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ごかい

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「そういえば」

休み時間 パトリシアさんがすっとんきょうな声を出す
ゆたか・田村さん・パトリシアさん・私の4人でおしゃべりをしていたけど、ゆたかはトイレに行っていて、席を外している

「ゆたかがいない今だから言いますけど、昨日の放課後、ゆたかと桂クンが手をつないで歩いてるところを見ました」
「桂君って、C組のクラス委員だよね?」
「そうです、どう見てもあれはラブラブな2人に見えました。School Loveです」
「桂君って、かっこいいと言うよりやさしそうなイメージだよね。でも、男女で手をつなぐなんて、恋人同士じゃないと普通はしないよね」

ゆたかのことだから、ちゃんとした理由があるはず。そうちゃんとした・・・

「みなみ、どうかしましたか?顔は青白くなってますけど」
「大丈夫・・・大丈夫だから」
今日ゆたかがうちに泊まりに来るから、その時に確かめよう

「おまたせー、みんなどうしたの?」
急に黙り込む3人
「小早川さん、なんでもない。なんでもないよー」
田村さんがなんとか、ごまかす
ゆたかは首をかしげたが、ちょうどチャイムがなったのでその場はお開きとなった。


その夜、ゆたかが家にやってきた
いつものように晩ご飯を食べ、一緒にお風呂に入ったけど、どうも楽しくない
いつもなら、楽しい時間なはずなのに・・・

お茶とお菓子をもって、私の部屋に入る
そのお茶とお菓子をテーブルの上に置いて、カーペットの上に座る

そして、ゆたかが口を開く
「今日のみなみちゃん どこか、そわそわしてて、変だよ。そういえば、わたしが休み時間にトイレから戻ってきてから、ずっとそわそわしてるけど、やっぱり休み時間に何かあったの?」
まさか、ゆたかからそんなこと言われると思わなかった・・・
「それは・・・」
「何があったか、教えてほしい。じゃないと今日は楽しくない・・・」
そして、2人とも黙り込む。沈黙が長く続く
沈黙を破ったのは私だった

「今日パトリシアさんから聞いたけど、昨日の放課後 C組の桂君と手をつないでたって・・・」
「それはね、委員会の後、わたしが具合悪くなって、桂君が保健室に連れていってくれただけ」
「そう・・・よかった・・・パトリシアさんがラブラブな2人に見えたとか言うなら、すごく不安になって・・・」
「そんなことがあったんだ・・・ごめんね、心配かけちゃって」
目に涙を浮かべるゆたか
「悪いのは私。ゆたかのことを信じることができなかった。ゆたかはなにも悪くない。だから、なかな・・・いで・・・」
さっきまで涙なんてどこにもなかったのに、急に涙が出てきて止まらなくなる。
「泣きながら、それ言っちゃダメだよ。誤解させちゃったわたしが悪いんだから、だから・・・ね」
久しぶりに人前で泣いた気がする。そういえば、ゆたかに涙を見せたのは初めてだっけ


ゆたかが私の髪をやさしくなでてくれる
いつもだとゆたかが落ち込むことが多いから、私がゆたかの髪をなでるけど、今日は逆
「ゆたか・・・」
「なに?みなみちゃん」
「いつもとポジションが逆だね」
「そういえば、そうだね」
いつもと逆だけど、ゆたかがそばにいてくれるだけでうれしい

「でも、みなみちゃんが嫉妬深いとは思わなかったよ」
「・・・それは言わないで」
「ごめん、ごめん でも、わたしも同じことがあったら嫉妬しちゃうかな」
「ゆたかもそうなの?」
「きっと、そうだと思う・・・ だから、不安なことがあったらすぐに言ってほしいな。わたしとの約束」
「うん、わかった」
「でも、そんな約束しなくても見てるだけですぐわかっちゃうけどね。今日みたいに」
「だから、それは・・・」
「ごめんね、それじゃ、指きりしようか」

「「ゆびきりげんまん~うそついたら~はりせんぼんの~ます ゆびきった」」

「指きりなんて、久しぶりにした」
「わたしも」
「高校生になると、なかなかやらないよね」
「そうだね」

いつもの2人に戻れた
「ゆたか」
「ん?」

ふいにキスをする私
ゆたかは最初驚いた顔してたけど、いつもの顔に戻る
そして、お互いに離れる

「今日のみなみちゃん、ずるい」
「そうかな?」
「ずるいよ、絶対」
「ごめん」
「謝らなくてもいいよ」

「みなみちゃん」
「ん?」
大好き
「私も大好き」

そして、いつものようにおしゃべりをする2人
こうして、夜がふけていった。



翌週月曜朝
ゆたかはまだ学校に来ていない。

「岩崎さん、おはよう」
「みなみ、おはよう」
「2人とも、おはよう」

「パトリシアさん」
「なんですか?」
「先週、ゆたかが桂君と手つないでたのはゆたかが具合悪くなって、桂君が保健室に連れて行ったから。ゆたかに聞いたら、そう言ってた。だから、付き合ってるとかそういうのじゃない」
「なんだ、そうだったんですか。早トチリですね」
「それに・・・」
「それに?」
「ゆたかの恋人は私だから」

顔を見合わせる2人
(何気にこの人すごいこと言ったよ。わたしの妄想が事実ってことに(ry )
(さらっとカミングアウトしましたね。鉄の結束ってやつですか?)

「みんな、おはよう あれ?どうしたの?」
またしても黙り込む3人
「なんでもない。少なくともゆたかに心配させることはしてない」
私の姿をじっと見る
「今回は大丈夫みたいだね」

チャイムが鳴り、席に座る

ゆたか・みなみにとっては普通の1日が、ひより・パティにとっては悶絶し続ける1日が始まった













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コメント:
  • いくら保健室のエスコートって言っても手をつなぐのか?
    そいつは下心ありとみたぞ…! -- 名無しさん (2011-04-29 02:16:32)
  • さらっといったなwww -- 名無しさん (2009-11-28 08:57:53)

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