ツンデレ。
こなたに言わせると、私はソレであるらしい。よくそう言ってからかってくる。
しかし私としては、これには異を唱えざるをえない。
曰く、本心では好きであるはずなのに、照れくさいなどの理由からツンケンした態度を取ってしまう――
こなたの言動や、そっち系の本やウェブサイト、またたまたま耳にしたラジオなどから得た情報を統合
すると、そんな感じだろうか。
言葉自体は最近になってできたもののようだが、そういった感情は昔から――それこそヒトに自尊心や
羞恥心というものが発生した太古の昔から存在していたはずだ。
それをわざわざ新しい言葉でラベリングするのは、つまりそういったものに手っ取り早く『萌える』ための
一種の合言葉のようなものなのだろう。最大限に好意的に解釈すれば温故知新とも言えるか。
――話が逸れた。
ともかく、とりあえずそのように定義するとして……なるほど。
確かに私にもそういった一面はある。それは認めよう。
だが、だからといってこなたの言うように、ソレこそが私であり、私こそがソレである、などと決め付けて
しまうのは早計であり、短慮であり、明らかな誤りであると断言する。
何故なら、そんなのは私だけじゃないからだ。誰にだってそういう一面はあるからだ。
たまたま私の周りにいる人間が、例えばつかさやみゆきなどが素直すぎるから目立ってしまうだけで、
私だけがソレだなんてことは断じてない。
そう。
私だけじゃなく、例えば――そう。
こなたにも。
私のことを最も、というかほとんど唯一『ツンデレ』呼ばわりするアイツにだって、そういう一面はあるのだ。
こなたに言わせると、私はソレであるらしい。よくそう言ってからかってくる。
しかし私としては、これには異を唱えざるをえない。
曰く、本心では好きであるはずなのに、照れくさいなどの理由からツンケンした態度を取ってしまう――
こなたの言動や、そっち系の本やウェブサイト、またたまたま耳にしたラジオなどから得た情報を統合
すると、そんな感じだろうか。
言葉自体は最近になってできたもののようだが、そういった感情は昔から――それこそヒトに自尊心や
羞恥心というものが発生した太古の昔から存在していたはずだ。
それをわざわざ新しい言葉でラベリングするのは、つまりそういったものに手っ取り早く『萌える』ための
一種の合言葉のようなものなのだろう。最大限に好意的に解釈すれば温故知新とも言えるか。
――話が逸れた。
ともかく、とりあえずそのように定義するとして……なるほど。
確かに私にもそういった一面はある。それは認めよう。
だが、だからといってこなたの言うように、ソレこそが私であり、私こそがソレである、などと決め付けて
しまうのは早計であり、短慮であり、明らかな誤りであると断言する。
何故なら、そんなのは私だけじゃないからだ。誰にだってそういう一面はあるからだ。
たまたま私の周りにいる人間が、例えばつかさやみゆきなどが素直すぎるから目立ってしまうだけで、
私だけがソレだなんてことは断じてない。
そう。
私だけじゃなく、例えば――そう。
こなたにも。
私のことを最も、というかほとんど唯一『ツンデレ』呼ばわりするアイツにだって、そういう一面はあるのだ。
ooo こなデレ ooo
「かがみさまー! ゲマズ寄ってこーっ!」
ある秋口の放課後。
帰り支度をしていた私の元に、例によって例のごとく、騒々しいアイツがやってきた。
「様って言うな。あと大声でゲマズとか言うな」
とりあえずぶった切ってやると、こなたはハタと足を止め、そして何を思ったのか、
「――しゅいんっ」
妙な掛け声とともにその場でターンした。
そうして改めて口を開く。
「お姉ちゃんっ、例の怪しいお店につれてって!」
「なんで悪化してんだよ!」
反射的に怒鳴る。
しまった、と思ったときには既に遅く。こなたの顔がニンマリしたものへと変わっていた。
ちくしょう。また乗せられてしまったじゃないか。
「お気に召さなかった?」
「召すか。ってかなんで一回転する必要があるんだ」
「切り替えを示す記号だよ。基本じゃん」
「どんな上級者向けの基本だよ」
ああもうわけわからん。
思わず額を手で押さえる私。
むふふふと怪しく笑うこなた。
つまりはいつものパターンだ。
「いやぁやっぱりいいねぇかがみのツッコミは。一日一回はもらっとかないとね」
「一回じゃないだろ。朝もさんざんからかってきたくせに」
いや。
それよりも、そんなことよりも、だ。
「とりあえず『お姉ちゃん』はマジでやめろ」
「そう呼んでいいのはつかさだけ?」
「……」
思ったことをそのまま言われて、また急に真顔になられて、わずかに戸惑う。
「そ、そうよ。分かってるなら最初から言うな」
「フム。――じゃぁさ、」
ぴ、っと人差し指が突きつけられる。
「将来つかさが結婚したとして、その相手にはなんて呼ばせるの?」
「なっ……!?」
絶句した。
自分でも意外なほどの動揺に襲われる。
しかし……だから、逆にそのおかげで気が付くことができた。こなたが、何気ないふうを装いながら、
その目に喜色をにじませていることに。
冷静になれ。
自分に言い聞かせる。ここで下手に反応したらコイツの思う壺だ。
「……知らないわよ、そんなの」
「そお? 考えといた方がいいんじゃない?」
「……うるさいわね。だったら適当に『さん』付けでもさせるわよ」
「なるほど……ということはつかさはみゆきさんのヨメになるわけか」
「……」
お前は何を言っているんだ?
「ん? だって今のところかがみを『さん』付けしてるのってみゆきさんだけじゃん」
「将来の話じゃなかったのかよ」
「ついでにかがみが私のヨメになって、四人でルームシェアなんてできれば完ぺきだね」
「聞けよ! ってか何の話だよ!」
しかもなんだ『ついで』って。
……いや、ついでじゃないなら良しとかそんなことはまったく全然ないんだけれども。
「何って。だから、ゲマズ行こって」
「繋がってねー……」
げんなりと項垂れる。
ああもう、本当にコイツは。
脈絡が無いこともそうだが、ここまで人をウンザリさせておいて、なお誘いに乗ってもらえると思っている、
その神経が理解できん。
「ねぇ、行こーよかがみぃ~?」
当然お断りだと、言いたいところでは、あるのだが。
そう言ったところで素直に引き下がるとは思えない。昼に顔をあわさなかったことも関係しているのか、
まとっている気配がやたらと粘着質だ。恐らくはあの手この手で篭絡しようとしてくるに違いない。
ならば、これ以上クラスメイトたちの前で下手なことを喚かれるよりは、素直に乗ってやるのが得策か。
「ねぇねぇ~? かがみってばぁ~?」
「うるさいわね分かったわよ。――分かったから人の髪で遊ぶな!」
それに、そういえばあのラノベの新刊もまだ買ってなかったし。ちょうどいいといえばちょうどいいのよね。
「わーい! ありがとーかがみーん!」
「ちょっ――こら! 離れろ!」
あーもう。
毎度のことだってのに、どうしてこう嬉しそうな顔するかなコイツは。
ある秋口の放課後。
帰り支度をしていた私の元に、例によって例のごとく、騒々しいアイツがやってきた。
「様って言うな。あと大声でゲマズとか言うな」
とりあえずぶった切ってやると、こなたはハタと足を止め、そして何を思ったのか、
「――しゅいんっ」
妙な掛け声とともにその場でターンした。
そうして改めて口を開く。
「お姉ちゃんっ、例の怪しいお店につれてって!」
「なんで悪化してんだよ!」
反射的に怒鳴る。
しまった、と思ったときには既に遅く。こなたの顔がニンマリしたものへと変わっていた。
ちくしょう。また乗せられてしまったじゃないか。
「お気に召さなかった?」
「召すか。ってかなんで一回転する必要があるんだ」
「切り替えを示す記号だよ。基本じゃん」
「どんな上級者向けの基本だよ」
ああもうわけわからん。
思わず額を手で押さえる私。
むふふふと怪しく笑うこなた。
つまりはいつものパターンだ。
「いやぁやっぱりいいねぇかがみのツッコミは。一日一回はもらっとかないとね」
「一回じゃないだろ。朝もさんざんからかってきたくせに」
いや。
それよりも、そんなことよりも、だ。
「とりあえず『お姉ちゃん』はマジでやめろ」
「そう呼んでいいのはつかさだけ?」
「……」
思ったことをそのまま言われて、また急に真顔になられて、わずかに戸惑う。
「そ、そうよ。分かってるなら最初から言うな」
「フム。――じゃぁさ、」
ぴ、っと人差し指が突きつけられる。
「将来つかさが結婚したとして、その相手にはなんて呼ばせるの?」
「なっ……!?」
絶句した。
自分でも意外なほどの動揺に襲われる。
しかし……だから、逆にそのおかげで気が付くことができた。こなたが、何気ないふうを装いながら、
その目に喜色をにじませていることに。
冷静になれ。
自分に言い聞かせる。ここで下手に反応したらコイツの思う壺だ。
「……知らないわよ、そんなの」
「そお? 考えといた方がいいんじゃない?」
「……うるさいわね。だったら適当に『さん』付けでもさせるわよ」
「なるほど……ということはつかさはみゆきさんのヨメになるわけか」
「……」
お前は何を言っているんだ?
「ん? だって今のところかがみを『さん』付けしてるのってみゆきさんだけじゃん」
「将来の話じゃなかったのかよ」
「ついでにかがみが私のヨメになって、四人でルームシェアなんてできれば完ぺきだね」
「聞けよ! ってか何の話だよ!」
しかもなんだ『ついで』って。
……いや、ついでじゃないなら良しとかそんなことはまったく全然ないんだけれども。
「何って。だから、ゲマズ行こって」
「繋がってねー……」
げんなりと項垂れる。
ああもう、本当にコイツは。
脈絡が無いこともそうだが、ここまで人をウンザリさせておいて、なお誘いに乗ってもらえると思っている、
その神経が理解できん。
「ねぇ、行こーよかがみぃ~?」
当然お断りだと、言いたいところでは、あるのだが。
そう言ったところで素直に引き下がるとは思えない。昼に顔をあわさなかったことも関係しているのか、
まとっている気配がやたらと粘着質だ。恐らくはあの手この手で篭絡しようとしてくるに違いない。
ならば、これ以上クラスメイトたちの前で下手なことを喚かれるよりは、素直に乗ってやるのが得策か。
「ねぇねぇ~? かがみってばぁ~?」
「うるさいわね分かったわよ。――分かったから人の髪で遊ぶな!」
それに、そういえばあのラノベの新刊もまだ買ってなかったし。ちょうどいいといえばちょうどいいのよね。
「わーい! ありがとーかがみーん!」
「ちょっ――こら! 離れろ!」
あーもう。
毎度のことだってのに、どうしてこう嬉しそうな顔するかなコイツは。
そんなこんなで。
こなたと二人、大宮のアニメショップにやってきた。
「で? 今日は何を買うのよ」
「んー……とりあえずコンプでしょー? それとあのマンガと、あそことあそこの新刊が一冊ずつと、あの
アニメのサントラも買っとこうかな。あと余裕があればトレフィも買えるだけ……って感じだね」
「よくそんだけ買うお金あるわね……」
呆れる。
どれがどのぐらいの値段なのかがだいたい分かっておおよその合計金額が弾き出せてしまう私の方も
微妙にどうなんだって気がしないでもないけど。
「フフン、ダテにバイトしてるわけじゃないのだよ」
「いや、褒めてないから」
それにしても、本当に。
商品を次々と買い物カゴに放り込んで――いや、丁寧に収めていくこなたは、本当に嬉しそうで。
人生を楽しんでいるのだなぁなどと、心ならずも感心してしまう。
そして、羨ましくも思ってしまう。
きっと私にはできないのだろう。こんな、趣味に全てを注ぎ込むような生き方は。
「その情熱を少しでも勉強とか、学校行事に回せばね……」
思いながらも憎まれ口を叩いてしまうあたり、ツンデレ呼ばわりされる所以なんだろうか。
「いーじゃん別に。どうせ将来の役に立たないんだから」
「同人誌は将来の役に立つのか?」
「むぅ……でも、日々の活力にはなるもん」
「活力なんか発揮してないでしょうが。……っと、あった」
説教の途中だが、新刊発見。
足を止め、取り上げる。
「ん? あぁ、ソレ買うんだ」
興味薄げながらも手元を覗き込んでくるこなたに、一応表紙を見せてやる。
「うん。ちょうど買い逃してたから、ついでにね」
「かがみん好きだよねぇ、ラノベ」
「別にラノベが好きなわけじゃないわよ。この話が好きなだけ。――ってかアンタに言われたくないわ」
なんなんだその重たそうなカゴは。
さっき言ってたのの軽く倍はあるじゃないか。
「あっはっは。――ところで、そういえばソレ、マンガにもなってるよ? ソッチは買わないの?」
「ん? う~ん……パス」
「お小遣い足りないの? だったら協力するよ? 付き合ってもらってるんだし」
「はあ? 何よ、いきなりそんなこと。気持ち悪いわね」
「ひどっ!? 人がせっかく」
「あ、ご、ごめん。……でも、珍しいじゃない。どういう風の吹き回しよ」
マンガやアニメの話は遠慮なくしまくるくせして、人に薦めてくることは滅多にないヤツなのに。
しかもお金まで出すなんて。
「どうって、読んで面白かったからだよ。評判もいいみたいだし」
「それだけ?」
「うん。ただ、ソレを買ってもらえると目標の景品に手が届くってのもある」
「やっぱりそれか! そういうことか!」
ああもう、まったく。
分かってたけどね、私を誘ったのがそもそもポイント目当てだったってことぐらい。
「だからそっちはついでだってば。かがみにも読んで欲しいだけだよ」
「はいはい。でもやっぱりパス。話は同じなんでしょ?」
「そうだけど……コミカライズには原作にはない魅力があるんだよ? 好きな話の新しい一面を見たくは
ないのかい?」
ずずい、を顔を寄せてくるこなた。思わず仰け反る。
「し、しつこいわね。いいって言ってんだしょ。ってゆーか、そういうことはアニメの原作読んでから言えっ」
「むぅ」
言ってやると、こなたは顔を離して肩を落とした。
「ちぇー……せっかくかがみと同じ本の話ができると思ったのになー……」
「え……」
ひどく淋しげな声。
胸の辺りがちくりと痛む。
「……でも、そーだよね。だったら私が小説の方読めばいいだけだよね」
「こなた……」
「……いいよ、かがみ。もう言わないよ……」
「いや、あの……」
待て。
落ちつけ私。騙されるな、これは罠だ。押してだめだったから泣き落としに切り替えただけだ。
ここで乗ったらこなたの思う壺……そうよ。今まで何度同じ手に引っ掛かったことか――
「……ごめんね?」
「っ……!」
ああ。
もう。
こなたと二人、大宮のアニメショップにやってきた。
「で? 今日は何を買うのよ」
「んー……とりあえずコンプでしょー? それとあのマンガと、あそことあそこの新刊が一冊ずつと、あの
アニメのサントラも買っとこうかな。あと余裕があればトレフィも買えるだけ……って感じだね」
「よくそんだけ買うお金あるわね……」
呆れる。
どれがどのぐらいの値段なのかがだいたい分かっておおよその合計金額が弾き出せてしまう私の方も
微妙にどうなんだって気がしないでもないけど。
「フフン、ダテにバイトしてるわけじゃないのだよ」
「いや、褒めてないから」
それにしても、本当に。
商品を次々と買い物カゴに放り込んで――いや、丁寧に収めていくこなたは、本当に嬉しそうで。
人生を楽しんでいるのだなぁなどと、心ならずも感心してしまう。
そして、羨ましくも思ってしまう。
きっと私にはできないのだろう。こんな、趣味に全てを注ぎ込むような生き方は。
「その情熱を少しでも勉強とか、学校行事に回せばね……」
思いながらも憎まれ口を叩いてしまうあたり、ツンデレ呼ばわりされる所以なんだろうか。
「いーじゃん別に。どうせ将来の役に立たないんだから」
「同人誌は将来の役に立つのか?」
「むぅ……でも、日々の活力にはなるもん」
「活力なんか発揮してないでしょうが。……っと、あった」
説教の途中だが、新刊発見。
足を止め、取り上げる。
「ん? あぁ、ソレ買うんだ」
興味薄げながらも手元を覗き込んでくるこなたに、一応表紙を見せてやる。
「うん。ちょうど買い逃してたから、ついでにね」
「かがみん好きだよねぇ、ラノベ」
「別にラノベが好きなわけじゃないわよ。この話が好きなだけ。――ってかアンタに言われたくないわ」
なんなんだその重たそうなカゴは。
さっき言ってたのの軽く倍はあるじゃないか。
「あっはっは。――ところで、そういえばソレ、マンガにもなってるよ? ソッチは買わないの?」
「ん? う~ん……パス」
「お小遣い足りないの? だったら協力するよ? 付き合ってもらってるんだし」
「はあ? 何よ、いきなりそんなこと。気持ち悪いわね」
「ひどっ!? 人がせっかく」
「あ、ご、ごめん。……でも、珍しいじゃない。どういう風の吹き回しよ」
マンガやアニメの話は遠慮なくしまくるくせして、人に薦めてくることは滅多にないヤツなのに。
しかもお金まで出すなんて。
「どうって、読んで面白かったからだよ。評判もいいみたいだし」
「それだけ?」
「うん。ただ、ソレを買ってもらえると目標の景品に手が届くってのもある」
「やっぱりそれか! そういうことか!」
ああもう、まったく。
分かってたけどね、私を誘ったのがそもそもポイント目当てだったってことぐらい。
「だからそっちはついでだってば。かがみにも読んで欲しいだけだよ」
「はいはい。でもやっぱりパス。話は同じなんでしょ?」
「そうだけど……コミカライズには原作にはない魅力があるんだよ? 好きな話の新しい一面を見たくは
ないのかい?」
ずずい、を顔を寄せてくるこなた。思わず仰け反る。
「し、しつこいわね。いいって言ってんだしょ。ってゆーか、そういうことはアニメの原作読んでから言えっ」
「むぅ」
言ってやると、こなたは顔を離して肩を落とした。
「ちぇー……せっかくかがみと同じ本の話ができると思ったのになー……」
「え……」
ひどく淋しげな声。
胸の辺りがちくりと痛む。
「……でも、そーだよね。だったら私が小説の方読めばいいだけだよね」
「こなた……」
「……いいよ、かがみ。もう言わないよ……」
「いや、あの……」
待て。
落ちつけ私。騙されるな、これは罠だ。押してだめだったから泣き落としに切り替えただけだ。
ここで乗ったらこなたの思う壺……そうよ。今まで何度同じ手に引っ掛かったことか――
「……ごめんね?」
「っ……!」
ああ。
もう。
「んふふふふ~♪」
「……恥ずかしいからやめろって」
店のロゴが入った紙袋に頬擦りしながら顔をとろけさせているこなたに、負け惜しみを投げかける。
ええ、そうよ。
まったく。なんで分かっていながら乗っちゃうのかしら。
「あいあい~♪ っと。それじゃコレ。ありがとね、かがみ」
こなたは素直に袋を下ろし、中からさらに小さな紙袋を一つ、取り出してこちらに寄越してくる。
私の分の二冊だ。レジでわざわざ別梱包にしてもらっていた。
「……どうも」
別に剥き出しでもいいのに。すぐに鞄にしまうんだし。紙がもったいないじゃない。
自分はアニメ雑誌なんかを平気で教室で広げたりするくせに、人のことには無駄に気が回るんだから。
……だから、なのかな。
なんだかんだ言って、そういうヤツだから。それを知ってしまっているから、私は。
「いやいや~、お礼を言うのはこっちだよ~♪」
「……別に礼なんて言ってないけど」
「この景品、もうすぐ終わっちゃうところでさぁ~。ほとんど諦めてたんだよ~」
「あっそ。どーいたしまして」
ため息。
でも、まぁ。ここまで喜んでいるのを見ると、不覚にも報われたような気がしてしまうのよね。
やれやれだわ。
「それで? このあとはどうするの?」
「ん? ん~……」
問いかけると、こなたは人差し指を立ててあごに添え、視線を宙に飛ばす。
「……別にないかな。資金もほとんど底をついたし」
「そ。じゃあさっさと帰りましょ」
「うん。――マンガ、読んだら感想聞かせてね?」
「はいはい」
そうして駅の近くまで戻ってきたところで、
「――あ」
行きには気付かなかった“それ”が目に入った。
「なに?」
「ああいや――アレよ」
道行く先に掲げられた真新しい看板を指で示す。
「タコ焼き屋さん? あったっけ?」
「新しくできたみたいね」
確か前に連れてこられたときは……自転車屋か何かだったっけ? まぁどうだっていいけど。
「買う?」
こなたが訊く。
どうしようか。
ダイエットはちょっと前に終わったばかりだけど、そのためここ数日は体重のチェックにも気を抜き気味だ。
つまり油断してしまっている真っ最中なわけで……
でもタコ焼きの一皿ぐらいなら……
「……いや、あの、かがみ? そんな真剣に悩まなくても」
「えっ!? べ、別にそんな……」
「やれやれ、まったくしょーがないなぁかがみんは」
ほくそ笑みのため息を吐きつつ、こなたはお店の方に歩き始めた。
「え、ちょ……」
慌てて隣に並ぶ。
「ちょっと小腹すいちゃった。でも一皿だと多いから、かがみも半分食べてよ」
「う……」
こいつは……
「わ、分かったわよ。でも割り勘だからね。――って、アンタお金あるの?」
「そのぐらいならまだ残ってるよ。――すみませーん、一つくださーい」
「……恥ずかしいからやめろって」
店のロゴが入った紙袋に頬擦りしながら顔をとろけさせているこなたに、負け惜しみを投げかける。
ええ、そうよ。
まったく。なんで分かっていながら乗っちゃうのかしら。
「あいあい~♪ っと。それじゃコレ。ありがとね、かがみ」
こなたは素直に袋を下ろし、中からさらに小さな紙袋を一つ、取り出してこちらに寄越してくる。
私の分の二冊だ。レジでわざわざ別梱包にしてもらっていた。
「……どうも」
別に剥き出しでもいいのに。すぐに鞄にしまうんだし。紙がもったいないじゃない。
自分はアニメ雑誌なんかを平気で教室で広げたりするくせに、人のことには無駄に気が回るんだから。
……だから、なのかな。
なんだかんだ言って、そういうヤツだから。それを知ってしまっているから、私は。
「いやいや~、お礼を言うのはこっちだよ~♪」
「……別に礼なんて言ってないけど」
「この景品、もうすぐ終わっちゃうところでさぁ~。ほとんど諦めてたんだよ~」
「あっそ。どーいたしまして」
ため息。
でも、まぁ。ここまで喜んでいるのを見ると、不覚にも報われたような気がしてしまうのよね。
やれやれだわ。
「それで? このあとはどうするの?」
「ん? ん~……」
問いかけると、こなたは人差し指を立ててあごに添え、視線を宙に飛ばす。
「……別にないかな。資金もほとんど底をついたし」
「そ。じゃあさっさと帰りましょ」
「うん。――マンガ、読んだら感想聞かせてね?」
「はいはい」
そうして駅の近くまで戻ってきたところで、
「――あ」
行きには気付かなかった“それ”が目に入った。
「なに?」
「ああいや――アレよ」
道行く先に掲げられた真新しい看板を指で示す。
「タコ焼き屋さん? あったっけ?」
「新しくできたみたいね」
確か前に連れてこられたときは……自転車屋か何かだったっけ? まぁどうだっていいけど。
「買う?」
こなたが訊く。
どうしようか。
ダイエットはちょっと前に終わったばかりだけど、そのためここ数日は体重のチェックにも気を抜き気味だ。
つまり油断してしまっている真っ最中なわけで……
でもタコ焼きの一皿ぐらいなら……
「……いや、あの、かがみ? そんな真剣に悩まなくても」
「えっ!? べ、別にそんな……」
「やれやれ、まったくしょーがないなぁかがみんは」
ほくそ笑みのため息を吐きつつ、こなたはお店の方に歩き始めた。
「え、ちょ……」
慌てて隣に並ぶ。
「ちょっと小腹すいちゃった。でも一皿だと多いから、かがみも半分食べてよ」
「う……」
こいつは……
「わ、分かったわよ。でも割り勘だからね。――って、アンタお金あるの?」
「そのぐらいならまだ残ってるよ。――すみませーん、一つくださーい」
その辺にあったベンチに並んで座る。
「さてさて、それじゃあ冷めないうちに食べますか」
言って、こなたがパックの蓋を開けると、店先でも嗅いだ濃厚なソースの香りがもわんと立ち昇った。
きゅるり。
聞こえるかどうかといった程度で胃袋が鳴く。
とっさに口をつぐんでしまうが、こなたには聞こえなかったらしい。タコ焼きに集中しているようだ。
「んん~、いいニオイ。――はい、かがみ。一人三個ね?」
「ありがと。――言われなくても分かってるわよ」
六個入りを半分こするのに四つ以上取ろうとする馬鹿がどこにいる。私はそれほど飢えちゃいない。
まぁ、それはさておき。
「でわ」
「うん」
「さてさて、それじゃあ冷めないうちに食べますか」
言って、こなたがパックの蓋を開けると、店先でも嗅いだ濃厚なソースの香りがもわんと立ち昇った。
きゅるり。
聞こえるかどうかといった程度で胃袋が鳴く。
とっさに口をつぐんでしまうが、こなたには聞こえなかったらしい。タコ焼きに集中しているようだ。
「んん~、いいニオイ。――はい、かがみ。一人三個ね?」
「ありがと。――言われなくても分かってるわよ」
六個入りを半分こするのに四つ以上取ろうとする馬鹿がどこにいる。私はそれほど飢えちゃいない。
まぁ、それはさておき。
「でわ」
「うん」
「「いただきまーす」」
ぱく。
「……」
「……」
もぐ、もぐ、もぐ。
「…………」
「…………」
……もぐ。
「……」
「……」
ごっくん。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……マズイ」
ぶっちゃけすぎだ。
が、まったくもって同意なので何も言えない。
「なに、コレ? ……生焼け? とも、ちょっと違う感じ?」
「なんか……ぶよぶよしてたわね」
「だね。でも表面はパサパサ。てかタコ入ってなかったよ」
「そう。こっちは入ってたわよ。鬼のように歯ごたえあるヤツが」
「そうなんだ。……それは、どっちがハズレなんだろう」
「両方じゃない?」
「……」
「……」
なんとも言えない気分でこなたの持つパックを見下ろす。こなたも、なんとも言えない顔で見下ろしている。
「かがみ」
「なに」
「四つ食べていいよ」
「遠慮するわ」
「……」
「……」
どうしたもんだか。
「……捨てちゃう?」
「それは駄目」
即答。
食べ物を粗末にするのは、毒でも盛られていない限り許されないし許さない。
だから私は普段料理をしないのだ。……というわけでは、別にないけど。
「じゃぁどーすんのさぁ!」
「食べるしかないじゃない!」
「そんなぁ~!」
顔が駄々っ子だ。気持ちは凄くよく分かるが。
ともかく、こうしていても始まらない。放っておいたらきっと冷めてさらに不味くなる。そんな確信がある。
意を決して、二つ目につまようじを突き刺した。
「おおっ、かがみさん行きますかっ」
「行くわよ。アンタも行け」
「うぇえ~~……」
情けなく呻きながらも、こなたも二つ目を口元に運ぶ。
「……ソースは美味しそうなニオイしてるのに」
「そうね……」
だからこそ、香りに魅かれた人たちによって噂が広がり、きっとあっという間に潰れてしまうことだろう。
お店の人、いかにも脱サラしましたって感じのおじさんだったけど、大丈夫なんだろうか。
余計なお世話かも知れないが、思わずそんな心配をしてしまうほどの味なのだから仕方がない。
「ぺろり……これは、青酸カリ!」
「なんでだよ」
ああ、突っ込むのもダルい。
「――もとい。味もいいね。ソースだけなら」
「そうっすか」
「……」
「……」
「かがみ」
「な、なによ」
「ごめん……さすがにそれは、私でもフォローしきれないよ……」
「うっ、うるさいわねっ!!」
――ぱくりっ。
勢いに任せて口に放り込む……うう、やっぱり不味い。
「おおっ」
「……、……、……、……、………………、――っくん」
無理やりに咀嚼して一気に飲み干した。
よし、これであと一個。
……何の苦行だ。
「すごいね。よく食べられるよね」
「見てないでアンタも食えって」
つまようじを手にぼけっとしてるこなたを横目に睨む。
ってか、タコ焼きって刺して持ち上げた状態で何分も保持できるものじゃないわよね、普通。
どんな焼き方してんのよ、本当に。
「わかったよぉ~……あむっ」
「おっ」
「ぷぅっ~~~~……まじゅい……」
涙目だ。
さすがに泣くほどのものではないとは思うけど……ちょっと気の毒に思えてくる。
いや、立場は私も同じといえば同じなんだけど。
コイツのこういう顔に、なぜだか私は弱いのだ。
「…………むぐっ――ああー……あと一個ぉー……」
「……ごめんね」
「ふえ? なに、いきなり?」
衝動に駆られて謝ると、こなたは半分むせながら目を丸くした。
「だって……元はといえば、私のせいだし……」
「買おうって言ったの私じゃん」
「それは……」
そう、だけど。
形だけ見たらその通りではあるけど、でも、それは「そう言ってくれた」ってだけじゃないか。
先に「食べたい」とアクションを起こしたのは間違いなく私の方だ。
「……」
「……」
こなたが手を下ろし、じっと私の顔を覗き込んでくる。
目を逸らした。
ため息が聞こえた。
「かがみってさ」
「……何よ」
「意外とすぐ謝るよね。ツンデレなのに」
「だから私はツンデレじゃないって」
「認めようとしないのも条件の一つなのだよ」
「……認めたらどうなるのよ」
「そりゃもちろん、自他共に認めるツンデレに」
「逃げ場なしかよ!」
ああもう。
なんですぐ茶化そうとするのかコイツは。人がせっかく――
「そうそう。それそれ」
「――え?」
「かがみは、そうでないとね」
にっこり。
いつものニヤニヤとは違う、優しい笑顔をこなたは浮かべていた。
「……」
「でも、こういうセリフはもうちょっと悲壮なシーンで言わせて欲しかったなー」
「……知るか」
まったく。
コイツは。
本当に。
「ふん、どうせ私はガミガミやかましい食いしん坊ですよ。――ほら、寄越しなさいよ。残り片付けてやるから」
「いいよ。私もちゃんと食べるって」
「いいから、貸しなさいって」
手を伸ばす。
同じ距離だけ、逃げられる。
「そんなに食べたいの? 実は気に入った?」
「そんなわけないでしょ!」
「そう? 私はちょっと気に入ってるけど」
「は?」
「コレはコレで美味しいよ、ネタ的な意味で。今度みさきちあたりに食べさせてみよう」
「やめとけよ。どんな嫌がらせだ」
体勢を戻す。
こなたも戻す。
そしてそのまま、残り二つのうち一つを頬張った。
「あっ」
「ふぁい。あふぉよろひふ」
「……食いながら喋るな」
差し出してきたのをパックごと受け取り、最後の一つを口へと運ぶ。
「……」
「……」
もぐ、もぐ、もぐ。
「……まじゅいね」
「……ん」
本当に。
外側はパサパサと粉っぽくて、中身はぐっちゃぐちゃのデレッデレ。
ひとことで言うなら――そう。
「んっく。――なに笑ってんの?」
「っん。――別に」
こなデレ。
って、感じかな。
「……」
「……」
もぐ、もぐ、もぐ。
「…………」
「…………」
……もぐ。
「……」
「……」
ごっくん。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……マズイ」
ぶっちゃけすぎだ。
が、まったくもって同意なので何も言えない。
「なに、コレ? ……生焼け? とも、ちょっと違う感じ?」
「なんか……ぶよぶよしてたわね」
「だね。でも表面はパサパサ。てかタコ入ってなかったよ」
「そう。こっちは入ってたわよ。鬼のように歯ごたえあるヤツが」
「そうなんだ。……それは、どっちがハズレなんだろう」
「両方じゃない?」
「……」
「……」
なんとも言えない気分でこなたの持つパックを見下ろす。こなたも、なんとも言えない顔で見下ろしている。
「かがみ」
「なに」
「四つ食べていいよ」
「遠慮するわ」
「……」
「……」
どうしたもんだか。
「……捨てちゃう?」
「それは駄目」
即答。
食べ物を粗末にするのは、毒でも盛られていない限り許されないし許さない。
だから私は普段料理をしないのだ。……というわけでは、別にないけど。
「じゃぁどーすんのさぁ!」
「食べるしかないじゃない!」
「そんなぁ~!」
顔が駄々っ子だ。気持ちは凄くよく分かるが。
ともかく、こうしていても始まらない。放っておいたらきっと冷めてさらに不味くなる。そんな確信がある。
意を決して、二つ目につまようじを突き刺した。
「おおっ、かがみさん行きますかっ」
「行くわよ。アンタも行け」
「うぇえ~~……」
情けなく呻きながらも、こなたも二つ目を口元に運ぶ。
「……ソースは美味しそうなニオイしてるのに」
「そうね……」
だからこそ、香りに魅かれた人たちによって噂が広がり、きっとあっという間に潰れてしまうことだろう。
お店の人、いかにも脱サラしましたって感じのおじさんだったけど、大丈夫なんだろうか。
余計なお世話かも知れないが、思わずそんな心配をしてしまうほどの味なのだから仕方がない。
「ぺろり……これは、青酸カリ!」
「なんでだよ」
ああ、突っ込むのもダルい。
「――もとい。味もいいね。ソースだけなら」
「そうっすか」
「……」
「……」
「かがみ」
「な、なによ」
「ごめん……さすがにそれは、私でもフォローしきれないよ……」
「うっ、うるさいわねっ!!」
――ぱくりっ。
勢いに任せて口に放り込む……うう、やっぱり不味い。
「おおっ」
「……、……、……、……、………………、――っくん」
無理やりに咀嚼して一気に飲み干した。
よし、これであと一個。
……何の苦行だ。
「すごいね。よく食べられるよね」
「見てないでアンタも食えって」
つまようじを手にぼけっとしてるこなたを横目に睨む。
ってか、タコ焼きって刺して持ち上げた状態で何分も保持できるものじゃないわよね、普通。
どんな焼き方してんのよ、本当に。
「わかったよぉ~……あむっ」
「おっ」
「ぷぅっ~~~~……まじゅい……」
涙目だ。
さすがに泣くほどのものではないとは思うけど……ちょっと気の毒に思えてくる。
いや、立場は私も同じといえば同じなんだけど。
コイツのこういう顔に、なぜだか私は弱いのだ。
「…………むぐっ――ああー……あと一個ぉー……」
「……ごめんね」
「ふえ? なに、いきなり?」
衝動に駆られて謝ると、こなたは半分むせながら目を丸くした。
「だって……元はといえば、私のせいだし……」
「買おうって言ったの私じゃん」
「それは……」
そう、だけど。
形だけ見たらその通りではあるけど、でも、それは「そう言ってくれた」ってだけじゃないか。
先に「食べたい」とアクションを起こしたのは間違いなく私の方だ。
「……」
「……」
こなたが手を下ろし、じっと私の顔を覗き込んでくる。
目を逸らした。
ため息が聞こえた。
「かがみってさ」
「……何よ」
「意外とすぐ謝るよね。ツンデレなのに」
「だから私はツンデレじゃないって」
「認めようとしないのも条件の一つなのだよ」
「……認めたらどうなるのよ」
「そりゃもちろん、自他共に認めるツンデレに」
「逃げ場なしかよ!」
ああもう。
なんですぐ茶化そうとするのかコイツは。人がせっかく――
「そうそう。それそれ」
「――え?」
「かがみは、そうでないとね」
にっこり。
いつものニヤニヤとは違う、優しい笑顔をこなたは浮かべていた。
「……」
「でも、こういうセリフはもうちょっと悲壮なシーンで言わせて欲しかったなー」
「……知るか」
まったく。
コイツは。
本当に。
「ふん、どうせ私はガミガミやかましい食いしん坊ですよ。――ほら、寄越しなさいよ。残り片付けてやるから」
「いいよ。私もちゃんと食べるって」
「いいから、貸しなさいって」
手を伸ばす。
同じ距離だけ、逃げられる。
「そんなに食べたいの? 実は気に入った?」
「そんなわけないでしょ!」
「そう? 私はちょっと気に入ってるけど」
「は?」
「コレはコレで美味しいよ、ネタ的な意味で。今度みさきちあたりに食べさせてみよう」
「やめとけよ。どんな嫌がらせだ」
体勢を戻す。
こなたも戻す。
そしてそのまま、残り二つのうち一つを頬張った。
「あっ」
「ふぁい。あふぉよろひふ」
「……食いながら喋るな」
差し出してきたのをパックごと受け取り、最後の一つを口へと運ぶ。
「……」
「……」
もぐ、もぐ、もぐ。
「……まじゅいね」
「……ん」
本当に。
外側はパサパサと粉っぽくて、中身はぐっちゃぐちゃのデレッデレ。
ひとことで言うなら――そう。
「んっく。――なに笑ってんの?」
「っん。――別に」
こなデレ。
って、感じかな。
☆
こなたに言わせると、私は『ツンデレ』であるらしい。
否定はするけど、認めざるをえない部分も確かにないとは言えない。
しかしそんなのは私だけじゃない。誰にだってそういう一面はある。
もちろん、こなたにも。
私のことを最も、というかほとんど唯一『ツンデレ』呼ばわりするアイツにだって、そういう一面はあるのだ。
だけど、まぁ。
それはまた、別のお話、だ。
否定はするけど、認めざるをえない部分も確かにないとは言えない。
しかしそんなのは私だけじゃない。誰にだってそういう一面はある。
もちろん、こなたにも。
私のことを最も、というかほとんど唯一『ツンデレ』呼ばわりするアイツにだって、そういう一面はあるのだ。
だけど、まぁ。
それはまた、別のお話、だ。
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- 今やどっちも死語になりつつあるね
所詮2000年代のネットスラング兼流行語に過ぎないから無理もないんだけど
白石に共感した身としてはそっちの方が嬉しいが -- 名無しさん (2020-07-18 06:42:31) - いいですね -- 名無しさん (2019-07-29 03:43:21)
- くそが -- 名無しさん (2019-07-22 00:34:49)
- ツンデレって元々エロゲ用語で意味もアニメ的なやつとは違うんだけどね -- 名無しさん (2019-07-06 15:44:19)
- これはいいこなかが -- 名無しさん (2008-08-12 15:26:26)
- こういうお話も大好きですv GJなお話ごちそうさまでした -- 名無しさん (2008-08-10 12:46:55)
- 一言いいですか?(´・ω・`)
GJ -- 名無しさん (2008-08-08 08:38:05)