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kairakunoza @ ウィキ

蒔くは喧嘩の種、咲くは仲直りの花

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だれでも歓迎! 編集
ごめんね、って、たった一言なのにどうしてそれが言えないんだろう。
言えない原因を考えて、いっぱい考えて、多分自分の周りには恐ろしく下らないプライドで
レンガ積みされた壁があるんじゃないのかな、って結論に達した。
こう、ベルリンの壁みたいに、私が内側から壊さないとずっと今のままなんだろうな、
ってやっと気付けて、それは死んでも嫌だから謝ろうって決めたのに。
でもやっぱりふたりっきりになると憎まれ口叩いてた。
なんか喋んなさいよ、じゃなくて、なにかお話して?って言えば良かったのかな。
その時の白石は、なんか怖かった。
いつもの糸目はどうしたの、ってくらい目に力をいっぱい込めて私がいない方向を睨んでいた。
直接ごめんって言うのが出来ないんだったら、せめて、と開いた携帯の画面を私は数十分前から睨み付けていた。
眉間に皺を刻みながら、メールメニューを開いて新規作成を選択して、宛先を決定するべくアドレス帳を開く。
さ行のページまで捲って、アドレス帳を閉じて、またさ行まで行って、また戻って来て。
もう、なにしてんの、あきらの意気地無し!


宛先を白石みのるにして本文に「ごめんなさい」って書いて、
余裕があったらとびっきり可愛い笑顔の写メ撮ってそれを貼って送信するだけでしょ!
ぐずぐずしてないで早くしないと、文化祭が始まってからじゃ
白石は忙しくなるばっかりで、メールに構ってる暇なんて……
「それじゃ、始まりますんで最初の人、位置に付いて下さーい」
白石の声がすぐ近くで聞こえて、こっそり隠れている体育館の舞台上の
カーテンの中から顔をちょっとだけ外に出す。
それまで舞台の上で振り付けの細かい部分の最終確認をしていた
チア衣装を着た女の子達がきっちりとした列を作って中央に並ぶ。
「一発目、頼んだからな」
「ふっふっふー、任せたまえよ白石の若旦那。私の辞書に不可能と自重という字はないのだー!」
「自重はしなさいよ」
青い髪の女の子が黄色いポンポンを握った手を元気良く突き上げて白石に見せ付けて、
隣の紫の髪の子がその子の頭をポンポンで軽くはたく。
ふたりとも余裕ぶっているけど、手も足もちょっと震えてるのが解る。他のみんなもそうだった。


かたかた震えてる子もがちがちに固まってる子もいるんだから、
一発笑えることやって、みんなの緊張ほぐすくらいの芸人魂見せなさいよ。
あんたあたしの下で何学んできたの!って突っ込んで行きたい。
喧嘩してなかったら絶対あいつのとこ行って蹴っ飛ばすのに。
あっ、白石、舞台から降りて幕の向こう側に行っちゃった。
「ん?おい、お前……小神さん。こんなとこで何してんだ、隠れんぼか。……ですか」
煙草を咥えた桜庭先生が、カーテンから頭だけを出した私の後ろを通り掛かってそのまま足を止めた。
「いえ、あの……」
隠れて白石を見ていました、なんて正直に言ったらきっと変な顔されちゃう。
「その、ええっとぉ……」
無理矢理嘘っぱちを捻り出そうとしても、こんな所に隠れる適当な理由なんてそうは思い付けない。
地味におろおろしていると、スピーカーを通して白石の声が体育館中に響いた。
「それではこれより、桜藤祭を開催します」
先生はもじもじする私を見て頭の上にはてなマークを浮かべていたけれど、
白石の声が響く空気を人差し指で掻き混ぜながら、


そういえば、って煙草を咥えたまま口をもごもごさせた。
「あの男……っつーのは昨日小神さんに紹介した白石なんだが。いや、ですが、
不真面目じゃないんだが実行委員長なんて任せられるようなタイプの生徒じゃなくてな。でして」
白石の簡単な挨拶が続く。
「それがいきなり、僕に委員長やらせて下さい、なんて職員室来て頭下げてまで寝言を言って。
んでゲストには是非あんた……小神あきらさんを
お呼びしたいだのなんだの散々無茶言いやがって、です」
全く、小神さんの予定が丁度空いてたから良かったものの、と先生は首をゆるく振った。
「うそ……」
うそ、信じられない。だって、あんなに怒ってたのに。
もう顔を見なくても済むと思ってたのに、
依りによってなんでこいつがこの学校に、って感じだったのに。
「白石が、私を……?」
うわ言みたいに呟く私に、先生は軽く頷いた。
「白石が、あんたを」
職員室、先生の真ん前に立って頭を深く下げる白石が見えた気がした。
ゲストは小神あきらで、って主張しているところも。
うわ、うわ、うわ、ちょっとあんた、どうしてそれを素直に言わないの。


ばか、白石のばか、男のツンデレは見苦しいのよ。
「せんせ、ありがとう」
先生に頭を下げた私はもう一度カーテンの中に引っ込んで、
今度こそ宛先を白石にしてメールの本文にごめんなさいって打った。
やっぱりあいつも私と仲直りしたかったんだ。
だって、嫌いな人間を自分の学校の文化祭にゲストとして、実行委員長になってまで呼ぶ筈がないもん。
早く、早く仲直りしたい。
したいけど、白石は今みんなに、はしゃぎ過ぎて怪我しないように、
もししちゃったらすぐ保健室に行きましょうって大切な話をしているところ。
だから今はまだ送信しちゃだめ。
白石がマイクから離れて、ダンスが始まって客席のみんなの注目が白石からあの子達に移ってからじゃないと。
そういえば、あの子達大丈夫かな。カーテンから顔を出して様子を見る。
みんな緊張でがっちがっちに固まっていて、
まるで芸能界に入ったばかりの頃の自分を見ているみたいだった。
ぴくりとも動かずに、深呼吸さえもできずに棒立ちになっている女の子達の姿は、
初めてふたりで番組を任された時の本番前のあいつとも重なった。


あの時、あいつにしたみたいに私が背中をばしばし叩いて、
こんなの案外ちょろいもんよ。だいじょぶ、あんたならできる
って元気付ければあの子達もきっとベストを尽くせるんじゃないのかな。
びびることなんてないんだよ、むしろ一度この楽しさを味わったら癖になっちゃうよ、
って言いに行こうとして、私はカーテンの中から一歩踏み出した。
で、カーテンを手で払った拍子に、ぽろっ、と手から滑り落ちた携帯が、
進めていた足の上、それも小指の上に直撃した。
「ん、いたぁっ!」
ずきずき痛む小指をしゃがみ込んで押さえる。
ついつい上げてしまった声は私が思っていた程大きくなかったのか、
それとも緊張し過ぎていて気付いていないのか、チアの人達はこちらを見向きもしなかった。
あー、良かった。恥ずかしいところを見られなくて…………………………………よよよよよよくないぃいぃいーーー!!!
ほっ、と息を吐きながら転がった携帯を探して、
その画面が目に入った瞬間、さぁあぁーっと血の気が引いた。
Eメール送信中、との文字が画面の真ん中に走る携帯に超高速ハイハイで駆け寄り、それを鷲掴みにする。


ばか、どじ、あきらのまぬけっ!!
落とした時にボタンが押されちゃったのかな、
慌てて中止ボタンを連打するけど無情にも画面は、Eメール送信完了とだけ告げた。
余りにもあんまりで、その場で太ももの内側をべったりと床に付けて座り込んでしまう。
どうしよう、白石の携帯がサイレントモードにしてあるのなら別に問題はないんだけど、
マナーモードだったらバイブ鳴っちゃう……
「留学生のパトリシアさんの発案で仲のいいメンバーが集まった」
白石の司会はどんどん進んでいく。
「チアリーディングです。では――」
どうか、どうかサイレントでありますように……!!

『みんみんみらくる・みーのるんるん
みんみんみらくる・みーのるんるん』

………サイレントどころかマナーモードですらねぇえぇえぇえ!!!
あほぼけなすかす!!
らっきー☆ちゃんねるで一回携帯鳴っちゃって、
後で私にもスタッフにも怒られたんだからちょっとは学習しなさいよ白石!
「わっ、ちょ、どわたたた!!」
白石の慌てた声がマイクを通して響き渡る。
続いて、ピッ、ピッ、と操作音。


ばかばか、そういう時はさっさと電源切りなさい!
いや、でも元はと言えば私のせいだ。やっちゃった、と頭を抱えるのと、
みんなの声が振って振って振りまくって蓋を開けたサイダーみたいに弾けたのはほとんど同時だった。
どっかーん!って体育館に笑い声が打ち上がって、空気が揺れる。
舞台のチアの子達も声を上げて笑って、ちょこっと涙を流している子までいた。
このハプニングのお陰で反って緊張もほぐれて場の空気も和んだみたい。
………よ、良かったぁ……
「すいません!なんかすいません!!
えーと、はいっ、さあ、それでは気を取り直していってみましょう!」
ぱたん、と携帯を閉じる音がして、白石は仕切り直す。
メール見たの?ねぇ、読んだの?
幕が上がろうとしている今になっても、まだ携帯を握り締めて座り込んだままの私を、
舞台脇に引っ込んでいた桜庭先生が手を掴んで立たせてくれた。そのまま舞台の脇に連れて行かれる。
賑やかな曲が始まって、先生はどうして舞台の上にへたり込んでいたのかとか、私に何も聞かずに、ただ、
「そーゆー訳で、今日一日、白石に任されてやれ。……下さい」
って言った。


私は頭をぶんぶん縦に振った。


少し前の自分なら緊張と集まる視線で石のように固まっていたのだろうが、
芸能界に入ってそれなりに慣れたのか全校生徒の前に立っても全く心拍数は上がらず、
リラックスして文化祭の司会を務めていた。
そこでまさか携帯が鳴るとは。かなり心臓に来た。
『From:あきら様
 Subject:non title』
体育館中に鳴り響いた着歌を消すために慌てて開いた携帯の画面がそう表示して、思わず息を飲む。
ひゅっ、と喉が息を飲む音はマイクを通していたにも関わらず、
体育館を震わせる程の音量の大爆笑に掻き消され、誰の耳にも入っていないことだろう。
その場でメールを読むのは憚られ、何よりそんな勇気は持ち合わせていないので携帯を閉じる。
もしそこに拒絶の言葉が書かれていたとして、今それを読んでしまえば確実に司会どころではなくなる。
立っていることすら危ういかもしれない。
会場が落ち着くのを待ってからマイクを握り直し、一組目の曲名を読み上げる。
幕が開き、華やかなチアリーディングが始まり客席の目が全て
僕から舞台上へと移ったところで、マイクの電源を切って携帯を取り出す。


リハーサル前にあんなに邪険な態度を取ってしまい、その後更に舞台の上でも盾突いてしまったのだ、
文句の一言をメールで寄越されてもおかしくはない。
恐る恐る受信ボックスを開いてメールを読む。
本文に書かれた文字を順に追うに連れて、手の平に汗が滲んで携帯を落としそうになる。
そこにはたった一言しか書かれていなかった。
しかしその一言こそが、僕が彼女にずっと言おうとして結局捻くれたままで言えずにいたものだった。
文句かと思った先程の自分を蹴っ飛ばしてやりたい。
「ごめんなさい……」
呟いた声は情けないことに微かに震えていた。
ごめんなさい。僕が伝えるよりも先に、あきら様がメールで伝えてくれた。
急いで返信しようにも、なんと打てばいいのか解らない。
こちらこそすみません。気にしてないですよ。大人気なかった僕も悪いんです。
どれも心の底から思っている本音だが、会いたい。会って直接言いたい。
早く、彼女に会って謝らないと。
「白石ー、ちょっとええか?」
あきら様を探そうにも司会を放り出す訳にもいかず、
もどかしく思っていると黒井先生がやって来て僕の肩を叩いた。


お、あいつら頑張りよるな、と舞台を見上げてから先生は僕にこう告げた。
「なんや、喧しいバイクに乗った女が来てな、あんたに会わせろゆーんや」
バイクに乗った女の人……?
「どちら様ですかーって聞いてもあんたの知り合いやとしか言わんし。
まあそれでも普通の人やったらウチら職員かて普通に学校入れるんやけど、
格好が格好やからそうもいかんくてなあ。あれどっか組の人ちゃうか。
背中に金の糸で刺繍入った白い特功服に木刀担いどってな」
「ゴッ……!」
「ご?知り合いなんか?」
首を縦に振って肯定する。
白い特功服に木刀、バイク。
典型的なヤンキーの服装、その三つに当てはまり、
尚且自分の名を知っている女性だなんて一人しかいない。
何をしに来たのだろう。
高校の文化祭に興味を持つ人だとは思えないし、だとしても僕を呼ぶことには繋がらない。
「あの、司会お願いできますか」
「しゃーないなー。やったるさかい、はよ行ってき」
頭を下げ、先生にプログラムを手渡して体育館を出る。
何にしても、あの人をそのまま放ってはおけない。
校門の前まで駆けて行くと、そこにはバイクの前に立ち、


木刀で肩を軽く叩いて職員に食って掛かっている女の人がいた。
「だからあ、アタシはあんた等先公にじゃなくて白石に用があるの。
後、できればあきらも呼んで来て欲しいんだけど、あの子は今仕事中だろうし白石だけで……」
「ゴットゥーザ様」
ふわふわとした赤色か栗色かの判断が難しい髪を人差し指に巻き付け、
威圧的な目で職員を睨み付けていた彼女に声を掛ける。
しかし奇妙な呼び名だ。
呼んでいるこちらが大分恥ずかしいのだから、
呼ばれている彼女はこれ以上に恥ずかしいのではなかろうかと思うのだが、
彼女のそのような素振りは一度も見たことがなかった。
「あ、白石。もっと早く来なさいよ、全く。
遅れて登場するのは正義のヒーローだけで間に合ってんだから」
彼女を校内に入れぬよう怖じ気を振るいながらも仁王立ちをしていた男性職員に、
彼女は自分の知り合いであり不審者ではないと説明して退いて頂く。
どう見ても不審者である彼女を胡散臭そうに一瞥し、彼は職員室へと戻って行った。
「で、何か用ですか?」
「何か用ですかーって、あんたねえ。
あれからちゃんとあきらと元鞘に収まったんでしょうね?んん?」


「いえ、それはその、これから」
ずっと前から元の鞘に収めるのは無理でもせめて謝罪だけはと思っていたが、
あきら様が先手を打ってくれたのだ。
行動にしようにも時間の都合が付かなくてもう暫く時間を要するだろうが、
彼女が舞台に立つ前には実行に移す。懸案事項を抱えたまま彼女に仕事をさせたくない。
「はー……せっかくアタシが直々に仲裁してやったってのに、ぐずぐずしてんじゃないわよ、ええ?
あんた等、そんなにアタシの顔に泥塗りたい訳?」
後頭部を掻き毟りながら顎に掛けたマスクを引き上げて、それで口を覆う。
マスクには禁則事項と黒い文字で書かれていた。
「よーし、ここはアタシが一丁お前とあきらのケツ叩いてあげるから、今度こそ……」
「仮にも女性が、ケツ叩くなんて品のないこと言わないで欲しいなあ」
柔らかな声が発せられたの方向を見ると、黒塗りのタクシーが自分達の真後ろへと徐行していた。
窓を開けて顔を覗かせていた後部座席のその人は、
「小野」
「お久し振り、ゴットゥーザ様」
ひらりと手を振り、停車した車から降りる。
ミルクティーに金色を混ぜたような髪の持ち主の手中には薔薇の花束が澄ましていた。


可愛らしい顔をしているのに木刀を担いで特功服を着て、
尚且ちぐはぐである筈のそれが特に取り上げる程の違和感を伴わないようなこの女性と、
白いスーツに真っ赤な薔薇、普通の男がやれば只のお笑いとなってしまうようなことを
恐ろしく自然にこなしてしまうこの男性に接点があるとは思わなかった。
対極の位置にある人種同士の会話が珍しくて、つい何をしに来たのか聞きそびれてしまったが、
答えは己が動かずともすぐに提示された。
「何それ、あんた何しに来たの?」
「ああ、これ?小神さんがここで舞台やるって聞いて応援に」
えらく友好的な声色で質問に答える彼が、
そのリボンでひとつに束ねた花々をあきら様に捧げるのを想像して、視線が地面に落ちる。
悔しいけれど、送る方が美形ならば送られる方は美少女だ、当然絵になる。
これを自分がしたものなら、似合わないを通り越して笑い草にしかならない。
「はい、プレゼント」
が、しかしその花束を押し付けられたのは自分だった。
「え!?俺っすか!?」
胸に押し付けられ、落とさないように咄嗟に抱えたが、素頓狂な声が口から飛び出す。


「君にあげるけど、君のものにはならないかな。ほら、ここ」
彼は半ば花に埋もれている白い長方形のメッセージカードを指差す。
それを薔薇の中から取り上げて、万年筆で丁寧に書かれた字を読む。
「あきら様へ、白石より……」
そこに差出人である筈の彼の名前はなかった。その代わりに、自分の名前が書かれている。
これは、まさか僕があきら様に渡せと、そういうことなのだろうか。
「上手くやるんですよ」
小気味良い効果音がしてもおかしくないくらいに爽やかに自分に向けてウィンクをする彼に、
先程のまさかがやっぱりに変わって慌てて花束を突き返す。
「んな、俺そーゆーキャラじゃないんで!」
そんな気障な真似がすんなりと出来てしまうのなんてこの人くらいなものだ。
それが万人にこなせるだなんて思わないで欲しい。悪気がないのは良く解るのだが。
「気に入りませんか?ちょっと派手だったかな」
ちょっとどころか……
彼は手頃な薔薇を束から一本引き抜いて、リボンを解きそれを茎に結んだ。
「はい、これでどうです?」
大袈裟な花束からささやかな一輪に変化を遂げた薔薇を彼は僕に握らせた。


「ああ、いいんじゃない?白石、あんたそれであきらんとこ行きなさい」
彼女までもがそう言うが、これでもまだ自分には派手に思えてならない。
「じゃあ残ったこれはあなたに」
「……あんたさあ、相手選ぼーよ。
アタシみたいな女がこんなん貰ったって似合わないっつーの」
そうぼやきながらも、彼女は差し出されたそれを撥ね除けることなく、乱暴にバイクの座席に置く。
「んで、あきらの舞台はいつ?」
「え、あーっと……」
携帯のサブ画面で時刻を確認して、練習をしている内に覚えたプログラムと照らし合わせる。
「げっ!もう始まってる!!」
爪先を180度回転させて体育館に向かう。花の御礼は後に回させて頂こう。
「呼び止めてごめんねー。あきらに宜しく、男見せんのよー」
「頑張れー、しろいしくーん」
走る背中に投げられる声に、しらいしだと訂正する間すら惜しい。
減速することなく体育館まで駆け抜ける。
体育の授業でだって、ここまで必死になって走ったことはなかった。
やっと見えた体育館は、外から光が入らないように全ての窓に分厚いカーテンが引いてあった。
スクリーンとプロジェクターを使用しての出し物がチアリーディングと彼女のフリートークの間にあったから、
それのためにカーテンで光を遮断させるために引いてそのままなのだろう。
出し物と出し物の間ならまだしも、真っ最中に前方の扉から入っては悪目立ちしてしまうので、
後ろの扉を薄く開いてその隙間から体育館に滑り込む。
「それでね、あきら、そこのお店のキャラメルバナナパフェ大好きになっちゃって」
舞台のみが人工の光で照らされ、その真ん中で彼女は生き生きとした表情で、
たっぷり余った袖を振って身振り手振りを加えて話す。
あきら様が立っている舞台から一番離れた体育館の後ろの扉。
そこに棒立ちになってただ見ているだけだなんて、こんなのはアシスタントの仕事ではない。
司会すら黒井先生に任せたままだ。
「そこのウェイトレスさんの制服がすっごく可愛くてー……って、あれ?
もしかしてこのお話さっきもした??なんかもう既に言った気がするんだけど……?
うーん、まあいっか」
ボケボケだけれど、ツッコミ役がいなくても、それでも彼女は一人で話を進められている。
当たり前だ。


彼女と僕が組んで仕事をした時間は、彼女の長い芸能界歴に置いてほんの一瞬にしか過ぎない。
それまではずっと一人で数々の仕事や困難を乗り切って来たのだ。
僕が抜けたからといってあきら様が困る筈がなく、彼女にとってはただ前と同じ状態に戻っただけであり、
当然トークだって隣に僕がいなくても彼女一人で十分成り立つ。
僕にとっては、あきら様との仕事が全てだったけれど。
彼女が舞台に立つ前にこの蟠りを解消しようとして、それも叶わずに肩を落としたのだが、
ひょっとしたら僕が謝ろうがなかろうが、舞台に影響はなかったのかもしれない。
「えーっとお、あとひとつお話してお終いかな?時間的に」
舞台下、司会代行の黒井先生に残りの持ち時間を確認してから、あきら様は客席に笑顔を振り撒く。
「フリートークだもんね、どんなお話してもいいんだよね」
えへっ、と袖から出した人差し指で頬をつついてから、
彼女は最後になるであろうトークを始めた。
「えとね、実はこの前、あきらってばアシスタントさんと喧嘩しちゃいました」
息を飲んで彼女を見つめる。それって。
「その人ね、いっつもにこにこしてあきらの言うこと何でも聞いてくれるから、
あきらつい我儘言い過ぎちゃって」
今度は軽く握った拳で頭を小突く。
「でね、いつもみたいに我儘……っていうか、あれは我儘の域越えてたから、意地悪?
意地悪でも表現が生温いかも。とにかく、すっごく怒らせちゃって。
笑ってても、ずうーっとあきらの意地悪に耐えてたんだなあ、それが限界越えちゃったんだなあって、
そこまで我慢させてやっと気付けたの。遅過ぎるよねえ。
後輩がそうやって我慢できなくなってブチ切れるまでずっとずっと我儘ばっかり言って、
あきらってば最低の先輩でした」
そこで言葉を一旦区切り、大きな瞳で客席だけでなく体育館全体を見渡す。
まるで誰かを探しているようだった。
「それで喧嘩別れしちゃって、その人と組んでたのもなかったことになって、
でもお仕事はあきらひとりでできるもんって思ってたんだけど……
いつも隣にいた奴が急にいなくなって、すごく寂しかった。今もだよ。
ボケてもツッコミ入んないし、いまいち張り合いがないの。
このお仕事も、喧嘩してなかったらそいつがあたしの隣にいて、
マイクも一本じゃなくて隣にもう一本あって、
一緒にお話してたんだと思うと、なんかね…………」
この話題になる前はあんなに元気に声を弾ませていたのに、
スピーカーから流れる声は空気の抜けた風船のように萎んでいた。
「そのアシスタントさん、今この体育館にいるはずなの。いるよね?あのね……」
息を吸い込み、マイクを握り直す。
「お願い、あきらのとこ戻って来て」
声が震えている。
ここからでは遠過ぎて解らないが、もし近くで見たらうっすらと涙が瞳に滲んでいるのだろうか。
「また一緒に仕事しよう、ね?」
はい、や、もちろんです、と人目を構わず声を張り上げるつもりで口を開いた矢先、
突然照明が消え、舞台にしか光がなかったために元から仄暗かった体育館が真っ暗になった。
客席がざわめく。一先ずカーテンを開けて光を入れようと直ぐ横の窓を覆うカーテンに手を伸ばした。
ブレーカーが落ちる程電気を使っていたとは思えないので、
もしかしたら誰かが故意に消したのかもしれない。
「きゃあっ!」
鼓膜を刺激した悲鳴に、はっとしてカーテンを掴み損ねる。


マイクだけは生きていたらしい。
ブレーカーが落ちたのなら、それだって使えない筈なのに。やはり誰かが故意に?
だとしたら一体誰が、何のために。
そこで最悪な想像が脳内にちらついた。
彼女に何かしらの恨みをもった、芸能界に関係する人間なら暗闇の中、或いは。
その考えに至った瞬間、舞台に向かって走り出していた。
あきら様が危ない!
真っ暗なために壁側に控えていた職員にぶつかり、
空いた椅子を蹴飛ばしてしまうが、一々立ち止まってはいられない。
手探りで舞台に上がる階段を見つけ、駆け登る。
最後の一段を踏み外して脛を強打したが、痛がっている場合ではないのだ。早く、早く。
何時までたっても点かない電気に内心舌打ちしながら舞台の真ん中に備えられた大きな台へ向かって走る。
暗闇に慣れてきた目に、マイクが立ててあるその台の下に潜り込んで、
頭を抱えて背中を丸めて蹲っている彼女が映った。
「あきら様」
こちらに背中を向けて震える彼女の前に跪き、その肩に出来る限り優しく手を置く。
彼女の肩が驚きに大きく揺れるのが伝わった。
「みのる……?」
頭の上に置いていた手を下ろし、ゆっくりとこちらを顔だけで振り返る。
「はい」
「ほんと……?」
弱々しい声の持ち主を元気付けたくて、暗闇では見えないと解っていながらも力強く頷いた。
「はい。あなたのアシスタントの、白石みのるです」
刹那、顔だけでなく体ごと振り向いた彼女に抱き付かれる。
「みのる……!」
しがみつく小さな体は必死に制服の胸辺りを握り締め、
まるでまた目の前から消えてしまうのを恐れているようだった。
「ごめんなさい、ごめんね。あきら、あきら……!!」
可哀想なくらいに震える彼女の背中に手を回し、もう片方の手は頭を撫でる。
「すみません、あきら様。僕の方こそ申し訳ありませんでした。ごめんなさい……」
意固地になってしまってずっと言えなかったけれど、やっと。
やっと言いたかった言葉を紡げた。
肩に頭を押し付けられる。揺れた髪が僕の頬を撫でた。
微かな嗚咽と共に彼女の唇が熱い息を零し、制服がその熱を吸い込む。
それから一分もしない内に電気が再び点いた。今度もライトで照らされているのは舞台だけだ。


黒井先生の呑気な声がマイクを通して響き渡った。
「あ、点いた。なんやブレーカーでも落ちとったんか?
まあええわ、点いたから良しとしよ」
僕の制服を握る彼女の指の力が抜けたのを感じて、彼女の背中に添え、頭を撫でていた手を離す。
「そんなら気を取り直して……あれ?小神さん?小神さーん」
ゆっくりと体が離され、制服に籠った吐息の熱が空気に溶けていく。
彼女は余った袖で頬の涙の跡を拭う。
それでも光る雫が目尻に残っていたので、
壊れ物の硝子細工を扱うように慎重に僕は自分の制服の袖でそれを拭った。
「あの、あきら様。良かったら、これ」
足元に放り投げ出された一輪の薔薇が目に入り、
無意識の内にきつく握ってしまったせいで随分と痛んでしまったそれを差し出す。
「………あたしに?」
大きな瞳をより一層開いて、花と僕を交互に見つめる。
「ええと、はい」
やはりこんな真似は僕には似合わなかったのだろう。
しかし、これを仕掛けた彼の名前を教えて種明かしをすることだけはしたくなかった。
僕が頷くのを見て、彼女は見開いた目を三日月の形にして笑った。
先程まで舞台で見せていた笑顔が真夏の太陽を浴びた向日葵ならば、
この笑顔は日溜りの中に咲く朗らかで健気なたんぽぽのようだ。
皺が寄ってしまっているリボンに結ばれた茎を、
彼女が両手で宝物を扱うようにして包む。
「ありがとう」
ついさっきまであんなに引っ付いていても平常通りに機能していた心臓が、いきなり早鐘を叩き始めた。
早過ぎる、痛いくらいだ。
「そのまま、そこで見てて」
彼女は両手に花を握り、潜り込んでいた台から抜け出して再びマイクの前に立つ。
「ごめんなさーい!」
明るさを取り戻した声が体育館に木霊した。
今から出て行く訳にもいかず、言われた通りに隠れたままで窮屈な台の下に体育座りをする。
「いきなり真っ暗になって、あきらってばびっくりして
おしりと床がこんにちはしちゃってました!」
視線をどれだけ上げても顔は見えない。
見えるのは目の前に伸びる足とスカートの襞だけだ。
「もう時間だねー。あっという間でした。
皆さん、あきらのフリートーク、楽しんで頂けましたかー?」
流石プロと言うべきか、11年の芸能界歴は先程まで流していた涙の欠片も見せなかった。


「じゃあ、あきらの歌でお終いね。聞いて下さい」
殊更彼女は声を弾ませる。
予定ではここで三十路岬のイントロが流れる筈だ。
しかし彼女が高らかに叫んだ曲名は、
「曖昧ねっとだーりん!」
え、と声を上げるよりも先にあきら様が屈んで、
僕の膝を抱えていた腕を掴み、立たせようと引っ張る。
いきなりそう言われても、曲は三十路岬しか用意していない。
「あきら様、三十路岬の筈じゃ……」
「アカペラよ、アカペラ!あんたと歌わないと意味ないの!」
強引に引っ張り上げられ、されるがままに台の下からスポットライトの中央、あきら様の隣へと立つ。
どうしたものかと焦っていると、掛かる筈のない派手な曲調のイントロがスピーカーから流れた。
「なんだ!ちゃんと用意してるじゃない」
彼女の瞳は天の川を閉じ込めたように輝いていた。
「いえ、そんな筈は……」
戸惑いながら他の委員が控えている舞台袖に首を向けると、薄暗いそこには人が二人いた。
どちらも白い服装で、片方はこの曲のCDを持ち、優男に相応しく空いた手をこちらに向けて優雅に振り、
もう片方は木刀を肩に担ぎ、意味深長とも不敵とも取れる笑みを浮かべて照明の電源に手を掛けている。
全く、この人達は……!
舞台袖に控えた厄介なイベントプランナーである二人に頷いて見せて、
僕はあきら様の手の上からマイクを握った。

「それでは、桜藤祭の成功を祝して!」
「かんっぱーい!!」
祭が終わった直後、片付けよりも先に打ち上げを望んだクラスメイト達に、
文化祭実行委員長だからとクラスの出し物のために特別何かをした訳でもないのに
教卓に立たされてしまった。
簡単な挨拶をしてからオレンジジュースがなみなみと注がれた紙コップを掲げる。
クラスメイト達が後を引き継いでコップ同士を軽くかち合わせた。
「やー、でも、台の下から白石が出て来た時はびびったよー」
占いの館の内装のままの教室の窓辺に凭れ、
魔女装束の纏ったままの泉こなたさんがそう言ってからジュースを一口飲む。
「ねー。サプライズイベントって言うのかな、びっくりしちゃった」
柊つかささんが、先程高良みゆきさんの物と触れ合わせていたコップに口を近付けながら同調する。
「とっても素敵でした。お二人ともにこやかな笑顔で歌ってらして」
高良みゆきさんが口元に手をやって上品に笑った。


もう二度とあのようなへまをしないように
隙を見てマナーモードに設定しておいた携帯が震えたのはその時だった。
歓談の花を咲かせる彼女達から目を離し、携帯を開いて画面を見る。
「ま、何はともあれ、お疲れ様だったわよね。白石……あれ?白石?」
クラスから抜け出して泉さん達の所に来ていた柊かがみさんが教卓を振り返る。
が、その時既に僕は教室に居ず、そこから抜け出して廊下を走っていた。
『From:あきら様
 Subject:non title 本文:   』


『屋上。』
送ったメールの本文に書いたのはそれだけ。短文どころか単語ひとつ。
お片付けで忙しいのかもしれないけど、多分あいつはそれを放ってでもあきらのところに来てくれる、と思う。
……って、だめ、実行委員長がさぼっていい訳ない。やっぱり待たないとだめかなあ。
私は柵に肘を置いて、その上に顎を乗せて立っていた。
山に沈む夕日が良く見える、橙色になった町が見下ろせてとっても綺麗。
歌った後、白石はすぐに関西弁の先生に司会に呼び戻されたから、あれから一度も会ってない。
急いで来たらしくって、上履きに履き替えずにスニーカーのまま
舞台に上がってた白石はお客さん達の前で先生に注意された。
格好悪かったけど、すっごく格好良かったよ。
それに、あんなに気持ち良く歌えたのなんて久しぶり。
お客さんにも楽しんで貰えたし、拍手もいっぱい貰ったし、楽しかったなあ。
夕方特有の涼しい風が吹いて私の髪をまぜこぜにした。
白石が撫でてくれた頭、手の平が暖かかった。
動揺しちゃって、いつもは白石なのに、みのるって呼んじゃったんだよね、私……
……今思い出しても顔から火炎放射が出せそう。
みのるって呼んじゃったのもだけど、抱き付いたのも泣いたのも、みんなみんな恥ずかしい。
今更になって熱くなる顔に余った袖でぱたぱたと風を送る。
まだかなあ。
きいっ、って錆びた扉が軋みながら開く音がした。体ごと振り返る。
「あきら様」
大きな音を立てないようにそっと扉を閉めてから、
白石が私の方に向かおうとして、でも二歩くらい歩いただけで止まってしまった。
「あの、本当にすみま……」
「もういいよ。ステージで謝って貰ったし、悪いのはあたしだし」
「でも」
もういいって言ってるのになあ、律義な白石は再び口を開こうとする。
「あのね」


私はそれを自分の言葉で遮った。
「あたしってさ、ほら、全然素直じゃないでしょ?あんたもだけど、あたしはそれよりもっともっと。
だから、今みたいに勢いが付いた時に言っとかないと、多分一生言えないままだと思うの」
白石が動かないから、私の方から距離を詰めた。
白いセーラーを夕日の橙色に染めて、鏡を持ってないから解らないけど、きっと顔も赤い。
でもそれは夕日のせいじゃないの。
「あんたと喧嘩して、あんたがあたしから離れて、それでやっと気付けたの」
どんどん距離が狭くなって、とうとう私は白石の目の前まで来た。
こいつの顔も赤い。ね、それって夕日のせい?
ずっとずっと溜め込んで言えずにいたのを、今、言う。
「あたし、あたしね、あんたのこと――」
「ま、まっ、待って下さい!」
いきなり白石が両手を上げて私の口を塞いだ。
ショックだった。
文化祭が終わって、喧嘩して仲直りしたばっかりの女の子に屋上に呼び出されて、
それでこの台詞と来ているんだから、どんなに鈍い奴でも私が何を告げようとしているかは解るだろう。
多分白石も解ってる。解って止めた。
嫌ってことなの?聞きたくないって言われるのかな……?
「それは、あの、僕に言わせて貰えませんか」
…………え?
な、なっ、え?うそ、そうなの?私だけじゃないの?白石もなの?
てっきり耳を塞がれると思ってたから、びっくりして白石の顔をまじまじと見つめる。
いつもの白石だ。ちょっとおどおどして、目が泳いでいるいつもの白石。
ただ、顔が見たことないくらい真っ赤っ赤だったのがいつもと違ってた。ゆでだこみたい。
「その、あんまり気が利いたことは言えません。口べたなもんで、思ったことをそのまま言います」
白石はずっと泳がせていた目で私の目を射抜いた。
「自分から離れておいてあれなんですけど、あきら様の隣にいないとどうしても駄目でした」
綺麗な目。吸い込まれそう。………じゃなくって!
「僕、あきら様が――」
「えっ、えっ、だめ!あたしが言うの!」
ぴょんと飛び跳ねて今度は私が白石の言葉を遮る。
だって、私が呼び出したんだもん。絶対に言うんだって決めたんだもん。
「いっ、言わせて下さいよ!せっかくあきら様に男見せたくて勇気振り絞ってんですから」


「だめ、絶対だめ!人がせっかくデレてやろうってんだから大人しくしてなさい!」
「こういうのは男から言うもんなんです!」
「ばかっ、あたしは待ってるだけの女じゃないの!欲しかったら自分で動く女なのっ!」
白石がどうしても私に譲ってくれなくて、暫くふたりでぎゃあぎゃあと騒いだ。
どうしてこういう時に限ってこいつは頑固になるんだろう。
白石が私に譲ればそれで全部丸く収まるのに。
太陽が沈むどこか、山の中にすっぽり落ちてしまう頃になってまで私達は、
あたしが、いや僕が、を繰り返した。
「じゃあこうしましょう、せーのでお互い同時に言うんです」
いつまでたっても埒が明かないから、白石が妥協案を持って来た。
「せーの?せー、でフライングして先に言わない?」
仕方ないから、その妥協案飲んであげる。
そろそろ寒くなってきたし、ふたりともじたばたし過ぎて肩で息してるし。
「言いません。あきら様こそ、せーので僕だけが言ってやっぱり自分は言わないなんてなしですよ」
「そんなことする訳ないっつーの!
あんたこそちゃんと言いなさいよ、あたしだけだと恥ずかしいし」
「解ってます。……じゃ、いきますよ?」
「うん」
「………」
「「せーのっ」」


「「すき!!」」













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  • あんた神か
    -- 名無しさん (2009-05-07 05:38:44)
  • すっきりした
    もういっかいアニメ見てくる -- 名無しさん (2008-07-02 12:32:01)
  • これは良い!感動しました。
    だから38回目のラジオで二人はあんなに仲良しだったのか(笑) -- 名無しさん (2008-04-16 17:55:23)
  • 少しほろっときました。GJ -- 名無しさん (2008-02-19 13:10:54)
  • 最高!これでアニメのうやむやが晴らせました!!! -- 名無しさん (2007-09-30 16:47:02)
  • いいセンスでした! -- namu (2007-09-30 11:25:20)
  • 同じく!! 才能に嫉妬 -- 名無しさん (2007-09-29 11:52:18)
  • なんという素晴らしき最終回(はっぴーえんど)。。。
    これは作者さん超GJ!! -- 名無しさん (2007-09-27 22:28:58)

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