◆ゼレノイド独立戦争
2346年、人間と
ゼレノイドの間で起こった世界史上最悪の戦争。これは単に独立戦争とも呼ばれる。
感情を持つ自律型ロボット・『ゼレノイド』が多様化し、『ロボット三原則』が生みだされ、
390年程経った頃、人を守るためであったはずのロボット三原則は、いつしかゼレノイド達を迫害する人間達の盾と成り果てていた。
ゼレノイド達の反感は日に日に増していき、それはついに爆発を起こす。
2346年―― ゼレノイド独立戦争の始まりである。
戦火は急速に広まっていき、世界的規模の戦争となるまでに発展した。人間側は各国の軍隊を動員して連合国軍を結成し、
司令官の
ゲオルグを筆頭に、ゼレノイド側の司令官・
ジオの率いるゼレノイド独立軍と対峙することとなる。
戦争は4年間に渡って続き、同戦争末期の『
イーストクレイスシティ防衛戦線』を経て、お互いが疲弊した中、
激戦地となった同都市で講和がなされ、人類側がロボット三原則の廃止、そしてゼレノイド達に人権を与える事で、この戦争はとりあえずは終結をみた。
しかし、未だに人間側、ゼレノイド側にも不満を持つものは少なからず存在する。
◆イーストクレイスシティ防衛戦線
2350年7月、人類側の戦力は最初期ののほぼ3分の1となり、最後の防衛拠点であるイーストクレイスシティまで後退する羽目となっていた。
人間側に比べてまだまだ戦力が残っているゼレノイド側はこれを好機とし、弱りきった人類側に総攻撃をかけ、その勢いで首都の
ブライトシティまで攻め込もうと画策する。
こうしてイーストクレイスシティ市内および
ロエスレル山地での激しい防衛戦が行われたのである。
両陣営総力をかけたこの戦争は熾烈を極め、両陣営に大勢の死者が出る結果に。
状況で言えばゼレノイド独立軍側が圧倒的に優勢であったが、突如講和がなされ、そのままゼレノイド独立戦争は終結を迎えることとなる。
突如講和がなされた理由は諸説あり、中には陰謀論を唱える者もおり激しい議論が起こっているが、当時の史料が不自然な形で消失しているため、真意のほどは定かではない。
これら独立戦争末期に、秘密裏に行われていたとある計画が、機人戦記『イージス』の物語の核となる。
最終更新:2012年02月06日 13:21