漫画など描きはしない。
ほどなくして、右手がそこに辿り着いた。
自らの秘所を、衣服の上から刺激してみる。
「んっ……」
その気にならなくて、何日もやっていなかった。そのせいもあって、若さを持て余す
身体はちょっとした刺激にも敏感に反応した。
「んぅ……」
右手に刺激を受けながら、左手でペンを持っていることを意識する。
そのペンが、ゆたかの服を脱がしているみなみの輪郭をなぞる。クールな仮面の下に、
わずかに喜びと戸惑いを覗かせる。そんなみなみの表情をペンで描いた。
対するゆたかは、少し震えながらも、みなみの行為を受け入れたくて、必死にみなみを
見つめる。
『ずっと……みなみちゃんにしてほしいって思ってたんだよ』
そんな乙女チックな台詞が逆に大人びて見えてしまうほど、ゆたかは可憐だった。
ひよりの頭の中にあった二人の姿を、そのペンで忠実に再現していた。
『ゆたか……触るよ』
文字通り腫れ物に触るように、ゆたかの胸を撫でるみなみ。
それを受けてゆたかは――
――どんな風に感じるのか。どんな顔をするのか。
ひよりは自分の秘所を弄っていた右手を胸まで移動させ、撫でてみた。
「ん……」
こそばゆいだけではなく、胸の内側から、何か別の感覚が湧き上がってくる。
それが何なのか確かめたくなって、右手で上着の裾を捲り上げ、ブラをたくし上げて、
そこが覆っていた部分を手で弄る。
みなみやゆたかと同様に、その大きさは控えめ。それでも、その先端を指で弄ると確か
な感覚が胸を覆う。
「こんなに……ぁ……気持ちいいんだ……」
ゆたかがどんな風に感じてどんな顔をするのか、それが明確なイメージとなって現れた。
それを左手のペンに託して、想像を具現化する。
ペンは、ひよりが自分で思っているよりも遥かにスムーズに動いた。むしろ左手が勝手
に動いているかのような錯覚さえした。
「な、なんだか私、すっごく……」
それは、現在描いているコマのゆたかの台詞。思わずひよりの口をついて出た。
『もっと、してあげる』
みなみが真摯な瞳で見つめる。優しくも激しく、胸を愛撫する。
いるはずもないが、想像の中では確かに存在した。その視線を正面から受け止め、それ
を紙の中に描き現す。
「んっ、あっ、ふあっ」
右手でみなみとゆたかの情事をイメージしながら、左手でそれを描いてゆく。
右手は想像力、左手は創造力。ひよりは自分の創作意欲がかつてないほどに燃え上がって
いることを自覚した。自分でも信じられないほどの速度で原稿は進んでいった。
同時に、情欲も燃え上がっていた。線の一つ一つに力を込めて親友たちが愛し合う姿を
描きあげ、それをオカズにして自分自身を昂ぶらせる。もはや、ひよりを止めるものは何
一つとして存在しなかった。
田村ひよりは、原稿に向かってひとりごちた。
既にプロットは出来上がっており、ネームでコマ割も決めてある。現在はペン入れの
工程に入っており、トーンなどの細かい作業を除けば、ここが最も重要な作業であり、
実質的な最終段階である。
そのペン入れの作業も進み、ここからがいわゆる『本番』シーンになる。つまり、山場
の中の山場である。
「ここから……なんだけど……」
今いち気合が入らなかった。
みなみ×ゆたかを題材にした同人誌は、ひよりの中でも特別な意味を持っていた。親友
をモデル(あくまでモデル)にするからには、中途半端な出来映えで満足してはいけない
という矜持が、ひよりの中にあった。
「やっぱりダメかなぁ……」
実のところ、少しだけ気が引けていた。親友でこんなことをするなんて、と。
いけないことだとわかっている。しかし、彼女たちと過ごす日々の中で妄想が膨らみ、
次第にそれは大きくなっていった。日常生活や執筆活動の妨げになるほどに。
そんな時は実際に作品として完成させてしまうことで昇華するのが一番だと、ひよりは
経験から知っていた。完成してしまうと、飽きるわけではないが、他のことを考えやすく
なるのだ。
もちろん、発表するときに実名を出すわけにはいかないので、台詞は後で書き換える。
実名を使うのは、あくまで気分を出すためだ。
「気分か……」
キャラの顔を描くとき、そのキャラと同じ表情をしてしまうことがよくあった。それと
同様に、気分というか精神状態もキャラと同じにならなければならないのではないか。
つまり、エロいシーンを描くときはエロい気分に。
「……何考えてんだろ」
自分の考えに呆れつつも。
(でも……)
もしかしたら、と思って右手が動く。
ひよりの脳内に二つの声が響く。一つは『自重しろ』。一つは『漫画のためだ』。
だが、ここで自重できるくらいなら、初めから親友を題材にした漫画など描きはしない。
ほどなくして、右手がそこに辿り着いた。
自らの秘所を、衣服の上から刺激してみる。
「んっ……」
その気にならなくて、何日もやっていなかった。そのせいもあって、若さを持て余す
身体はちょっとした刺激にも敏感に反応した。
「んぅ……」
右手に刺激を受けながら、左手でペンを持っていることを意識する。
そのペンが、ゆたかの服を脱がしているみなみの輪郭をなぞる。クールな仮面の下に、
わずかに喜びと戸惑いを覗かせる。そんなみなみの表情をペンで描いた。
対するゆたかは、少し震えながらも、みなみの行為を受け入れたくて、必死にみなみを
見つめる。
『ずっと……みなみちゃんにしてほしいって思ってたんだよ』
そんな乙女チックな台詞が逆に大人びて見えてしまうほど、ゆたかは可憐だった。
ひよりの頭の中にあった二人の姿を、そのペンで忠実に再現していた。
『ゆたか……触るよ』
文字通り腫れ物に触るように、ゆたかの胸を撫でるみなみ。
それを受けてゆたかは――
――どんな風に感じるのか。どんな顔をするのか。
ひよりは自分の秘所を弄っていた右手を胸まで移動させ、撫でてみた。
「ん……」
こそばゆいだけではなく、胸の内側から、何か別の感覚が湧き上がってくる。
それが何なのか確かめたくなって、右手で上着の裾を捲り上げ、ブラをたくし上げて、
そこが覆っていた部分を手で弄る。
みなみやゆたかと同様に、その大きさは控えめ。それでも、その先端を指で弄ると確か
な感覚が胸を覆う。
「こんなに……ぁ……気持ちいいんだ……」
ゆたかがどんな風に感じてどんな顔をするのか、それが明確なイメージとなって現れた。
それを左手のペンに託して、想像を具現化する。
ペンは、ひよりが自分で思っているよりも遥かにスムーズに動いた。むしろ左手が勝手
に動いているかのような錯覚さえした。
「な、なんだか私、すっごく……」
それは、現在描いているコマのゆたかの台詞。思わずひよりの口をついて出た。
『もっと、してあげる』
みなみが真摯な瞳で見つめる。優しくも激しく、胸を愛撫する。
いるはずもないが、想像の中では確かに存在した。その視線を正面から受け止め、それ
を紙の中に描き現す。
「んっ、あっ、ふあっ」
右手でみなみとゆたかの情事をイメージしながら、左手でそれを描いてゆく。
右手は想像力、左手は創造力。ひよりは自分の創作意欲がかつてないほどに燃え上がって
いることを自覚した。自分でも信じられないほどの速度で原稿は進んでいった。
同時に、情欲も燃え上がっていた。線の一つ一つに力を込めて親友たちが愛し合う姿を
描きあげ、それをオカズにして自分自身を昂ぶらせる。もはや、ひよりを止めるものは何
一つとして存在しなかった。
『大丈夫……優しくするから……』
みなみの指が、ゆたかのスリットを優しく撫でる。幼い容貌に違わず、ゆたかのそこは
全くはえていない。しかし外見は子供のそれでも、ゆたかの女の子の部分はしっかり反応
する。
「ん、んっ、くぅっ」
同人誌の内容に――二人の情事に合わせるように、ひよりは右手を自身の秘所へと導く。
衣服の厚みを通してもすぐにわかるほど、既にそこは湿り気を帯びていた。
『ゆたか、可愛いよ……』
『みなみちゃん、あっ、やぁっ、あんっ……』
みなみの指がゆたかの中に入った。それに応じてゆたかの反応も大きくなっていく。
――だから、こんなものでは足りない。ひよりはもっと刺激が欲しかった。もっと快感
を得て、ゆたかの気持ちになりきらなければならない。
「わたし、こんなに濡れてる……」
下着すらも煩わしくなって、下半身に着けていたものを全て脱ぎ捨てた。人差し指の
第一関節までを自分の中に挿入する。
「はぁっ……うんっ、あぁっ……」
ゆたかは、ひよりと同じことを感じている。自分の感覚を頼りに、ゆたかの表情を想像
し、ペンを走らせた。
『わたしの指は、ちゃんとゆたかを気持ちよくさせてる……?』
『うん、気持ちいいよ……み、見れば……んんっ……わかるでしょ……』
『そう、よかった……』
みなみがゆたかを想う心は真剣そのもの。そして、ひよりも真剣さでは負けていない。
そんな心を込めて、みなみの表情を描く。
『でも私は、みなみちゃんと一緒に気持ちよくなりたい』
『ゆたか……』
そうして、二人は体位を変えた。ゆたかが下になってみなみが上になり、互いの秘所を
擦り合わせる、いわゆる貝合わせ。
『みなみちゃんっ……みなみちゃんのここ、すごくいいよぉ……』
『ゆたか、私も、私もっ!』
「くぁっ、くぅっ……んっ、んっ、んぁっ」
自分のそこがくちゅっ、くちゅっといやらしい音を立てているのがわかる。それすらも
みなみたちの情事の音に脳内変換して、気合を燃やす燃料とする。
自分で弄って、こんなに気持ちいいと感じたのは初めてだった。自分でやってこんなに
良いなら、愛する人にしてもらったら、どれほど素晴らしいことだろう。
『ゆたかっ……好き』
『わ、私も、みなみちゃんのこと、大好き!』
愛しい人を呼び合う二人。そんな二人を描くと、ひよりの胸の奥から新たな感情が湧き
出てきた。
それは、愛しいという感情。
誰のことが愛しいのか。それはゆたかとみなみのこと以外にありえなかった。勝手に
エロ漫画の題材にしておきながら勝手にこんな感情を持つなど、迷惑千万という他ないが、
それでも動き始めた心を止めることなどできはしない。
ひよりは、体験したことない程の興奮状態の中、自分の中に芽生えた感情を認めた。
ゆたかとみなみのことが、好き。
『みなみちゃん、もう、私、わたしっ』
『来て、ゆたか、きてっ!』
「小早川さん、岩崎さん、ごめんなさい、わたしっ」
手を取り合いながら絶頂に達した二人を描きあげたところで、ひよりは机に突っ伏し、
左手を強く握りしめた。
「好き、好きっ」
その言葉を口にすると、さらに興奮が増した。胸を締め付けられるような感覚は、恋を
したときのそれと何ら変わらない。
「ごめんなさいっ、でも、好き、好きっ、んっ、んんっ!!」
想像の中でゆたかとみなみが睦みあう姿を脳裏に焼きつけながら、ひよりは力尽き果てた。
みなみの指が、ゆたかのスリットを優しく撫でる。幼い容貌に違わず、ゆたかのそこは
全くはえていない。しかし外見は子供のそれでも、ゆたかの女の子の部分はしっかり反応
する。
「ん、んっ、くぅっ」
同人誌の内容に――二人の情事に合わせるように、ひよりは右手を自身の秘所へと導く。
衣服の厚みを通してもすぐにわかるほど、既にそこは湿り気を帯びていた。
『ゆたか、可愛いよ……』
『みなみちゃん、あっ、やぁっ、あんっ……』
みなみの指がゆたかの中に入った。それに応じてゆたかの反応も大きくなっていく。
――だから、こんなものでは足りない。ひよりはもっと刺激が欲しかった。もっと快感
を得て、ゆたかの気持ちになりきらなければならない。
「わたし、こんなに濡れてる……」
下着すらも煩わしくなって、下半身に着けていたものを全て脱ぎ捨てた。人差し指の
第一関節までを自分の中に挿入する。
「はぁっ……うんっ、あぁっ……」
ゆたかは、ひよりと同じことを感じている。自分の感覚を頼りに、ゆたかの表情を想像
し、ペンを走らせた。
『わたしの指は、ちゃんとゆたかを気持ちよくさせてる……?』
『うん、気持ちいいよ……み、見れば……んんっ……わかるでしょ……』
『そう、よかった……』
みなみがゆたかを想う心は真剣そのもの。そして、ひよりも真剣さでは負けていない。
そんな心を込めて、みなみの表情を描く。
『でも私は、みなみちゃんと一緒に気持ちよくなりたい』
『ゆたか……』
そうして、二人は体位を変えた。ゆたかが下になってみなみが上になり、互いの秘所を
擦り合わせる、いわゆる貝合わせ。
『みなみちゃんっ……みなみちゃんのここ、すごくいいよぉ……』
『ゆたか、私も、私もっ!』
「くぁっ、くぅっ……んっ、んっ、んぁっ」
自分のそこがくちゅっ、くちゅっといやらしい音を立てているのがわかる。それすらも
みなみたちの情事の音に脳内変換して、気合を燃やす燃料とする。
自分で弄って、こんなに気持ちいいと感じたのは初めてだった。自分でやってこんなに
良いなら、愛する人にしてもらったら、どれほど素晴らしいことだろう。
『ゆたかっ……好き』
『わ、私も、みなみちゃんのこと、大好き!』
愛しい人を呼び合う二人。そんな二人を描くと、ひよりの胸の奥から新たな感情が湧き
出てきた。
それは、愛しいという感情。
誰のことが愛しいのか。それはゆたかとみなみのこと以外にありえなかった。勝手に
エロ漫画の題材にしておきながら勝手にこんな感情を持つなど、迷惑千万という他ないが、
それでも動き始めた心を止めることなどできはしない。
ひよりは、体験したことない程の興奮状態の中、自分の中に芽生えた感情を認めた。
ゆたかとみなみのことが、好き。
『みなみちゃん、もう、私、わたしっ』
『来て、ゆたか、きてっ!』
「小早川さん、岩崎さん、ごめんなさい、わたしっ」
手を取り合いながら絶頂に達した二人を描きあげたところで、ひよりは机に突っ伏し、
左手を強く握りしめた。
「好き、好きっ」
その言葉を口にすると、さらに興奮が増した。胸を締め付けられるような感覚は、恋を
したときのそれと何ら変わらない。
「ごめんなさいっ、でも、好き、好きっ、んっ、んんっ!!」
想像の中でゆたかとみなみが睦みあう姿を脳裏に焼きつけながら、ひよりは力尽き果てた。
「うーん……」
ひよりは悩んでいた。それもかなり深刻な悩み事だった。
まずは、この漫画。後から背景やトーンなどの作業を終えて完成したものの、その出来に
問題があった。出来が悪いわけではない。作画の点についてのみ言えば、むしろ最高傑作と
胸を張っていいくらいだった。ただ、あまりにも良すぎたのだ。一目見てモデルがわかって
しまうくらいに。
いくらなんでも人様に見せてしまうわけにはいかない。かと言って破棄するのは勿体無い。
モデルがわからないように描き変えたら、せっかくの絵が台無しだ。
「どうしよう……」
仮にその問題が解決したとしても、まだ気持ちは楽になれない。むしろ、もう一つの悩み
のほうが深刻だった。
「小早川さんと岩崎さん……」
どう顔向けをすればいいのだろう。
勝手にエロ同人を描いただけでも友人としてどうかと思うのに、その二人を性的欲求の
対象にしてしまった。一時の気の迷いと言い張るにしても、二人をオカズにしてしまった
ことは紛れも無い事実。
身体はそれなりに冷めてきたはずなのに、二人のことを思い出すと、また疼いてきて
しまう。これはもう友達とかいう以前に人としてやばい。
『ゆたか……』
『みなみちゃん……』
抑えようとすればするほど、二人の姿が思い浮かび、声が脳内再生されてしまう。あまり
にも強く脳に焼き付けてしまったせいか。
さらに問題がもう一つ。そのせいで新たな漫画のアイディアを思いついてしまったのだ。
今度はゆたか×みなみで、胸を気にして落ち込むみなみをゆたかが慰めるという内容で……
「あーっ!!」
妄想が止まらない。止めるものが何もない。
風邪で倒れたゆたかと看病するみなみの看護プレイを……
こなたにエロゲで唆されたゆたかが、その内容通りのプレイをみなみに……
二人の関係を知ってしまったひよりを、口封じとして二人で襲って……
「自重しろ、自重しろ私ーっ!!」
泉のごとく次々と湧き出るアイディアがひよりを苦しめる。挙句の果てには、自分まで
登場させる始末。
「止まれ私の脳みそー! いっそ死んでしまえ私ー!」
因果応報、自業自得、後悔先に立たず。友達をエロ漫画のネタにした報いを、ひよりは
その身で受けることになるのだった。
ひよりは悩んでいた。それもかなり深刻な悩み事だった。
まずは、この漫画。後から背景やトーンなどの作業を終えて完成したものの、その出来に
問題があった。出来が悪いわけではない。作画の点についてのみ言えば、むしろ最高傑作と
胸を張っていいくらいだった。ただ、あまりにも良すぎたのだ。一目見てモデルがわかって
しまうくらいに。
いくらなんでも人様に見せてしまうわけにはいかない。かと言って破棄するのは勿体無い。
モデルがわからないように描き変えたら、せっかくの絵が台無しだ。
「どうしよう……」
仮にその問題が解決したとしても、まだ気持ちは楽になれない。むしろ、もう一つの悩み
のほうが深刻だった。
「小早川さんと岩崎さん……」
どう顔向けをすればいいのだろう。
勝手にエロ同人を描いただけでも友人としてどうかと思うのに、その二人を性的欲求の
対象にしてしまった。一時の気の迷いと言い張るにしても、二人をオカズにしてしまった
ことは紛れも無い事実。
身体はそれなりに冷めてきたはずなのに、二人のことを思い出すと、また疼いてきて
しまう。これはもう友達とかいう以前に人としてやばい。
『ゆたか……』
『みなみちゃん……』
抑えようとすればするほど、二人の姿が思い浮かび、声が脳内再生されてしまう。あまり
にも強く脳に焼き付けてしまったせいか。
さらに問題がもう一つ。そのせいで新たな漫画のアイディアを思いついてしまったのだ。
今度はゆたか×みなみで、胸を気にして落ち込むみなみをゆたかが慰めるという内容で……
「あーっ!!」
妄想が止まらない。止めるものが何もない。
風邪で倒れたゆたかと看病するみなみの看護プレイを……
こなたにエロゲで唆されたゆたかが、その内容通りのプレイをみなみに……
二人の関係を知ってしまったひよりを、口封じとして二人で襲って……
「自重しろ、自重しろ私ーっ!!」
泉のごとく次々と湧き出るアイディアがひよりを苦しめる。挙句の果てには、自分まで
登場させる始末。
「止まれ私の脳みそー! いっそ死んでしまえ私ー!」
因果応報、自業自得、後悔先に立たず。友達をエロ漫画のネタにした報いを、ひよりは
その身で受けることになるのだった。
-おわり-
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GJ! -- 名無しさん (2009-10-22 21:31:44)