私の腕を掴みながら、喘ぐ彼女。
その官能的な表情に、私の欲も煽られ、
思わず私は彼女の内へいれた指を激しく出し入れする。
さらに叫ぶ彼女。
同時に私は、彼女の弱いところを強く擦った。
その官能的な表情に、私の欲も煽られ、
思わず私は彼女の内へいれた指を激しく出し入れする。
さらに叫ぶ彼女。
同時に私は、彼女の弱いところを強く擦った。
「みなみさんっ――――」
私の名を呼んだ後、彼女はゆっくりと、目を閉じた。
限界を越えたらしい。
限界を越えたらしい。
私は、気を失った彼女を、そっと腕の中で抱き留めた。
【桜と共に】
私の腕の中で眠る彼女は生まれたばかりの姿で。
また、私もそれに近い姿で。
私のほぼ無いと言える胸に、桃色の髪を埋めている。
時折身じろぎするとなんだかくすぐったい。
私は愛おしい彼女をさらに強く抱き締める。
また、私もそれに近い姿で。
私のほぼ無いと言える胸に、桃色の髪を埋めている。
時折身じろぎするとなんだかくすぐったい。
私は愛おしい彼女をさらに強く抱き締める。
これ以上の幸せは、ないだろう。
私は、姉のような存在だった彼女に、
憧れとは違う感情を抱いていた。
それが、恋心だとわかったのは、私が高校に入学してからで。
何時の間にか、目で彼女を追う自分に気付いてしまった。
憧れとは違う感情を抱いていた。
それが、恋心だとわかったのは、私が高校に入学してからで。
何時の間にか、目で彼女を追う自分に気付いてしまった。
でも、この気持ちから私はずっと逃げていた。
『同性だから』
諦めを付けようとしても、欲望は増すばかり。
私は不器用だから、想いを隠す方法を知らなくて。
我慢できなくて。
私は不器用だから、想いを隠す方法を知らなくて。
我慢できなくて。
ついに私は、家に押し掛けて
泣きながら、想いの全てを叫んだ。
泣きながら、想いの全てを叫んだ。
あなたが好きだ、と。
拒否されると思っていた。
だから、私は彼女に背を向けた。
返事はいらない。
心は痛いけど、気持ちを伝えられたことですっきりしたから。
だから、私は彼女に背を向けた。
返事はいらない。
心は痛いけど、気持ちを伝えられたことですっきりしたから。
でも、私の背に降り注ぐのは、
否定の言葉でも、
謝罪の言葉でもなく、
否定の言葉でも、
謝罪の言葉でもなく、
彼女の、ぬくもりだった。
『ありがとう』、と。
『私は臆病なので、ずっとあなたへの気持ちを隠していくつもりでした。
でも、今なら言えます……
私も、あなたが好きです』
でも、今なら言えます……
私も、あなたが好きです』
心から、この世界に感謝した。
ありがとう、私を彼女に巡り合わせてくれて。
神は信じないけど、この時ばかりは空を見上げて感謝した。
ありがとう、私を彼女に巡り合わせてくれて。
神は信じないけど、この時ばかりは空を見上げて感謝した。
窓の外では、彼女の髪と同じ色の花弁が舞っている。
私の目の前でも、白いシーツに映えるように、
桃色の髪が舞っている。
私の目の前でも、白いシーツに映えるように、
桃色の髪が舞っている。
ときどき、不安になる。
この、光景は夢ではないかと。
私なんかが彼女の傍にいていいのかと。
この、光景は夢ではないかと。
私なんかが彼女の傍にいていいのかと。
現実という証拠が欲しくて、
彼女の額にキスをした。
彼女の額にキスをした。
「………ずっと、傍にいてくれますか?みゆきさん」
まるでプロポーズのよう。
柄にも無い台詞に、自分で嫌悪に浸った。
聞かれていないことが幸いではあるが。
……………と高を括っていたら。
柄にも無い台詞に、自分で嫌悪に浸った。
聞かれていないことが幸いではあるが。
……………と高を括っていたら。
「ふふっ……こんな私でよければ」
一気に、頬に血が集まるのを感じた。
寝ていると思っていた彼女が、
上目使いにこちらを見て微笑んでいる。
寝ていると思っていた彼女が、
上目使いにこちらを見て微笑んでいる。
あの台詞を聞かれたのかと思うと、地球の中心近くまで掘り進んで
そこにそのまま住みたい気分になった。
あぁ、寧ろマグマまで突撃して溶けてやろうか。
そこにそのまま住みたい気分になった。
あぁ、寧ろマグマまで突撃して溶けてやろうか。
「み、みゆきさん、その……これは………」
「?冗談だったのですか?」
「?冗談だったのですか?」
悲しそうに私を見る彼女。
これは間違いなく
疑心暗鬼な私への彼女からの幸せな拷問だ。
私は、甘んじてその拷問を受けなければならないらしい。
これは間違いなく
疑心暗鬼な私への彼女からの幸せな拷問だ。
私は、甘んじてその拷問を受けなければならないらしい。
「…………いえ、その……
本心、です」
窓の外で舞う花弁のように、彼女は桜色の髪の毛を揺らした。
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- 短いけど、いいと思います。(立場、逆でもいいと思いますよww) -- 百合な中学生.1885 (2013-04-24 20:32:31)
- タイトルもSS本文も綺麗だ… -- 名無しさん (2011-04-15 21:42:04)
- もっとみゆき×みなみの作品増えないかなあ -- 名無しさん (2008-11-13 21:09:09)
- この組み合わせは希少価値 -- 名無しさん (2008-03-28 23:38:50)
- 面白い・・ -- ウルトラマンダイナ (2008-03-07 00:54:34)
- 珍しいけどこれはいい。
もっとこのジャンル増えれば面白いのに -- 名無しさん (2007-08-26 03:15:15) - イイハナシダナー -- 名無しさん (2007-08-19 22:36:29)
- めずらしい組み合わせw
萌えた! -- 名無しさん (2007-08-19 02:10:59) - GJ。これはまた耽美なCP…… -- 名無しさん (2007-08-14 22:24:33)