クラウス
登場作品:天冥のコンキスタ
解説
イムニスの地を支配する
天使軍が持つ技術によって
人間族の身体にされた
貴族睡魔。
基本的には沈着冷静だが、
天使に対する恨みは強く、
天使が絡む事態においては時に冷静さを失う事もある。
睡魔族としての力や魔力を維持してはいるが、本来使用できるはずの魔術の数々は
人間の肉体との相性があまり良くなく、使えるものが限られてしまっている。
その為、戦闘には向かない状態になってしまっているが、知略には長けており、他者を自分の良いように扱う器量もある。
個の力を尊ぶ
魔族の在り方に関しては間違っているとまでは思わぬものの、少し工夫をすればさらに強くなれると考えてはいる。
元からそうなのか、
人間の身体になってからなのかは不明だが、
睡魔の力を使うと片方の眼の色が変化する特徴がある。
人間の身体となった事でかつての仲間達からは
魔族の恥と虐げられ、辺境に追いやられてしまったが、
元々はこの地の
魔族ではない
ヘルミィナからは好意を持たれており、 純粋な戦力としては勿論、
使い魔による情報収集など様々な面で力となってくれる彼女の事は信頼もしている様子。
落ちぶれる以前は
魔王に近しい立場にいたらしく、当然
レーヴァロイスと面識があり、能力や言葉遣いも知っている。
ただし身体を変えられた為か当時の自分に関しての記憶は思い出せない部分も多く、魔王軍の中枢にいた事に関しても不確かな部分がある。
魔族軍を束ねていた
王の崩御を好機として新たな魔王となるべく行動を開始し、様々な種族を降して戦力を増しつつ、有力な
天使や
魔族を次々と打ち破って、
最終的には
天使軍の司令官である
オルガ=ニザ=カイトをも倒し、自身を
人間族の身体にした
輪廻の祷と呼ばれる装置を手中に収めた。
しかし元の姿に戻るにはその装置だけでは無く、
魔族に関連する何かが必要であるらしく、今後は
天使軍の残存戦力を倒しつつ、
魔族陣営の支配領域への侵攻を決意した。
道中では
オルガ=ニザ=カイトが残した結晶から現れた
ラムエルなど新たな仲間を麾下に加える事でさらに軍勢の力を高め、
ついに到達した
魔族陣営の本拠地では崩御したとされる
魔王レーヴァロイスと邂逅、彼の力を受け継いだ三体の傀儡悪魔を倒しす事でその力を認めさせた。
レーヴァロイスからは自分や
ラムエルの内に宿る力が元々は
魔王レーヴァロイスの力である事や
魔王が力を失った原因が
天使陣営の計画を止める為だった事、
そしてこの地を真に支配する為には封じられていた力を取り戻した
天使達を止める必要がある事などが語られた。
また自身がオリジナルのクラウスでは無く、模造体である可能性も示唆されたが、仮にそうだとしても自分は自分であるとさして心乱される事無くこれを受け入れている。
レーヴァロイスに対しては事情はあったにせよ結果的には
魔族陣営を劣勢に追い込んでしまった事実から憤りも感じていた様子だが、
その力を犠牲にしてまでこの地の秩序を守ろうとした事を認めてもいる。
魔族陣営の本拠地における戦いを終えた後は
天使達と決着を付ける為にその本拠地へ再度向かう事を決め、出発の前には自分と同じく
レーヴァロイスの力を宿す
ラムエルとの性儀式によって力を高めた。
再び
天使達と戦う事となったが、この頃には復讐心よりも
イムニスの地から不毛な争いを無くそうと考えるなど、新たな魔王として責任感に目覚めたのか戦う目的にも変化が見られる。
自身の正体に関しても最早さしたる興味は無い様であり、
天使陣営の本拠地にて
マルティーナと相対した時にも真贋に拘りを見せる彼女に対し、
その様な区別など下らない、仮に自分が偽物でもここに至るまで成し遂げてきた結果は変わらず、そしてその結果が自身の価値を決めると語った。
マルティーナを楽した後は彼女より語られた
天使達の真の支配者である
上位存在の目を誤魔化す為、ニ陣営に分かれて見せかけだけの戦いを続ける道を選択、
自身は新たな魔王として
魔族陣営を束ねる事を決め、
天使陣営を
ラムエルに任せた。
雑感・考察
上記解説は第三部をロウエンドで終えた場合のもの。
第三部で追加された最終クラスがエンディング分岐に関わっており、とある親睦イベントを闇寄りのクラウスで見た場合、カオスエンドとなる。
カオスエンドの場合は
上位存在の介入を避ける為に
ラムエルが再び結晶に戻り、その結晶の力で大きく力を増したクラウスが武力をもって
イムニスの地を支配する流れとなる。
性格は高圧的・暴力的なものとなっており、部下に対しても情の欠片も無い、テンプレ的な魔王と化している。
ロウエンドが正史っぽい感じではあるが、どちらが正史となるかは不明。
知略に優れる設定だが、作中ではこれといって何か作戦を立てて戦果をあげる様な描写が無いと突っ込まれがちなのが可哀想なところ。
ただし逆に知略に優れる事を否定する描写がある訳でも無い。
戦闘時の指揮は基本的にクラウスがとっているっぽいので天使軍を壊滅させたのは一応彼の手腕と判断して良いと思われる。
第二部においてその内に宿す力が
魔王レーヴァロイス由来の物であった事が明かされたが、
その力は
ラムエルや傀儡悪魔達と比べれば小さなものであるらしく、
レーヴァロイスからは「僅かばかりの私」と呼ばれたりしている。
結局のところ、オリジナルなのか模造体なのかは謎のままであり、元の姿に戻る術も
マルティーナの消滅と
輪廻の祷の破壊に伴い、知る術を永遠に失った。
魔族時代の記憶に都合よく曖昧な部分がある辺り、模造体の可能性が高いだろうか?
ゲーム上ではレベルアップ等の条件を達成する事で「人間と成った魔族」→「力を求める指揮官」→「闇夜に生きる支配者」→「漆黒の中の王者」→「覇権を求める者」
→「未来を見据えし者」(ロウ)、「混沌の力を得し者」(カオス)の順番にクラスチェンジ可能。
最終更新:2024年06月30日 08:37