バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

Dread Answer

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kyogokurowa

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「すみませんブチャラティさん...」
「いいっていいって。君もだいぶお疲れなんでしょ?これくらい手伝わせてよ」

申し訳なさげに俯くあかりに対して、ドッピオは陽気な声音で返す。

最初こそはあかりが琴子の車椅子を押していたのだが、疲労が溜まっているのを見かねたドッピオがこれくらいなら僕がやるよと申し出て交代。
いまは、あかりが先行しドッピオと琴子が後に続いている。

(...やはり侮れませんね、彼)

だが、一方で琴子の目には、現状が善意によるものではなく全く別の形に映っていた。

車椅子を押している人間は両手を塞がれ身動きも取りづらい。
だから動ける者がカバーして護ってやらなければ———そういう心理が働きやすい。
特に、他者を傷つけるのをよしとしないあかりがそう考えるのは至極当然の流れであり。
先行しながら進まなければいけない、所謂、尖兵のような立場になったあかりは車椅子を押す彼よりも気を張り、かえって疲労も溜まりやすくなる。
加えて、『ブチャラティ』の立ち位置も絶妙だ。
先行するあかりはもちろん、車椅子に乗っている自分も簡易的な盾としては有効な位置にいる。
襲撃時、あかりが抜かれた時に車椅子を押し飛ばして敵にぶつければ数秒は時間稼ぎできるし、しゃがみ込めば銃撃に対する肉壁にもできる。
かといってそこを指摘するにも、じゃあ動けない琴子をどうするかという問題に当たってしまう。
それに、もしも純粋な善意のみで車椅子を押しているとみなされた場合、あかりからもドッピオからも不信を招き、少なくともこの三人の中では発言権は不利に傾いてしまうだろう。

(まあ、メアリさんを内包したんです。これくらいのリスクは容認するべきでしょうね)

いまのところ他者を害する素振りのない『ブチャラティ』とは違い、メアリは目的さえ果たせば敵対すると明言までしてきた。
彼女を受け入れて『ブチャラティ』だけは除く、なんて道理はまかり通らないだろう。

(まあ、彼の処遇について決めるのはいまではない...私たちがいま考えるべきは...)

「ブチャラティさん、あかりさん。少し足を止めてもらってもいいですか」

琴子のその言葉に二人は思わず足を止める。

「え?」
「どうしました?」
「少し考えたいことがありまして」
「それなら遺跡に着いてからの方がいいんじゃない?」
「遺跡まではまだ距離があります。まあ、ブチャラティさんの言う通り可能ならば放送の後に話し合うべきなのでしょうが...なにが起こるか、わかりませんから」
「あっ...」


琴子の遠回しな言及の意味を二人は察する。
放送は確かに情報を手に入れるのに必要な時間だ。
だが、齎されたもの全てが有効であるとは限らない。

(もしもブチャラティの名前が呼ばれたら情報を整理するどころじゃないもんね...この二人も殺さなくちゃいけなくなるかもだし)
(アリア先輩...大丈夫ですよね?)

自分たちは人間だ。
例えば死者の名で、あるいは禁止エリアの場所で、あるいは主催の女の言葉で感情を著しく乱してしまうかもしれない。
そうなれば考察どころではないだろう。

「竜馬さんたちがいる時に話さなかったのはなんでですか?」
「彼らをあまり引き留めているとこちらにも火が降りかかりそうでしたから」
「ああ、そういうこと...」

もしも琴子があれ以上二人を引き留めていたら、特にメアリはあの場で猛反発してきたであろうことはあかりもドッピオも容易く想像できた。
だから、彼らが向かった後に話を切り出したのだ。

琴子は、これからの指針や首輪に関して以外に知らなければならないことがあると思っている。
それはいまの自分たちや先ほどまで共にいた竜馬、神隼人やクオンたち、あかりの知り合いの方のアリアら所謂『対主催』達には必須な事項だ。
自分たちが首輪を外した先にある、例えるなら主催側の心臓部とも言えよう。

「ブチャラティさん、あかりさん。先ほども触れましたが、私はリュージさんや隼人さんたち、それに夾竹桃たちと共に電車を修復するμと一戦交えました」

琴子は一旦言葉を切り、ここで主題を筆談に切り替える。

『私が考えたいのは主催の潜伏先です』


琴子の求める解。それは、主催の面々の居場所である。
たとえば、このまま順当に首輪の解析が進み、全員の首輪を外して殺し合いを止めたとする。

だがそれだけではこの事件の解決には至らない。
もしもそのまま主催が生存者たちの前に現れなければ、あるいは主催を探し出すことができなければ、主催と戦うことも交渉することもできずこの世界に閉じ込められ続けることになる。
最初の内は良くても、食糧が切れればその時点で奪い合いという名のバトルロワイアルが始まってしまう。

だから琴子は今の内に主催の居場所を掴むヒントを集める為にこの話を切り出したのだ。
直接つながることは無くてもいい。
似たような事例を知っている、主催の連中の中に知り合いがいる、関わりのない第三者の視点からの考えも聞く。
なにかの足掛けになる可能性が微かにでもあるのなら、情報を集めるのは当然だ。

「まずはあの時に起きたことを整理しましょう。
①μは空から駅まで降りてきた。
②『リック』という青年はμの歌によりその姿形を変化させた。
③先ほどまではなにもなかった場所に突如罠が生えてきた。
④主催側には、リックという青年、二丁拳銃を操る骸骨マスクの人間、全身が黄土色のラバースーツに包まれた男がいる」

「え?」

これらの事象になにか心当たりはないかを尋ねようとした琴子よりも先に声を漏らしたのは『ブチャラティ』だ。


「どうしたんですか?」
「い、いやあ、護衛が三人もいるなんて思わなかったからさぁ、うん」

彼があからさまに動揺しているのは言われずともわかる。

「ブチャラティさん、なn」
「あかりさん、ブチャラティさん。これらについてなにか心当たりはありますか?」

なにか心当たりがあったのか、と尋ねようとするあかりに先んじて琴子が『二人』に問いかける。
琴子とて、『ブチャラティ』がなにかを隠したのはわかっている。
しかし、いまはなにも事を起こしていないものの、頑なに『ブチャラティ』であろうとする以上、彼はクロ寄りのグレー。

下手な追及は自らの首を絞めることになる可能性があるため、敢えて二人に問いかけることで『ブチャラティ』への疑念をぼやかした。

「えと、罠についてなんですけど、もしかしたら最初からあったのに気づいていなかったとか、一度目は不発だったとかは?」
「ふむ。まあありえますね。私はその場にいませんでしたが、時と場合によっては己の認識が歪んでいた、という事例は往々にしてありますし、罠にしても高性能でなければ誤作動も不発も想定できます。あかりさんはそういう実践的な不確定要素も考慮に入れるべき、と」
「μの歌っていうのは、人の姿を変えることができるのかい?」
「ええ。私の同行者でμを知る者からは、相手の望んだ姿や能力を与えていたという前例があると聞かされています」


『ブチャラティ』と琴子が質疑を交わす傍で、あかりはう~ん、と悩みつつ頑張って考えを浮かばせようとする。
彼女とて、一応は武偵だ。
どんな怪しい事件があるかはそれなりに知識として識っている。
だからどうにか知識の面で琴子を補助できれば、と思いつつも中々考えが浮かばない。

当然だ。
なんせ、現場の検証もなければ証拠は第三者からの提供のみ。
あまりにも情報が不足している中で根拠のある解答を示せというのも難しい話だ。

(考えなくちゃ。考えなくちゃ...!)

あかりが必死に脳細胞を働かせるも時間は有限で現実は無情である。

『参加者の皆様方、ご機嫌よう』

結局、さほど進展がないままに放送の時は訪れてしまった。
そして、この放送が流れる前に情報を整理できてよかったと『ドッピオ』は思った。



———♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~

流れ始める歌と共にわたしの膝ががくりと崩れ落ちる。

———♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪~

高千穂さん達との勝負に勝った時、お祝いをしてくれた志乃ちゃんの笑顔が、わたしの事を心から案じて叱ってくれたアリア先輩の顔が脳裏を過っていく。
そのどれもがかけがえのない思い出だ。


———♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~

そのどれもが紅く塗りつぶされていく。
間宮の家をイ・ウーの面々に襲撃された時の業火に。
魔王や琵琶坂さんにぶちまけられた血だまりに。
私の中のモノが紅く朱く穢されていく。

———♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪~

ミカヅチさんはわたしにお礼を言ってくれた。
高千穂さんは武偵のままのわたしが好きだと言ってくれた。
カタリナさんは護れなかったわたしに微笑み幸せだったと言ってくれた。
アンジュさんや志乃ちゃん、大勢の人たちが死にかけていたわたしの背中を押して、引き上げてくれた。

でも。
その全てを否定するかのように際限なくドス黒い感情が湧きあがってくる。




———♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~

大切な者たちの仇を取れ。
奪った奴らを殺せ。
これ以上奪われる前に奪え。
日常を護りたいなら、その手で心の臓腑を抉り取れ。


———♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~♪♪~♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~


【『武偵』であり続けることと、誰かを護ること...二者択一だった場合、どちらを採りたいんだい?】

よりにもよって、あの琵琶坂さんの問いかけてきた言葉が頭の中を駆け巡ってくる。
答えを出したつもりだった。納得したつもりだった。
けれど、それは運よくみんなが肯定してくれたから正しい道を歩んでいると思いたかっただけだ。

高千穂さんが、志乃ちゃんが、アリア先輩が、アンジュさんが、ミカヅチさんが、絹旗さんが、ココポが、冨岡さんが、カタリナさんが命を落として。
メアリさんのように涙を流す人を目の前で生み出して。
そしていまも魔王や琵琶坂さんたちが犠牲者を生み出しているのなら。
この有様が本当に正しい道なのかな。
違う道を選んでいたら、もっと別の結果になっていたんじゃないかな。

一番しっかりしないといけないくせに、全身が震えて涙を流しす弱いわたしには、未だに答えなんて出ていやしなかった。


「あかりさん...」

泣きながら膝に頭を埋めてくるあかりに、琴子はどうすることもできなかった。
先ほどは立ち止まるわけにはいかないと前を向かせたが、いま、この状況でそんな言葉はかけられない。
これが大人の警察官やら軍人やら、人の生死に殉職も想定されている職種の者たち相手ならばそんな言葉を駆けただろうが、あかりはまだ学生。
いくら武偵という荒事に慣れた人種とはいえ、年齢でいえば琴子よりも下だ。
そんな子に戦闘を一切合切任せ、それでも前を向けと宣えるほど琴子は薄情ではない。

彼女がどれほど戦ってきた。
彼女がどれほどの悲しみと向き合ってきた。

負担をかけすぎている。
いまの自分にできることは、せいぜい、感情を思うがままに発散させてやることくらいだ。

「...琴子ちゃん、あかりちゃんを頼めるかい?」
「ブチャラティさん?」
「このまま遺跡を目指すのは酷だよ。僕が遺跡に先行してくる」

言いながら、『ブチャラティ』はあかりを背負い、傍にあった身を隠せるほどの岩場まで琴子の車椅子を押していく。

「ここなら僕が戻るまで身を隠しやすいだろう?」
「...そうですね」

琴子としては、ここで座して待つのは勘弁願いたいが、現状を顧みれば仕方ないとも思っている。
ここまでの道程はあかりが琴子と『ブチャラティ』を護れること前提で成り立っている。
しかし、あかりがこの有様ではそれが崩壊してしまう。
それならば、あかりを背負い『ブチャラティ』が琴子の車椅子を押すという全滅待ったなしの進行をするよりは、分散して全滅回避のリスクを取った方がいい。

「すみません、お願いします」
「わかった。遺跡に着いたら長居せず戻ってくるよ」

遠ざかっていく背中を見つめながら、ふぅ、と琴子は息を吐く。
もしも『ブチャラティ』が刃物の一本でも持って襲い掛かってきたら、現状ではあかりも自分も抵抗できずに殺されていただろう。
それをしなかったのは、単に思いつかなかったのか、利用価値がまだあると思ってくれているのか、あるいは本当にみんなで脱出しようと考えているのか。

(なんにせよ綱渡り、ですね)

妖怪変化魑魅魍魎共の知恵の神となって長らくなるが、ここまで死線を運で回避している事態は初めてかもしれない。
初めての緊張感と死への嫌悪感に、微かに指は震え、そしてなんだか、無性に九朗先輩に会いたいと思わずにはいられなかった。


【E-3/夜/一日目】

【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:覚醒、白髪化、痛覚が鈍くなっている、体温低下、情報の乖離撹拌(進行度31%)、全身のダメージ(大)、精神疲労(中)、疲労(絶大)、左中指負傷(縦に切断、包帯が巻かれている)、深すぎる悲しみ。
[服装]:いつもの武偵校制服(破損・中)
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。
0:...ごめんなさい、いまだけは...
1:動けるようになったら岩永さんと一緒に遺跡を目指す
2:ヴライ、マロロ、琵琶坂、魔王ベルセリア、夾竹桃を警戒。もう誰も死んでほしくない
3:『オスティナートの楽士』と鎧塚みぞれを警戒。
4:もし会えたらカナメさんに、シュカさんの言葉を伝えないと
5:メアリさんと敵対することになったら……。
[備考]
※アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です
※覚醒したことによりシアリーズを大本とする炎の聖隷力及び「風を操る程度の能力」及びシュカの異能『荊棘の女王(クイーンオブソーン)』、そして土属性の魔術を習得しました。
※情報の乖離撹拌が始まっており。このまま行けば彼女は確実に命を落とします。

【岩永琴子@虚構推理】
[状態]:健康、新たなる決意、無意識下での九郎との死別への恐れ、義足損壊、車椅子搭乗中
[服装]:いつもの服、義眼
[装備]:赤林海月の杖@デュラララ!!
[道具]:基本支給品、文房具(消費:小)@ドラゴンクエストビルダーズ2、ランダム支給品1(岩永琴子確認済み) 、ポルナレフの車椅子(ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風)
[思考]
基本:このゲームの解決を目指す。
0:あかりさんが動けるようになってから『ブチャラティ』の後を追う。
1:『ブチャラティ』を騙る青年(ドッピオ)を警戒。
2:魔王と琵琶坂永至、あの二人をどうにかする方法は……
3:あかりさん、貴方は……
4:九郎先輩との合流は……
5:紗季さん……
6:首輪の解析も必要です、可能ならサンプルが欲しいですが……
7:オスティナートの楽士から話を聞きたいですね
[備考]
※参戦時期は鋼人七瀬事件解決以降です。
※アリアから彼女が呼ばれた時点までのカリギュラ世界の話を聞きました。
※この殺し合いに桜川六花が関与している可能性を疑っています。
ただし、現状その可能性は少ないと思っています。
※リュージからダーウィンズゲームのことを知っている範囲で聞きました。
※夾竹桃・ビルド・隼人・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※今の自分を【本物ではない可能性】、また、【被検体とされた人間は自ら望んだ者たちである】と考えています。
※カタリナとあかりのこれまでの経緯を聞きました。
※琴子、あかり、ドッピオ、メアリ、竜馬の五人でこれまでの経緯と、生存者についての情報を交換しました。




「とおるるるる とぉおるるるるるる」

あかりと琴子が見えなくなった辺りで、ドッピオはそう口ずさむ。
やっぱりだ。
そろそろボスが電話をかけてきてくれると思っていた。電話に出る姿は誰にも見られるわけにはいかない。
だから、多少の危険は被っても一人で先行してきたのだ。

「とおるるるるる とおおぉるるるるるる」

ドッピオはキョロキョロと地面を見回し、『電話』の場所を探す。

「あった...とおるるるるる、この辺りならあると思ってたよ。ガチャリ」

ドッピオは落ちていた木の葉を拾い、そのまま耳に押し付けた。

『ドッピオ...聞こえるか、ドッピオ』
「大丈夫です、ボス。聞こえてます。お伝えしたいことがあります。我々を裏切り、『セッコ』が主催の側にいるようです」

琴子の言った主催の一味。その中にいた黄土色のラバースーツを全身に纏った男。
その人物像は、ドッピオの中で真っ先に『セッコ』に当てはまっていた。

そしてセッコに当てはまれば、罠の件にも説明がつく。

主催へ襲撃を駆けた面々は確かに間違っておらず、罠も誤作動をおこしていないなら答えは簡単だ。
セッコは土の中を自由に泳げ、軟化も自在にできる。
主催との戦いの時にいた面々がμに集中している隙に足元に罠を仕掛けることも容易くできるし、音もなく味方を地上に出現させることも可能だろう。
罠の発動タイミングは足で踏むことが条件でなければ、セッコが土の中でスイッチを押して好きなタイミングで作動させることもできる。

『...そうか。よくわからんやつではあったが、そんなことになっていたか』
「ええ。そして、その...岩永琴子の知りたがっていた連中の居場所なんですが、恐らくは———」
『ああ。セッコを擁しているということはほぼ間違いないだろう』

「『奴らの根城は地下にある』」

ドッピオと『ディアボロ』の結論が一致した。

『わざわざ扱いに困りそうなセッコを懐に入れるくらいだ。間違いなく奴らは地下に重きを置いている』
「仮に本部じゃないとしても、なにかしらの手がかりがある可能性はありそうですよね」


主催を倒すにしても強請るにしても、あるいは奴らに取り入るにしても、奴らの心臓部を抑えられれば此方が有利に立ち回れる。
これは、唯一セッコの能力を把握していた麦野が情報交換の際に立ち会えなかった為に、琴子ではたどり着けなかった解である。

「しかし、地下に干渉できる方法があるとすれば...」
『...私の知る限りでは、地下への干渉に優れている能力者は一人しかいない』

気乗りしない声音でそう語る『ディアボロ』の言葉に、ドッピオの喉がゴクリと鳴る。

『奴の能力は容易く地面を割き、息さえ続けばどこまでも潜ることができる』

誰の名前が出るかはわかりきっている。
だからこそ、覚悟しなければならない。
なんせその名前が出るということは、ドッピオがこれまでしてきたことを否定するのと同義なのだから。

『『ブローノ・ブチャラティ』...奴を殺さず、利用して地下に潜ることも考えるべきかもしれんな』


【E-3/夜/一日目】

【ドッピオ(ディアボロ)@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
[状態]:健康、ドッピオの人格が表
[服装]:普段の服装
[装備]:小型小銃@現地調達品 王の首輪@オリジナル
[道具]:不明支給品0~1、アップルグミ×3@テイルズオブベルセリア
[思考]
基本:生き残る。手段は問わない。
0 :先に遺跡に向かい、後で琴子たちと合流する。
1 :無力な一般人を装いつつ、参加者を利用していく
2 :琴子を警戒。邪魔になりそうなら……
3 :オシュトルへの首輪提供のため、参加者を殺害してのサンプル回収も視野に入れる
4 :『月彦』を警戒。再合流後も用心は怠らない。偽名を使うだなんてけしからん奴だ
5 :ブチャラティは確実に始末する。...と言いたかったが、地下を調べるために利用するべきか?
6 :なるべく目立たないように立ち回り、優勝しか手段が無くなっても構わないよう、殺せる者は密かに殺していく。
7 :自分の正体を知ろうとする者は排除する。
8 :ゲッターロボ、もしもあのままランクを上げ続けてたら...ゾオ~ッ
9 :グミは複数あるけど内緒にしておこう。
10 :もし認識がスタンドに影響を及ぼすならば……?
[備考]
※参戦時期はアバッキオ殺害後です。
※偽名として『ブローノ・ブチャラティ』を名乗っています。
※オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。
※アップルグミの回復は健在ですが欠損や毒などは回復しません。
 また3つあることは伝えていません。
※早苗、霊夢、カナメ、竜馬と情報交換してます。
※琴子、あかり、ドッピオ、メアリ、竜馬の五人でこれまでの経緯と、生存者についての情報を交換しました。
※主催の潜伏地が地下にあると睨んでいます。

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