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連載 - わが町のハンバーグ-42

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「お久しぶりです、日本支部長」「やぁ、村井さん達。えっと…君たちが日本支部を離れてからもう一年か…月日がたつのって早いね」

学校町から少し離れた大豪邸。
夫婦はそこに住む男性へと新年のあいさつをしにやってきた。

「まぁ座ってよ。…しかしなんで向こうのほうに行っちゃったの?日本に息子さんもいるんでしょ?」
「いやぁー、やっぱり向こうの風が感じたくなっちゃってね」「それに、息子も自立したいと考える時期ですからね~」
「ふふ、相変わらず君たちは変わり者だね」

苦笑いしながら、彼は膝の上で丸まっているカーバンクルを撫でる。
「まぁ否定はできないなー、な?母さん?」「あら、あなたと一緒にしないでくれるかしら?硫酸かけるわよ?」
「イエソウイウワケデハ…ハイスイマセン」後ろに何やら鬼のようなオーラをまとう妻に小さくなりながら謝る夫。

「…本当に、相変わらず。そういう流れも全然変わらないね」


くー
男に同調するように鳴き声をあげるカーバンクル。
少しばかりうんざり、といったような表情に見える。

「…ま、一年ちょっとで変わるようならこんな人とこんなに長くいませんよ~ウフフ」「いやぁーこりゃ一本取られたね、アハハ」
…二人して笑う光景に、 くー と、ため息のようなカーバンクルの鳴き声が一つ。割って入る。


「…さて、痴話はそのくらいにしてさ。久々に来たんだから、遠慮せずに食べて行ってよ」


そういう彼らの前には、栗きんとんがこんもり、金色の山がごとく盛ってある。

「…い、いやぁー実はもう家でおせち食べちゃってねー」「今はあまり食べたくない気分なのー…ウフフ」
「大丈夫だよ。甘いものは別腹、って言うでしょ?特に君はいつもそう言ってたし」
「いや甘い物も十分食べちゃったから…ほらあなた、早く食べてあげなさいな」
「エェー、僕が元々甘いもの苦手だって知ってるだろう?」

……その後山盛りの栗きんとんを前に何ともな争いが続いたという…




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