「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 決戦の夜の前に

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kemono

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だれでも歓迎! 編集
十二月初旬、雪に埋もれた山間の小さな小屋の前
そこに集まる男達と、それを率いるように立つ老人の姿があった
「いいか野郎共! 今年も奴らとの追いかけっこが始まるぞ!」
白い髭をたくわえた恰幅の良い老人が、その温和そうな外見からは想像もつかない大声で居並ぶ男達に激を飛ばす
「俺達ぁ何だ、行ってみろ!」
『子供の夢です!』
「その姿を見られていいものか!」
『御伽噺になれなくなります!』
「科学技術なんぞに捕捉されて追い回されてたまるものか!」
『くたばれアメ公!』
「よぉし良い気合だ!」
老人は豪放に笑い、己の衣装である真紅の服に袖を通す
「ソリの準備は万全か!」
『サーイエッサー!』
「トナカイ共の鍛錬は万全か!」
『サーイエッサー!』
「子供の夢とプレゼントは袋に目一杯詰め込んだか!」
『サーイエッサー!』
「よし野郎共、精々NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のガキ共を精々愉しませてやれ! トナカイ共は鼻を冷やせ、お前らのピカピカ光る鼻が熱源探知されるんだからな!」
ソリにどかりと腰を下ろす老人――サンタクロース
その周囲は同じようなソリの他に、直接トナカイに跨る者、サーフボードに乗り浮かび上がる者、怪しげな怪人を引き連れた者など様々だ
「いくぞ野郎共! 世界中の良い子にプレゼントをくれてやれ! お代は信じる心と喜びの笑顔だ!」
『サーイエッサー!』
「総員、出撃!」
『メリー―――――――――――――クリスマー――――――――――――――ス!!!!!」
鈴の音色を響かせ、光の粒を撒き散らし
サンタクロース達は世界中へと飛び立って行ったのだった






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