女子用の靴が三足、玄関に揃えてあった。
うち二足はみさ兄にも見覚えがあった。
一つは間違えようがない。妹である、みさおの靴だ。
もう一足も間違えるわけにはいかないだろう、恋人のあやのの靴なのだから。
最後の一足は初めて見る靴だ。恐らく、みさおの友達の靴だろう。
「ただいまー」
大きめの声で言ったが、返事は返ってこない。
無理も無い。広い家なのだから。
みさおの部屋に何か差し入れでも持っていってやろうかと思ったが、
女子同士の輪に男一人入っていくのも気が引ける。
ここは大人しく部屋で読書でもしているのがいいだろう。
そう判断したみさ兄は、階段を上がり自分の部屋へと急いだ。
もう外には夜の帳が下りていたが、
自分の部屋へと続く廊下の明かりをつけようとは思わなかった。
(自分の家の間取りくらいなら覚えているし、省エネ意識って必要だからなー。
CO2削減にいっちょ貢献してやりますか)
彼は、小さい力なら貢献しても無駄、というような意識を持つような人間ではなかった。
例えば一円の募金であっても、そこに価値ある善意を見出せる人間だった。
多少間の抜けた男ではあるが、決して悪い人間ではなかった。
うち二足はみさ兄にも見覚えがあった。
一つは間違えようがない。妹である、みさおの靴だ。
もう一足も間違えるわけにはいかないだろう、恋人のあやのの靴なのだから。
最後の一足は初めて見る靴だ。恐らく、みさおの友達の靴だろう。
「ただいまー」
大きめの声で言ったが、返事は返ってこない。
無理も無い。広い家なのだから。
みさおの部屋に何か差し入れでも持っていってやろうかと思ったが、
女子同士の輪に男一人入っていくのも気が引ける。
ここは大人しく部屋で読書でもしているのがいいだろう。
そう判断したみさ兄は、階段を上がり自分の部屋へと急いだ。
もう外には夜の帳が下りていたが、
自分の部屋へと続く廊下の明かりをつけようとは思わなかった。
(自分の家の間取りくらいなら覚えているし、省エネ意識って必要だからなー。
CO2削減にいっちょ貢献してやりますか)
彼は、小さい力なら貢献しても無駄、というような意識を持つような人間ではなかった。
例えば一円の募金であっても、そこに価値ある善意を見出せる人間だった。
多少間の抜けた男ではあるが、決して悪い人間ではなかった。
みさ兄は部屋に足を踏み入れた途端、違和感を覚えた。
(誰か…居る?)
カーテンを閉め切った暗い部屋の中、荒い息遣いが聞こえてくる。
(あやの…か。コイツ、普段は淑やかな癖に俺の前だと獣みたいになっからなー。
どうせ友達の居るところで交わって、スリルと興奮味わいたいとか考えてんだろーな。
ま、なら協力してやりますか。恋人の痴態に付き合うのも、男の宿命ですから)
みさ兄は意図を察すると、黒く蠢く塊を抱きしめた。
胸に収めた柔らかい肉が心地よい。
「静かにしな。お友達に聞こえちまうぜ?」
「っ」
塊が息を呑むのが分かった。
「ま、精々喘ぎ声挙げないよーに頑張って下さいな。
俺の神テクに耐え切れたら、の話だけどな」
みさ兄は言うや否や、乱暴に胸を掴み、砕くように強く揉んだ。
同時に、首筋に唇を這わせる。
あやのはここが好きだった。首筋を舐めてやると、
荒い息を吐きながら恍惚とした瞳を空に放っていた。
今もその表情をしているのだろうか。暗闇で顔はおろか体の形さえ殆ど見えないが、
みさ兄にはその表情が透けて見えるような気がした。
「なぁ、暗闇でお前の事よく見えてねーからさ。
色々と変なトコに手とか突っ込んじまうかもしれないけど、許してくれよ?
まーそっちの方がスリル味わえるでしょ」
みさ兄は彼女の腹部に手を這わせると、手探りで臍を探し出す。
(おっ、見っけ)
服の上から中指を押したて、押し込むように強く押した。
「んっ」
堪らず、彼女の口から絶句が漏れていた。
心なしかいつも聞いているあやのの声より、甲高く聞こえる。
(無理もねーか。臍の穴に指突っ込まれてんだ。
痛くねーはずがねーよな)
それを分かっていながらも、更に深く指を押し込んだ。
「はっ、んっ」
「おいおい、声挙げすぎじゃね?お友達に聞こえちゃうぜー?」
(誰か…居る?)
カーテンを閉め切った暗い部屋の中、荒い息遣いが聞こえてくる。
(あやの…か。コイツ、普段は淑やかな癖に俺の前だと獣みたいになっからなー。
どうせ友達の居るところで交わって、スリルと興奮味わいたいとか考えてんだろーな。
ま、なら協力してやりますか。恋人の痴態に付き合うのも、男の宿命ですから)
みさ兄は意図を察すると、黒く蠢く塊を抱きしめた。
胸に収めた柔らかい肉が心地よい。
「静かにしな。お友達に聞こえちまうぜ?」
「っ」
塊が息を呑むのが分かった。
「ま、精々喘ぎ声挙げないよーに頑張って下さいな。
俺の神テクに耐え切れたら、の話だけどな」
みさ兄は言うや否や、乱暴に胸を掴み、砕くように強く揉んだ。
同時に、首筋に唇を這わせる。
あやのはここが好きだった。首筋を舐めてやると、
荒い息を吐きながら恍惚とした瞳を空に放っていた。
今もその表情をしているのだろうか。暗闇で顔はおろか体の形さえ殆ど見えないが、
みさ兄にはその表情が透けて見えるような気がした。
「なぁ、暗闇でお前の事よく見えてねーからさ。
色々と変なトコに手とか突っ込んじまうかもしれないけど、許してくれよ?
まーそっちの方がスリル味わえるでしょ」
みさ兄は彼女の腹部に手を這わせると、手探りで臍を探し出す。
(おっ、見っけ)
服の上から中指を押したて、押し込むように強く押した。
「んっ」
堪らず、彼女の口から絶句が漏れていた。
心なしかいつも聞いているあやのの声より、甲高く聞こえる。
(無理もねーか。臍の穴に指突っ込まれてんだ。
痛くねーはずがねーよな)
それを分かっていながらも、更に深く指を押し込んだ。
「はっ、んっ」
「おいおい、声挙げすぎじゃね?お友達に聞こえちゃうぜー?」
痛みと闘う彼女に対し、意地悪な声音で言葉を放つ。
途端、苦痛に喘ぐ断絶的な声が止まった。
代わりに柔らかかった体が硬くなり、心なしか前屈みになった。
声を出さないように、歯を食いしばって痛みに耐えているあやのの姿がみさ兄の脳裏に過ぎる。
その想像に罪悪感の芽生えを感じつつも、健気に耐えている姿が可愛くも思え、
更に指を深く押し込めた。
すると、更に彼女の身体が前屈みになっていくのが分かった。
海老のように身体を折り曲げて身を縮める事によって、
どうにか身体に突き抜ける痛みを堪えているらしい。
(こんぐらいにしとくかー。あんまやり過ぎんのも可哀想だし。
それに、恋人のお腹は大切にしてあげないとね。未来の為にも)
みさ兄は薄い笑みを頬に浮かべると、臍に押し込んでいた指を引き抜いた。
「さって、お次はー…ん?」
遊んでいたみさ兄の右手首を彼女が掴んでいた。
訝しげな表情を浮かべるみさ兄に構う事無く、
彼女はそのままみさ兄の手を自らのスカートの中へと誘導していた。
「へぇ?随分と積極的じゃん」
漸く彼女の意図を理解したみさ兄は、熱く滾る部分へと右手を這わせた。
「はっ、濡れてんじゃん。ああいうの、好きなんだ?
なら、此処も過激に虐めちゃっていいかな?」
耳元で囁くと、彼女はみさ兄の胸に小指を這わせた。
みさ兄は瞬時に彼女の意図を理解する。
全神経を胸部に集中させ、彼女のメッセージを読み取った。
途端、苦痛に喘ぐ断絶的な声が止まった。
代わりに柔らかかった体が硬くなり、心なしか前屈みになった。
声を出さないように、歯を食いしばって痛みに耐えているあやのの姿がみさ兄の脳裏に過ぎる。
その想像に罪悪感の芽生えを感じつつも、健気に耐えている姿が可愛くも思え、
更に指を深く押し込めた。
すると、更に彼女の身体が前屈みになっていくのが分かった。
海老のように身体を折り曲げて身を縮める事によって、
どうにか身体に突き抜ける痛みを堪えているらしい。
(こんぐらいにしとくかー。あんまやり過ぎんのも可哀想だし。
それに、恋人のお腹は大切にしてあげないとね。未来の為にも)
みさ兄は薄い笑みを頬に浮かべると、臍に押し込んでいた指を引き抜いた。
「さって、お次はー…ん?」
遊んでいたみさ兄の右手首を彼女が掴んでいた。
訝しげな表情を浮かべるみさ兄に構う事無く、
彼女はそのままみさ兄の手を自らのスカートの中へと誘導していた。
「へぇ?随分と積極的じゃん」
漸く彼女の意図を理解したみさ兄は、熱く滾る部分へと右手を這わせた。
「はっ、濡れてんじゃん。ああいうの、好きなんだ?
なら、此処も過激に虐めちゃっていいかな?」
耳元で囁くと、彼女はみさ兄の胸に小指を這わせた。
みさ兄は瞬時に彼女の意図を理解する。
全神経を胸部に集中させ、彼女のメッセージを読み取った。
こ わ し て
間違いなく、そう書かれていた。
「壊して、か。いいぜ。お望み通り、ぐっちょぐちょにしてやるよ。
んでもって、お脳も色に狂わせてやる。どうなっても後悔、するなよ?」
意識して恐ろしげな声音で、そう語りかけた。
途端、彼女の身体が震えた。
それは密着しているからこそ伝わってくる、激しい蠕動。
それが期待故の震動なのか、はたまた恐怖故の震撼なのか、
みさ兄には判別しかねたが、震えているという事だけは分かった。
(はは、ほんっと可愛いな。ま、すぐにその震えを踊りに変えてやるよ。
悦びと痛みで、踊らせてやる。ダンスのエスコートは彼氏の俺に任せな、
お前はただ身体を俺に預けていればいい)
みさ兄の手が、下着の中に滑り込む。
下着の中で、熱く滾る液体を噴出し続ける生命の器とそれを守るべく生い茂った体毛が、
みさ兄の指を絡め取るように歓迎してきた。
「ぷはっ、すっげぇ濡れてんのな。
お前さ、友達が居るってぇのに少しは自制しろっての。
ああ、身体が言う事聞いてくれないのか。
お前変態だから身体が理性無視して暴れちゃうもんな。
こういうトコ、お前の友達に見せたら…さぞ幻滅するだろうな」
指で彼女の陰核を執拗に攻撃しつつ、言葉でも彼女を嬲る。
(つーかコイツ、此処の毛濃くなってるなぁ。確か薄かったはずなのに。
アレか、普段は手入れしてたのか。今日は突発的だから、手入れしてないのな。
俺に少しでも綺麗なトコ見せたくて、普段は自分で此処の毛を手入れしてるのか。
…本当に可愛いな、コイツ)
手鏡片手にしゃがみ込んで真剣な顔で手入れしている姿を想像すると、
改めてあやのへの愛しさが込み上げてくる。
(そんな健気なコイツに報いたいな。
壊してくれる事望んでるみたいだし、ここは激しく攻める事で報いるとしますか)
みさ兄は彼女の望み通り、愛しさを攻撃性に変換して次なる行為へと移った。
攻撃対象を陰核から、別の箇所へと変更する。
みさ兄は指で彼女の尿道を探り当てると、爪を潜り込ませるように押し込んだ。
指が挿入できるはずもないが、爪の先端が彼女の尿道に少しだけ食い込んだ。
「っ」
痛みに耐えかねたのか、彼女の口から絶句が漏れていた。
「壊して、か。いいぜ。お望み通り、ぐっちょぐちょにしてやるよ。
んでもって、お脳も色に狂わせてやる。どうなっても後悔、するなよ?」
意識して恐ろしげな声音で、そう語りかけた。
途端、彼女の身体が震えた。
それは密着しているからこそ伝わってくる、激しい蠕動。
それが期待故の震動なのか、はたまた恐怖故の震撼なのか、
みさ兄には判別しかねたが、震えているという事だけは分かった。
(はは、ほんっと可愛いな。ま、すぐにその震えを踊りに変えてやるよ。
悦びと痛みで、踊らせてやる。ダンスのエスコートは彼氏の俺に任せな、
お前はただ身体を俺に預けていればいい)
みさ兄の手が、下着の中に滑り込む。
下着の中で、熱く滾る液体を噴出し続ける生命の器とそれを守るべく生い茂った体毛が、
みさ兄の指を絡め取るように歓迎してきた。
「ぷはっ、すっげぇ濡れてんのな。
お前さ、友達が居るってぇのに少しは自制しろっての。
ああ、身体が言う事聞いてくれないのか。
お前変態だから身体が理性無視して暴れちゃうもんな。
こういうトコ、お前の友達に見せたら…さぞ幻滅するだろうな」
指で彼女の陰核を執拗に攻撃しつつ、言葉でも彼女を嬲る。
(つーかコイツ、此処の毛濃くなってるなぁ。確か薄かったはずなのに。
アレか、普段は手入れしてたのか。今日は突発的だから、手入れしてないのな。
俺に少しでも綺麗なトコ見せたくて、普段は自分で此処の毛を手入れしてるのか。
…本当に可愛いな、コイツ)
手鏡片手にしゃがみ込んで真剣な顔で手入れしている姿を想像すると、
改めてあやのへの愛しさが込み上げてくる。
(そんな健気なコイツに報いたいな。
壊してくれる事望んでるみたいだし、ここは激しく攻める事で報いるとしますか)
みさ兄は彼女の望み通り、愛しさを攻撃性に変換して次なる行為へと移った。
攻撃対象を陰核から、別の箇所へと変更する。
みさ兄は指で彼女の尿道を探り当てると、爪を潜り込ませるように押し込んだ。
指が挿入できるはずもないが、爪の先端が彼女の尿道に少しだけ食い込んだ。
「っ」
痛みに耐えかねたのか、彼女の口から絶句が漏れていた。
「れれ?何か穴ちっちゃいなぁー。気のせいかなぁ?
うん、きっと気のせいだ。さて、続けるとするかー。
でもこんな小さいと小指すら入らないから、別の物入れないとなー」
おどけた調子で言いながら、ポケットに手を入れて綿棒の入ったパッケージを取り出す。
彼はハンカチやティッシュだけではなく、綿棒や絆創膏まで常に持ち歩いていた。
バッグの中には消毒液すら入っている。
まだ幼かった頃、妹のみさおと外でよく遊んでいた。
その際、みさおが怪我をする事が多く、その為いつも彼は救急用具を持ち歩いていた。
その時の習慣が、未だ残っている。
(妹の為、だったんだよな、昔は。それが習慣化された結果、
こんな変態プレイの便利ツールになっちまうとはな…。
しかもお相手がその妹の親友とは、アイロニカルだよなぁ)
みさ兄は綿棒を左手だけで器用にパッケージから取り出すと、
尿道に綿棒の先端を押し当てた。
途端、彼女の身体が強張っていくのが分かった。
これから何をされるのか、おぼろげながらも理解したらしい。
「うーん、指も俺の逸物も入らないだろうから、コレで行くしかないなー。
あぁ、安心しろって。衛生的な綿棒だから、さ」
彼女の身体が更に固まる。
無理も無い、これから尿道に異物を挿入するという宣告を受けたのだから。
だがみさ兄は、そのままの姿勢で固まっていた。
すぐに綿棒を挿入するよりも、暗闇を利用して焦らしてやろうと思いついたのだ。
暗闇ゆえに、こちらの行動を推知する事ができない。
いつ”それ”が実行されるか分からない恐怖と不安、
それに翻弄され焦がされる少女の心理状態を想像し、みさ兄は悦に入った。
それともう一点、みさ兄が挿入行為を留まっているのには理由があった。
緊張時よりも、弛緩時のほうがよりスムーズに挿入できる、という思惑もあったのだ。
だが、三十秒程経過してもなお彼女の身体は固まったままだった。
不審には思っているのかもしれない、いつまでも”それ”が実行されない事を。
それでも緊張をなおも解かないのは、”それ”があまりにも異常な行為だからだろう。
みさ兄にも、異常な行為である事は分かっている。
尿道に異物を挿入するなど、性交渉という枠を逸脱しきっている。
挿入する側ですら異常だと認識しているのだから、される側にとっては尚更だろう。
故にみさ兄は、
「やっぱ辞めた。無理あるよな、普通に考えて」
敢えて常識的な発言で彼女の油断を誘った。
硬くなっていた彼女の身体が、みさ兄の言葉によって弛緩していく。
極度の緊張から解放されて、安堵の一息を吐く音が闇の中に響いた。
恐らく、彼女はみさ兄の言葉を心底から信じたのだろう。
だからこそ、このような状況下にも関わらずに無警戒ぶりを露わにしてしまった。
それこそが、みさ兄の狙いだという事に気付く事無く。
(意識から逸れた時の方が、衝撃は大きいよな)
彼女が緊張を解いた事を確認したみさ兄は、
一切の容赦も手加減もせず尿道に綿棒を突き入れた。
「ひゃっ」
叫喚とも言える甲高い悲鳴が、暗い部屋の中に響いた。
(あやの、こんな甲高い声で鳴いた事無かったな。
それだけこのプレイが刺激的なのか、普段のプレイがマンネリと化してんのか。
後者なら反省しねーとな、彼氏として。
前者でも後で労わってやんねーとな、これも彼氏として。
ゴメンな、幾らお前の頼みとはいえかなり無茶なプレイしちまって)
「おい、聞こえるぞー?いくら広い家だっつってもよ?」
心の中では慮りながらも、言葉では仮借なく嬲る。
だが、今や言葉責めなど効力を有しているだろうか。
肉体を苛む前代未聞の激痛を前にして、
言葉責めに羞恥の心を抱くような余裕が残されているだろうか。
みさ兄はそれが気になったが、挿入時以来声を上げずに耐えているという点を考慮すれば、
最低限友人達に見つかりたくないという羞恥心くらいはあると判断した。
うん、きっと気のせいだ。さて、続けるとするかー。
でもこんな小さいと小指すら入らないから、別の物入れないとなー」
おどけた調子で言いながら、ポケットに手を入れて綿棒の入ったパッケージを取り出す。
彼はハンカチやティッシュだけではなく、綿棒や絆創膏まで常に持ち歩いていた。
バッグの中には消毒液すら入っている。
まだ幼かった頃、妹のみさおと外でよく遊んでいた。
その際、みさおが怪我をする事が多く、その為いつも彼は救急用具を持ち歩いていた。
その時の習慣が、未だ残っている。
(妹の為、だったんだよな、昔は。それが習慣化された結果、
こんな変態プレイの便利ツールになっちまうとはな…。
しかもお相手がその妹の親友とは、アイロニカルだよなぁ)
みさ兄は綿棒を左手だけで器用にパッケージから取り出すと、
尿道に綿棒の先端を押し当てた。
途端、彼女の身体が強張っていくのが分かった。
これから何をされるのか、おぼろげながらも理解したらしい。
「うーん、指も俺の逸物も入らないだろうから、コレで行くしかないなー。
あぁ、安心しろって。衛生的な綿棒だから、さ」
彼女の身体が更に固まる。
無理も無い、これから尿道に異物を挿入するという宣告を受けたのだから。
だがみさ兄は、そのままの姿勢で固まっていた。
すぐに綿棒を挿入するよりも、暗闇を利用して焦らしてやろうと思いついたのだ。
暗闇ゆえに、こちらの行動を推知する事ができない。
いつ”それ”が実行されるか分からない恐怖と不安、
それに翻弄され焦がされる少女の心理状態を想像し、みさ兄は悦に入った。
それともう一点、みさ兄が挿入行為を留まっているのには理由があった。
緊張時よりも、弛緩時のほうがよりスムーズに挿入できる、という思惑もあったのだ。
だが、三十秒程経過してもなお彼女の身体は固まったままだった。
不審には思っているのかもしれない、いつまでも”それ”が実行されない事を。
それでも緊張をなおも解かないのは、”それ”があまりにも異常な行為だからだろう。
みさ兄にも、異常な行為である事は分かっている。
尿道に異物を挿入するなど、性交渉という枠を逸脱しきっている。
挿入する側ですら異常だと認識しているのだから、される側にとっては尚更だろう。
故にみさ兄は、
「やっぱ辞めた。無理あるよな、普通に考えて」
敢えて常識的な発言で彼女の油断を誘った。
硬くなっていた彼女の身体が、みさ兄の言葉によって弛緩していく。
極度の緊張から解放されて、安堵の一息を吐く音が闇の中に響いた。
恐らく、彼女はみさ兄の言葉を心底から信じたのだろう。
だからこそ、このような状況下にも関わらずに無警戒ぶりを露わにしてしまった。
それこそが、みさ兄の狙いだという事に気付く事無く。
(意識から逸れた時の方が、衝撃は大きいよな)
彼女が緊張を解いた事を確認したみさ兄は、
一切の容赦も手加減もせず尿道に綿棒を突き入れた。
「ひゃっ」
叫喚とも言える甲高い悲鳴が、暗い部屋の中に響いた。
(あやの、こんな甲高い声で鳴いた事無かったな。
それだけこのプレイが刺激的なのか、普段のプレイがマンネリと化してんのか。
後者なら反省しねーとな、彼氏として。
前者でも後で労わってやんねーとな、これも彼氏として。
ゴメンな、幾らお前の頼みとはいえかなり無茶なプレイしちまって)
「おい、聞こえるぞー?いくら広い家だっつってもよ?」
心の中では慮りながらも、言葉では仮借なく嬲る。
だが、今や言葉責めなど効力を有しているだろうか。
肉体を苛む前代未聞の激痛を前にして、
言葉責めに羞恥の心を抱くような余裕が残されているだろうか。
みさ兄はそれが気になったが、挿入時以来声を上げずに耐えているという点を考慮すれば、
最低限友人達に見つかりたくないという羞恥心くらいはあると判断した。
だが、声こそ上げていないものの、彼女の吐く息遣いは荒々しく部屋に響いていた。
壁や扉を貫通して廊下にまで響きかねない、そうみさ兄が心配になるほどに、
彼女の吐息は強かった。
それだけ痛みが強烈なのだろう。吐息がどれだけ荒くとも、
声を上げずに耐えているという彼女の精神の強靭さを讃えるべきなのかもしれない。
「あはっ、息荒すぎじゃん?すげーって、まるでケダモノ。
こっから更なる快感に誘ってやんよ。ほら、突っ込まれてるだけじゃ感じねーだろ?
やっぱり、動きが必要だよなー」
軽い冗談のような口調で、みさ兄の口から身の毛もよだつ宣告が為されていた。
そして恐ろしい事にそれは、軽い冗談などではなかった。
みさ兄は、ゆっくりと綿棒を上下に動かした。
「っ」
堪らず、彼女の口から絶句が漏れる。痛みに喘ぐ呼吸は更に荒んだものとなる。
それでもみさ兄は容赦せず、上下のピストン運動を速めた。
「はっ、はっ、はっ、んっ」
最早彼女の口から漏れている音が、吐息なのか声なのか判別がつかない。
それでもなおもみさ兄は容赦しなかった。手首の動きを利用し、
自分の出せる最高速度で綿棒を上下に振った。
綿棒が尿道を擦っている音すら聞こえてきそうなほどに、その動きは激しく、
そして過酷な責めだった。
「はぁっ、んんっ」
再び、叫喚が部屋の暗闇を劈いた。
それとほぼ同時に、みさ兄の手に粘性の液体が絡みつく。
「んあ?愛液垂れ流してんのか?んな感じちまったかー。
俺のテクニック、中々のもんだろ?って待てよ?」
そろそろ、潮時だろう。これ以上続けると、みさおに声を聞かれかねない。
みさ兄はそう判断すると、手の動きを止めた。
「これ、経口じゃなくて尿道じゃね?いやー、ごめんごめん、間違えちゃった。
道理で小さいなー、って思ってたんだよねー」
おどけた声音で言葉を放つと、尿道から綿棒を引き抜いた。
それと同時に、左手に生暖かい液体が降り注ぎ、不快なアンモニア臭が鼻腔に纏わりつく。
直接尿道を刺激された衝撃に、膀胱が刺激されたらしかった。
「お前…。人の部屋でお漏らしかよ。汚ねーな。
まぁ床は後で掃除するとしてさ、手は今綺麗にしてもらおうかな」
みさ兄は尿に塗れた左手を彼女の顔の前に翳した。
「舐めて綺麗にしろよ。暗闇で見えなけりゃ、匂い嗅いで辿り着きな」
鼻息の音がみさ兄の鼓膜を叩く。みさ兄に言われたとおり忠実に、
匂いで手の位置を探り当てるつもりらしい。
犬のように忠実に自分の言う事を実行してくれる彼女があまりにも愛しくて、
思わず抱きすくめたくなる。
だが、彼女が自分の言う事に忠実であるならば、
自分も彼女の言う事に忠実である事によって報いるべきだ。
そう思い直し、みさ兄はその衝動をどうにか踏み止まる。
彼女の希望は、「壊して」だった。決して、優しくしろなどとは希望していない。
(恋人の希望に応え続けるってのも楽じゃねーな、ホント。
特にさ、恋人を少なからず傷つけるような希望受けたんなら尚更ね)
自分の左手を舐める舌の感触を味わいながら、みさ兄は一人ごちた。
彼女の舌使いは先ほどのみさ兄の行為とは対照的なまでに優しく、
その優しい感触がみさ兄の心に罪悪の十字架を立てる。
(あやのの望み通り振舞ってるとはいえ、やっぱ罪悪感覚えちまうよなー。
てかコレ、みさおに見つかったらやべーよなー。
みさおに聞かれて不味いのは、あやのだけじゃなく俺も同じか)
みさ兄は、優しく振舞いたいのに振舞えない歯痒さに悶えた。
本来彼は、優しい男だった。だがそれ以上に、生真面目な男だった。
故に、恋人が非情である事を求めるならば、彼は優しさを殺して非情に徹する。
己の願望を、非情な精神で押し殺して。
壁や扉を貫通して廊下にまで響きかねない、そうみさ兄が心配になるほどに、
彼女の吐息は強かった。
それだけ痛みが強烈なのだろう。吐息がどれだけ荒くとも、
声を上げずに耐えているという彼女の精神の強靭さを讃えるべきなのかもしれない。
「あはっ、息荒すぎじゃん?すげーって、まるでケダモノ。
こっから更なる快感に誘ってやんよ。ほら、突っ込まれてるだけじゃ感じねーだろ?
やっぱり、動きが必要だよなー」
軽い冗談のような口調で、みさ兄の口から身の毛もよだつ宣告が為されていた。
そして恐ろしい事にそれは、軽い冗談などではなかった。
みさ兄は、ゆっくりと綿棒を上下に動かした。
「っ」
堪らず、彼女の口から絶句が漏れる。痛みに喘ぐ呼吸は更に荒んだものとなる。
それでもみさ兄は容赦せず、上下のピストン運動を速めた。
「はっ、はっ、はっ、んっ」
最早彼女の口から漏れている音が、吐息なのか声なのか判別がつかない。
それでもなおもみさ兄は容赦しなかった。手首の動きを利用し、
自分の出せる最高速度で綿棒を上下に振った。
綿棒が尿道を擦っている音すら聞こえてきそうなほどに、その動きは激しく、
そして過酷な責めだった。
「はぁっ、んんっ」
再び、叫喚が部屋の暗闇を劈いた。
それとほぼ同時に、みさ兄の手に粘性の液体が絡みつく。
「んあ?愛液垂れ流してんのか?んな感じちまったかー。
俺のテクニック、中々のもんだろ?って待てよ?」
そろそろ、潮時だろう。これ以上続けると、みさおに声を聞かれかねない。
みさ兄はそう判断すると、手の動きを止めた。
「これ、経口じゃなくて尿道じゃね?いやー、ごめんごめん、間違えちゃった。
道理で小さいなー、って思ってたんだよねー」
おどけた声音で言葉を放つと、尿道から綿棒を引き抜いた。
それと同時に、左手に生暖かい液体が降り注ぎ、不快なアンモニア臭が鼻腔に纏わりつく。
直接尿道を刺激された衝撃に、膀胱が刺激されたらしかった。
「お前…。人の部屋でお漏らしかよ。汚ねーな。
まぁ床は後で掃除するとしてさ、手は今綺麗にしてもらおうかな」
みさ兄は尿に塗れた左手を彼女の顔の前に翳した。
「舐めて綺麗にしろよ。暗闇で見えなけりゃ、匂い嗅いで辿り着きな」
鼻息の音がみさ兄の鼓膜を叩く。みさ兄に言われたとおり忠実に、
匂いで手の位置を探り当てるつもりらしい。
犬のように忠実に自分の言う事を実行してくれる彼女があまりにも愛しくて、
思わず抱きすくめたくなる。
だが、彼女が自分の言う事に忠実であるならば、
自分も彼女の言う事に忠実である事によって報いるべきだ。
そう思い直し、みさ兄はその衝動をどうにか踏み止まる。
彼女の希望は、「壊して」だった。決して、優しくしろなどとは希望していない。
(恋人の希望に応え続けるってのも楽じゃねーな、ホント。
特にさ、恋人を少なからず傷つけるような希望受けたんなら尚更ね)
自分の左手を舐める舌の感触を味わいながら、みさ兄は一人ごちた。
彼女の舌使いは先ほどのみさ兄の行為とは対照的なまでに優しく、
その優しい感触がみさ兄の心に罪悪の十字架を立てる。
(あやのの望み通り振舞ってるとはいえ、やっぱ罪悪感覚えちまうよなー。
てかコレ、みさおに見つかったらやべーよなー。
みさおに聞かれて不味いのは、あやのだけじゃなく俺も同じか)
みさ兄は、優しく振舞いたいのに振舞えない歯痒さに悶えた。
本来彼は、優しい男だった。だがそれ以上に、生真面目な男だった。
故に、恋人が非情である事を求めるならば、彼は優しさを殺して非情に徹する。
己の願望を、非情な精神で押し殺して。
「あ、もういいぜ。充分綺麗になっただろ。
んじゃ、ご褒美でもあげようかな」
みさ兄はその台詞と共に、右手を彼女の性器へと宛がった。
そのまま、経口へと指を滑り込ませ、弄った。
襞状の粘膜がみさ兄の指を抑えつけようと圧してくるが、
それに負けじとみさ兄の指も内部で暴れる。
唾液に塗れた左手は陰唇を捲り上げ、親指で陰核を擦りつける。
内部と外部を同時に責められた彼女の生殖器は、
悦びの声を上げるように淫らな液体を滝のように迸らせる。
粘性はあるものの滑らかな液体が内部を潤し、太腿に艶を添える。
暗闇ゆえに艶に彩られた脚を確認する事はできないが、
潤された内部はみさ兄にも知覚できた。
窮屈な内部で圧せられている指が、動きやすくなったのだから。
(いつもとプレイ方法が違うと、女っていつもと違う姿見せるのな。
いつもより愛液がサラサラして流れるように溢れてるし、
いつもよりココの締め付けもキツイ。
それだけ感じてるって事か。
やっぱ、たまにはマンネリ脱するためにも奇矯なプレイもしてやんねーとな)
彼女の口から、色っぽい吐息が漏れ出る。
尿道を責めていた時に聞かせた苦痛に喘ぐ声とは違い、
陶酔と恍惚が含められた息遣い。
その相違が示していた、これは痛みではなく、悦び故に紡がれた呼吸だと。
だが、彼女が望んでいるのはそのような当たり前の悦楽ではないだろう。
自分の胸に紡がれた言葉──こわして──を思い出しながら、
みさ兄は彼女の望み通りの快楽の提供にそろそろ移ることに決めた。
その決意を、言葉にして彼女に伝える。
「ああ、手淫がご褒美ってワケじゃねーぜ。そこまでサービス精神低くねー。
お前、ここの毛が有り得ない程濃いからさ、手入れ手伝ってやるよ。
それがご褒美だ」
言い切らない内に、みさ兄の左手は彼女の陰毛を一本掴んでいた。
陰核を責める役目を中指に託し、親指と人差し指で器用に掴む。
そのまま陰毛を人差し指に巻きつけると、強く人差し指を引いた。
「つっ」
毛が抜ける音を表現するように、彼女の口は鋭く吐息を発した。
「綺麗に、してやるよ」
もう一本、同じように人差し指に巻きつけると引き抜く。
彼女は今度は声を漏らさなかったが、代わりに身体が強く震えた。
更にもう一本。右手の指で彼女の内部を執拗に侵略し、
左手の指で獰猛に陰核を攻撃し陰毛を略奪する。
それはさながら戦争をすら連想させる。
彼女の性器を舞台に、繰り広げられる戦争行為。
─侵略
──攻撃
───略奪
そう、彼女の生殖器は最早、戦場と化していた。
そして戦場には、爆発も付き物だ。
締め付けてくる彼女の襞が痙攣したように震え、その爆発の時が近い事をみさ兄に告げた。
(後一歩、か)
いい加減指も疲れていたが、一度も昇天させずに行為を中止する訳にもいかない。
そう自分に言い聞かせ、行為を続ける。
彼は恋人に対する奉仕精神が豊富だった。
(戦争には昇天も付き物。安心しな、ちゃんと天国に導いてやるから)
もう一度、彼女の襞が大きく痙攣した。
そして
「ぁっ」
悩ましげな声が、小さく漏れた。
遂に、その爆発の時が訪れたのだ。
んじゃ、ご褒美でもあげようかな」
みさ兄はその台詞と共に、右手を彼女の性器へと宛がった。
そのまま、経口へと指を滑り込ませ、弄った。
襞状の粘膜がみさ兄の指を抑えつけようと圧してくるが、
それに負けじとみさ兄の指も内部で暴れる。
唾液に塗れた左手は陰唇を捲り上げ、親指で陰核を擦りつける。
内部と外部を同時に責められた彼女の生殖器は、
悦びの声を上げるように淫らな液体を滝のように迸らせる。
粘性はあるものの滑らかな液体が内部を潤し、太腿に艶を添える。
暗闇ゆえに艶に彩られた脚を確認する事はできないが、
潤された内部はみさ兄にも知覚できた。
窮屈な内部で圧せられている指が、動きやすくなったのだから。
(いつもとプレイ方法が違うと、女っていつもと違う姿見せるのな。
いつもより愛液がサラサラして流れるように溢れてるし、
いつもよりココの締め付けもキツイ。
それだけ感じてるって事か。
やっぱ、たまにはマンネリ脱するためにも奇矯なプレイもしてやんねーとな)
彼女の口から、色っぽい吐息が漏れ出る。
尿道を責めていた時に聞かせた苦痛に喘ぐ声とは違い、
陶酔と恍惚が含められた息遣い。
その相違が示していた、これは痛みではなく、悦び故に紡がれた呼吸だと。
だが、彼女が望んでいるのはそのような当たり前の悦楽ではないだろう。
自分の胸に紡がれた言葉──こわして──を思い出しながら、
みさ兄は彼女の望み通りの快楽の提供にそろそろ移ることに決めた。
その決意を、言葉にして彼女に伝える。
「ああ、手淫がご褒美ってワケじゃねーぜ。そこまでサービス精神低くねー。
お前、ここの毛が有り得ない程濃いからさ、手入れ手伝ってやるよ。
それがご褒美だ」
言い切らない内に、みさ兄の左手は彼女の陰毛を一本掴んでいた。
陰核を責める役目を中指に託し、親指と人差し指で器用に掴む。
そのまま陰毛を人差し指に巻きつけると、強く人差し指を引いた。
「つっ」
毛が抜ける音を表現するように、彼女の口は鋭く吐息を発した。
「綺麗に、してやるよ」
もう一本、同じように人差し指に巻きつけると引き抜く。
彼女は今度は声を漏らさなかったが、代わりに身体が強く震えた。
更にもう一本。右手の指で彼女の内部を執拗に侵略し、
左手の指で獰猛に陰核を攻撃し陰毛を略奪する。
それはさながら戦争をすら連想させる。
彼女の性器を舞台に、繰り広げられる戦争行為。
─侵略
──攻撃
───略奪
そう、彼女の生殖器は最早、戦場と化していた。
そして戦場には、爆発も付き物だ。
締め付けてくる彼女の襞が痙攣したように震え、その爆発の時が近い事をみさ兄に告げた。
(後一歩、か)
いい加減指も疲れていたが、一度も昇天させずに行為を中止する訳にもいかない。
そう自分に言い聞かせ、行為を続ける。
彼は恋人に対する奉仕精神が豊富だった。
(戦争には昇天も付き物。安心しな、ちゃんと天国に導いてやるから)
もう一度、彼女の襞が大きく痙攣した。
そして
「ぁっ」
悩ましげな声が、小さく漏れた。
遂に、その爆発の時が訪れたのだ。
みさ兄の手を、凄まじい勢いの水圧が打った。
鉄砲水の如き勢いを持った色欲の液が、床をすら激しく打つ。
(すっげ。これが潮吹きってヤツか?
あやのが潮吹くトコ、初めて見たよ。いや、暗闇で見えないけどさ)
「手、お前の愛液で汚れちまったよ。にしても、凄い勢いだったな」
そう語りかけたとき、部屋の前の廊下からみさおの声が響いてきた。
「何処行ったんだよー。まさか帰っちまったんじゃねーだろーなー。
でも靴あったし、荷物部屋に置きっぱだし」
みさ兄は小さく耳元で囁いた。
「おいおい、お友達のみさおが近くに居るのに、お前こんなはしたない姿晒しちゃって。
いっその事見てもらうか?お前の淫乱な姿、みさおに」
声量こそ小さいが、内容は抉るように意地悪い。
その言葉に、彼女の身体が小さく震えた。
「お前変態だからな、見てもらったら逆に興奮しちまうかもなぁ。
てかさ、マジで見てもらうか?友達と」
──彼氏の妹に──
そう続けようとした。だが、みさ兄の声に被せるように放たれたもう一つの声が、
みさ兄の口を黙らせた。
その声は、みさ兄の口を閉ざすだけではなく、心すら凍りつかせるものだ。
普段なら安らぎと愛しさを感じる声のはずなのに。
その声は
「ねぇー、みさちゃん。柊ちゃん居た?」
そう言っていた。
その声質も口調も間違いなく
(あやの…)
みさ兄の恋人のものだった。
(ちょっと…待てよ。じゃあ、コイツは誰だ?
俺は誰とやってたんだ?
コイツはあやのだと思ってた…。俺は…まさか…)
玄関に置いてあった初めて見る女物の靴が、みさ兄の脳裏に過ぎった。
(勘違いして、みさおの友達とやっちまったのか?
その…あやのとみさおが探してるっぽい、柊って人と…)
背筋が凍りついた。
(これ…まさか…強姦?いやいやいや…、コイツはあやのだ。
そうに…決まってる…)
確認するのが怖い。
「いやー、柊見当たらないんだよー」
「何処に行っちゃったんだろうね」
もう一度、部屋の外から声が聞こえた。
間違いなく、みさおと
───あやのの声だ。
みさ兄は覚悟を決めると、部屋の照明灯のスイッチに手を伸ばす。
スイッチを押す手が震え、恐怖が心を支配する。
光が追い払った闇の中に居たのは、あやのではなかった。
頬を桜色に染め上げたツインテールの少女が、眩しそうにみさ兄を見つめている。
(やってる時、いつもと違うとは思ってたんだ。
でもそれは、いつもと違うプレイだから、
それであやのが普段とは違う感じ方をしているものだと誤解しちまった。
なんて事だ…)
普段との違和を感じたのは、異常性交故では無かった。
別人だった、というだけの話だったのだ。
ごめんなさい。そう言いたかった。謝罪したかった。
でも、まるで石化したかのように口が固まり、何も声が出てこない。
土下座したかった。だが、足が凍りついたかのように固まり、膝が折れてくれない。
鉄砲水の如き勢いを持った色欲の液が、床をすら激しく打つ。
(すっげ。これが潮吹きってヤツか?
あやのが潮吹くトコ、初めて見たよ。いや、暗闇で見えないけどさ)
「手、お前の愛液で汚れちまったよ。にしても、凄い勢いだったな」
そう語りかけたとき、部屋の前の廊下からみさおの声が響いてきた。
「何処行ったんだよー。まさか帰っちまったんじゃねーだろーなー。
でも靴あったし、荷物部屋に置きっぱだし」
みさ兄は小さく耳元で囁いた。
「おいおい、お友達のみさおが近くに居るのに、お前こんなはしたない姿晒しちゃって。
いっその事見てもらうか?お前の淫乱な姿、みさおに」
声量こそ小さいが、内容は抉るように意地悪い。
その言葉に、彼女の身体が小さく震えた。
「お前変態だからな、見てもらったら逆に興奮しちまうかもなぁ。
てかさ、マジで見てもらうか?友達と」
──彼氏の妹に──
そう続けようとした。だが、みさ兄の声に被せるように放たれたもう一つの声が、
みさ兄の口を黙らせた。
その声は、みさ兄の口を閉ざすだけではなく、心すら凍りつかせるものだ。
普段なら安らぎと愛しさを感じる声のはずなのに。
その声は
「ねぇー、みさちゃん。柊ちゃん居た?」
そう言っていた。
その声質も口調も間違いなく
(あやの…)
みさ兄の恋人のものだった。
(ちょっと…待てよ。じゃあ、コイツは誰だ?
俺は誰とやってたんだ?
コイツはあやのだと思ってた…。俺は…まさか…)
玄関に置いてあった初めて見る女物の靴が、みさ兄の脳裏に過ぎった。
(勘違いして、みさおの友達とやっちまったのか?
その…あやのとみさおが探してるっぽい、柊って人と…)
背筋が凍りついた。
(これ…まさか…強姦?いやいやいや…、コイツはあやのだ。
そうに…決まってる…)
確認するのが怖い。
「いやー、柊見当たらないんだよー」
「何処に行っちゃったんだろうね」
もう一度、部屋の外から声が聞こえた。
間違いなく、みさおと
───あやのの声だ。
みさ兄は覚悟を決めると、部屋の照明灯のスイッチに手を伸ばす。
スイッチを押す手が震え、恐怖が心を支配する。
光が追い払った闇の中に居たのは、あやのではなかった。
頬を桜色に染め上げたツインテールの少女が、眩しそうにみさ兄を見つめている。
(やってる時、いつもと違うとは思ってたんだ。
でもそれは、いつもと違うプレイだから、
それであやのが普段とは違う感じ方をしているものだと誤解しちまった。
なんて事だ…)
普段との違和を感じたのは、異常性交故では無かった。
別人だった、というだけの話だったのだ。
ごめんなさい。そう言いたかった。謝罪したかった。
でも、まるで石化したかのように口が固まり、何も声が出てこない。
土下座したかった。だが、足が凍りついたかのように固まり、膝が折れてくれない。
「柊ちゃん、トイレに行ったっきり戻ってこないもんね。
みさちゃんの家広いから、迷っちゃってるのかな」
砂埋もれ風吹き荒ぶみさ兄の心象風景とは対照的に、
扉の外では明るい声が響いていた。
その扉一枚が隔てているのは、部屋と廊下だけではないようにすら、みさ兄には感じられた。
正常と異常を隔てているかのようにすら、感じられる。
そのくらい、扉の外から響くあやのの声は明るく、そして懐かしい。
「まさか。迷うほどは広くないぜ?」
日常を象徴するかのような、妹の声。
自分だけが非日常の世界に放り込まれたような疎外感すら、みさ兄は覚えた。
だが、白い生地は朱に染まれば赤くなるように、緋に染まっても赤くなる。
日常も、非に触れれば非日常へと簡単に覆ってしまう。
日常は白い生地と同じくらいに、変わりやすく染まりやすく、そして壊れやすいものだから。
「まさか、この兄貴の部屋に迷い込んでいたりしてなー」
「そんな。柊ちゃん、勝手に人の部屋に入り込むような人じゃないでしょ」
「間違えて入った、とかならありえるぜ」
「その場合、気付いた時点で部屋からすぐに出るよ」
「まーそーだな。でも、兄貴に聞いてみてもいいかもな。
吊り目のツインテール見かけませんでしたかー、ってな」
(止めろっ。その扉を開けるなっ)
みさ兄は祈りを込めて心の中で絶叫した。その扉を開ければ、日常が非に触れてしまう。
だが、祈りはえてして届かないものだ。
この場合も、みさ兄の祈りは誰にも聞き届けられなかった。
神はおろか、妹と恋人にさえ届かなかった。
「入るぜー、兄貴ー」
(しまった。部屋の鍵、かけとけば良かったんだ…)
己の迂闊さを呪ったが、解き既に遅し。
日常と非日常を隔てていた防壁が、開いた。
「兄貴ーっ、吊り目の…」
『部屋に入るときは、まずノックをしろっ』
そう叱ってやりたかったが、声は出なかった。
憤懣の表情で睨みつけて威嚇してやりたかったが、表情すら己の思い通りにはならない。
代わりに
「何やってんだよ、糞兄貴…」
憤怒の表情を、妹が浮かべていた。瞳は軽蔑に燃え上がり、声には叱責の色が混じっている。
「みさちゃん、どうしたの?」
「止めろっ。見るな、あやのっ」
みさおの制止の声も、遅かった。
「って、えっ」
顔を覗かせた愛しき恋人の表情が、瞬時に驚愕に染まる。
その表情の変化が教えてくれていた。日常が非に触れて、非日常へと変わってしまった事を。
みさちゃんの家広いから、迷っちゃってるのかな」
砂埋もれ風吹き荒ぶみさ兄の心象風景とは対照的に、
扉の外では明るい声が響いていた。
その扉一枚が隔てているのは、部屋と廊下だけではないようにすら、みさ兄には感じられた。
正常と異常を隔てているかのようにすら、感じられる。
そのくらい、扉の外から響くあやのの声は明るく、そして懐かしい。
「まさか。迷うほどは広くないぜ?」
日常を象徴するかのような、妹の声。
自分だけが非日常の世界に放り込まれたような疎外感すら、みさ兄は覚えた。
だが、白い生地は朱に染まれば赤くなるように、緋に染まっても赤くなる。
日常も、非に触れれば非日常へと簡単に覆ってしまう。
日常は白い生地と同じくらいに、変わりやすく染まりやすく、そして壊れやすいものだから。
「まさか、この兄貴の部屋に迷い込んでいたりしてなー」
「そんな。柊ちゃん、勝手に人の部屋に入り込むような人じゃないでしょ」
「間違えて入った、とかならありえるぜ」
「その場合、気付いた時点で部屋からすぐに出るよ」
「まーそーだな。でも、兄貴に聞いてみてもいいかもな。
吊り目のツインテール見かけませんでしたかー、ってな」
(止めろっ。その扉を開けるなっ)
みさ兄は祈りを込めて心の中で絶叫した。その扉を開ければ、日常が非に触れてしまう。
だが、祈りはえてして届かないものだ。
この場合も、みさ兄の祈りは誰にも聞き届けられなかった。
神はおろか、妹と恋人にさえ届かなかった。
「入るぜー、兄貴ー」
(しまった。部屋の鍵、かけとけば良かったんだ…)
己の迂闊さを呪ったが、解き既に遅し。
日常と非日常を隔てていた防壁が、開いた。
「兄貴ーっ、吊り目の…」
『部屋に入るときは、まずノックをしろっ』
そう叱ってやりたかったが、声は出なかった。
憤懣の表情で睨みつけて威嚇してやりたかったが、表情すら己の思い通りにはならない。
代わりに
「何やってんだよ、糞兄貴…」
憤怒の表情を、妹が浮かべていた。瞳は軽蔑に燃え上がり、声には叱責の色が混じっている。
「みさちゃん、どうしたの?」
「止めろっ。見るな、あやのっ」
みさおの制止の声も、遅かった。
「って、えっ」
顔を覗かせた愛しき恋人の表情が、瞬時に驚愕に染まる。
その表情の変化が教えてくれていた。日常が非に触れて、非日常へと変わってしまった事を。
酒池肉林 (2)へ続く