「ねえ、みゆきさん」
昼休み。お弁当を済ませたこなたが、みゆきに話しかけた。
「みゆきさんって、小学生の頃から眼鏡なんだよね?」
「はい、そうですよ」
小さい頃から本が好きで、寝る前に母が本を読んでくれるのが好きだった。しかしいつも母・ゆかりが途中で眠ってしまい、続きが気になって薄暗い中、頑張って自分で読んでいたらだんだんと――
というのが、みゆきの目が悪くなったいきさつである。母子の微笑ましさというより、ゆかりのおっとりぶりが垣間見えるエピソードだ。
「どんな感じで眼鏡作ったの? 眼科行ったの? それとも眼鏡屋さん?」
「私の場合は眼鏡屋さんでしたね。簡単な検査をしてもらってから、いくつかレンズを試すなどして、数日後に出来上がった眼鏡を受け取りました」
「なるほどー。初めて眼鏡をかけた時ってどうだった?」
「やはり慣れないうちは大変でした。こう、視界が迫ってくるようで、どうしても体がふらふらして……」
「ふむふむ……それはそれで、こちらとしてはその様子を想像すると萌えるものが」
「また何を馬鹿なこと言ってんのよ」
熱心にみゆきの話を聞くこなたの所に、かがみとつかさがやってきた。
「こなた、眼鏡にする予定でもあるの?」
「ううん別に。ただ聞いてみたくてさ。眼鏡っ娘が如何にして眼鏡っ娘になったかを」
「ああそう……それにしてもあんた眼鏡好きだな」
「大好きだよー。生まれ変わったらCV:森川智之の眼鏡キャラになりたいと思ってるよ」
「何だそりゃ。っていうかそんなに眼鏡好きなら、こなたも伊達眼鏡とかしてみたら?」
「…………はぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~」
「長すぎるだろため息が」
「分かってないなぁかがみは。伊達眼鏡なんて邪道以前の問題だよ! ファッションで眼鏡をかけるなんて眼鏡っ娘としても眼鏡君としても認められないの!
目が悪いから仕方なくって感じで地味な眼鏡をかけてるのがいいんだよ!」
「いや、わけがわからんから」
「その点、みゆきさんはまさに理想の眼鏡っ娘! 目に物を入れるのが怖くてコンタクトがNGというのも実によろしい! ジーク・眼鏡!!」
やたら情熱的に語りまくるこなた。かがみはもういちいち突っ込みを入れるのを諦めた。
「やれやれ……」
「でも、こなちゃんの言うことも少し分かる気がするよ。眼鏡ってこう、かけるだけで印象が変わるし、知的なイメージがあるじゃない?」
「そう? 確かにみゆきに限ればそれで間違ってない気がするけど……」
みゆき以外に知人関係で眼鏡な人は、
ハンドル握るとたまに暴走する警察官、成実ゆい。一年の後輩でこなたのオタク友達でもある、田村ひより。アニ研顧問でもある生物教師、桜庭ひかる。同人ショップの鉄腕アルバイター、宮河ひなた。
「……知的か?」
「そ、それはその人達に失礼じゃ……」
「まあ、どっちにしろ私達にはあまり関係ないけどね」
そんなことを話しているうちに、昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴った。
昼休み。お弁当を済ませたこなたが、みゆきに話しかけた。
「みゆきさんって、小学生の頃から眼鏡なんだよね?」
「はい、そうですよ」
小さい頃から本が好きで、寝る前に母が本を読んでくれるのが好きだった。しかしいつも母・ゆかりが途中で眠ってしまい、続きが気になって薄暗い中、頑張って自分で読んでいたらだんだんと――
というのが、みゆきの目が悪くなったいきさつである。母子の微笑ましさというより、ゆかりのおっとりぶりが垣間見えるエピソードだ。
「どんな感じで眼鏡作ったの? 眼科行ったの? それとも眼鏡屋さん?」
「私の場合は眼鏡屋さんでしたね。簡単な検査をしてもらってから、いくつかレンズを試すなどして、数日後に出来上がった眼鏡を受け取りました」
「なるほどー。初めて眼鏡をかけた時ってどうだった?」
「やはり慣れないうちは大変でした。こう、視界が迫ってくるようで、どうしても体がふらふらして……」
「ふむふむ……それはそれで、こちらとしてはその様子を想像すると萌えるものが」
「また何を馬鹿なこと言ってんのよ」
熱心にみゆきの話を聞くこなたの所に、かがみとつかさがやってきた。
「こなた、眼鏡にする予定でもあるの?」
「ううん別に。ただ聞いてみたくてさ。眼鏡っ娘が如何にして眼鏡っ娘になったかを」
「ああそう……それにしてもあんた眼鏡好きだな」
「大好きだよー。生まれ変わったらCV:森川智之の眼鏡キャラになりたいと思ってるよ」
「何だそりゃ。っていうかそんなに眼鏡好きなら、こなたも伊達眼鏡とかしてみたら?」
「…………はぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~ぁ~~」
「長すぎるだろため息が」
「分かってないなぁかがみは。伊達眼鏡なんて邪道以前の問題だよ! ファッションで眼鏡をかけるなんて眼鏡っ娘としても眼鏡君としても認められないの!
目が悪いから仕方なくって感じで地味な眼鏡をかけてるのがいいんだよ!」
「いや、わけがわからんから」
「その点、みゆきさんはまさに理想の眼鏡っ娘! 目に物を入れるのが怖くてコンタクトがNGというのも実によろしい! ジーク・眼鏡!!」
やたら情熱的に語りまくるこなた。かがみはもういちいち突っ込みを入れるのを諦めた。
「やれやれ……」
「でも、こなちゃんの言うことも少し分かる気がするよ。眼鏡ってこう、かけるだけで印象が変わるし、知的なイメージがあるじゃない?」
「そう? 確かにみゆきに限ればそれで間違ってない気がするけど……」
みゆき以外に知人関係で眼鏡な人は、
ハンドル握るとたまに暴走する警察官、成実ゆい。一年の後輩でこなたのオタク友達でもある、田村ひより。アニ研顧問でもある生物教師、桜庭ひかる。同人ショップの鉄腕アルバイター、宮河ひなた。
「……知的か?」
「そ、それはその人達に失礼じゃ……」
「まあ、どっちにしろ私達にはあまり関係ないけどね」
そんなことを話しているうちに、昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴った。
その日の帰り道、三人で駅に向かって歩く途中、ふとかがみが眼鏡屋に目を留めた。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「え……いや、別に……」
「ん? かがみ、ひょっとしてお昼の話で眼鏡に興味湧いたの?」
「そんなことないわよ。私は眼鏡もコンタクトも必要無いし。伊達眼鏡なんて認めないんでしょ」
「確かに眼鏡っ娘というジャンルとしては認めないけど、オシャレでかけること自体を否定はしないよ? かがみならスタイリッシュな眼鏡とか結構似合うかもね」
「なっ、何言ってんのよ。私はそんなの……」
「私はちょっと興味あるかな。眼鏡ってかけたことないし」
「それじゃあ、ちょっと入ってみようか」
そう言ってこなたとつかさはすたすたと眼鏡屋に向かっていく。
「あ、ちょっ……し、しょうがないわね二人とも……」
ぶつぶつ言いながら二人を追いかけるかがみだった。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「え……いや、別に……」
「ん? かがみ、ひょっとしてお昼の話で眼鏡に興味湧いたの?」
「そんなことないわよ。私は眼鏡もコンタクトも必要無いし。伊達眼鏡なんて認めないんでしょ」
「確かに眼鏡っ娘というジャンルとしては認めないけど、オシャレでかけること自体を否定はしないよ? かがみならスタイリッシュな眼鏡とか結構似合うかもね」
「なっ、何言ってんのよ。私はそんなの……」
「私はちょっと興味あるかな。眼鏡ってかけたことないし」
「それじゃあ、ちょっと入ってみようか」
そう言ってこなたとつかさはすたすたと眼鏡屋に向かっていく。
「あ、ちょっ……し、しょうがないわね二人とも……」
ぶつぶつ言いながら二人を追いかけるかがみだった。
眼鏡屋の店員はほぼ全員眼鏡をかけている。このお店もご多分に漏れず、店員さんはきちんと眼鏡をかけていた。
素敵な眼鏡さん達に「いらっしゃいませ」と迎えられたこなた達は、とりあえずサンプルを覗いてみる。
「一口に眼鏡のフレームって言っても、色んな種類があるのね」
「このフルリムフレームってのが一番普通のだね。北の将軍様がかけてるのもこれだよ」
「何でわざわざそれを例に出す」
「みゆきさんが使ってるのはこの逆ナイロールってのだね。下半分だけ枠が付いてるやつ」
「へえ……」
「フレームも大事だけど、レンズの形も重要なポイントだよ。みゆきさんやひよりんが使ってるのは丸目型で……あ、これこれ。ロイド型とも言われるやつね。このロイド型っていうのは世界三大喜劇王の一人、アメリカのハロルド・ロイドからきてて――」
「あのさこなた。ちょっと詳しすぎないか」
「これぐらい一般常識の範囲だよー」
「少なくとも眼鏡を必要としない一般人の常識ではないだろ」
眼鏡に関してはみゆき並の知識と解説力を発揮するこなただった。
「ねえねえお姉ちゃん。見て見て」
「ん? ……ぷっ」
呼ばれて振り向いたかがみは、危うく吹き出しそうになった。つかさが大きなサングラスをかけていたのだ。
素敵な眼鏡さん達に「いらっしゃいませ」と迎えられたこなた達は、とりあえずサンプルを覗いてみる。
「一口に眼鏡のフレームって言っても、色んな種類があるのね」
「このフルリムフレームってのが一番普通のだね。北の将軍様がかけてるのもこれだよ」
「何でわざわざそれを例に出す」
「みゆきさんが使ってるのはこの逆ナイロールってのだね。下半分だけ枠が付いてるやつ」
「へえ……」
「フレームも大事だけど、レンズの形も重要なポイントだよ。みゆきさんやひよりんが使ってるのは丸目型で……あ、これこれ。ロイド型とも言われるやつね。このロイド型っていうのは世界三大喜劇王の一人、アメリカのハロルド・ロイドからきてて――」
「あのさこなた。ちょっと詳しすぎないか」
「これぐらい一般常識の範囲だよー」
「少なくとも眼鏡を必要としない一般人の常識ではないだろ」
眼鏡に関してはみゆき並の知識と解説力を発揮するこなただった。
「ねえねえお姉ちゃん。見て見て」
「ん? ……ぷっ」
呼ばれて振り向いたかがみは、危うく吹き出しそうになった。つかさが大きなサングラスをかけていたのだ。

「えへへ……どうかな?」
つかさは少し照れくさそうに尋ねる。いかにも強面の男性がかけそうな真っ黒いサングラスは、しかしつかさがかけるとかえって明るい滑稽感を醸し出していた。
「そ、それは……似合わなすぎて逆にありっていうか……くくっ」
「そんなにおかしい? ちょっとは大人っぽく見えるかなーって思ったんだけど……」
「いやいや、つかさよ。君は今、まさに天然萌え+ギャップ萌えを体現している。グッジョブ!」
こなたはグッと親指を立てる。
「よく分かんないけど……やっぱり普通の眼鏡の方がいいかな」
少しだけ名残惜しそうにサングラスを外すつかさだった。
「で、かがみはどの眼鏡にするの?」
「どの眼鏡って……別にあんた達についてきただけなんだから、試す気なんて無いわよ」
「えー」
途端に残念そうな声を上げるこなた。
「かがみんの眼鏡、見てみたかったのに」
「そんなもん見て何が楽しいのよ」
「例えばかがみ、前につかさと髪型交換したことあったでしょ」
「うん。それがどうかしたの?」
「眼鏡をかけてみるっていうのは、そういうのと同じで、日常の中のちょっとした『変身』でもあるわけ。普段、眼鏡かけてない人がかけたり、逆にかけてる人が外してたりすると、ちょっぴり新鮮な気持ちになるでしょ」
「う……まあ、分からなくはないけど」
こなたの説明に頷きながらも、まだ渋る様子のかがみ。
「しかたないなぁ……それじゃ私が」
そう言うとこなたはサンプルをざっと見渡し、一つを手にとってかけてみた。
「どう?」
丸目型の黒いセルフレーム眼鏡をかけたこなた。たったそれだけで顔の印象が随分と違い、何やら文学少女めいた雰囲気が出ている。その意外性に、かがみは不覚にもドキリとしてしまった。
「へー、こなちゃん似合ってるね」
「ありがと。かがみはどう思う?」
「べ、別にどうってことないわよ。ただ眼鏡かけてるなーってぐらいで……」
「ふうん……それじゃあ、かがみがこの眼鏡かけてみてよ」
「な、何で私が……」
「眼鏡かけるぐらいでそんなに構えなくていいじゃん。はい」
こなたから眼鏡を受け取った眼鏡は、しばらく躊躇ってから、こなたに背中を向けてからそっとかけてみた。
「かがみーん。照れてないでちゃんと見せてよー」
「うるさい。ちょっと待って」
近くにあった鏡を覗き込んで、ズレなどないか確認してから、ようやくこなたに向き直る。
「ど、どう?」
不安げに尋ねるかがみ。
その瞬間、横から傍観しているつかさには何となく見えた。こなたの背景に「ズキュウウウウウン」という効果音が打たれるのを。
とてつもない衝撃を受けたこなたは、がくりと地に膝を突いた。
「くっ、油断した……普段は勝ち気なかがみんが文学少女系黒縁眼鏡を装備することによってこれほどの破壊力を生み出すとは……やはり眼鏡道は一筋縄ではいかない……!」
「な、何をわけわかんないこと言ってんのよ! 変なら変ってハッキリ言いなさいよ!」
「否!! バカをいうな。むしろ大成功に近い」
「何の成功だよ……」
「伊達眼鏡は邪道以下……その認識は改めるべきなのか……? しかし……くっ、私はどうすれば……教えてくれ五飛……」
「おーい、こなたー?」
こなたは何やら一人で盛大に苦悩しはじめてしまった。
「ダメだこりゃ……ほら、いい加減お店に迷惑だから行くわよ。つかさ、こいつ引っ張るの手伝って」
「うん。…………あの、お姉ちゃん」
「何?」
「眼鏡、かけたままだよ」
「あっ……」
うっかり万引きしかける所だった。かがみは慌ててサンプルを戻してくる。
その様子を見て、こなたは微笑を浮かべる。
「ふふ……眼鏡をかけているのを忘れるほどフィットしていたとは、どうやらかがみんには紛れもない眼鏡っ娘の素質があるようだ」
「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ」
「ねえ、かがみ」
「何?」
「これからたまに眼鏡かけない? 伊達眼鏡でいいから」
「断る」
「ちぇ……」
心の底から残念そうにうつむくこなただった。
つかさは少し照れくさそうに尋ねる。いかにも強面の男性がかけそうな真っ黒いサングラスは、しかしつかさがかけるとかえって明るい滑稽感を醸し出していた。
「そ、それは……似合わなすぎて逆にありっていうか……くくっ」
「そんなにおかしい? ちょっとは大人っぽく見えるかなーって思ったんだけど……」
「いやいや、つかさよ。君は今、まさに天然萌え+ギャップ萌えを体現している。グッジョブ!」
こなたはグッと親指を立てる。
「よく分かんないけど……やっぱり普通の眼鏡の方がいいかな」
少しだけ名残惜しそうにサングラスを外すつかさだった。
「で、かがみはどの眼鏡にするの?」
「どの眼鏡って……別にあんた達についてきただけなんだから、試す気なんて無いわよ」
「えー」
途端に残念そうな声を上げるこなた。
「かがみんの眼鏡、見てみたかったのに」
「そんなもん見て何が楽しいのよ」
「例えばかがみ、前につかさと髪型交換したことあったでしょ」
「うん。それがどうかしたの?」
「眼鏡をかけてみるっていうのは、そういうのと同じで、日常の中のちょっとした『変身』でもあるわけ。普段、眼鏡かけてない人がかけたり、逆にかけてる人が外してたりすると、ちょっぴり新鮮な気持ちになるでしょ」
「う……まあ、分からなくはないけど」
こなたの説明に頷きながらも、まだ渋る様子のかがみ。
「しかたないなぁ……それじゃ私が」
そう言うとこなたはサンプルをざっと見渡し、一つを手にとってかけてみた。
「どう?」
丸目型の黒いセルフレーム眼鏡をかけたこなた。たったそれだけで顔の印象が随分と違い、何やら文学少女めいた雰囲気が出ている。その意外性に、かがみは不覚にもドキリとしてしまった。
「へー、こなちゃん似合ってるね」
「ありがと。かがみはどう思う?」
「べ、別にどうってことないわよ。ただ眼鏡かけてるなーってぐらいで……」
「ふうん……それじゃあ、かがみがこの眼鏡かけてみてよ」
「な、何で私が……」
「眼鏡かけるぐらいでそんなに構えなくていいじゃん。はい」
こなたから眼鏡を受け取った眼鏡は、しばらく躊躇ってから、こなたに背中を向けてからそっとかけてみた。
「かがみーん。照れてないでちゃんと見せてよー」
「うるさい。ちょっと待って」
近くにあった鏡を覗き込んで、ズレなどないか確認してから、ようやくこなたに向き直る。
「ど、どう?」
不安げに尋ねるかがみ。
その瞬間、横から傍観しているつかさには何となく見えた。こなたの背景に「ズキュウウウウウン」という効果音が打たれるのを。
とてつもない衝撃を受けたこなたは、がくりと地に膝を突いた。
「くっ、油断した……普段は勝ち気なかがみんが文学少女系黒縁眼鏡を装備することによってこれほどの破壊力を生み出すとは……やはり眼鏡道は一筋縄ではいかない……!」
「な、何をわけわかんないこと言ってんのよ! 変なら変ってハッキリ言いなさいよ!」
「否!! バカをいうな。むしろ大成功に近い」
「何の成功だよ……」
「伊達眼鏡は邪道以下……その認識は改めるべきなのか……? しかし……くっ、私はどうすれば……教えてくれ五飛……」
「おーい、こなたー?」
こなたは何やら一人で盛大に苦悩しはじめてしまった。
「ダメだこりゃ……ほら、いい加減お店に迷惑だから行くわよ。つかさ、こいつ引っ張るの手伝って」
「うん。…………あの、お姉ちゃん」
「何?」
「眼鏡、かけたままだよ」
「あっ……」
うっかり万引きしかける所だった。かがみは慌ててサンプルを戻してくる。
その様子を見て、こなたは微笑を浮かべる。
「ふふ……眼鏡をかけているのを忘れるほどフィットしていたとは、どうやらかがみんには紛れもない眼鏡っ娘の素質があるようだ」
「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ」
「ねえ、かがみ」
「何?」
「これからたまに眼鏡かけない? 伊達眼鏡でいいから」
「断る」
「ちぇ……」
心の底から残念そうにうつむくこなただった。
- おまけ
数日後。とある喫茶店にて。
「――とまあ、そんなことがあってねー」
「なるほど。気持ちは分かるっスよ先輩」
「ひよりんも眼鏡好きだよね」
「大好きっス。まあ、私自身は眼鏡っ娘と呼べるかは疑問っスけど」
「いやいや、オタク系眼鏡っ娘というのも十分にありだよ」
「光栄っス。ところで先輩って、高良先輩みたいにハイスペックな眼鏡っ娘が身近にいるせいで、眼鏡キャラに対する評価が辛くなりがちじゃないっスか?」
「あー、確かにね。あれだけ萌え属性揃えたのをリアルで普段から見てるとどうしてもね」
「ですよねー。まさに歩く萌え要素っス」
「でもまあ、みゆきさんはあくまで眼鏡っ娘の理想の一つでしかないわけだから。例えばツンデレ委員長な眼鏡っ娘をみゆきさんと比べるのは土俵が違ってるし」
「なるほど。それもそうっスね」
「ゲームやアニメの眼鏡キャラも幅が広いからねぇ」
「確実にニーズがあるから、どんな作品にも大抵一人はいるっスよね」
「作中の眼鏡率が妙に高いのもあるよね、ヘルシングとか。眼鏡ってのを抜きにしても魅力的なキャラも多いけど、やっぱり眼鏡は重要なポイントだよね」
「同感っス」
「そういえば、かってに改蔵8巻での眼鏡っ娘の話、あれでやった人気投票みたいなのを絶望先生の方でもしてくれないかなぁ」
「ああ、面白そうっスね。アニメ化も決まったし、応募数が多くて結果が色々カオスになりそうっス」
「ひよりんは眼鏡キャラ三人選ぶとしたら誰?」
「うーん……難しいっスね。三人に絞るとなると」
「そうだねぇ……ひよりんの場合はやっぱり男キャラが多い?」
「そうとも限らないっスよ。私の場合は――」
眼鏡の話題は尽きず……。
「――とまあ、そんなことがあってねー」
「なるほど。気持ちは分かるっスよ先輩」
「ひよりんも眼鏡好きだよね」
「大好きっス。まあ、私自身は眼鏡っ娘と呼べるかは疑問っスけど」
「いやいや、オタク系眼鏡っ娘というのも十分にありだよ」
「光栄っス。ところで先輩って、高良先輩みたいにハイスペックな眼鏡っ娘が身近にいるせいで、眼鏡キャラに対する評価が辛くなりがちじゃないっスか?」
「あー、確かにね。あれだけ萌え属性揃えたのをリアルで普段から見てるとどうしてもね」
「ですよねー。まさに歩く萌え要素っス」
「でもまあ、みゆきさんはあくまで眼鏡っ娘の理想の一つでしかないわけだから。例えばツンデレ委員長な眼鏡っ娘をみゆきさんと比べるのは土俵が違ってるし」
「なるほど。それもそうっスね」
「ゲームやアニメの眼鏡キャラも幅が広いからねぇ」
「確実にニーズがあるから、どんな作品にも大抵一人はいるっスよね」
「作中の眼鏡率が妙に高いのもあるよね、ヘルシングとか。眼鏡ってのを抜きにしても魅力的なキャラも多いけど、やっぱり眼鏡は重要なポイントだよね」
「同感っス」
「そういえば、かってに改蔵8巻での眼鏡っ娘の話、あれでやった人気投票みたいなのを絶望先生の方でもしてくれないかなぁ」
「ああ、面白そうっスね。アニメ化も決まったし、応募数が多くて結果が色々カオスになりそうっス」
「ひよりんは眼鏡キャラ三人選ぶとしたら誰?」
「うーん……難しいっスね。三人に絞るとなると」
「そうだねぇ……ひよりんの場合はやっぱり男キャラが多い?」
「そうとも限らないっスよ。私の場合は――」
眼鏡の話題は尽きず……。
おわり
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