…深夜の森の奥深く…今日はなぜかいつもの鉄と鉄のぶつかり合う音は聞こえない。
「あ…あの野郎は…」「が、ガスマスクぅ!?」
向こうのほうの教会から出てきた数名のうちの一人。その野郎は、間違いなく俺をこんな体にしやがったガスマスクであった。
「…なるほどな…ようやく尻尾をつかんだぜ…ガスマスクの野郎よぉ…!こうしちゃいられねぇ!追うぞ!」
「…なるほどな…ようやく尻尾をつかんだぜ…ガスマスクの野郎よぉ…!こうしちゃいられねぇ!追うぞ!」
「…え?…じゃ、じゃあこの大量に打った藁人形はどうなっちゃうんですか?」
幽名の指さす大木には、すでに藁人形を打ち込む隙間が無いほどにびっちりと藁人形が打ちつけられていた…これでも倒れないのか…
「ま、まさかこれ全部無駄になっちゃうんじゃ…」「いや、無駄にはしねぇさ…ちゃんと、 倒せば いいんだからな」
そういって何やら怪しい呪文のようなものを唱えだす…
「恨みは恨みを呼び…恨みの思念は爆発せん…同じ思念を持つ魂よ…ここに集いて魂を燃やせ…!」ボウッ…!
彼の手から、この前のものとはまた違う…紫色の人魂のようなものが飛び出し…
木に吸い込まれていった…
木に吸い込まれていった…
「…あ、あの…今のは…?恨み魂とはまた違うものなんですか…?」
「あれは俺と同じものに恨みを持つ魂を集め、木を内側から爆破する恨み魂の一種だ。時間はかかるが確実に木を崩せる」
「……じゃあそれ最初から使えb「そりゃ駄目だ。俺の能力はあくまで『藁人形を打ち付けた木を倒す』ことが発動条件だからな。ある程度の藁人形を打たねぇと無意味だ」
「あれは俺と同じものに恨みを持つ魂を集め、木を内側から爆破する恨み魂の一種だ。時間はかかるが確実に木を崩せる」
「……じゃあそれ最初から使えb「そりゃ駄目だ。俺の能力はあくまで『藁人形を打ち付けた木を倒す』ことが発動条件だからな。ある程度の藁人形を打たねぇと無意味だ」
「というわけでかなり久々に町に戻ってきたわけだが」「唐突ですね…」「作者側の都合だ、仕方ねぇよ」
…しかし。
「見失ったな」「ですね……」
見つからないように遠くから遠くから…そうやって後をつけてたらボインのねーちゃんに気を取られてるすきに見失っちまった…
~~
「あーもー、疲れたー。とりあえず久々に家にでも戻るか…」
一体どこにガスマスク野郎はいるのか…皆目見当つかねぇ…
あー、恨み魂に「恨みを持つ者に引き寄せられる」とか能力あればなぁ…
一体どこにガスマスク野郎はいるのか…皆目見当つかねぇ…
あー、恨み魂に「恨みを持つ者に引き寄せられる」とか能力あればなぁ…
「ちょ、ちょっと!上見てくださいよ、上!」「ん、上?…ってうお!なんだありゃ!?」
彼らが見たものは、空に浮かぶ、ものすごく大きな…何か。
大きすぎて、何かを認識することさえもできない。
大きすぎて、何かを認識することさえもできない。
「鳥だ!飛行機だ!」「…おそらく正義の味方ではないと思うぞ…」
つーか作者元ネタ知らない癖にこういうの使うなや…
しかし……何だろう、この変な胸騒ぎは。
あの謎の飛行物が…ガスマスク野郎に何か関係している…
なぜか、俺にはそんな気がした。
「とりあえず、あの辺にいくぞ。適当に探すよりは何かの目印のあたりを探すほうがいい気がする」「わ、分かりました!」
とりあえずあの飛行物体の下。そこに手掛かりか何かがある…はず。
ガスマスク野郎がいたら…恨み魂連発で殺るしかねぇ。いなかったら…あの木の爆発を待つまでだ。
どちらにしても、ガスマスク野郎…お前の命はねぇぜ…!