レーヴァロイス
登場作品:天冥のコンキスタ
解説
イムニスの地を二分する勢力の一つである
魔族陣営を支配していた魔王。
ここしばらく姿を見せておらず、崩御したとされていたが、
魔族陣営の本拠地の奥底にて存命していた。
しかし
天使陣営と交戦していた当時の面影は残ってはおらず、その力の大半も失っており、対峙して声をかけられてもその場にいる事を確信できない程に存在感が薄い。
クラウス一行の中では例外的に
アンリエットはそれなりの距離がある状態でレーヴァロイスの存在を知覚しており、
生者と死者の狭間をうつろう気配、だが強力で底の見えない得体のしれない存在感と語っている。
かつての力を失ったのは
天使陣営の長である
マルティーナの野望を阻む為であり、
あまりに危険なものを作り出そうとする行いがこの地の秩序を乱すと考え、それを食い止めようと自身の力の大半を差し出した。
その強大な力は主天使である
マルティーナですら掌握できずに振り回され、彼女を封じる事こそ果たしたが、
天使陣営に新たな力を与えてしまったのもまた確かであり、その後に魔王が表舞台から姿を消した事もあり、
魔族陣営が劣勢となる原因となってしまった。
何故その様な事をしたのかという
クラウスの問いに対しては敵対する勢力だからだと答えており、魔王の立場でしか分からぬ苦悩と決意があった様子。
一応は力を失った後の事も考えてはいたようであり、
天使陣営に力を委ねる前に自身の分身とも言える三体の傀儡悪魔を生み出し、
魔族側の秩序が乱れた場合にそれを喰い止める保険としていたが、魔王の座を求める
クラウス達との戦いで三体全てを撃破される事となった。
戦闘後には彼等の力を認めたのか、
イムニスの地を真に支配する為には
天使陣営の本拠地にある装置のもとへ向かう必要があると伝え、再び
天使達の支配領域へと向かう
クラウス達を見送った。
なお
クラウス達に止めを刺されなかったのは完全消滅した場合、
天使陣営に委ねた力がどの様な形で解放されるかが未知数であり、
同じく自身の力を受け継ぐ
クラウスや
ラムエルにも何らかの影響を及ばす可能性もあった為。
マルティーナの発言からすると、
上位存在によって人格を変えられる前の彼女の考えを察していたらしく、交渉なども全く無いままに極力お互いの陣営に被害が出ない様に戦況の停滞に付き合っていた。
また
上位存在によって凶暴性を植え付けられた
マルティーナに力を差し出したのも単純に彼女を活動不能に追い込む事だけを目的とした訳では無く、
自身の因子が
輪廻の祷を通じて
天使達に宿れば
上位存在からの命令に逆らえないというくびきから解放されると予測しており、それによって事態の収拾を図ろうとしていた模様。
雑感・考察
直接戦う機会は無いが、実質的には天冥第二部のラスボス。
そんなに悪い人じゃ無さそうというかむしろ良い人そうな感じすらあるが、回りくどい話し方もあってよく分からない人。
作中や情報欄では言及されていないが、かつては相当な力を持っていたと思われ、おそらくは
魔神級だと思われる。
少なくとも第二部時点では死んではいないが、その後の消息は不明。
最終更新:2022年09月10日 15:49