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連載 - わが町のハンバーグ-13

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匿名ユーザー

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こんにちは、ハンバーグジジイの契約者です。

今日は夏、ってことで友と結構遠くの海まで泳ぎに来ました。泳ぎに、来たのですが……

「…何でこんなところにまでこんなでかいのがいんだよ…」


今、俺たちはとんでもなくでかい、像のような毛むくじゃらの生き物と戦っている。
まぁ、それだけならなんとかなったかもね。ただ、何かほかにも小さいのが…
「ヒュー!やっぱりグロちゃんはいい波を起こしてくれるねぃ!」
…河童。河童が海でサーフィンをしているのだ。

さっきクーさんに電話で確認したところ、でかいのはどうやら『グロブスター』という未確認生命体らしい。
そして河童は『江戸時代に河童が海で波に乗っていた』というサーフィン発祥の都市伝説らしい。
んでもっていろいろと状況を説明すると「今度僕も連れて行って」とか言われた。
クーさんの水着…いかん、考えただけで頭の中がウェルダンだ。…っと、そんなことを言ってる場合じゃないな…

「ヘーイ!そこの4人のメンズ!ユーたちも波に乗るかい~!」
「お断りじゃ!こちとら泳ぎに来とるのに、そんなに大波おこされたら泳げんじゃろ!」珍しく爺さんが怒ってます。
「オゥ、ソイツはソーリー、ゴメンちゃ~い。だったらユーたちを波に飲み込んじゃおう!それがグッドアイデアネ!」

「…こいつ、どういう思考回路してんだ…」「これが俗に言うDQNとかいう奴だな。俺こういう奴嫌いなのよね」
そう言って友は、どこからか取り出したクッションを河童に向かって投げつける。
「ヘイヘイ、ずいぶんファンシーなアタックだね!でもそんなんで沈むのはいたいけな幼女だけだよ!グロちゃん、ウェーーッブ!」

グオオォォォォォ!  

ドッパァァァァーン!!
グロブスターが起こした大波は、友の投げたクッションを飲み込み、こちらへと近づいてくる!
「やっぱ届かねーか…っと、しかしでけー波だな」「おま、そんなこと言ってる場合じゃねーよ!俺の肉じゃあれを防げるだけの物が作れん!」
「ホントでけー波だなー。あんなのかぶっちまったら、オラ溶けちまうぞ。元々絵だし」…そんな設定あったのな…
「まぁ慌てなさんなって。この虫は結構応用がきくんだから」
そういって友は足元にクッションを落とす。「みんなしゃがめー。虫さんに飲み込まれっぞ」


顔をあげると、あたりは暗闇に…いや、黒い、蠢く何かに覆われていた。
……蛆虫たちが、俺たちの周りを、ドームのごとく覆っているのだ。


とりあえず、あの波は回避できたようだ。しかしこの光景はだいぶ目に悪い。だから出来る限り覆われているものを意識しないようにした。
「ひゅー!なかなかにユニークなアビリティだねー!でも攻撃が届かないんじゃミーは倒せないよー!ウェイウェイ!」
…ムカツク。とりあえずむかついたから、爺さんに頼んで肉を奴の前に飛ばしてみた。


「ぶべらっ!」あ、普通に当たった。

ボードから落とされた河童は荒波が舞う海に沈む。
「ユー!いきなりアタックなんてひどいじゃないか!」海面に上がってきたDQN河童が叫ぶ。
「こちとらグロちゃんの波で攻撃と防御まかなって、巻き込まれないように波に乗ってるのに…」
「…聞いた?今の」「あぁ。じゃああのデカブツの気をそらせばいいってことだよな」


そこからは、簡単だった。グロブスターをハンバーグとかで引き付けてる間に、河童にクッションをぶつけた。
河童が大量の蛆虫に侵食され、覆い尽くされ…そして、消えた。…なんかリア充的な発言をしてた気がするが聞き流しておいた。

「しかし…このデカブツどうしよう…倒せそうにないんだけど」「よし、波が起こってねぇならオラがいけるぞ!かーーめーーはーーめーー…」
「…あ?ちょっと待ってくれ。あいつ、何か言ってるみたいだ」「お?そうか…」ための体制を解く現在悟○のヴェートさん。
「シャクトリ様が言ってるんだ。あいつが、何か伝えようとしてるって…」
どうやらそのシャクトリ様なるものが、俺とかの都市伝説の存在を伝えたようだ。てかついてきてたんだな…

「で、あの糞DQN河童にいろいろされて、従うしかなかったらしい。んであんな大波を起こしていたそうな」「はぁ…」
河童に命令されることもなくなったグロブスターは海へと帰っていった。元々ひっそりと暮らしていたらしい…
「しかし…」「ん?」

「どの世界でもDQNって嫌な存在だな」「…あぁ、全くだな」

「よぅし、一件落着したところで、泳ぐぞ!若者たちよ!」「「おー!」」

「…じゃあオラは昼寝でもすっか!」



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