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こなたの告白コンサート編

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「ねぇ、かがみぃ?」
 こなたが、パソコンに向かったまま、声を掛けてくる。久しぶりに口を開いたと思ったら、捨てられた子猫みたいな声で。
 私もそんな声を聞いたら続きを読む気も薄れてきて、読んでいたラノベに栞を挟んで、ベッドのサイドテーブルに置いてから返事をした。

「なに、こなた。そろそろ眠くなった?」
「うーん、そろそろ寝ようと思うんだけド」
 壁にかかっている時計――やっぱりこなたの部屋らしく、何かのキャラクターもの――をみるともう1時を回ってそろそろ2時になりそうというところ。

「そろそろ、いい時間だものね。寝ましょ?」
「うん……」
 歯切れの悪いこなたの言葉を聞いていると、またこのコはずっと又何を考え込んでるのかなぁと思う。
 コンサートからの帰り道、『かがみん、もし今日よかったら、このまま、ウチであそんでいかない?』と珍しく私だけを誘った癖に。
 辿りついたと思ったらパソコンに噛り付いたっきり、この調子なんだもの。

 ううん、やっぱりそれは嘘。なんとなく判っちゃうこともある。
 とゆーより、私もわかってて、踏み出そうとしてあげないだけで。あのときに、私だけを誘うのは、私たちの間のルール違反。

 そして、答えに戸惑って目線で聞いてしまったとき――ああ戸惑ったってゆーのも嘘かもしんない。
 違反してもいいかどうか聞きたかっただけ。みゆきさんは微笑んで、つかさは困ったネって表情で、でもしっかり頷いて。
 いままでの暗黙の了解チックだったことを破ることの承認を取り付けたんだった。
 今私が戸惑ってることは……多分、このコのいままでのじゃれあいと一緒にしてごまかしたいのと。
 でも一緒じゃイヤなのと、そんなのがきっとごっちゃになってる。

「なあに? んー、とりあえず。こっちおいで?」
 でも私はきっとこのコに甘くしたくてたまらないんだろう。
 弱ってるときのつかさにするコエで、寝転がってたベットから身を起こして横をぽんぽんって叩く。
 こなたは小さくうなづいて立ち上がり、小動物ちっくなオーラを纏わりつかせて隣にちょこん、と腰掛けた。

「ホームシックにかかったちっさな子みたいな顔してる」
 肩を抱き寄せて、もたれさせながら。随分おとなしくなってる小さな親友の体温を感じる。
 とくん、と私の心臓の鼓動も大きくなった気がする。

「ねぇ、かがみぃ。付き合ってる人、いる?」
 口を開いたと思ったら……でも臆病なこのコらしいなって思った。

「いないわよ。あんたも知ってるでしょ」
 ぎゅっと手をとじて。こなたが私を見つめるようにしてくる。

「誰かと付き合うようになるまで、私とか、どーかナ? や、あの。うん、あは……かがみんのこと、離したく、ない」
 最初はいつでも冗談って言えるような口調でいい始めたのになんとなく腹が立って少しにらんだら、急にうろたえて。
 ごまかそうとしたんだけど結局ごまかしきれなかったのか、最後は消え入りそうな声でつぶやくように言うこなた。ふぅっと息をついて口を開く。

「その前に。ゆーこと、あるんじゃないのかー?」
 おでこを人差し指で突付きながら、やさしく問いかけてみる。

「えっと、あ、んとっ。……かがみん、好き、だョ」
 うまくホントの感情を出すことに慣れてない、こなたらしい告白を。心のぜんぶで受け止めながら。
 顔を両手に挟んで、上向かせる。目と目があってこなたの瞳がみえる。
 いろんな感情がごたまぜになってるその瞳をみながら、私も返す。

「こなた、私もこなたのこと、好きよ」
 おでことおでこをくっつけて、目を瞑りながら……両手ではさんだこなたの顔の、くちびるに。私のくちびるの先を触れさせた。















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コメント:
  • かがみ余裕ですな -- 名無しさん (2010-09-12 11:45:23)
  • >なたは小さくうなづいて
    こなたは~ だよな?修正したいけどなんかスパム指定受けてるorz -- 名無しさん (2007-08-21 03:49:24)

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