~~拾の巻 「アタック・オブ・フォー・ヘブンリー・キングス(前編)」~~
その日、詠売新聞社のビルは日ごろと変わらぬ空気の中にあった。
政治家の汚職、火の車の経済、どろどろの芸能人ゴシップ、テロリズム……入り込んでくるニュースを吟味して紙面を作り上げていく作業。
そんな中、特別紙面を割いて書かれたのはやはり戦争の記事なのだが、今日はいささか趣が違う。。
「謎の忍者ロボット出現。アムステラ軍を撃退」……一昔前なら映画かアニメの話題のような見出しだが、リアルな現実の出来事なのだ。
政治家の汚職、火の車の経済、どろどろの芸能人ゴシップ、テロリズム……入り込んでくるニュースを吟味して紙面を作り上げていく作業。
そんな中、特別紙面を割いて書かれたのはやはり戦争の記事なのだが、今日はいささか趣が違う。。
「謎の忍者ロボット出現。アムステラ軍を撃退」……一昔前なら映画かアニメの話題のような見出しだが、リアルな現実の出来事なのだ。
記者の一人、古畑は軽く胸をなでおろした。
ファントムに次ぐ謎の忍者ロボット。暗い話題が多い中で、謎が謎を呼ぶ人目を引きそうな話題が飛び出したのだから。
新聞屋としては実に喜ばしいことだ。
ファントムに次ぐ謎の忍者ロボット。暗い話題が多い中で、謎が謎を呼ぶ人目を引きそうな話題が飛び出したのだから。
新聞屋としては実に喜ばしいことだ。
ここ十数年来、社会は陰鬱さを増す一方だった。
ことの始まりは、宇宙から突如飛来した無人ロボットである。
地球外の技術で造られたそのロボットを見て、世界の首脳たちはまず驚愕し、そして未知の存在に恐怖を抱いた。
彼らはロボットの残骸を厳重に隠蔽し、同時にその技術を自分たちのものにしようと躍起になった。
ことの始まりは、宇宙から突如飛来した無人ロボットである。
地球外の技術で造られたそのロボットを見て、世界の首脳たちはまず驚愕し、そして未知の存在に恐怖を抱いた。
彼らはロボットの残骸を厳重に隠蔽し、同時にその技術を自分たちのものにしようと躍起になった。
各地で同様の物体が発見されていないか、草の根を分けるがごとく調査が行われた。
強硬な国は他国から強奪することもあり、そうした競争が世界各地で軋轢を生み、パワーバランスを不安定なものとしていった。
国連の調停は機能を失っていき、各地で紛争が頻発。難民が溢れ経済は冷え込み、社会不安が増大していく。
強硬な国は他国から強奪することもあり、そうした競争が世界各地で軋轢を生み、パワーバランスを不安定なものとしていった。
国連の調停は機能を失っていき、各地で紛争が頻発。難民が溢れ経済は冷え込み、社会不安が増大していく。
やがてアムステラ神聖帝国が襲来し、全世界に宣戦布告すると、状況はまた一変した。
戦うもの、逃げるもの、悲嘆に暮れて動かないもの。
人々は混乱し株価は乱高下、多くの労働者が露頭に迷い、あるものは軍に志願し、またあるものは世界の終末を叫んで神秘主義に傾倒。
戦うもの、逃げるもの、悲嘆に暮れて動かないもの。
人々は混乱し株価は乱高下、多くの労働者が露頭に迷い、あるものは軍に志願し、またあるものは世界の終末を叫んで神秘主義に傾倒。
ただちに争いを止めて団結する国々。逆にこの機につけこんで他国を攻める国。アムステラに恭順するもの。それをまた攻撃する人々。
人類の存亡をかけた戦いを標榜する傍ら、放置され続ける世界の歪み……。
人類の存亡をかけた戦いを標榜する傍ら、放置され続ける世界の歪み……。
古畑は記者という仕事上、世界のそうした俯瞰図をまざまざと見せつけられてきた。
現在アムステラとの戦争は膠着状態にある。
それというのも人類が外敵に備えた成果だが、拡張を続けた軍備は、戦争が終わった後どうなるか?
例え勝利したとしても、その後は地球人同士の争いが再発するだけではないか?
そんな疑問が脳裏から離れない。
その点、この謎のニンジャのなんと痛快なことか。陰鬱な気分を吹き飛ばしてくれるヒーローは大歓迎だ。
現在アムステラとの戦争は膠着状態にある。
それというのも人類が外敵に備えた成果だが、拡張を続けた軍備は、戦争が終わった後どうなるか?
例え勝利したとしても、その後は地球人同士の争いが再発するだけではないか?
そんな疑問が脳裏から離れない。
その点、この謎のニンジャのなんと痛快なことか。陰鬱な気分を吹き飛ばしてくれるヒーローは大歓迎だ。
「……ん、なんだ?」
にわかに編集部がざわめきだした。
テレビをつけたり携帯で電話をしたり、何やら情報を集めようとしてるようだ。
テレビをつけたり携帯で電話をしたり、何やら情報を集めようとしてるようだ。
「どうしたみんな、またスキャンダルか?」
「ほぼ毎日新聞社のビルが爆発したってよ」
「なんだって!?」
「ほぼ毎日新聞社のビルが爆発したってよ」
「なんだって!?」
ほぼ毎日新聞社といえば、アムステラとその支持者やブラッククロスなどに厳しい論説を掲載するなど攻撃的なことで有名な新聞社だ。
先日も過激派団体の攻撃にさらされそうになったが、何者かの介入によって事なきを得たと言われている。
先日も過激派団体の攻撃にさらされそうになったが、何者かの介入によって事なきを得たと言われている。
「テロが起きちまったか……かなり直接的に来たな」
「それだけじゃない。現場の写真が新聞各社に送信されてきてるそうだ」
「犯行を喧伝しようってのか?」
「それだけじゃない。現場の写真が新聞各社に送信されてきてるそうだ」
「犯行を喧伝しようってのか?」
だがこれは始まりに過ぎなかった。
数分後、各社に新たな写真とメッセージが送られてきたことが、悪夢の一日の始まりだったのだ。
数分後、各社に新たな写真とメッセージが送られてきたことが、悪夢の一日の始まりだったのだ。
◆◆◆◆◆
その日の夕方、報道各社はテレビで、ネットで、号外で一斉にあるメッセージを伝えた。
『武装集団・化学ニンジャ隊と名乗る勢力が、ほぼ毎日新聞社ビル爆破の犯行声明を出しました。
彼らは報道各社に送ったメッセージで犯行を明かし、同時に日本防衛軍の基地を襲撃すると予告しました』
彼らは報道各社に送ったメッセージで犯行を明かし、同時に日本防衛軍の基地を襲撃すると予告しました』
テレビの映像は夕暮れ時の防衛軍基地に切り替わる。
『化学ニンジャ隊はあちらに見える基地を襲撃すると予告しました。通達は基地側にも送られたようで、厳戒態勢が敷かれています。
彼らは我々に対し、これから起こる出来事をテレビ放送、及びネット配信するよう強要したため、我々はいまこうして報道を行っているわけです。
繰り返しますが我々はやむにやまれず……』
彼らは我々に対し、これから起こる出来事をテレビ放送、及びネット配信するよう強要したため、我々はいまこうして報道を行っているわけです。
繰り返しますが我々はやむにやまれず……』
報道陣は基地を遠巻きに臨みながら、これから起こる出来事にほのかな期待を抱いていた。報道者の性である。
「司令官、奴ら本当にテロを仕掛けてくるでしょうか?」
基地司令部は緊張に包まれていた。
司令官の東城少将は実戦派で知られる無骨な男で、部下からの信頼も篤い人物だ。
司令官の東城少将は実戦派で知られる無骨な男で、部下からの信頼も篤い人物だ。
「奴らはわざわざ“化学ニンジャ隊”の名を出した。これはまだ実態の掴めていない反政府勢力の一つだ。
直前のテロといい手の込んだ宣伝といい、回りくどいが周到な計画と見える。十分に信憑性はある」
直前のテロといい手の込んだ宣伝といい、回りくどいが周到な計画と見える。十分に信憑性はある」
当該基地には機動兵器をはじめ充実した戦力が配備されているだけでなく、強化外骨格――パワードスーツで武装した試験部隊も待機している。
そこまで調べた上での犯行予告とすれば、敵の狙いは薄々見えてくる。
つまり、強力なな敵を利用した大掛かりなデモンストレーションだろう。
そこまで調べた上での犯行予告とすれば、敵の狙いは薄々見えてくる。
つまり、強力なな敵を利用した大掛かりなデモンストレーションだろう。
「ふざけおって……そこまで自信があるとでも? 返り討ちにしてくれるわ」
東城は憤慨しながら予告の時間を待った。
◆◆◆◆◆
場所は変わる。
それはとある避暑地に建てられた別荘のプライベートルーム。
薄暗い部屋の中、シートに身を預けテレビの報道を眺める男がいた。
彼の側には護衛の黒服が四名。いずれも空手や柔道の有段者で、屈強な体を城壁のように並べている。
壁際にはコートを羽織った謎の人物が一人。フードを被っていて正体は定かでないが、所作からして女性のようだ。
それはとある避暑地に建てられた別荘のプライベートルーム。
薄暗い部屋の中、シートに身を預けテレビの報道を眺める男がいた。
彼の側には護衛の黒服が四名。いずれも空手や柔道の有段者で、屈強な体を城壁のように並べている。
壁際にはコートを羽織った謎の人物が一人。フードを被っていて正体は定かでないが、所作からして女性のようだ。
「いよいよ花火が打ち上がるねえ」
男はワインを片手にいかにもこの報道を楽しんでいる様子だ。現場の緊張感とあまりにかけ離れている。
「君たち化学ニンジャ隊にはいろいろと便宜を図ってあげた。その成果を見せてもらおうじゃないか」
「ご期待に沿うものになると約束いたしますわ副大臣殿」
「ご期待に沿うものになると約束いたしますわ副大臣殿」
男と女はただならぬ語を口にした。
何を隠そうこの男は防衛省の副大臣。日本の平和を守るために戦う日本防衛軍を統括する防衛省の大物だ。
対する女の方は化学ニンジャ隊のエージェント。彼らの蜜月関係を如実に物語る光景である。
何を隠そうこの男は防衛省の副大臣。日本の平和を守るために戦う日本防衛軍を統括する防衛省の大物だ。
対する女の方は化学ニンジャ隊のエージェント。彼らの蜜月関係を如実に物語る光景である。
「我々化学ニンジャ隊は組織の理念を広め、サイボーグ技術のデモンストレーションを行える。
そしてあなたがたは、国防の危機を煽り軍備の拡張を進められる……」
「しかも日本防衛軍の不始末となれば、彼らに対する掣肘権も得られるというわけだ」
そしてあなたがたは、国防の危機を煽り軍備の拡張を進められる……」
「しかも日本防衛軍の不始末となれば、彼らに対する掣肘権も得られるというわけだ」
なんたることか。社会の裏ではこのようなおぞましい取引が平然と行われているのだ。
生贄にされる防衛軍諸氏の運命は果たしてどうなるのか……。
そして、いよいよ予告の時間が訪れてしまった。
生贄にされる防衛軍諸氏の運命は果たしてどうなるのか……。
そして、いよいよ予告の時間が訪れてしまった。
◆◆◆◆◆
ドウンッ! ドオンッ!
日本防衛軍基地内でいくつもの爆発が発生! 兵員の宿舎や武器弾薬、格納庫が炎に包まれた!
事前に仕掛けられた爆弾によるものだ!
ただちに消火活動が始まるとともに兵員や装甲車、5型などの機動兵器が周囲の警戒にあたる。
その時……!
事前に仕掛けられた爆弾によるものだ!
ただちに消火活動が始まるとともに兵員や装甲車、5型などの機動兵器が周囲の警戒にあたる。
その時……!
夜空を切り裂いて改造された空戦型羅甲が飛来! その頭部は猛禽類をかたどった凶悪なシルエットではないか!
――“シルバー四天王”デッド・イーグル!!!!
デッド・イーグルのカスタム空戦型羅甲『羅甲・爪我』は対空砲火の雨の中を巧みに旋回して回避。
手にしていた使い捨てのロケットランチャーを放つと、展開していた防衛軍は爆風に飛ばされ散り散りになる!
手にしていた使い捨てのロケットランチャーを放つと、展開していた防衛軍は爆風に飛ばされ散り散りになる!
なんとか生き延びた5型が一機、空に向けてマシンガンを構えるも、途端に首が吹き飛んだ!
それは投擲されたトマホークによるものだった。
爆煙を切り裂いて姿を現したのは新手の羅甲『羅甲・双武』。幾つものトマホークを携えた首狩りファイターめいた操兵だ!
それは投擲されたトマホークによるものだった。
爆煙を切り裂いて姿を現したのは新手の羅甲『羅甲・双武』。幾つものトマホークを携えた首狩りファイターめいた操兵だ!
――“四天王”ダブル・トマホーク!!!!
ダブル・トマホークの羅甲・双武が両手にトマホークを握り、4型一機に襲いかかる!
目にも留まらぬ斧さばき、これぞ彼の得意技『こっぱみじん斬り』だ!
哀れ4型は瞬時にバラバラのスクラップと化した!
目にも留まらぬ斧さばき、これぞ彼の得意技『こっぱみじん斬り』だ!
哀れ4型は瞬時にバラバラのスクラップと化した!
「報道のヘリをもっと下がらせろ! 砲撃の邪魔だ!」
「ただいま防衛軍より退去命令が出ていますが、我々は生放送をしなければ本社も爆破すると脅迫を受けており、やむを得ずこの映像をお送りしております!」
「あっ! ヘリに弾が当たった!?」
「あああっ! なんということでしょう! 防衛軍の流れ弾で報道ヘリが一機墜落しました!」
現場は混乱の渦に包まれた。虚を突かれて浮足立った防衛軍はわずかな間に機動戦力を削られていく。
それだけではない。事前に仕掛けられた爆弾が効果的に基地機能を寸断しており、部隊が展開でずにいたのだ。
それだけではない。事前に仕掛けられた爆弾が効果的に基地機能を寸断しており、部隊が展開でずにいたのだ。
そんな過酷な状況でも基地司令東城は情報を集積し、動かせる部隊を現場へ投入し始めていた。
「敵の規模はさほどでもないが、すでに被害は深刻だ……。よその基地へ救援要請を出せ! 奴らを外から包囲しろ!」
その矢先――
「司令、基地のメインコンピューターに外部から侵入されています!」
「なんだと!?」
「システムダウン! 基地外部との通信途絶、防衛機能も停止……!」
「なんだと!?」
「システムダウン! 基地外部との通信途絶、防衛機能も停止……!」
――“暫定四天王”スパイダー・クィーン!!!!
それは電子戦を得意とするスパイダー・クィーンのハッキングである。
彼女は遥か遠く機岩城から基地のコンピューターにアクセスし、いままで情報を好きなだけ吸いだしていたのだ。
そしてこの日はもう用済みとばかりにコンピューターウィルスを送り込み、基地機能を破壊してしまった!
彼女は遥か遠く機岩城から基地のコンピューターにアクセスし、いままで情報を好きなだけ吸いだしていたのだ。
そしてこの日はもう用済みとばかりにコンピューターウィルスを送り込み、基地機能を破壊してしまった!
防衛軍の各部隊、は司令部はおろか味方との連絡もままならず、目を閉じて敵と戦うに等しい状況に追い込まれる。
物理的、電子的に露払いされた防衛軍基地に、塀を越えて忍び込む人影があった。
先陣を切った一人は僧侶のような服装だが、袈裟を払うとそこには多種多様なロケット砲が備えられていた!
すかさず連続発射! 敗走していた兵士や車両を次々と爆破していく! 無慈悲!
先陣を切った一人は僧侶のような服装だが、袈裟を払うとそこには多種多様なロケット砲が備えられていた!
すかさず連続発射! 敗走していた兵士や車両を次々と爆破していく! 無慈悲!
――“暫定四天王”BUZZ=僧!!!!
「フハハハハ!! 破壊! 破戒! HAKAIIIIIIIッ!!!」
装甲を破られた装甲車は燃える窯のようになり、中の兵士はのたうちながら丸焼きにされてしまった。
「派手にやっているなBUZZ=僧の奴」
「将軍もなるべく目立つようにしろとおっしゃられていた」
「我らの名を喧伝するためにな。まあ、外のほうは奴に任せよう」
「将軍もなるべく目立つようにしろとおっしゃられていた」
「我らの名を喧伝するためにな。まあ、外のほうは奴に任せよう」
後に続く忍者たちは、炎に包まれた敷地内を場違いなほど冷静に闊歩する。
「バスター・アーセナルはどうした?」
「あいつなら『皇国の忍者』見るからってサボったぜ」
「バカな奴、今夜はどの局も緊急特番で俺たちのことを映してるってのに」
「あいつなら『皇国の忍者』見るからってサボったぜ」
「バカな奴、今夜はどの局も緊急特番で俺たちのことを映してるってのに」
そう、今この時あらゆるメディアが脅迫によりこの惨状を発信し、世界中に化学ニンジャ隊の脅威を知らしめている。
そうでない国内外のメディアに対しては、今頃スパイダー・クィーンが電波ジャックしてやはり基地の映像を送り込んでいるはずだ。
そうでない国内外のメディアに対しては、今頃スパイダー・クィーンが電波ジャックしてやはり基地の映像を送り込んでいるはずだ。
「俺たちはどうする?」
「バラバラに侵入して、誰が基地司令を殺すか競争しようぜ?」
「おっ、それはいいねえ金星重点」
「バラバラに侵入して、誰が基地司令を殺すか競争しようぜ?」
「おっ、それはいいねえ金星重点」
「通信が絶たれていてもあの放送を見れば、周囲から援軍が駆けつけるだろう」
「まず来るならば航空機。だがそれはデッド・イーグルに任せればいい。
地上部隊ならば一時間はかかる……それまでのお祭りさね」
「まず来るならば航空機。だがそれはデッド・イーグルに任せればいい。
地上部隊ならば一時間はかかる……それまでのお祭りさね」
「見たか!? 見たか見たか俺の破壊っぷり! ってオイ、連中どこ行きやがった!?」
死を振りまき続けるBUZZ=僧を残し、他の忍者たちは霧のように消え、各々が基地内部へと侵攻する。
「とんでもないことが起こっちまった……」
現場に取材に来ていた古畑は、目の前で襲撃されていく基地を呆然を眺めていた。
こんな惨状を見せられても、自身の記者としての血が早く書き立てたいと騒ぐのを、自覚せざるを得なかった。
あの場では何が起きているのか? 化学ニンジャ隊とは? 防衛軍はどうなっている?
こんな惨状を見せられても、自身の記者としての血が早く書き立てたいと騒ぐのを、自覚せざるを得なかった。
あの場では何が起きているのか? 化学ニンジャ隊とは? 防衛軍はどうなっている?
(俺は見たい……この戦いの様子を世間に広めたい……!)
古畑は小型カメラを片手に駆け出すと、人混みをかき分け、制止を振り切り基地へと入り込んでいった……。