改札口を出ると、雨が降っていた
あの気象予報士はやっぱりアテにならないなと口の中でぼやいてみたが、無論それで晴れるはずもない
「あー、どうするかなー」
このまま濡れて帰るのも手だ
幸い家もそう遠くは無いし、これだけどしゃ振りならどうせ誰も見やしない
まつりがよし、と腹を決めかけたその時、珍しいものが視界に入った
「おかえり、まつりちゃん」
真っ赤な傘を差したいのりは、駆け寄って来た妹に穏和な声で微笑みかけた
「いや参った参った、帰って来なり土砂降りだしさー」
「だから言ったじゃない、あの人の天気予報は外れるって。それに梅雨に雨が降るのは当たり前でしょ?」
「確かにねーっと、それよりどしたの?駅前に用があったとか?」
「何言ってるの、まつりちゃんを迎えに来たのよ」
「はー…珍しい。でもま、助かったよ」
気恥ずかしさから頬をかくまつりを見て、いのりは優しく笑う
「たまにはね、二人で話したかったのよ。いつもかがみとつかさが居るから」
「そっか。でも改まって話す事なんてある?」
「他愛の無いお喋りで十分。ところでまつりちゃん?」
「んー?」
「女の子が雨の中走って帰るのは関心しないわね」
「うっ…なんでバレてるかな」
「お姉ちゃんですから」
「納得。ま、次は気をつけるよ、っとわっ?」
一台の車が直ぐ隣を走り抜け、二人に盛大に泥水をひっかける
「っぶないなあ。一言くらい謝れよなー。大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。私は大丈夫」
「…いのり姉ちゃん?」
「うふふ…神に仕える巫子に泥水かけて謝罪も無しに逃げ去るなんて」
不気味に笑い、するり、とどからともなく長弓を取り出し矢をつがえ
「神罰が必要かしら?」
「まてまてまてっ!?どっから取り出したそれ!?って言うか危ないだろ!?」
「あらいやだ。危ないのはああいった車の方よ?」
「アンタが一番危険だっ!!いいからそれ片付けろって!!」
「あらそう?お姉ちゃんちょっと傷ついたわ」
「…だからどこに直した?まあ気にしても仕方ないか…」
「そうよ、いつもの事じゃない」
「そんな日常私は知らんっ!!」
「これが愛の成せる業よ」
にっこりと微笑む長女に本格的なツッコミを入れようかしばし悩み、面倒なので放置する方を選択
不意に、雨音が消えている事に気付いた
「おっ?止んだ止んだー」
「今年は空梅雨かしらねえ…」
「細かい事は気にしないっ早く帰ろーよ」
「そうね。お風呂浴びなきゃね」
「だなー。服びしょびしょだし」
「たまには昔みたいに一緒に入る?髪洗ってあげるわよ?」
「…それもいいかな」
同じ道を並んで歩き、姉妹は連れ添ってのんびりと家路に付いた
あの気象予報士はやっぱりアテにならないなと口の中でぼやいてみたが、無論それで晴れるはずもない
「あー、どうするかなー」
このまま濡れて帰るのも手だ
幸い家もそう遠くは無いし、これだけどしゃ振りならどうせ誰も見やしない
まつりがよし、と腹を決めかけたその時、珍しいものが視界に入った
「おかえり、まつりちゃん」
真っ赤な傘を差したいのりは、駆け寄って来た妹に穏和な声で微笑みかけた
「いや参った参った、帰って来なり土砂降りだしさー」
「だから言ったじゃない、あの人の天気予報は外れるって。それに梅雨に雨が降るのは当たり前でしょ?」
「確かにねーっと、それよりどしたの?駅前に用があったとか?」
「何言ってるの、まつりちゃんを迎えに来たのよ」
「はー…珍しい。でもま、助かったよ」
気恥ずかしさから頬をかくまつりを見て、いのりは優しく笑う
「たまにはね、二人で話したかったのよ。いつもかがみとつかさが居るから」
「そっか。でも改まって話す事なんてある?」
「他愛の無いお喋りで十分。ところでまつりちゃん?」
「んー?」
「女の子が雨の中走って帰るのは関心しないわね」
「うっ…なんでバレてるかな」
「お姉ちゃんですから」
「納得。ま、次は気をつけるよ、っとわっ?」
一台の車が直ぐ隣を走り抜け、二人に盛大に泥水をひっかける
「っぶないなあ。一言くらい謝れよなー。大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。私は大丈夫」
「…いのり姉ちゃん?」
「うふふ…神に仕える巫子に泥水かけて謝罪も無しに逃げ去るなんて」
不気味に笑い、するり、とどからともなく長弓を取り出し矢をつがえ
「神罰が必要かしら?」
「まてまてまてっ!?どっから取り出したそれ!?って言うか危ないだろ!?」
「あらいやだ。危ないのはああいった車の方よ?」
「アンタが一番危険だっ!!いいからそれ片付けろって!!」
「あらそう?お姉ちゃんちょっと傷ついたわ」
「…だからどこに直した?まあ気にしても仕方ないか…」
「そうよ、いつもの事じゃない」
「そんな日常私は知らんっ!!」
「これが愛の成せる業よ」
にっこりと微笑む長女に本格的なツッコミを入れようかしばし悩み、面倒なので放置する方を選択
不意に、雨音が消えている事に気付いた
「おっ?止んだ止んだー」
「今年は空梅雨かしらねえ…」
「細かい事は気にしないっ早く帰ろーよ」
「そうね。お風呂浴びなきゃね」
「だなー。服びしょびしょだし」
「たまには昔みたいに一緒に入る?髪洗ってあげるわよ?」
「…それもいいかな」
同じ道を並んで歩き、姉妹は連れ添ってのんびりと家路に付いた
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- はやく風呂に入りたい -- いのり×まつり (2012-06-21 21:58:54)
- なんだ、このほのぼの加減は!?…もっと書いて下さい。 -- 名無しさん (2009-05-21 23:36:32)