マルティーナ
種族:天使族(主天使)
登場作品:天冥のコンキスタ
解説
イムニスの地を二分する勢力の一つである
天使陣営の真の統率者。
主天使の位階に見劣りしない強大な力を有しており、敵に対しては威圧的な態度を崩さない。
また自らこそがこの地に於ける
天使そのものと語り、望むまま勢力全体を動かすため配下の意識を操作することを厭わないなど独裁的な考えを持つ。
自然の摂理に反する力を持つ
輪廻の祷を用いる事で
魔族の殲滅を目論んでおり、この地に戦乱をもたらした張本人と言える存在。
しかしそれを知った
レーヴァロイスが自らを犠牲にして差し出した力を制御できずに肉体が結晶化して封印状態となっていた。
その後、正確な時期は不明だが、自分の代わりに
天使陣営を統率していた
使霊オルガ=ニザ=カイトの死後に復活、元の立場に戻った。
イムニスの全てを支配するべく、再び
天使勢力の本拠地を訪れた
クラウス達の前に立ち塞がり、強大な力を見せつけたが敗れた。
戦闘後、それまで発していた殺気や戦意が消え、人格が入れ替わったかの様に穏やかで優しげな性格へと変わった。
クラウス達に語ったようにこの穏やかな性格こそが本来の人格。
元々は他の
天使と同様に
魔族を駆逐して
イムニスの地を平定する事を使命としていたが、終わりの見えない戦いを憂いて交渉や和睦による解決を望む様になった。
天使陣営の指揮官という立場上、
魔族側と交渉する機会は中々訪れなかったが、
魔族側において
レーヴァロイスが台頭してきた事で状況が変化、
言葉を交わす事無しに同調し、両陣営に極力被害を出さぬように戦争を膠着状態へと導いた。
犠牲を避けていたとはいえ一応は戦闘を行っていた為、
魔族を殲滅するという最上位命令にもギリギリ違反はしておらず、全ては上手くいっていたのだが、
ある時、迂闊にも
上位存在に対して
魔族との和平を進言してしまい、主命に明確に背いたと判断された結果、
本来の人格は封じられてしまい、以降は植え付けられた凶暴性に意識や行動の多くが支配される事となった。
戦場で対峙した
レーヴァロイスはその変化にすぐ気付いたらしく、
魔族の殲滅以外の考えを封じられたマルティーナを止める為に自らの力を差し出す事を選択した。
その後は
輪廻の祷を用いて
魔王の力を利用した実験や戦力強化を行っていたが、
天使とは相容れない制御困難な力を取り込んだ事で封印状態となった。
封印中も
輪廻の祷を用いた戦力強化は
オルガ=ニザ=カイトが引き継いており、封印から解放された後には再び自身の手でそれを続けていた。
実験の真の狙いは
上位存在でも制御できない
魔王の因子を植え付け、最上位命令に逆らえる
天使を生み出す事だが、
それを知るのはマルティーナの内に眠る本来の人格のみであり、機械的に仕事を継いだだけの
オルガや凶暴性に支配されたマルティーナはその真意を理解している訳では無い。
なお実験では
天使と
魔王の力だけでは無く、
魔族や
人間族など様々な因子も用いられており、
クラウスや
天使陣営に混ざっていた
魔族や黒翼の
堕天使もその過程で生み出された実験体。
実験の果てに生み出された完成体が
ラムエルであり、最上位命令に縛られずに自らの意思で活動を決定できる彼女に対し、自分の意志を継いで争いを無くす為に力を尽くす事を望んだ。
最期は新たな魔王である
クラウスに
ラムエルを託し、争いが続く元凶ともいえる
上位存在の名を伝えようとしたが、それを果たせず消滅した。
雑感・考察
天冥のラスボス。
ロウエンドでもカオスエンドでも助ける事は叶わない。
ついでに残念ながらエロシーンも無い。
最終更新:2022年10月18日 01:16