CV
佐倉綾音
Illustrator
Bob
那珂ちゃん！ヒストリ～ファークト！！
艦隊のアイドルと自称する底抜けに明るい娘だが、史実では何度も廃艦や沈没の危機を経験した、意外に気苦労の絶えない艦だった。
案外明るく振る舞おうとするのも、自分だけが暗くなってはいけないと思っているからかもしれない。
1922年6月、川内型2番艦として横浜船渠にて起工。
特に問題もなく華麗に誕生……しようとしたが、あと少しで進水というところで1923年9月の関東大震災に被災。
直後発生した火災に巻き込まれ、木製の船台基部が焼失したため艦体が傾き大破。工事続行が不可能となり、やむなく川内型2番艦の那珂は解体された。
ありがとう那珂ちゃん！君のことは忘れない！
……となりかけたが、一番艦「
川内」の図面を流用してなんとか再起工され、1925年11月に川内型3番艦に繰り下げの上で誕生する。
この時那珂ちゃんは同時期に建造された「
古鷹」型巡洋艦同様の、凌波性の良いダブルカーヴド艦首を備えるように改設計されていた。
竣工時からダブルカーヴド艦首を装備していた5,500t型軽巡は那珂ちゃんのみで、恐らく那珂ちゃんの二本のアホ毛は、このダブルカーヴド艦首をデザインに落としたものと思われる。
この凌波性に勝る艦首は、その後建造された航洋性の高い艦隊型駆逐艦を率いる際に有利なものとなり、後に那珂ちゃんが主力水雷戦隊のセンターを多く務めた理由の一因でもあった。
那珂ちゃんは就役直後から幾つかの戦隊を転々としたが、大体姉妹艦の「
神通」と一緒の戦隊にいることが多かった。
1927年の美保関沖での夜間無灯演習中には、第27駆逐隊の駆逐艦「蕨」と衝突した「神通」を避けようとして、同じくこの二隻を避けようとした同駆逐隊所属の駆逐艦「葦」艦尾と衝突し大破する。
ありがとう那珂ちゃん！君のことは忘れない！
……となりかけたが、「葦」で死者28名を出す惨事にはなったものの当たりどころが良かったため二隻とも沈没は避け、那珂ちゃんは舞鶴まで曳航されて修理を受けた。
ちなみに衝突相手の駆逐艦「葦」は終戦まで練習艦として現役だった。
なおファミ通4コマの第8話の元ネタはこの事件。
美保関事件以降は水雷戦隊の旗艦を勤めることが多くなり、この頃の那珂ちゃんは
南雲忠一大佐が艦長になったり、
伏見宮博義王殿下が副長になったりと、結構凄いメンツが乗り込んでいたりした。
華の第二水雷戦隊センター時代の1934年6月には、演習中に視界不良下で衝突した「
電」と「
深雪」を、那珂ちゃんと「
白雪」が佐世保まで曳行することとなった。
だが損傷の激しすぎた「
深雪」は浸水がひどくなり、途中で曳行を諦めて海中投棄するに至った。残念那珂ちゃん！
（紹介するまでもないが、ファミ通4コマ2～3話の元ネタはコレ）
翌1935年9月の第四艦隊事件の際は第四艦隊第四水雷戦隊のセンターを務めるも、想像を絶する荒天に翻弄され、第四水雷戦隊の所属艦「初雪」「夕霧」の艦首切断事故に立ち会うこととなる。
この時那珂ちゃんの乗員はまだ荒れる海上に危険を覚悟でカッターを降ろし、大破した「夕霧」に糧食や医薬品、応急補強材などを届け、重傷者を救助している。那珂ちゃん超イケメン。
また開戦前には「
神通」と同様に前部の連装魚雷発射管の撤去、九三式酸素魚雷が発射可能な新型の四連装魚雷発射管が装備され、 開戦直前の時点で5500t型軽巡では最高の性能を持つに至った 。
やったね那珂ちゃん！
1941年9月には那珂ちゃんは念願の第四水雷戦隊センターに就任した。
ちなみに当時のプロデューサー（司令）は、後にスリガオ海峡海戦の指揮を執る『 見張りの神様 』こと西村祥治提督。
開戦後はマレー・フィリピン方面の南方攻略戦に従事。
1942年1月には悪天候の中襲撃した蘭潜水艦を深追いして、護衛対象の輸送艦を米駆逐隊に撃沈されるポカ(バリクパパン海戦)をやらかす。残念那珂ちゃん！
また他にも当時麾下にあった「
五月雨」の乗員の手記曰く、日本陸軍の航空機を敵機と間違え機銃掃射した事もあったらしい。
なお、那珂ちゃん率いる第四水雷戦隊は、1941年末のフィリピン攻略戦と1942年2月のジャワ島占領の際に陸軍第48師団(台湾軍管区)を護衛している。
同年2月から3月のスラバヤ沖海戦にも参加し、頑張って戦ったが、那珂ちゃん、ひいては第四水雷戦隊にほとんど戦果は無かった。
とは言えスラバヤ沖海戦では酸素魚雷の不調もあり、水雷戦隊自体がそれほど大した戦果を上げていないので、一概に那珂ちゃん達がへっぽことは言えないのだが。
その代わり3月末には「
長良」「
名取」と共同でジャワ南方の豪領クリスマス島を占領する快挙を上げた。凄いのだか凄くないのだか。
同年4月、豪領クリスマス島泊地にて、米潜水艦「シーウルフ(SS-197)」の雷撃を右舷ボイラ室に受け大破、艦内の大部分が浸水する。
ありがとう那珂ちゃん！君のことは忘れない ！
……となりかけたが、 航行不能、左舷魚雷発射管以外の兵装が使用不能の状態 でもなんとか生き残り、「
名取」に曳航されてシンガポールに退避。
ここで工作艦「朝日」の応急修理を受け、本土の舞鶴工廠へ回航・修理されることとなった。
那珂ちゃんマジ不死鳥 。
なおこの時の損傷で第四水雷戦隊センターから降板。その座は「
由良」が臨時で引き継ぐこととなる。
しかし那珂ちゃんは損傷したおかげでガ島を巡る戦いに参加せず、同地で「
由良」は第六駆逐隊の伝達ミスが間接的要因となって沈没。ある意味命拾いしたことになった。
不死鳥の秘密は修理のタイミングにもあるんだよ。
その後戦線復帰し、第14戦隊で「
五十鈴」とデュエットを組み、トラック島を中心に南方各地の地方巡業……ではなく輸送任務や船団護衛に従事した。
だが復帰した1943年の7月には「
神通」、11月には「
川内」と立て続けに二人の姉を亡くしてしまっている……残念那珂ちゃん！
1944年2月17日、前日に被雷した軽巡「
阿賀野」の救援のためにトラック島を出航後、「
阿賀野」沈没の報を受けて引き返す途中に、米機動部隊の艦載機隊に補足される。
那珂ちゃんも本来対空射撃すらできない主砲まで動員し必死に応射するも、単艦ではやはり多勢に無勢で、航空攻撃を多数受け艦首を破断。
そのままトラック島西方の沖合に、真っ二つに折れて沈没した。
なおこの日は俗に言うトラック大空襲のその日で、駆逐艦「
文月」や「
舞風」などもこの日トラック諸島やその周辺で失われていた。
ありがとう那珂ちゃん！君のことは忘れない！
後年、 「ありがとう那珂ちゃん！君のことは忘れない！」 とばかりに那珂ちゃんの健闘を偲び、艦名の由来となった那珂川の河口がある大洗町・大洗磯前神社に忠魂碑が建てられた。
この地は後に某戦車アニメで一躍有名となり、陸・海のアイドルが集う聖地となった事は周知の通りである。
大洗に行った際は、できれば那珂ちゃんと、乗員の方々のお墓参りをお勧めする。ただしくれぐれも真摯な気持ちでお参りするように。
那珂ちゃん！ワードリ～スト！
| 状況 |
台詞 |
関連する史実や元ネタ、解説など |
| 自己紹介 |
那珂ちゃんだよ！もっと素敵になっちゃった！きゃは♪ |
|
| 秘書クリック会話① |
那珂ちゃんごきげん！ |
|
| 秘書クリック会話② |
よぉし、那珂ちゃん今日もかわいい♪ |
|
| 秘書クリック会話③ |
那珂ちゃんはー、みんなのものなんだからー、そんなに触っちゃダメなんだよー？ |
|
| 戦績表示時 |
提督にお仕事のご連絡です。 |
|
| 編成選択時 |
お仕事ですね！ |
|
| 装備時① |
那珂ちゃん、パワーアーップ！ |
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| 装備時② |
ますます魅力的になっちゃったぁ！きゃはっ♪ |
|
| 装備時③ |
ありがとーー！ |
|
| （マップ選択･資材発見･修復剤使用･装備開発と装備時③は共通） |
| ドック入り |
舞台裏は見ないでね。 |
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| ドック入り(重傷) |
ちょっと長めのオフいただきまぁーす。おやすみなさーい。 |
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| 建造時 |
新しい子入ったよ～楽しみだね！ |
|
| 補給時 |
ロケ弁ですね？いただきまーす！ |
|
| 艦隊帰投時 |
お仕事しゅーりょー。おつかれさまっ。 |
|
| 出撃時 |
那珂ちゃん、現場はいりまーす！ |
|
| 戦闘開始時 |
握手や写真はいいけどぉ、贈り物は鎮守府を通してね♪ |
|
| 攻撃時 |
どっかぁーん！ |
|
| 夜戦開始時 |
那珂ちゃんセンター、一番の見せ場です！ |
なか→中→センター。
なお陸軍第48師団の輸送にも二度関わっている。 |
| 夜戦攻撃時 |
いつもありがとーーーーーーー！！ |
|
| MVP時 |
ゲームがつまらなくっても、那珂ちゃんのことは、キライにならないでください！ |
前田●子のアレ。普通逆なのだが…… |
| 被弾小破① |
きゃあっ、顔はやめてー！ |
美保関事件、沈没時と艦首を破断することが何かと多かった。 |
| 被弾小破② |
いった！痛いって言ってるじゃん！ |
|
| 被弾カットイン |
こんなになっても…那珂ちゃんは絶対、路線変更しないんだから！ |
|
| 撃沈時(反転) |
えー？那珂沈むの？そんな……アイドルは沈まない設定じゃ… |
そんな設定はない |
| 放置時 |
えっと。お仕事は、次の現場に行かなく――って……あっ、今日はオフなんですね……。そっか…… |
アイドルは忙しいようだ |
那珂ちゃんへの応援メッセージ！
- 那珂ちゃん育てておけば良かった... -- 名無しさん (2014-01-24 20:38:36)
- 艦これ始めた時には改二の情報出てたから得した -- 名無しさん (2014-01-25 09:34:19)
- アイドルアイドルと叫び続けて遂にここまで…感慨深いと言うかビミョーと言うべきか…？ -- 名無しさん (2014-01-25 12:18:53)
