「誰もいない……まさしく無の世界…」
我が名は石川五○門。の体を借りた都市伝説『ベートーヴェンの目』だ。
ひさびさに契約者から留守番を要求された故にこうして精神統一をしている…
ひさびさに契約者から留守番を要求された故にこうして精神統一をしている…
しばらくして…
PPP…PPP…
「む、電話か」ガチャ
「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろn――ってあんた、石k」スパァン!
PPP…PPP…
「む、電話か」ガチャ
「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろn――ってあんた、石k」スパァン!
私の後ろに転がる人形の残骸。これが喋っていたというのだろうか。
「私の後ろに――立つな」
おーい、それ違う。それ狙撃手の「さて、また精神統一に戻るか」って、おーい?
「私の後ろに――立つな」
おーい、それ違う。それ狙撃手の「さて、また精神統一に戻るか」って、おーい?
またしばらくして…
「…むっ?」
誰もいないはずの契約者の部屋から気配がした。しかも殺気を持った。
「気のせいかもしれぬが…一応見ておこう」
「…むっ?」
誰もいないはずの契約者の部屋から気配がした。しかも殺気を持った。
「気のせいかもしれぬが…一応見ておこう」
契約者の部屋へと入る。が、そこに人の姿はない。しかし確実に、何かがいる。
「………」
私は部屋の中央で座禅を組む。そして精神を集中させ―――
「………」
私は部屋の中央で座禅を組む。そして精神を集中させ―――
「――――!」パァン、スパァッ!
刀を振るった五○門が刀を納めると、2つの体が出てくる。
一つは、ベッドの下。ガタイのいい斧を持った男。
もうひとつは、タンスと壁の間。人など入れそうもない隙間から、女が一人。
一つは、ベッドの下。ガタイのいい斧を持った男。
もうひとつは、タンスと壁の間。人など入れそうもない隙間から、女が一人。
「お主たちの名は知らぬが……我が主の館に忍び入ったのが間違いだったな」
そうとだけ言って、契約者の部屋を後にした。
そうとだけ言って、契約者の部屋を後にした。
後日、契約者のベッドの下やらタンスの間の(自主規制)とか(神隠し)が切り刻まれてて大変な騒ぎになったのは内緒である。