kairakunoza @ ウィキ

懲りないひと

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

☆☆
「…遅い」
今、私はこうを待っている

――が

まだ来ない、まぁ…こうだから仕方ないけど……
“ん~!、いい天気だっ!、今日は特別気分がいい、ほら!、だから映画に誘っちゃおうかな!”…という
かなり意味不明な誘われ方をされた時はどうかと思ったけど…
「やっぱりこうはこうね……」
……ちょっとはきゅんと来たんだけどなぁ…と、あれ?、誰かが手を振ってるけど…
よおく目を凝らすと、まだ遠くの方だけど何かを叫んでこっちに走って来ている
「や~ま~と~~!」
やはりこうだった、、、必死に走ってこっちにぶんぶん手を振っている…様に見える
……そうこうしてる間にご到着ね、さて…どんな言い訳をしてくれるのかしら?

「ごめん!、家の前で赤ジャケイケメンがバカ重い剣ゴリゴリ引きずっててさ…」
「……」
「え…と、男三人がトイレに入ってキーを振り上げてたのね…」
「………」
「…ごめんなさい」
…あら、今回は早かったのね、いつもこうの言い訳楽しみにしてる感もあったのだけど、、
「まぁ、いいわ…行きましょ」
「ありがとごぜえますだ…」
田舎のじいちゃんばあちゃん風に御礼を言うとか…絶対反省してないわね……まぁ、そんなとこも含めて好きになったんだけども
「で、今日は何の映画を――」
あー…寒い、、さっさとどこでもいいから入りたいわ…

そう思いながら鼻をすすりながらこうの後ろをついて行く
「言い訳はいいわけ!、ってかw……」
びゅうぅぅ…!
「え?」
その時丁度強めの風が吹いて、(本当に)こうの声が聞こえなかった
「な、何でもないヨ」
こうの声は何故か弱々しい、それに語尾が変だ
「……風が吹いてて聞こえなかったの、だからもう1回言って?」
「だ、だから何でも無いって!」
「そう言われると俄然気になるわね……」
じぃっとこうを見つめ、その反応を待つ
「う、うるさいわーい!、何でもないったら何でも無いの!」
……いや…何で逆ギレ?



「……で、何の映画なの?」
数分後、ようやく落ち着いたこうに聞いてみた
「んー…恋愛モノか特撮モノか迷ってるんだよね」
「じゃ、特撮モノは却下で」
こうの返事にすかさず言葉を返す
「オウフ」
こうは槍が体に刺さった様なリアクションをする、いや、実際に槍が刺さった人見たこと無いけど
「……冗談よ、こうと見られるのなら何だっていいわ」
「あ…あー、うん…そうなの?」
“うん”と答え、微笑えんだあとふと思う、〈何だって~~〉はまずかったかしら、言ったあとに思うのもあれだけど……
勝手に気まずくなって、周りを見渡すとカップルが多いことに気が付いた

「あーらら、気付いちゃったか…」
ばつが悪そうに呟くこう、間が悪い事に聞こえちゃったわよ……
「いやね、何か知んないけどカップルの聖地?、がここら辺にあるんだってさ」
「ふーん……そうなんだ」
相変わらず嘘が苦手なのね……声、高くなってるわよ、、ふむ…なるほど、そう言う事か
「―でさ、映画を見た後にね…」
……急に立ち止まって私にむけて話すのはいいけど、こっちを向いて話したらどうなの?
「私と――」
このままではまずいと思ったのかどうかは知らないけど、こうは勢いよく振り向く
「そk、うわっ?!」
しかし振り向く途中で足がふらついてそのまま地面に――
「 ほ げ ー ー っ ! ! ! ! ? 」
ばったーんっ!
勢いよく転び倒れてしまった……しかも頭から
「ちょっ、こうっ?!、、大丈夫っ!?!」



「う…ん……?」
「…大丈夫?」
こうが気絶してから、30分後、彼女はようやく私の膝の上で目覚めた
「ここは…?」
キョロキョロと辺りを見回すこう、しかしここは前も後ろも壁だらけだ、少し右に歩けば道に出るけど人通りは少ない
「路地裏、病院まで運ぶのめんどくさくて」
「…ひざまくらかぁ……」
彼女は私の膝を撫でながら、普段では考えられないか細い声を出す
「まずかった?」
「うんにゃ、最高だよ」

「……そう、良かった」
見慣れない彼女の心からの笑顔に妙にどきどきして、思わず視線を逸らす
「でも危なかったぁー……火サスか土ワイだったら間違いなく死んでたよ…」
「地面に石やら突起物やらが無くて良かったわね」
私の言葉にこうは鳩が豆鉄砲を食らった様なすっとんきょうな顔をしていた。何でそんな顔をしているのか疑問に思っていると
「…やまとが私のネタにノるの初めて聞いた」
……あぁ、そうか、、そうだった気もする
「それだけ心配したって事よ…後でちゃんと病院行きなさいよ?」
「うん……でも、もう間に合わないなぁ…映画、入れ替え制だから最後の回だったんだよね…」
こうはしょんぼりとした表情とか細い声で悔しがる
「……そう」
…なら、それなら――
「じゃあ――…」

ちゅ……っ…

彼女の唇に軽く触れる程度のキスをする、舌だの何だのを入れない文字通りの軽いキス……確か
こんなのバードキス…とか言うんだったかな?、、後で調べてみよう
「………え?…」
こうはぽかんと口を開け、目をぱちぱちとさせまばたきを繰り返す
「……したかったんでしょ?、前倒しよ」
「え、や、うん…はい」
そしてこうは赤面しながら再び目を閉じる
「………?」
「ん~~~…」
そして唇を突き出して、何やら私にアピールをし始めた

「……何してるの?」
「え?!、続きしてくれるんじゃないのっ?」
驚いてこうはがばっと起き上がって私に疑問をぶつける、そのあとすぐに頭を抱えうずくまった
「そんなのいつでも出来るし、それに今ようやく目覚めたばかりでしょう?、そんな中でディープキスだの
ナンだのしてたらイっちゃうどころか逝っちゃうわよ?、ほら今だってこんなだし」
「あー…うん、、いやぁ…すいません…」
「………」
こうはやけに畏縮した、少し…言い過ぎたかも……あーダメだなあ…こんな…ダメだダメだ


「――ありがとね、やまとがいなかったらどうなっていた事か!」
にかっ!、っと元気な笑顔を向けるこう、、でもさっきの笑顔は…それ以上だった
「…うん、無事で良かった」
あの後、しばらくしてあの路地裏を出て、2人で帰り道をぶらぶらと歩いている、、まぁ……こんなゆったりと
した時間もいいかもしれない……その前はかなりギリギリだったけど…ホントあの時はどうなる事かと思った
「…今日はごめんね、あーあ…今日割引き日で1000円だったんだったけどなー……」
「……こうを膝枕したし、寝顔見れたから別にいいわよ」


「そか…でもやまとのキスで帳消しになったけどね」
こうはにへらっ、っと笑ってみせた……『にへらっ』って何だろう…自分で言っておいてなんだけど
「―…そう、私の価値は1000円だって言いたいのね」
わざと冷たい口調でこうに向かって喋ってみる
「は?!、やっ??、ばっ、そんな!、やまとは1000円以上だよっ!!、いや、人をお金で表したらいけないんだよ、うん!」
「……ごめん、私が悪かった」
……まさかこんなにうろたえるとは思わなかった

「でも、ホントなんだよね?…本当に私とえっちしてくれるんだよね!?」
こうの両目はきらきらと眩しく輝いている、“いつでも出来る”なんて言っちゃったから後に引けない感もある…気がする
というか…えっちとは言ってないような…まぁいいか
「……うん」
「色々と注文付けるよ?」
「…注文にもよるわね」
「――やっぱり緊縛プレイは外せないよね、露出プレイもいいな、、でも私お腹が弱いんだった、アナルもいいし、旧スクや裸エプロン、
着物、路地裏もいいよね、いや、普通にベッドでもいいかも?、お風呂であらいっこもいいなぁ、、それと―」
「……ホント懲りないわね、あなた」

……でも、そんなあなたを好きになった私も――…













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  • 2424しまくり><
    超よかった!GJ -- 名無しさん (2010-03-25 17:37:30)
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