「その、聞かせてもらってもいいかな」
琵琶坂の話を終えた彩声はおずおずと切り出した。
「梔子はさ、どうしてあいつのことをそんなに憎んでるの?」
それは尤もな質問だろうなと梔子は思う。
他の楽士たちは程度の差はあれど、一番のモチベーションは現実ではなく理想の世界で暮らしたいという願望であるのに対して、自分の最大の原動力は琵琶坂永至に対しての憎しみだ。
傍から見れば異常だとしか思われないのは自覚している。
他の楽士たちは程度の差はあれど、一番のモチベーションは現実ではなく理想の世界で暮らしたいという願望であるのに対して、自分の最大の原動力は琵琶坂永至に対しての憎しみだ。
傍から見れば異常だとしか思われないのは自覚している。
「...話したくない。聞けば後悔することになる」
「わかってる。私も生半可な気持ちで聞こうとしてるわけじゃない。でも、私があいつの話をしてる時、あなたずっと苦しそうだったんだよ?」
「え...?」
「わかってる。私も生半可な気持ちで聞こうとしてるわけじゃない。でも、私があいつの話をしてる時、あなたずっと苦しそうだったんだよ?」
「え...?」
琵琶坂の話を聞いている間、ずっと感情が昂っているのは自覚していた。
だからもし表情に出していたとしても、それは憎悪だろうと思っていた。
けれど、彩声からは苦しそうに見えていたようで。
突然の指摘に梔子は思わずキョトンとしてしまう。
だからもし表情に出していたとしても、それは憎悪だろうと思っていた。
けれど、彩声からは苦しそうに見えていたようで。
突然の指摘に梔子は思わずキョトンとしてしまう。
「あんな顔見せられたら放ってなんかおけないよ。もしかしたら、私でも力になれることがあるかもしれない。だから...!」
「止めてくれ」
「どうして?」
「言っただろう。お前と私は敵同士だ。事情を知れば後が辛くなる」
「止めてくれ」
「どうして?」
「言っただろう。お前と私は敵同士だ。事情を知れば後が辛くなる」
梔子自身、自分の過去が聞いていて気持ちのいいものではないのはわかっている。
その過去を利用すれば、同情を引いて協力を得やすくなることも。
けれど、家族との思い出を汚れた道に巻き込むのが嫌だった。
この復讐の道に家族は巻き込めない。汚れるのは自分だけで充分だ。
それは彩声もだ。
少々、男性にヒステリックな気はあれど、根が優しいことはこの数時間で充分にわかった。
きっと事情を話せばよき協力者となってくれるだろう。
ならばその後はどうする?
彩声は帰宅部だ。理想の世界を壊してでも帰りたい現実があるのだろう。
その願いは梔子とは相容れない。琵琶坂永至に裁きを下した後とて、自分にも家族を護りたいという意志がある。
例え現実ではない仮初の世界だとしても、所詮はプログラムされた自身の理想のNPCだとしても。
梔子の家族はメビウスでしか在りえない。現実に帰るということは家族を見捨てるということだ。
それは絶対にできない。
どれだけみっともなくても。どれだけ醜くても。家族だけは絶対に譲れない。
だから私の為に彩声には現実を諦めろと言えるのか?
言えない。言ったが最後、彩声がどんな選択をしようとも要らぬ後悔を背負わせてしまう。
下手をすれば、現実に帰りたいというまっとうな願いを抱く彼女を恨んでしまうかもしれない。
それは自分も同じだ。彩声の背景を知ってしまえばメビウスを残す選択を貫いた時にとてつもない後悔を抱いてしまう。
だから、お互いに踏み込まないのがベストなのだ。
全てを知った上で己の願いを貫き通す。そんなことができるほど、自分は強い人間ではないのだから。
その過去を利用すれば、同情を引いて協力を得やすくなることも。
けれど、家族との思い出を汚れた道に巻き込むのが嫌だった。
この復讐の道に家族は巻き込めない。汚れるのは自分だけで充分だ。
それは彩声もだ。
少々、男性にヒステリックな気はあれど、根が優しいことはこの数時間で充分にわかった。
きっと事情を話せばよき協力者となってくれるだろう。
ならばその後はどうする?
彩声は帰宅部だ。理想の世界を壊してでも帰りたい現実があるのだろう。
その願いは梔子とは相容れない。琵琶坂永至に裁きを下した後とて、自分にも家族を護りたいという意志がある。
例え現実ではない仮初の世界だとしても、所詮はプログラムされた自身の理想のNPCだとしても。
梔子の家族はメビウスでしか在りえない。現実に帰るということは家族を見捨てるということだ。
それは絶対にできない。
どれだけみっともなくても。どれだけ醜くても。家族だけは絶対に譲れない。
だから私の為に彩声には現実を諦めろと言えるのか?
言えない。言ったが最後、彩声がどんな選択をしようとも要らぬ後悔を背負わせてしまう。
下手をすれば、現実に帰りたいというまっとうな願いを抱く彼女を恨んでしまうかもしれない。
それは自分も同じだ。彩声の背景を知ってしまえばメビウスを残す選択を貫いた時にとてつもない後悔を抱いてしまう。
だから、お互いに踏み込まないのがベストなのだ。
全てを知った上で己の願いを貫き通す。そんなことができるほど、自分は強い人間ではないのだから。
「お前が知るべきなのは『ウィキッド』の正体だろう。私に売った仲間の情報を無駄にしたいのか?」
「...わかった」
「...わかった」
話題を逸らされた。それを理解しながらも彩声は梔子へと踏み込むことが出来ない。
きっと、梔子は根はマトモな人間なんだと思う。
こちらが地雷を踏んでいればやんわりと警告してくれて。
楽士といえどもこうして話をさせてくれて。
だからこそ、苦しそうな顔を見せる彼女の力になりたいし、優しい彼女の背景を知るのが怖い。
梔子がなんども釘を刺しているように、自分たちは敵同士だ。
梔子には琵琶坂に対する憎悪だけでなく、楽士としてメビウスを維持したい想いがあるのだろう。
それを知った時、自分は彼女の願いを踏みにじって現実へ帰ることが出来るのか?
それとも、彼女の願いを尊重して、あれだけ優しくしてくれた父や兄に謝ることなく人生を終えることが出来るのか?
その選択を迫られるのが怖い。ならば、梔子の言う通りお互いに踏み込むことなく目の前のことだけに集中するべきではないのか?
きっと、梔子は根はマトモな人間なんだと思う。
こちらが地雷を踏んでいればやんわりと警告してくれて。
楽士といえどもこうして話をさせてくれて。
だからこそ、苦しそうな顔を見せる彼女の力になりたいし、優しい彼女の背景を知るのが怖い。
梔子がなんども釘を刺しているように、自分たちは敵同士だ。
梔子には琵琶坂に対する憎悪だけでなく、楽士としてメビウスを維持したい想いがあるのだろう。
それを知った時、自分は彼女の願いを踏みにじって現実へ帰ることが出来るのか?
それとも、彼女の願いを尊重して、あれだけ優しくしてくれた父や兄に謝ることなく人生を終えることが出来るのか?
その選択を迫られるのが怖い。ならば、梔子の言う通りお互いに踏み込むことなく目の前のことだけに集中するべきではないのか?
(でも部長...あなたならきっと...)
脳裏に彼女の顔が過る。
こっちが音を上げるくらい付きまとってくれて、己の抱える心の闇も受け止め、同性間の愛情すらも受け入れてくれた帰宅部部長の顔が。
彼女ならどうするだろうか。
きっと彼女なら―――
こっちが音を上げるくらい付きまとってくれて、己の抱える心の闇も受け止め、同性間の愛情すらも受け入れてくれた帰宅部部長の顔が。
彼女ならどうするだろうか。
きっと彼女なら―――
「梔子」
ウィキッドの事を話そうとした梔子を遮り、彩声は手を握りしめ、瞳を覗き込むようにズイと顔を近づける。
彩声に気圧されつつも、その真摯に見つめてくる眼に抗えず思わず見つめ返してしまう。
彩声に気圧されつつも、その真摯に見つめてくる眼に抗えず思わず見つめ返してしまう。
「あなたが話したくないなら無理強いはしない。でも、辛くなったらいつでも話して。私は私の願いもあなたの祈りも全てを受け止めて前に進むから!」
「...!」
「...!」
マスク越しに唇が重なりそうなほどに近づけられた顔に。今にも押し倒してきそうなほどの勢いに。
手に籠められる力が増していくにつれ、彩声が本気で寄り添おうとしているのを実感する。
Lucidやμでもここまで物理的に強く押してくることはなかった。
その為か、思わず頬が紅潮し目を逸らしてしまう。
手に籠められる力が増していくにつれ、彩声が本気で寄り添おうとしているのを実感する。
Lucidやμでもここまで物理的に強く押してくることはなかった。
その為か、思わず頬が紅潮し目を逸らしてしまう。
「その...近いのだが」
「えっ...あ、アハハハごめんね!」
「えっ...あ、アハハハごめんね!」
流石に気づいて気恥ずかしさが湧いてきた彩声は咄嗟に手を放し梔子から距離を取る。
互いに頬の紅潮が収まらず、何故かドキドキと胸が高鳴ってしまう。
気まずい沈黙が流れて数分。動悸が収まってきた梔子がポツリとこぼす。
互いに頬の紅潮が収まらず、何故かドキドキと胸が高鳴ってしまう。
気まずい沈黙が流れて数分。動悸が収まってきた梔子がポツリとこぼす。
「...強いな、お前は」
彩声は『知りすぎる危険性』を理解していた。そのうえで、目を背けるのではなく、梔子のことも背負って答えを出したいと結論づけた。
それは自分には無い強さだ。偽物にすら縋ってしまう自分にはとても真似ができそうにない。
それは自分には無い強さだ。偽物にすら縋ってしまう自分にはとても真似ができそうにない。
「強くなんて無いよ。...もしそうだとしても、私はあの人に強くしてもらえただけ。『女』にしてもらっただけだよ」
照れくさそうに頬をかく彩声を見ながら思う。
どれだけ心を強くしようとも、選択できる答えは一つだけだ。彩声と自分、どちらも満たされる答えなどない。
その中には自分が負ける未来はある―――実際に、それを体験してきた。
あんな想いをしたくない。あんな未来にまた辿り着きたくない。
だから誰が相手だろうと絶対に負けるつもりはない。
それでも。
もしも自分が負けるのならば、煉獄杏寿郎や彩声のような人達に勝ってほしい。
彼らのような正しく強い人たちを見送らせてほしい。
梔子が密かに願うは、そんな我儘で泡沫のような想い。
どれだけ心を強くしようとも、選択できる答えは一つだけだ。彩声と自分、どちらも満たされる答えなどない。
その中には自分が負ける未来はある―――実際に、それを体験してきた。
あんな想いをしたくない。あんな未来にまた辿り着きたくない。
だから誰が相手だろうと絶対に負けるつもりはない。
それでも。
もしも自分が負けるのならば、煉獄杏寿郎や彩声のような人達に勝ってほしい。
彼らのような正しく強い人たちを見送らせてほしい。
梔子が密かに願うは、そんな我儘で泡沫のような想い。
けれどそんな願いはノイズと共に終わりを告げられた。
☆
「煉獄さん...死んじゃったんだ」
「......」
「......」
主催のテミスからの放送で告げられた死者の中には煉獄杏寿郎の名前があった。
二人の間に涙はなかった。
流すには関わった時間が短すぎる。
けれど。
あれだけ支えてくれた男の死は梔子の心に確かな穴を空けていた。
二人の間に涙はなかった。
流すには関わった時間が短すぎる。
けれど。
あれだけ支えてくれた男の死は梔子の心に確かな穴を空けていた。
「行こう、梔子」
そんな中、彩声は早急に荷物を纏めて次の行動へととりかかっていた。
「彩声...?」
「わかってるでしょ。あと三時間したらここも禁止エリアになっちゃう。そうしたら、琵琶坂永至に会う前に私たちは死んじゃうんだよ」
「...そうだな」
「わかってるでしょ。あと三時間したらここも禁止エリアになっちゃう。そうしたら、琵琶坂永至に会う前に私たちは死んじゃうんだよ」
「...そうだな」
琵琶坂永至の名前を出されれば、自然と憎悪が滾り喪失の悲しみを和らげる。
幸いと言ってもいいのか、あの男はまだ生きている。
ならばこの手で打ち倒すチャンスはまだ残っている。
その執念が梔子の身体を突き動かす。
幸いと言ってもいいのか、あの男はまだ生きている。
ならばこの手で打ち倒すチャンスはまだ残っている。
その執念が梔子の身体を突き動かす。
そんな梔子を見ながら彩声は思う。
(私、薄情だなあ)
煉獄杏寿郎が死んだ。
それを冷静に受け止め一つの事象だと判断できたのは、彩声が極度の男嫌いであるためだ。
元からさほど好きではなかったのもあるが、それすらも凌駕するあの大きすぎるトラウマ。
田所という『男』がアイドル仲間を欲望のままに壊したあの日から、彩声にとって男は憎悪の対象でしかなかった。
たとえ何もしていない見知らぬ他人でも。たとえ自分に親身にしてくれる家族や仲間たちでも。
きっと、自分は男が死のうと大して悲しめない。精々、女の子じゃなくてよかったと思うくらいだ。
それは煉獄にも当てはまった。
彼は誠実で頼りがいのある人間だった。もしも女であればここまで冷静にはいられず怒りに任せて行動していただろう。
だが煉獄は男であった。だからこそ彩声は己の想像以上に冷静に思考回路を回せたし、流れてくるウィキッドの持ち曲『コスモダンサー』にも反射的反応は示さずにいられた。
そして―――煉獄杏寿郎の死にある背景にまで気を回すことが出来た。
それを冷静に受け止め一つの事象だと判断できたのは、彩声が極度の男嫌いであるためだ。
元からさほど好きではなかったのもあるが、それすらも凌駕するあの大きすぎるトラウマ。
田所という『男』がアイドル仲間を欲望のままに壊したあの日から、彩声にとって男は憎悪の対象でしかなかった。
たとえ何もしていない見知らぬ他人でも。たとえ自分に親身にしてくれる家族や仲間たちでも。
きっと、自分は男が死のうと大して悲しめない。精々、女の子じゃなくてよかったと思うくらいだ。
それは煉獄にも当てはまった。
彼は誠実で頼りがいのある人間だった。もしも女であればここまで冷静にはいられず怒りに任せて行動していただろう。
だが煉獄は男であった。だからこそ彩声は己の想像以上に冷静に思考回路を回せたし、流れてくるウィキッドの持ち曲『コスモダンサー』にも反射的反応は示さずにいられた。
そして―――煉獄杏寿郎の死にある背景にまで気を回すことが出来た。
(犯人はやっぱりあんたよね...流竜馬)
フレンダを探しにいった煉獄が放送で名前を呼ばれ、フレンダと竜馬が呼ばれていない。
ならば答えは決まっている。
煉獄はフレンダの救援に間に合った、しかし、彼はフレンダを逃がすことはできたものの、竜馬に殺されてしまったのだ。
ならば答えは決まっている。
煉獄はフレンダの救援に間に合った、しかし、彼はフレンダを逃がすことはできたものの、竜馬に殺されてしまったのだ。
(許さない...あんたみたいな暴力男はあたしがこの手で倒してやる)
彩声は冷静に竜馬率いる暴力男への憎悪を募らせつつ、今後の方針を考える。
現状、求められるのは煉獄が逃がしたと思しきフレンダとの合流だ。
彼女がどこにいるかはわからないが、逃げた方角からして西側のエリアのどこかだろう。
当初に煉獄と決めた予定では警察署が使えなくなったら西側の施設を中心に拠点を移す予定でいた。
しかし、警察署を含むB-2だけでなく、その傍のC-4まで禁止エリアに指定されてしまっている。
仮にフレンダがムーンブルク城近辺にいた場合、自分たちがスポーツジムに拠点を移せばかなりの遠回りになってしまうし、その間に再び竜馬に襲われる可能性は高い。
では南下すればいいかといえばそうでもない。
恐らく煉獄はフレンダに警察署に向かうように指示をし、気が回ればスポーツジムの方に拠点を移していることも告げるだろう。
もしも彼女がC-4が禁止エリアになるまでに抜け、スポーツジムに辿り着いた先に誰もいなかったではあまりにも無常すぎる。
現状、求められるのは煉獄が逃がしたと思しきフレンダとの合流だ。
彼女がどこにいるかはわからないが、逃げた方角からして西側のエリアのどこかだろう。
当初に煉獄と決めた予定では警察署が使えなくなったら西側の施設を中心に拠点を移す予定でいた。
しかし、警察署を含むB-2だけでなく、その傍のC-4まで禁止エリアに指定されてしまっている。
仮にフレンダがムーンブルク城近辺にいた場合、自分たちがスポーツジムに拠点を移せばかなりの遠回りになってしまうし、その間に再び竜馬に襲われる可能性は高い。
では南下すればいいかといえばそうでもない。
恐らく煉獄はフレンダに警察署に向かうように指示をし、気が回ればスポーツジムの方に拠点を移していることも告げるだろう。
もしも彼女がC-4が禁止エリアになるまでに抜け、スポーツジムに辿り着いた先に誰もいなかったではあまりにも無常すぎる。
だが、現状では情報がなく、しかしこのエリアに留まることもできず。
梔子が耐えられぬムーンブルク城はいかないとして、南か西か東か、どこかのエリアには向かわなければならない。
梔子が耐えられぬムーンブルク城はいかないとして、南か西か東か、どこかのエリアには向かわなければならない。
彼女たちは話し合い、そして行動を開始する。彼女たちが向かう先は果たして―――?
【B-5/警察署/朝/一日目】
※二人は東西南どこかのエリアへ向かいました。行先は後の書き手にお任せします。
※二人は東西南どこかのエリアへ向かいました。行先は後の書き手にお任せします。
【梔子@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:健康、疲労(小)、パニック発作(ほぼ治まってる)、精神的ダメージ
[服装]:メビウスの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品3
[状態・思考]
基本行動方針:琵琶坂永至に然るべき報いを
0:彩声と共に行動する。警察署が禁止エリアになってしまったがどこでフレンダを待とうか。
1:琵琶坂永至が本人か確かめる
2:本当に死者が生き返るなら……
3:煉獄さん...
[備考]
※参戦時期は帰宅部ルートクリア後です。
※キャラエピソードの進行状況は後続の方にお任せします。
[状態]:健康、疲労(小)、パニック発作(ほぼ治まってる)、精神的ダメージ
[服装]:メビウスの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品3
[状態・思考]
基本行動方針:琵琶坂永至に然るべき報いを
0:彩声と共に行動する。警察署が禁止エリアになってしまったがどこでフレンダを待とうか。
1:琵琶坂永至が本人か確かめる
2:本当に死者が生き返るなら……
3:煉獄さん...
[備考]
※参戦時期は帰宅部ルートクリア後です。
※キャラエピソードの進行状況は後続の方にお任せします。
【天本彩声@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:顔にダメージ(大)
[服装]:普段の服装
[装備]:
[道具]:不明支給品1~3(食料品を抜かれている)
[思考]
基本:殺し合いからの脱出。
0:梔子と共に行動する。警察署が禁止エリアになってしまったがどこでフレンダを待とうか。
1:暴力的な男(特に竜馬)は絶許。μとももう和解なんて考えない。
2:琵琶坂にもStorkにもウィキッドにも要警戒する。梔子は彼女次第では協力しようと思う。
3:ウィキッドが鳴子先輩なのか確かめる。
[備考]
※参戦時期は琵琶坂生存ルートでウィキッド編で閉じ込められている最中。部長は女のようです。
[状態]:顔にダメージ(大)
[服装]:普段の服装
[装備]:
[道具]:不明支給品1~3(食料品を抜かれている)
[思考]
基本:殺し合いからの脱出。
0:梔子と共に行動する。警察署が禁止エリアになってしまったがどこでフレンダを待とうか。
1:暴力的な男(特に竜馬)は絶許。μとももう和解なんて考えない。
2:琵琶坂にもStorkにもウィキッドにも要警戒する。梔子は彼女次第では協力しようと思う。
3:ウィキッドが鳴子先輩なのか確かめる。
[備考]
※参戦時期は琵琶坂生存ルートでウィキッド編で閉じ込められている最中。部長は女のようです。
強い男だった。
関わった時間はとても短く、きっと俺はあいつの名前くらいしかロクに知らないだろう。
だが確かに思った。思わずにはいられなかった。
感情任せに動くのではなく。己のすべきことを冷静に判断し、コントロールし、適切に力を振るう。
あんな大きな背中になりたいと思った。
強くなりてえ。あいつみたいに自分の怒りを抑えられるほどに強く―――そう、思わずにはいられなかった。
☆
「ふざけた真似しやがって」
放送を聞いた流竜馬は微塵も苛立ちを隠そうとはしなかった。
煉獄杏寿郎が死んだ。
あの男がどう殺されたのかはわからないが、大方の予想はついている。
フレンダ・セイヴェルン。
あのメスガキに煉獄を殺せるとは思えないが、ほかの参加者に着け込み、また謂れのない悪評を振りまいて煉獄を殺させたのだろう。
もしも再び姿を現した時、またもどこぞの誰かを唆しているようであれば容赦はしない。
煉獄杏寿郎が死んだ。
あの男がどう殺されたのかはわからないが、大方の予想はついている。
フレンダ・セイヴェルン。
あのメスガキに煉獄を殺せるとは思えないが、ほかの参加者に着け込み、また謂れのない悪評を振りまいて煉獄を殺させたのだろう。
もしも再び姿を現した時、またもどこぞの誰かを唆しているようであれば容赦はしない。
そして主催者のテミスとかいう女。
禁止エリアに指定されたのはあろうことか、つい先ほどまで竜馬たちがいたC-4と目的地であるBー2だ。
間違いなく、奴らは自分たちに対して悪意を向けている。
なんのつもりかは知らないが上等だ。
いまにあのニヤケ面に拳を叩き込んでブチ殺してやる。
主催とフレンダ、両者に対して怒りと殺意を滾らせながら竜馬は進む。
禁止エリアに指定されたのはあろうことか、つい先ほどまで竜馬たちがいたC-4と目的地であるBー2だ。
間違いなく、奴らは自分たちに対して悪意を向けている。
なんのつもりかは知らないが上等だ。
いまにあのニヤケ面に拳を叩き込んでブチ殺してやる。
主催とフレンダ、両者に対して怒りと殺意を滾らせながら竜馬は進む。
(シュカさんにヒイラギさんまで...)
煉獄杏寿郎、シュカ、ヒイラギイチロウ。
この三名の猛者の死にレインは動揺し焦燥する。
煉獄杏寿郎―――怪物じみた静雄と竜馬の戦いに割って入れるほどの実力者。
シュカ―――ダーウィンズゲームにおいて常に一人でトップランカーの座を護り続ける少女。言い換えれば、チームを組んで上位ランクを保守するプレイヤーよりも遥かにゲームの立ち回りが上手い最強プレイヤー。
ヒイラギイチロウ―――その植物を操る能力は非常に強力であり、集団相手でもモノともせず、生半可な銃火器を手にしたところでたちまちに返り討ちにしてしまう強プレイヤー。
この三名の猛者の死にレインは動揺し焦燥する。
煉獄杏寿郎―――怪物じみた静雄と竜馬の戦いに割って入れるほどの実力者。
シュカ―――ダーウィンズゲームにおいて常に一人でトップランカーの座を護り続ける少女。言い換えれば、チームを組んで上位ランクを保守するプレイヤーよりも遥かにゲームの立ち回りが上手い最強プレイヤー。
ヒイラギイチロウ―――その植物を操る能力は非常に強力であり、集団相手でもモノともせず、生半可な銃火器を手にしたところでたちまちに返り討ちにしてしまう強プレイヤー。
この三名がこうも早い段階で脱落となれば、自然と今回のゲームの過酷さが窺えるというものだ。
(一歩間違えば私など...!)
レインの世界関数は逃げに関しては比類なき強さを発揮するが、決して無敵ではない。
ミカヅチのようにあまりにも規格外の身体能力の相手では逃げ切れるものではなく、王の瞬間移動のように反応のしようがないものにはめっぽう弱い。
そして、世界関数が通じなかった時に試されるのが地力の強さだが、しかし、生憎とレインは正面切っての戦いは得手ではない。
無論、一般人に遅れをとるわけではないが、それでもこの殺し合いの中でみればよく見積もっても下の上程度だろう。
ミカヅチのようにあまりにも規格外の身体能力の相手では逃げ切れるものではなく、王の瞬間移動のように反応のしようがないものにはめっぽう弱い。
そして、世界関数が通じなかった時に試されるのが地力の強さだが、しかし、生憎とレインは正面切っての戦いは得手ではない。
無論、一般人に遅れをとるわけではないが、それでもこの殺し合いの中でみればよく見積もっても下の上程度だろう。
今までは静雄や煉獄、竜馬のような殺し合いに乗らない強力なプレイヤーと遭遇できた為になんとか乗り切れた。
しかし、たったひとつの気の緩みで今すぐにでも首と胴体が泣き別れになってもおかしくはない。
しかし、たったひとつの気の緩みで今すぐにでも首と胴体が泣き別れになってもおかしくはない。
(これは改めて気を引き締めなければなりませんね)
レインは決して無情な人間ではない。
いくら仲が良くないとはいえ、シュカの死をなにも悼まない訳ではないし、未だにヒイラギの帰りを待っているであろう娘のことを思えば痛める心もある。
けれど、知己の死に涙を流すには、彼女は命のやり取りに慣れすぎた。
きっとカナメやリュージが死んでも、落ち込みはすれど悲しみで途方に暮れるようなことはないだろう。
それでもレインは己を恥じることはない。
絶対に死にたくない。それは、人間であれば誰しもがそうであると理解しているからだ。
レインは、どうにか心を落ち着けながら、先を進む竜馬の後をついていく。
いくら仲が良くないとはいえ、シュカの死をなにも悼まない訳ではないし、未だにヒイラギの帰りを待っているであろう娘のことを思えば痛める心もある。
けれど、知己の死に涙を流すには、彼女は命のやり取りに慣れすぎた。
きっとカナメやリュージが死んでも、落ち込みはすれど悲しみで途方に暮れるようなことはないだろう。
それでもレインは己を恥じることはない。
絶対に死にたくない。それは、人間であれば誰しもがそうであると理解しているからだ。
レインは、どうにか心を落ち着けながら、先を進む竜馬の後をついていく。
「あ...?」
放送で呼ばれた名前に平和島静雄は思わず言葉を漏らす。
煉獄杏寿郎。
あの頼もしく強い男が殺された。
涙は出ずとも、その衝撃は思わず彼が放心するほどのものだった。
煉獄杏寿郎。
あの頼もしく強い男が殺された。
涙は出ずとも、その衝撃は思わず彼が放心するほどのものだった。
「......」
彼の胸中を占めるのは悲しみよりも空虚だった。
死ぬと思っていなかった男の死。
僅か数時間前まで生きていた命が失われる―――そういった経験は皆無ではない。
池袋はなにかと治安が悪い街だ。
ヤクザ同士の抗争で死んだり、チンピラ同士の喧嘩が高じて死人が出たり。
ただ、それでも静雄にとって煉獄という男がこうもあっさり死んだのが解せず受け入れられなかった。
死ぬと思っていなかった男の死。
僅か数時間前まで生きていた命が失われる―――そういった経験は皆無ではない。
池袋はなにかと治安が悪い街だ。
ヤクザ同士の抗争で死んだり、チンピラ同士の喧嘩が高じて死人が出たり。
ただ、それでも静雄にとって煉獄という男がこうもあっさり死んだのが解せず受け入れられなかった。
遅れてフツフツと怒りが湧いてくる。
こんなところであいつが死ぬのが納得いかない。
そんな、ある種子供じみた怒りだ。
こんなところであいつが死ぬのが納得いかない。
そんな、ある種子供じみた怒りだ。
普段ならばなにかを殴りつけるなり投げ飛ばすなりして発散するだろう。
だが、感情に任せて先走って失敗した一件は未だに尾を引いており、それが彼に怒りに耐えるという選択を取らせる。
だが、感情に任せて先走って失敗した一件は未だに尾を引いており、それが彼に怒りに耐えるという選択を取らせる。
そのまま悶々とした空気で一行は警察署へと向かう。
禁止エリアになるまではまだ時間がある。
ならば彩声と梔子の二人がまだ残っている可能性もあると判断してのことだった。
ならば彩声と梔子の二人がまだ残っている可能性もあると判断してのことだった。
警察署に着くなり、三人は署内を見て回るものの、二人の影は見えず。
結局、彼女たちの目的地もわからないままに時間を浪費してしまった。
結局、彼女たちの目的地もわからないままに時間を浪費してしまった。
「どうやら彼女たちは放送の後すぐにここを発ってしまったようですね」
「なら俺がこれ以上付き合う必要もねえわけだ」
「なら俺がこれ以上付き合う必要もねえわけだ」
竜馬は警察署で見つけた白バイを引きずり、二人に背を向け出口へと向かう。
「行ってしまうのですか?」
「ダラダラ慣れあうのは趣味じゃねえ。それに―――仲間も間に合ってる」
「ダラダラ慣れあうのは趣味じゃねえ。それに―――仲間も間に合ってる」
共に殴り合い、笑い合い、戦い培ってきた腐れ縁。
竜馬にとっての仲間はゲッターチームの二人に他ならない。
放送では隼人も弁慶も呼ばれていないならば、当初の予定通り、わかりやすい目印となる早乙女研究所を目指した方がいい。
別に心配している訳ではないが、奴らと合流できるにこしたことはない。
竜馬にとっての仲間はゲッターチームの二人に他ならない。
放送では隼人も弁慶も呼ばれていないならば、当初の予定通り、わかりやすい目印となる早乙女研究所を目指した方がいい。
別に心配している訳ではないが、奴らと合流できるにこしたことはない。
「心配すんな。オメーらの仲間と会ったら伝えておいてやるよ」
「...おい」
「...おい」
珍しく呼びかけてきた静雄に、竜馬は立ち止まり振り返る。
「お前、フレンダと会ったらどうするつもりだ?」
竜馬はもともとフレンダを探し出し殺すつもりでいた。
彼を単独行動させるということはそれを止める者がいないということになる。
だから竜馬が彼女をどうするつもりかは聞いておかなければいけなかった。
彼を単独行動させるということはそれを止める者がいないということになる。
だから竜馬が彼女をどうするつもりかは聞いておかなければいけなかった。
「なんも変わりゃしねえよ。あいつがこれ以上やらねえって詫びを入れるならぶん殴る。懲りずにちょっかいかけてくるならブッ殺す!」
答えは余りにも暴力的であり、なあなあの和解など許さぬものだった。
竜馬にとって煉獄の死は彼自身が選んだ道であり、それを理由にした敵討ちなどは性に合わない。
だから竜馬は変わらない。フレンダが敵か味方か。答え如何によってはケジメをつけさせる。
そんなシンプルな方針だった。
竜馬にとって煉獄の死は彼自身が選んだ道であり、それを理由にした敵討ちなどは性に合わない。
だから竜馬は変わらない。フレンダが敵か味方か。答え如何によってはケジメをつけさせる。
そんなシンプルな方針だった。
「そうかよ」
静雄は竜馬へと歩み寄り、そのまま握りしめた拳を振るう。
竜馬はそれを躱すことなく、そのまま頬で受け止めた。
竜馬はそれを躱すことなく、そのまま頬で受け止めた。
「平和島さん、なにを!?」
「だまってろ」
「だまってろ」
慌てて仲裁に入ろうとするレインを止めるのは、意外にも拳を受けた本人である竜馬。
その目には苛立ちや怒りのようなものはなく、あの平和島静雄の拳を受けてもなお彼をジッと見据えている。
その目には苛立ちや怒りのようなものはなく、あの平和島静雄の拳を受けてもなお彼をジッと見据えている。
「俺は煉獄が護ったやつを殺したくはねえ。だが、たぶん俺はいま会ったらあいつを殺しちまう。だからもし会うことがあったら拳(こいつ)を届けといてくれねえか」
静雄とて、煉獄の死にフレンダが関わっているのは察している。
煉獄が彼女を殺さなかったからこそ、フレンダが呼ばれていないことも。
だから託した。同じ喪失を抱き、怒りを覚えつつもそれを抑制できる男に。
煉獄とは違い心底気に食わないが、心の面では未熟な自分よりも確かに強い目の前の男に。
煉獄が彼女を殺さなかったからこそ、フレンダが呼ばれていないことも。
だから託した。同じ喪失を抱き、怒りを覚えつつもそれを抑制できる男に。
煉獄とは違い心底気に食わないが、心の面では未熟な自分よりも確かに強い目の前の男に。
「ヘッ、上等だ。あいつを二度もぶん殴るだけなら頼まれねえでもやってやらぁ」
静雄の拳が頬から離れると、竜馬は不敵で凶悪な笑みを浮かべる。
その右拳を固めながら。
その右拳を固めながら。
「そんじゃあこいつは気付け代わりの餞別だ」
今度は竜馬の右拳が静雄に刺さり、静雄もまた防御すらせず頬で受け止める。
「これでちったあ目が覚めたかよ」
煉獄の名が呼ばれてからというもの、静雄の様子がおかしいのは竜馬でも見て取れた。
なにをごちゃごちゃと考えていたかは知らないが、己とほぼ同格だと思っている男に沈まれたままでは調子が狂うというものだ。
なにをごちゃごちゃと考えていたかは知らないが、己とほぼ同格だと思っている男に沈まれたままでは調子が狂うというものだ。
「...そうだな。少しばかり気が晴れた。ありがとよ」
「てめえに素直に礼を言われると気持ちわりいな」
「てめえに素直に礼を言われると気持ちわりいな」
ピキリ、と静雄のこめかみに青筋が走り、数秒の間を置き静雄の拳が走る。
「こういう時は社交辞令でも綺麗にシめさせやがれ!」
「知るか!てめえの都合で縛り付けんじゃねえ!」
「知るか!てめえの都合で縛り付けんじゃねえ!」
売り言葉に買い言葉ならぬ売り拳に買い拳。
たちまち始まる二人の喧嘩に、レインはもう口を挟まなかった。
今度の殴り合いは数時間前の命の取り合いには見えないし、彼女の目から見ても不調だった静雄がこうして発散できるならそれに越したことは無い。
彼の怒りも哀しみも受け止められるとしたら、それは煉獄のような静雄が拳を向けるのを躊躇う漢ではなく、遠慮なく拳を振るえる竜馬のようなある種の信頼感がある者なのかもしれない。
普段は水と油だが、拳を交わし合うからこそ育まれる信頼感。
たちまち始まる二人の喧嘩に、レインはもう口を挟まなかった。
今度の殴り合いは数時間前の命の取り合いには見えないし、彼女の目から見ても不調だった静雄がこうして発散できるならそれに越したことは無い。
彼の怒りも哀しみも受け止められるとしたら、それは煉獄のような静雄が拳を向けるのを躊躇う漢ではなく、遠慮なく拳を振るえる竜馬のようなある種の信頼感がある者なのかもしれない。
普段は水と油だが、拳を交わし合うからこそ育まれる信頼感。
やはり穏健派の自分にはつくづく縁のない世界だなとレインは溜息を吐いた。
☆
殴り合いもほどほどに収束し、バイクに跨り遠ざかっていく竜馬の背を見送りつつ、レインと静雄はこれからの方針を考える。
「煉獄さんは警察署が使えなくなったらスポーツジムの方へ避難しろと言伝を残したらしいです。
なので彼女たちの向かった先として考えられるのはスポーツジムか遊園地でしょう」
「二択なのか?」
「ええ。ただ言伝に従ってくれるだけならばいいのですが、生憎とスポーツジムのエリアは禁止エリアに挟まれています。
もしも魔法学園の方に危険人物がいて、スポーツジムを調べられれば、ニアミスを願うしかないかなりの危険地帯となります。
アイテムのアジトも一応は調べてみますが、エリアの隅でありながら逃げ道の多い遊園地の方が安全策としては選びやすいでしょう」
「ムーンブルク城ってのも怪しくねえか?」
「そこは梔子さんが呼吸困難に陥るほどの炎嫌いという点から除外しました。一度、煉獄さんと共に寄っていることですしまずそこに向かうことはありえないでしょう。
また、病院も、現状無傷の彼女たちが向かうかは怪しいところですね」
「そうか...ワリィがレインちゃんが決めてくれねえか」
なので彼女たちの向かった先として考えられるのはスポーツジムか遊園地でしょう」
「二択なのか?」
「ええ。ただ言伝に従ってくれるだけならばいいのですが、生憎とスポーツジムのエリアは禁止エリアに挟まれています。
もしも魔法学園の方に危険人物がいて、スポーツジムを調べられれば、ニアミスを願うしかないかなりの危険地帯となります。
アイテムのアジトも一応は調べてみますが、エリアの隅でありながら逃げ道の多い遊園地の方が安全策としては選びやすいでしょう」
「ムーンブルク城ってのも怪しくねえか?」
「そこは梔子さんが呼吸困難に陥るほどの炎嫌いという点から除外しました。一度、煉獄さんと共に寄っていることですしまずそこに向かうことはありえないでしょう。
また、病院も、現状無傷の彼女たちが向かうかは怪しいところですね」
「そうか...ワリィがレインちゃんが決めてくれねえか」
静雄は暴力を振るう時以外はなにも考えない馬鹿ではない。
しかし、見知らぬ人間がどこに向かうかという確率的な問題は得意としない。
ならば情報処理が得意なレインに任せた方がいい。
そしてそれはレイン自身も自覚しているため、なにも口を挟むことなく決断を引き受けた。
ちなみにちゃん付けに関してはフレンダの時の失態を挽回するまでは触れないようにしている。
失敗しかせず足を引っ張るだけならばそれはもうただの子供でしかないからだ。
しかし、見知らぬ人間がどこに向かうかという確率的な問題は得意としない。
ならば情報処理が得意なレインに任せた方がいい。
そしてそれはレイン自身も自覚しているため、なにも口を挟むことなく決断を引き受けた。
ちなみにちゃん付けに関してはフレンダの時の失態を挽回するまでは触れないようにしている。
失敗しかせず足を引っ張るだけならばそれはもうただの子供でしかないからだ。
(情報は少なすぎますが...現在の状況を考えて選ぶ確率が高いのは...!)
思考を巡らせレインは回答を得る。
その答えを静雄に告げると、彼の跨る自転車の荷台に乗り、目的地へと漕ぎ始めるのだった。
その答えを静雄に告げると、彼の跨る自転車の荷台に乗り、目的地へと漕ぎ始めるのだった。
【B-5/朝/一日目】
※レインは彩声たちの行く先をスポーツジムか遊園地と考えていますが、実際にどこに行ったかは後の書き手に任せます。
向かう先が病院とか研究所とかデパートとかでも問題ありません。
※レインは彩声たちの行く先をスポーツジムか遊園地と考えていますが、実際にどこに行ったかは後の書き手に任せます。
向かう先が病院とか研究所とかデパートとかでも問題ありません。
【流竜馬@新ゲッターロボ】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、出血(小~中)、身体に軽い火傷。
[服装]:
[装備]:悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、彩声の食料品、白バイ@現地調達品
[思考]
基本方針:主催をブッ殺す。(皆殺しでの優勝は目指していない)
0:早乙女研究所へ向かう。
1:粘着野郎(晴明)を今度こそぶっ殺す。
2:戦う気のない奴に手を出すつもりはない。
3:弁慶と隼人は、まあ放っておいても死にゃしねえだろう。
4:煉獄があいつに殺されたとは思えないが、これ以上好き勝手やるつもりならあの金髪チビ(フレンダ)は殺す。
5:面倒だが彩声と会ったら誤解を解く。
6:レインや静雄の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。
※少なくとも晴明を倒した後からの参戦。
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、出血(小~中)、身体に軽い火傷。
[服装]:
[装備]:悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、彩声の食料品、白バイ@現地調達品
[思考]
基本方針:主催をブッ殺す。(皆殺しでの優勝は目指していない)
0:早乙女研究所へ向かう。
1:粘着野郎(晴明)を今度こそぶっ殺す。
2:戦う気のない奴に手を出すつもりはない。
3:弁慶と隼人は、まあ放っておいても死にゃしねえだろう。
4:煉獄があいつに殺されたとは思えないが、これ以上好き勝手やるつもりならあの金髪チビ(フレンダ)は殺す。
5:面倒だが彩声と会ったら誤解を解く。
6:レインや静雄の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。
※少なくとも晴明を倒した後からの参戦。
【B-5/朝/一日目】
【平和島静雄@デュラララ!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、全身火傷(小)、出血(小~中)、全身に複数の切り傷(小)、精神的ダメージ
[服装]:いつものバーテン服(ボロボロ)
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品3つ、見回り用の自転車@現地調達品
[思考]
基本:主催者を殺す
0:煉獄の言っていた女の子たちを見つけて保護してやる。とりあえずスポーツジムか遊園地を目指す。
1:さっきの仮面野郎は絶対殺す
2:セルティと新羅を探す
3:ノミ蟲(臨也)は見つけ次第殺す
4:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら...?
5:竜馬の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。
[備考]
※静雄とミカヅチの戦闘により、公園が荒れ放題となっております。
仮面アクルカによる閃光は周辺地域から視認できたかもしれません。
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、全身火傷(小)、出血(小~中)、全身に複数の切り傷(小)、精神的ダメージ
[服装]:いつものバーテン服(ボロボロ)
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品3つ、見回り用の自転車@現地調達品
[思考]
基本:主催者を殺す
0:煉獄の言っていた女の子たちを見つけて保護してやる。とりあえずスポーツジムか遊園地を目指す。
1:さっきの仮面野郎は絶対殺す
2:セルティと新羅を探す
3:ノミ蟲(臨也)は見つけ次第殺す
4:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら...?
5:竜馬の知り合いに遭ったら一応伝えておいてやる。
[備考]
※静雄とミカヅチの戦闘により、公園が荒れ放題となっております。
仮面アクルカによる閃光は周辺地域から視認できたかもしれません。
【レイン@ダーウィンズゲーム】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大)
[服装]:普段の服
[装備]:ベレッタM92@現実
[道具]:
[思考]
基本:会場から脱出する
0:煉獄の言っていた女の子たちを見つけて合流する。とりあえずスポーツジムか遊園地を目指す。
1: 【サンセットレーベンズ】メンバーとの合流を目指す
2: 狙撃銃が欲しいところです
3: μについての情報を収集したい
4: 王を警戒
5:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら...?
6:竜馬の知り合いに遭ったら協力を仰いでみる。
[備考]
※参戦時期は宝探しゲーム終了後、カナメ達とクランを結成した頃からとなります。
※ヒイラギが名簿にいることから、主催者に死者の蘇生なども可能と認識しております
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大)
[服装]:普段の服
[装備]:ベレッタM92@現実
[道具]:
[思考]
基本:会場から脱出する
0:煉獄の言っていた女の子たちを見つけて合流する。とりあえずスポーツジムか遊園地を目指す。
1: 【サンセットレーベンズ】メンバーとの合流を目指す
2: 狙撃銃が欲しいところです
3: μについての情報を収集したい
4: 王を警戒
5:フレンダは非常に怪しい。もしも煉獄を殺したのが彼女なら...?
6:竜馬の知り合いに遭ったら協力を仰いでみる。
[備考]
※参戦時期は宝探しゲーム終了後、カナメ達とクランを結成した頃からとなります。
※ヒイラギが名簿にいることから、主催者に死者の蘇生なども可能と認識しております
前話 | 次話 | |
ハナガサイタヨ | 投下順 | 病院での会敵 |
前話 | キャラクター | 次話 |
闇を暴け(下) | 天本彩声 | カラスウリの咲く頃に |
闇を暴け(下) | 梔子 | カラスウリの咲く頃に |
闇を暴け(下) | レイン | カラスウリの咲く頃に |
闇を暴け(下) | 平和島静雄 | カラスウリの咲く頃に |
闇を暴け(下) | 流竜馬 | ささやかな揺らめき |