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手の平で踊る

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だれでも歓迎! 編集
……ここは温かくて……が傍にいて……
何時から此処にいたんだっけ……?
気が付いたら此処にいて……が隣にいて……
それだけで幸せ。……此処にいて……がいるだけで……幸せ

……?
何処に行っちゃうの?……を置いて。
ダメ……ダメ。行かないで。……を置いて行かないで。
壊れちゃう。……が壊れちゃう。……の世界が壊れちゃう。
だから……行かなきゃ……


       《手の平で踊る》


               『らき☆すた』より


 扉を開けるとこなたとつかさが寝ていた。
「おっす。ってこの二人は……」
 机に突っ伏して眠る妹と友人に呆れつつみゆきに片手を挙げて挨拶を送る。
「かがみさん、クラス会の方はもういいんですか?」
「いや……まだ当分かかりそうでさ。先に帰っててもらおうと思ったんだけど……」
 と言って二人揃って眠り続ける二人に視線を移す。
「先ほどまで皆で話していたのですけど……」
「またネトゲで夜更かしでもしたんでしょ。まったく……」
 でもつかさは昨夜も九時には寝てたような……
「ん……」
 こなたが少し安らかとは言えない顔で呻き声を漏らす。
 何か怖い夢でも見てんだろうか?起こしたほうがいいのかな?……と思っていると
「つかさが空中フェノメノン!?」
 と叫んで飛び起きた。
「……」
 思わずみゆきの方を無言で向いてしまうが
「……」
 みゆきも理解しかねたらしく困った顔をしながら無言でこちらを見返してきた。
 そんな私たちに気付いてないのかこなたは一人で
「そっか……髪の色で考えればむしろつかさは化学部最終兵器……!!」
「こなた……?」
 いきなり一人で盛り上がるこなたに圧倒されつつも呼びかけてみる
「ん?……じゃあかがみは生物部ね。みゆきさんは縦ロールにしてテニス部」
「なんの話よ?」
 たまにこいつが分からない。まぁ何かのアニメかゲームのネタなんだろうけど……
 そんな不毛な会話の五月蝿さに目を醒ましたのかつかさが顔を上げた。
「……ん」
「おはよう、つかさ。よく眠れた?」
 皮肉交じりの私の声につかさは何も言わずに……両手を私の顔に伸ばしてペタペタと触り
「エヘヘ……」
 と子供の頃のような無邪気な顔で笑った
「な、なによ。どうしたの?」
 いきなりのことに思わず一歩引いてしまいつつも口から出た私の疑問に
「……あ、お姉ちゃん。もう帰れるの?」
 とつかさは答えてはくれずに普通に私に聞いてきた。
 ……先程のは夢の続きか無意識だったのかな?
 どちらにしろ少し嬉しいかも……。ってそうじゃなくて
「……まだ当分かかりそうだから先に帰っててくれる?」
「じゃあかがみ。終わったら私の家に来てよ。つかさと二人で待ってるから」
こなたの言葉につかさが少し驚いたような顔をしたけどすぐに何かに気付いたようで
「お姉ちゃんも早く来てね」
 と言っていつもと変わらない笑顔を私に向けた。
「なるべく早く終わるように努力はしてみるわ……」
 とだけ言って皆に背を向けた。休憩時間の終わりも迫ってきてるし
 私が遅れちゃ他のクラスメイトに示しが付かないもんね。
「さぁ帰ろうか。……帰宅部の名誉にかけてってつかさが言ってた」
「こなちゃん?」
 後ろから聞こえてきたこなたの声に私は
「また何かのゲームか?」
 と小声で突っ込みを入れ教室に戻った。早く終わるといいんだけど……


 「ふぅ……」
 一応クラス会も終わり一息吐いて自分の席に座り込む。
 「お疲れ様、柊ちゃん」
 天井を仰いで大きく息を吐いていた私に峰岸が労いの言葉を掛けてくれる。
 「疲れた時は甘いものだぞ?ほらあやのの作ったクッキー
 日下部がそう言って差し出したクッキーを一つ摘み口の中に放り込む。
 「ありがと。ん……んむんむ」
 ほど良い甘さと香ばしい匂いが口の中に広がっていく。
 確かに甘いものを食べるとなんかこう疲れが溶けていく気がするわね。
「あやのの作るクッキーはほんと絶品だぜ!」
 パクパクというよりはバクバクといった勢いで日下部がクッキーを食べまくっている。
 ……こいつ太ること気にしたりしないんだろうか?
「柊もそう思うだろ?」
 もう一つを手にとって口に入れようとした時に日下部がそう聞いてきた。
 ってクッキーを口から飛ばすなよ……
「……そうね。うん美味しいと思うわ」
 確かに峰岸の作るお菓子はどれも美味しい。
 そこらのお店で売ってるのにも引けを取らない出来だ。
 ……でも。
「ん?何か奥歯に物が挟まったような言い方だな」
「日下部……あんた、そういう言い回し知ってたんだ?」
 結構本気で驚いた私の言葉に日下部は
「あう!」
 と言って机に突っ伏した。その頭をよしよしと撫でながら峰岸が
「フフフ……私じゃ妹さんには敵わないわよ」
 と言ってきたので思わず三個目に伸ばした手が止まる。
 そう……確かに峰岸が作るお菓子は美味しい。
 でもつかさの作ってくれるお菓子の方がもっと美味しいと考えていたのが読まれてしまった。
「え~。そうか?あやのの作るお菓子のほうが美味しいってヴぁ」
 日下部が口を尖らせながら峰岸をフォローする。
「ありがとみさちゃん。でもこれは……作る側の問題だから」
『?』

 峰岸の言葉に思わず日下部と顔を見合わせる。
 そんな私達に言い聞かせるように
「料理ってね……食べてくれる人を想って作るの」
『……』
 静かに話す峰岸の言葉を私達は黙って聴く。
「それを何回も続けてるとね……その人の好みの味になっちゃうのよ。どうしても」
 と言って照れくさそうに笑う峰岸。
「……だから妹さんの作るお菓子の味に私は勝てないのよ。柊ちゃんが食べる限り」
 そこで日下部が何かを思ったらしく、一つクッキーを手にして
「ふ~ん。じゃあこのクッキーは……」
 と峰岸に聞くと
「みさちゃん……これ美味しい?」
「……う、うん」
「じゃあまた作ってきてあげるからね」
 顔を赤くした日下部を見つめながらニコニコと微笑む峰岸。
 なるほど……これじゃ日下部はつかさのクッキーより峰岸のが美味しいと言うはずだわ。
 ってもうこんな時間!?
「ごちそうさま。私もう行くね。つかさもこなたも待ってるし」
 そう言って席を立つ。
「またね柊ちゃん」
「またな柊」
 背に聞こえる二人の声に片手を挙げることで応え教室の戸に手をかけたところで
「でも本当あの二人は仲が良いよな」
 と日下部の声が聞こえたので二人の方に振り向き
「そんなの当たり前じゃない。姉妹なんだもの」
 と言ってやった。でも日下部は納得してないって顔で
「そういうもん?他にも姉妹の知り合いいるけど柊達ほど仲良くないぞ?」
 と言った。他と比べられても……それに私達は
「私達は……産まれる前から一緒にいるのよ?仲が良いのは当然じゃない」
 と言ってキョトンとした顔をした二人に背を向け教室を後にした。
 ……そう当然。なのにどうして二人ともあんな顔をしたんだろ?


 扉を開けるとこなたとつかさが寝ていた。
「おっす。ってまたかよ」
 ちょうど出かけるところだったおじさんに家の中に入れてもらってこなたの部屋に来たのだけど……
 こなたはテーブルに突っ伏し、つかさに至ってはベッドに横になって寝息を立てている。
 まったく……寝る子は育つって言うけど嘘っぱちね。色々と育ってないこなたを見ながらそんなことを思う。
「とりあえず……こなた、起きなさいよ。こなたってば」
 肩を揺すって涎を垂らすこなたを起こそうと試みる。まったく女の子だってのに……
「う……うん…」
 呻き声らしきものを上げて身を捩ったかと思うと、いきなり
「フラグが万国旗!?」
 と叫んで飛び起きた。
「あんたは叫ばんと起きれんのか?」
 叫び声にもその内容にも呆れ果てた私は疲れた声で突っ込みを入れる。
「へ?……あ、かがみ。おはよう、遅かったね」
「ん、おはよ。ちょっと長引いてさ」
 長引いたのは無駄話もなんだけどね。
「ふぅ。本当に寝ちゃってたよ」
 ……ん?微妙な違和感を感じた私は
「本当って?」
 と聞いてみたが
「ん~?別に」
 としか返事は返ってこなかった。気のせい?
 まぁいいか。それよりも……
「この子は本当によく寝るわねぇ」
 ベッドで眠るつかさに近づいて寝顔を覗き込む。
 昨夜は家族の中で一番早く寝てたわよね……?
「……」
 スースーと静かに寝息を立てる唇が妙に瑞々しく見えて……柔らかそうで。
 閉じられた瞳にかかる睫毛が微かに揺れて……頬がほんのりと紅くて。
 寝息とともに上下するつかさの胸が……やっぱりあまり成長してないわね。
「……かがみ?」
「うひゃあ!?」
 耳元からのこなたの声に思わず変な声を上げてしまう。び、びっくりした。
「な、なによ?いきなり」
「いきなりって…つかさの顔見つめたまま声かけても返事しないし」
 うわ……見惚れてた?
「あーいや。あれよ。この子は本当によく寝るなぁって……」
 我ながら苦しい言い訳ね……。下手したら極上のネタをこいつに提供してしまう……
 ふと見るとつかさはまだ起きない。この五月蝿さじゃ寝てられないと思うけど……?
「そりゃ私が一服盛ったからね。思ったよりもこの睡眠薬強力だな……」
 そう言ってこなたが親指をビシッと立ててウインクする。
「なるほど。納得の理由ね」
 それじゃ起きないわけだわ。


「……」
「……」
 しばし見詰め合う私とこなた。……一服?
「ってあんた!私のつかさに何してんのよ!?」
「遅!!突っ込み遅!!……うにゃ?!」
 こなたの頬を両方から摘んで引き伸ばす。予想外の摘み心地の良さに思わず
 上上下下左右左右と頬を無理やり動かす。嗚呼くせになりそう。
 ふと手を止めBAはどうしようなどと考えてると手を振り解かれて距離を取られてしまう。
「か、かがみ痛いよ」
「あ、ごめんごめんってあんたが悪いんでしょ。つかさに何をしたのよ?」
 あの感触を思い出すように指を動かしながらこなたを問い詰める。
 こなたは何か恐ろしいものを見るような眼つきで私の手を見ながら
「私は何もしてないし……しないよ?」
 と言った。……は?
「何言ってるのよ?ならなんでつかさに……」
 こなたの考えが全く読めなくて混乱気味の私にこなたは……
「なんでって……友達の、かがみのため……だよ?」
 拍車をかけてくれた。



「私の……ため?」
 何故わたしの為につかさに一服盛るのだろう?
 こなたは私を見ているようで……何か別の何かに焦点を合わせてるような眼をしている。
 そして何でもない世間話をするような口調で言葉を紡ぐ。
「かがみってさ……つかさが可愛いでしょ?」
「え?……そ、そりゃ妹だし」
 なに?何を言いたいの?何を考えて……?
「つかさは……いつもかがみに甘えて」
「…………」
 ただ黙ってこなたの言葉に耳を傾ける。
 あ……こなたは私じゃなくて私の後ろで寝ているつかさを見てるんだ。そんなことに気付いたりした。
「甘えて……頼って、依存して……」
「……それで?」
 先が見えない話に少し苛立ち先を促す。
「かがみはそれが嫌じゃない。むしろ内心嬉しく思ってる」
 少し見透かされたような気がした。こいつも見てるところは見てるんだ……でも
「それがどうして……?」
 そう。どうしてつかさに一服盛ることに繋がるのか。
「でもそれはもう少しで終わるんだよ」
「……?」
 こなたの言いたいことが分からなかった。
 でも心から少し軋むような音がした気がした。
「私達は……高校3年生。もう少しで進路も生活も変わって……変わらないこともあるけど……」
「……」
 やだ。理由は分からないけどこれ以上は聞きたくない。でも私はこなたの言葉を止めることができない。
 こなたはただ続ける。私の気も知らないで。私の心を見透かして。
「つかさの……云わば姉離れは確実に起こる。まぁ今が少しアレとも言うんだけど」
 ――!! こなたのその言葉に軽い衝撃を受ける。
 そう……あの子は私だけのものでなくなる日がいずれ来る。知ってたはずだ。
 でも……知りたくなかった。知らないふりしてた。いずれ来るお終いの日まで。
「しょうがない……じゃない。いつまでも甘えてばかりってわけいかないでしょ」
 私は……妹離れできるのかな? 私は。
「しょうがないってことは……嫌なんだよね?」


 駄目だ。完全に見透かされてる。自分でも知らないフリしてた心の奥底まで。
 なら……隠すだけ無駄……ね。まぁいいか。こんなでも……こなたは親友だしね。
「まぁね。本当は何時までもつかさに甘えて欲しいわよ。本当はそんなつかさに私が甘えてるんだから」
「うお!?どったのかがみ?なんか急に……」
 観念した私の科白にこなたが少し引く。ちょっと予想外だったみたいね。
 そんなこなたの様子に少し気分が良くなったせいか舌が踊り始める。
「気付いてたんでしょ?……私の気持ち。でもしょうがないの……しょうがないのよ」
 私は……私に言い聞かせる。あの子が私から離れていくのは……ショウガナイ
「そんなことないんだけどなぁ~」
「は?一体なにを言って……」
 こなたの言葉に体が……ココロが反応する。
「私が何のためにつかさをあんなにしたかまだ分からない?」
「……こ、こなた?」
 多分……もう私は分かっている。こいつの意図が。
 あぁ……少し喉が渇いたな。
「今なら……かがみはつかさを自分のモノにすることができる」
「な、何言ってるのよ?!……そんなことできるわけない……でしょ」
 できるわけが……
「いいの?つかさが他の誰かのモノになっちゃっても?」
「んな?!」
 正直……かなりの衝撃だった。
 私の元から離れてしまう……それだけでも私はこんなに……なのに……なのに
 つかさが『他の誰かのモノ』に!?
「ねぇ……いいの?」
「絶対にダメ!!」
 思わず叫んでしまう。つかさは……つかさは……
「ほらかがみ、後ろ向いて見てごらんよ」
 優しい顔でこなたが囁く。……私は少し頭がボーッとしてきたみたいだ。
 言われるまま振り向くと私はつかさの寝顔に簡単に縛られる。
「本当に可愛いよね。今しかないよ?……チャンスは今回だけ。せっかく私が作ってあげたんだよ?」
「……今回だけ」
 今を逃したら……私は……つかさは……。
 つかさの半開きの唇から規則正しい寝息が漏れている。サラサラの髪が少し頬にかかって……
「こなた……いいの?」
「ん?」
「お部屋借りちゃっても」
 ここまで人のことを追い込んでおいてダメなんて言うはずないんだろうけど。
「ふっふ~。かがみもやっとその気になったねぇ。うん好きに使っていいよ。今日はゆーちゃんもお父さんも居ないし」
「……そうなんだ」
 なんか御都合主義って言うか話が出来過ぎてるような……
「でもここで見させてね?」
「は?」
「利用料だとでも思って」
 こいつ……まさか
「まさかとは思うけど……そのために人のこと追い込んだんじゃないでしょうね?」
「いやぁ~双子姉妹の百合なんて萌えるシチュ滅多に見れるもんじゃないし……」
 と言ってこなたはニマニマと笑ってこちらを見る。今更やめられないでしょ?とでも言いそうな顔で。
 ……そのとうりよ。ちくしょうめ。



「毎日こなたが寝ている……こなたの残り香のするベッドで妹を……つかさを奪おうとしている……」
「う、うるさいな!! 見てるなら黙って見てなさいよ!!」
 つかさに近づこうとした瞬間そんなことを言われ思わず怒鳴り返す。
 変なこと言われたら意識しちゃうじゃない。……ここってこなたの部屋なのよね。
「つかさ……ごめんね」
 ベッドの脇まで移動して寝顔を覗き込みながらこれから私がすることに小声で謝る。
「スー……スー……」
 妙に鮮やかな唇から漏れ出る吐息が顔にかかる。……甘い。息すら甘く感じる。重症だな私。
「さっき一緒にお菓子食べたからその唇きっと甘いよ?」
「……そう」
 夢のないネタばらしをどうもありがとう。……まったく。
「…………」
 そして無言のまま妹の寝顔に顔を近づけ……唇を重ねた。
 この甘さは……お菓子のせいじゃない。

「……ん」
 しばし唇の柔らかさと暖かさを堪能して顔を離す。
 ……つかさとキスしちゃった。つかさの感触が残る唇に人差し指を当ててみる。
 微妙に自分の体温とは違う自分の唇の感触に顔が赤くなるほどの恥ずかしさを覚えてしまう。……そんなに長くしてたかな?
 つかさは少し身体を捩じらせると可愛い呻き声とともに目を醒まし
「……んぅ?あ、あれ?お姉……ちゃん?」
 と私の方を見て……ってえええ?!
 いきなりのことに思わずこなたの方に振り向き
「ちょ、ちょっと一体どうなってるのよ!?」
 と問い詰めるとこなたは
「王子様のキスでお姫様が目覚めるのは王道だよ?かがみん」
「そうじゃなくて! 薬で眠らせたんじゃなかったの?!」
 そうなのだ。キスで起きられても……そのなんだ……困る。
「ああ、あれ?実は嘘」
「チョっおまっ!!」
 私のかなり本気の突っ込みにも関わらずこなたは
「でも後には引けないよねぇ?今さら」
 と言ってにへらと笑った。……そして
「お姉ちゃん……キス?……薬?」
 とつかさが不思議そうな顔で聞いてくる。
「ち、違うの。あ、あのね」
「お姉ちゃん……もしかして私に」
 と言ってつかさは人差し指を自分の唇に当てて俯いてしまう。
 ああ!!もうっ!
「つかさ!!」
「え?…んむ!?」
 一気につかさの唇を奪いながらベッドの上に押し倒し覆いかぶさる。
「ん……んむ」
 つささの口が少し開いたところで無理やり私の舌を押入れる。私のを押し戻そうとする舌が私のと絡む。
 私の口の中から湧いた唾液がそのままつかさの口の中に流れていく。つかさは吐き出すこともできずに
 ンクンクと必死に私と自分のが混ざったカクテルを飲み続ける。そしてそのことに興奮した私はさらに舌をうごかしてしまう。
 チュクチュプチュクチュニュと湿っぽい音が部屋に響く。
 私を押しのけようと肩を掴んでいたつかさの手はいつの間にかベッドの上にだらんと伸びていていた。


「はぁ…はぁ……」
「どうしたの?つかさ。息が荒いわよ?」
 実の姉である私に唇を奪われたショックのせいかキスの激しさのせいか身体中の力が抜け落ちたかのようにつかさは私の下に横たわる。
 私の瞳にはもうつかさしか映らず耳にはつかさの甘い吐息とバリバリと妙に響く音が……バリバリ?
 音のした方に思わずつかさと一緒に顔を向けると
「……」
「……」
 座布団に正座して南部煎餅を口に咥えたこなたと無言で見詰め合ってしまった。
「………ワッフル、ワッフル」
「どう見ても煎餅だろ。それ」
 意味不明なことを喋るこなたに一応突っ込む。律儀な私。
「……ゴメン。静かに見てるから」
 私の突っ込みに微妙な表情をして謝るこなた。少し残念な顔にも見えるのだけど何かのネタだったのかな?
「お姉……ちゃん?」
 少し落ち着いたのかつかさが私のことを呼ぶ。……なんて説明すればいいんだろ?
 考えを頭の中で纏める前に言葉が……想いが口から……心から溢れ出した。
「つかさ…ごめん」
「え?」
 いきなり謝られて不意を突かれたのかキョトンとした顔になるつかさ。
「私……つかさのことが好きなの。どうしようもないくらい」
「……」
「家族としてじゃない。姉妹としてじゃない……知らなかったでしょ?」
「……」
 私の独白のような告白につかさは呆気に取られたような顔で私を見返す。
 私の想いはまだ溢れ続ける。まるで誰かの書いた台本を読む役者になったようだと頭の中の冷静な一部で思う。
「つかさが甘えてくれるのがどんなに嬉しかったか。つかさと一緒の布団で寝る時どんなにドキドキしてたか……」
「そんな……」
「つかさの笑顔を見るたび……どれだけ心が締め付けられたか……!!」
「お、お姉ちゃん」
 口に両手を当てたつかさの顔に何滴か水が落ちた。……ああ、今私は泣いているのか。情けないな。
「本当に……ごめんね?こんなのが姉で。いやでしょ?幻滅したでしょ?」
「もう……やめてよ」
 つかさが悲しそうな顔で私を見る。でも私は……私は。
「無理よ。……もう引けない。つかさが欲しいの。壊してでも!奪ってでも!」
 気が付くと叫んでいた。涙で視界が霞んでつかさがどんな顔をしているのか分からない。
 ちょうど良かったのかもしれない。つかさの悲しそうな顔……私を拒絶する顔を見なくても済むから。
「だから……つかさを私の物にすることにしたの。つかさが誰かの物になる前に」
 恨まれてもいい。嫌われてもいい。貴女が私だけのモノになりさえすれば。


 不意に視界がクリアになってつかさの微笑んだ顔が映った。
「つ、つかさ?」
 つかさが涙を拭ってくれた。どうして……?
「いいよ、お姉ちゃん。だから……そんな顔しないで?」
 そう言ってつかさは私の頬を優しく撫でる。え?今なんて?
「つかさ何言ってるの?」
 聞き間違いじゃないことを祈りつつ聞き返す。
 頬を撫で続けるつかさの手の感触が妙に生々しい。
「お姉ちゃんが欲しいんならあげるよ?」
「簡単に言わないでよ。姉妹なのよ?家族なのよ?」
 私が言うなって話だけど思わず言い寄る。
 つかさに否定して欲しかったから。私の本当が知りたかったから。
「関係ないよそんなの。私なんかでお姉ちゃんがずっと傍に居てくれるなら、いつも笑顔でいてくれるなら……」
 この子は……どうしてここまで私のことを。わたしなんかのことを。
 急に身体の力が抜けて四つん這いの体勢からつかさの上に崩れ落ちる。
「お、お姉ちゃん大丈夫?」
 その言葉には答えないでつかさの可愛い耳にそっと唇をよせ囁いた。
「私なんかってなによ?私が小さい頃からずっと欲しくて堪らなかった物なのに」
「え?あ……ごめんなさい。ってあれ?なにか変?」
 この期に及んでいつものようにボケるつかさに思わず噴出す。まるでいつもの私達だ。……それが何より嬉しい。
「あー、お姉ちゃん今笑ったでしょ?」
 頬を膨らませたつかさが愛しくてしょうがない。
「ごめんごめん。……つかさ。ありがとね」
「……うん」
「お礼に……私をあげるからね」
 つかさのためなら何でもしよう。こんな私を受け入れて微笑んでくれるつかさのためなら……
「え?……でもそれだとお姉ちゃんが割に合わな……んむ?」
 またそんなことを言おうとしたつかさの唇を私の唇で塞いだ。そのまま唇をなぞるように舐める。
 今度は無理矢理に奪うキスじゃない。そう思うだけで胸が一杯になりそう。
「……ぅむ」
 そのまま舌を口の中に差し入れるとつかさの舌が出迎えてくれる。お互いの舌を舐め合い二人の唾液が湿った音を立てる。
 しばし妹の甘い口内を味わってから唇を離し舌を引き抜くと唾液の糸が二人を結んだ。


「ふぅ……ねぇ、ちょっと舌出してみて?べーってするみたいに」
 つかさの目がトロンとし始めていて私のキスでこうなったんだと思うと少し顔が熱くなった。
「ふぇ……こう?」
 つかさは言われたとおりに赤い舌を出す。それを私はまた唇を重ねることで私の口内に招きいれた。
「ん~~」
 少し驚いた声が漏れて、それでもつかさの舌が私の口の中で蠢き始め歯を舌を頬の内側を舐め始める。
 動きのぎこちなさが、一生懸命さがつかさらしくて……たまらなく愛しくなる。
「……ね、お姉ちゃん。お願いがあるの……」
 再び唇を離すとつかさがそんなことを口にする。ここはセオリー通り、優しくしてとか?
 無言でつかさを見ることで先を促す。
「あのね……髪、お姉ちゃんの髪下ろして欲しいな」
「へ?」
 ちょっと意外だったつかさの言葉に変な調子の声が漏れ出る。
「ううん今の髪型が嫌いとかそういうんじゃないの。家で二人きりのときは……お姉ちゃん髪下ろしてるから……だから……」
 私の漏れでた声を別の意味で捉えたのかつかさが慌てて手を振りながら説明してくれる。
 なんでこの娘はいちいち仕草が可愛いのかしら。って言うか何回目だ。こう思うのは? いや、可愛いつかさが悪い。
「……これでいいの?」
 身体を起こしてゴムを外すと髪がつかさの体に降りかかって……なんかエロい。
「……う、うん」
 つかさは更に熱を帯びたような目をしながら頷く。そうか……つかさは下ろした方がいいんだ。……覚えとこ。


「するね。……つかさ」
 そう言ってセーラーを捲り上げてブラを手にかけ……ん?
「あ、これって」
「う、うん。この前お姉ちゃんと一緒に買い物行った時に選んでもらったのだよ」
 恥ずかしそうにそう言ってエヘヘと笑うつかさ。
「うん。やっぱりつかさには可愛い系の方が似合ってるね」
「あ、ありがと」
 頬を紅くしてお礼を言ってくれる。まぁもっとも
「でも今から外しちゃうんだけどね。よっと」
「ええ!?」
 フロントホックを片手で外して脇によけるとつかさの控えめな胸があらわになる。
「つかさのおっぱい可愛い……」
「ううう……小さいってこと?」
 ショックを受けたような顔のつかさ。確かにそれもあるけど……それよりも、
「美味しそうってことよ」
「え?……ひゃん!?」
 聞き返される前に小刻みに震える先っぽをペロッと舐める。
「ちょっとしょっぱいかな?」
「い、いやぁ……」
 顔に両手を当てて子供のようにいやいやと顔を振る様子に更に意地悪したくなってしまう。
「……でも、おいし。あむ」
 今度は綺麗なピンク色の乳首を咥えて唇でムニムニとしてみると……
「んあ!……んぁ、あぁ」
 おーおー良い反応だこと。気をよくした私は少し強めに吸い付いてみる。
「どう?姉におっぱいを吸われる気持ちは?」
 自分でも暴走しているような気がする。つかさが受け入れてくれたから安心して気が大きくなってるのかな?
「んんぅ……お姉ちゃん、赤ちゃんみたい」
 そう言ってつかさは私の頭を優しくよしよしと撫でた。ってこれじゃ私がつかさに甘えてるみたいじゃない!
 ……いや、実際そうか。でも認めちゃ姉としての沽券に関わるわ。
「赤ちゃんはこんなことする?」
「くぁ!」
 流石にいきなり敏感な乳首を甘噛みされてはたまらなかったか頭から手を離してシーツを掴むつかさ。
 柔らかい乳首に軽く歯を食い込ませクニクニした食感を楽しむ。
「今度はこっち」
 乳首から口を離して反対側の乳首も同じように可愛がる。同時に私の唾液で濡れた片方の乳首を指で摘んで玩ぶ。
「あぁ…ふぁあ、だ、だめだよぅ……」
 可愛い甘えた声がつかさの口から漏れる。まったくそんな声を聞いちゃもっと聞きたくなっちゃうじゃない。
「だめ?わかったわ。胸じゃなくてこっちして欲しいのね」
 我ながらわざとらしく間違えたふりしてスカートの中に右手を入れてショーツの上から割れ目をなぞる。
「え?ま、待って!……んあ!」
 私の指を止めようとつかさが私の腕を掴んだんだけどその弾みで指が割れ目にめり込んでしまった。
「つかさって意外と大胆だったんだ」
 そう言ってショーツを更に湿らせるように押し付けると布地が吸い切れないツユが指を濡らし始める。
「い、意地悪だよう……あぁ……ん…」
「ほら見て?私の指もうつかさのでこんな……あむ」
 滴りそうなくらい濡れた指を見せ付けてから口に含んでつかさを舐め取る。
「変な味。でも……嫌いな味じゃないかも。つかさのだからかな?」
「あ……あ……」
 恥ずかしがりながらも目を離さないつかさ。まるで食べられることに興奮しているみたい。
「つかさ。もっと欲しいな。いいよね?」


「……うん」
 返事を聞いてから濡れてスケスケになってるショーツを横にずらして間近から覗き込む。
「……綺麗」
 思わず生唾を飲み込んでしまう。ソコは既に半分開きかけ鮮やかなピンク色のお肉を覗かせていた。
 指で開いて見ると半透明なオツユがドレッシングのように指を濡らす。
「ねえ……自分で触ったことある?」
「たまに……下着の上からちょっとだけ」
「……そっか。なら教えてあげるね」
 そう言って膣口からクリまで一気に舐め上げる。
「くん!……ハァハァ」
 いきなりの刺激に息を荒げるつかさ。それに構わず今度は膣口に吸い付き大量のトロトロなオツユを啜る。
 口中につかさの濃厚な味が広がり……飲み下す。美味しい。舌ではなく脳がそう感じる。
「あぁ……吸っちゃ……んぁ」
「ほら今私の舌が弄ってる所が膣口よ。そして……」
 舌を這わせながら移動させ女性の最も敏感な部分の周りをクルクルっと舐め回す・
「ここがクリトリス。つかさのはまだ皮で覆われてるわね。……剥いてあげる」
 指で皮を捲りあげ小さい豆のようなクリちゃんを外気に晒す。つかさはここも可愛いのね。
「くぁあ!つ、強いよぉ」
「敏感なのね。大丈夫優しくしてあげるから」
 そう言って軽く挨拶代わりのキス。そのまま舌で軽く撫でるように刺激する。
「ああぁ……お姉ちゃんの舌が好いよぅ」
「つかさはクリちゃんが良いのね。ならもっと…乱れた姿を見せてね」
 今度はクリを口に含んで思いっきり吸い付いた。
「ひぐぅ!?」
 腰を捻って暴れるので両手で腰をロックして押さえ込みさらに吸い込む。
 口の中で完全に露出したクリを舌で激しく舐めまわしたり押し付けたりする。
「だめ、だめ……それだめぇぇ……ああぁあ……わ、わた……もう…んぁあ……」
 切羽詰った声をあげつつ太腿で私の顔を挟みつつ腰を動かし始めるつかさ。
 両手も私の頭に添えられ押し付けるように力を込めている。
 いいよつかさ。いかせてあげるからね。
「……ん」
「くぁぁぁあああぁあ!?」
 私にクリを甘噛みされたつかさは私の顔を更に濡らしながら私の下で崩れ落ちた……。
 そういえばこのベッドこなたのだっけ……まぁいっか。


「んむんむ……やっぱりつかさの作るクッキーは美味しいねぇ」
「ありがと。お礼なんだし一杯作ったから沢山食べてね」
 クッキーを頬張りながら談笑する少女が二人。つかさとこなただ。
「それにしてもここまで上手くいくとはねぇ」
「うんうん。全部こなちゃんのお蔭だよ~」
 かなり上機嫌なつかさ。その表情はとても嬉しそうだ。
 釣られたのかこなたの顔も綻んだ。
「これで全部つかさの望み通りだね。でも驚いたよ?お姉ちゃんにエッチなことされたいなんて相談された時は」
 その時のことを思い出したのか少し笑顔が引きつるこなた。
「む~。でもこなちゃんだって……」
「ま~ねぇ。でも良いの?本当に」
 半信半疑な表情でつかさに確認するこなた。
「うん。約束通り私とお姉ちゃんは……でも少し待ってね」
「いいよいいよ。当分は二人きりで楽しめば。でも二人は……私のモノだからね」
「うんうん」
「……」
 いまだ上機嫌なつかさと少し不安気なこなた。
 つかさの本心が読めてないような気がしたこなたはまた確認をする。
「つかさ……かがみを私に差し出すんだよ?いいの本当に?」
「お姉ちゃんと私ね。約束だもん。……それに」
「それに?」
「私……こなちゃんのことも大好きだから」
「……むう」
 顔を紅くして横を向いたこなたをクスクスと笑いながらつかさが見つめる。
「なら……いいんだけどさ。ちょっとお手洗い行ってくるね」
 そう言って立ち上がるとこなたは部屋を出る。
 それを見送ったつかさは天井を見上げ小声で呟いた。

「それにね……お姉ちゃんは誰にも渡さない。こなちゃんが私達のものになるんだから」


                                        END












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  • ↑↑↓↓←→←→AB…暴れん坊天狗デスカ? -- 名無しさん (2011-04-30 01:57:01)
  • 名作だな -- 名無しさん (2008-07-27 14:31:59)
  • この作品は超好きだ超超好きだ -- 名無しさん (2008-06-17 02:25:00)
  • 7月7日にエースリングでも贈るか・・ -- ウルトラマンゾフィー (2008-01-29 00:00:14)
  • gj!つかさ策士だな -- 名無しさん (2007-10-29 02:32:31)

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