新しい命
それから深山の里では戦働きはなく3.4年の月日が流れていく。
その間に風心と楓の間には元気な男児が生まれていた。名を風流という。
深山の一族として育てられると思うがここの里では戦以外の場所では身分も地位もなくあちこちの大人に怒られながら育っているという。
そのころ次男の水心が女人を連れ父親の元に現れた。
「父上、わし子ができたわ。」
「なんと?」
「このお宮の腹の中におる。」
「なんと!あのお宮とそんなことになっておったか。それならばすぐに契りを結ばねば。」
お宮は器量もよく働き者で里では一番の美人といわれてるほど美女である。里の民生を仕切る宗次の娘である。その日深山の里では大忙しであった。突然の結婚であるからなにの用意もないが形だけでもと宴会をするのに里のものはどたばたと働き、里は大変な賑わいである。
そんな時、一人の忍が雲心の元に・・・
すぐさま楓には呼び出しが係り、兄嫁として忙しい中雲心の元に向かった。その間、風心は里の者を使い挙式の準備に大忙しである。
「楓・・・真田の忍が大変なことになっておるそうじゃ・・・」
「どうなされました?」
「上杉の忍びとの死闘で抜き差しならぬ戦いじゃそうだ。それでわしらの里に救援にまいったのだが忍び同士の戦いであってわしらはでれぬ、楓。戦忍びの状態はどうじゃ?」
「はっ、どの忍びとてこの平穏の中すぐ動けるようになっております。」
「うむ。では又五郎に力をかしてやれい。真田殿とは大事なのものを貸し借りしておる。」
「御意。」
楓はすぐさま真田の使者又五郎と状況について話し合った。
新しい命が生まれたとわかったこの日命の奪い合いがおこなわれる話がはじまった・・・
最終更新:2008年09月19日 02:11