○月×日 20:30 高校前…
「…ここは…」「高校…ですね…もう夜なのになんだか騒がしいですね」
校舎にはすでに何人かの人影が見える。どうやらここが戦いの場になっているようだ。
屋上に目をやると、何やら怪しい人影。…ガスマスク野郎か…?
屋上に目をやると、何やら怪しい人影。…ガスマスク野郎か…?
「…入って行っても俺じゃ肉弾戦出来んし…それにこんなところに侵入するくらいだ。セキュリティを乗っ取ったか何かしてるに違いねぇ」
「じゃ、じゃあ一体どうするんですか?」
「じゃ、じゃあ一体どうするんですか?」
幽名の問いに、俺は懐から藁人形をひとつ取り出す。
「まさか…コイツを使う時が来るとはな…」
そう言って、藁人形に五寸釘を突き刺す。
そう言って、藁人形に五寸釘を突き刺す。
「思念を継ぎ…我が眼に映る恨みの根源を…体となりて晴らすがよい…!」
カツーン……
藁人形に五寸釘を深く突き刺すと、藁人形が紫色に輝き…
手を離れ、動き出した。
「…これは?」
「コイツは、俺の恨みを受けて活動する藁人形でな。俺が目視できる範囲にいた怨念の対象を殺りにいくんだ。
肉弾戦なら、俺の何倍も強い。まぁ痛み感じねぇし、なぜか巨大化するし…」
「コイツは、俺の恨みを受けて活動する藁人形でな。俺が目視できる範囲にいた怨念の対象を殺りにいくんだ。
肉弾戦なら、俺の何倍も強い。まぁ痛み感じねぇし、なぜか巨大化するし…」
「つーわけで侵入はコイツに任せて、山に戻るぞ。まだまだ打ち込み足り…ん?」「ど、どうしたんです…ひぇ!?」
振り向いた彼らが見たものは…
大量の蝿の群れ…
「「ぎえぇぇぇぇぇぇ!!」」
白装束は、山に戻れずただひたすらに蝿から逃げ回るのであった。
白装束は、山に戻れずただひたすらに蝿から逃げ回るのであった。
てち…てち…
そんな白装束を知ってか知らずか、藁人形は小さい歩ながら、確実に校舎内へと侵入するのであった。