やぁ!僕イケメン!
個人情報保護法にのっとって、名前は秘密さ!!
個人情報保護法にのっとって、名前は秘密さ!!
突然だが、俺は一ヶ月前のバレンタインの日、謎のメイドに脅迫されて、女から渡されたチョコを男に渡さなければならなくなった
そこで、俺は運命の出会いを果たした
そう、その男は、男なのだが女性に見えなくもない中性的な外見で、俺はなんとなく惹かれてしまったのだ
まぁ、告白したら速攻断られた上、そいつの傍にいた「ドキ☆男だらけの三角関係」状態っぽい金髪の男にしこたま殴られたんだけどな!!
そこで、俺は運命の出会いを果たした
そう、その男は、男なのだが女性に見えなくもない中性的な外見で、俺はなんとなく惹かれてしまったのだ
まぁ、告白したら速攻断られた上、そいつの傍にいた「ドキ☆男だらけの三角関係」状態っぽい金髪の男にしこたま殴られたんだけどな!!
とりあえず、今日はホワイトデー
別に、お返しを期待している訳ではない
が、あれから一ヶ月、俺はあれ以来、一度も運命の人と顔を合わせていない
丁度節目の一ヶ月
運命の再会に期待して、俺は街を彷徨っていた
別に、お返しを期待している訳ではない
が、あれから一ヶ月、俺はあれ以来、一度も運命の人と顔を合わせていない
丁度節目の一ヶ月
運命の再会に期待して、俺は街を彷徨っていた
そして
「………!!」
いた!!
運命の人が、今、あそこに!!
…何か、傍に以前傍にいたのと違う男がいる訳だが
ここは、神様が与えてくれたチャンスに従うべきだろう!!
運命の人が、今、あそこに!!
…何か、傍に以前傍にいたのと違う男がいる訳だが
ここは、神様が与えてくれたチャンスに従うべきだろう!!
「天地、これを、君の天使達に。バレンタインのお返しだ」
「ん、わかった。あいつらに渡しておくよ」
「ん、わかった。あいつらに渡しておくよ」
天地に、彼が契約しているモンスの天使達からもらったチョコのお返しを渡す直希
すると、天地もキャンディの詰め合わせが入った包みを直希に渡す
すると、天地もキャンディの詰め合わせが入った包みを直希に渡す
「これは、俺たちからお前にお返しな。美味かったぞ、チョコ」
「そうか。悦んでもらえたなら幸いだが……君は、バレンタイン当日には、天使達のチョコ攻めで死にかけていたとも聞いているが」
「……なぁに、過ぎた事さ」
「そうか。悦んでもらえたなら幸いだが……君は、バレンタイン当日には、天使達のチョコ攻めで死にかけていたとも聞いているが」
「……なぁに、過ぎた事さ」
遠い目をする天地
…バレンタインから一週間以上、甘い物は見たくもない日が続いたものだ
そろそろ、復活してきたが
…バレンタインから一週間以上、甘い物は見たくもない日が続いたものだ
そろそろ、復活してきたが
「直希は、これから用事か?」
「あぁ。友人達と約束が」
「あぁ。友人達と約束が」
あぁ、自分以外の友人達と会うんだな、と天地は思った
直希は、直希自身が言うには、友人が少ないらしい
が、友人らしい友人が直希しかいない天地から見れば、天地を含めて三人友人がいる直希は、充分に友人が多いように見えるのだが
直希は、直希自身が言うには、友人が少ないらしい
が、友人らしい友人が直希しかいない天地から見れば、天地を含めて三人友人がいる直希は、充分に友人が多いように見えるのだが
(…ま、俺は「組織」の人間だしな)
そうそう、友人を作れる立場でもない
だからこそ、唯一の友人である直希のことは、何かと気にかけていきたいのだ
だからこそ、唯一の友人である直希のことは、何かと気にかけていきたいのだ
それじゃあ、とこの日は直希と別れようとした…その時
「やぁ、運命の人」
「……?どこかで会った事があるだろうか?」
「……?どこかで会った事があるだろうか?」
直希に、不審者が声をかけてきた
なかなかの美男子ではあるようだが、何だ、いきなり、運命の人、とは
なかなかの美男子ではあるようだが、何だ、いきなり、運命の人、とは
「直希、知り合いか?」
「……?覚えはないのだが」
「……?覚えはないのだが」
小さく、首を傾げている直希
…直希の知らない相手?
天地は警戒するように、直希と男の間に入った
じろり、男を睨みつける
…直希の知らない相手?
天地は警戒するように、直希と男の間に入った
じろり、男を睨みつける
「直希に何か用か?」
「っふ……用も何も」
「っふ……用も何も」
ずい!!
男は、直希に向かって手紙を差し出した!!
…ピンクのハートシール付きの
男は、直希に向かって手紙を差し出した!!
…ピンクのハートシール付きの
「この俺の熱い燻る想い!!受け取ってくれ!」
「だが断る」
「だが断る」
即答
清々しいほどの、即答だった
淡々とした表情で、淡々とした声で
コンマ0.4秒の即答だった
清々しいほどの、即答だった
淡々とした表情で、淡々とした声で
コンマ0.4秒の即答だった
「同性にモテるのは、僕の友人で充分な訳で」
「…俺の事じゃないよな?」
「あぁ、天地の事ではない。女装が似合う方の方だ」
「…俺の事じゃないよな?」
「あぁ、天地の事ではない。女装が似合う方の方だ」
たまに話聞くけど、どんな奴なんだろう
天地も、少し好奇心を持ちそうになる
天地も、少し好奇心を持ちそうになる
「う、受け取ってくれるだけでも!!」
「断る」
「断る」
改めて即答する直希
…うん、まぁ
見知らぬ男から告白されたら、こうなるよな、うん
やっぱり、見た目男か女かはっきりしないけど、ちゃんと男だな
天地は、友人の様子にそんな事を考えた
…うん、まぁ
見知らぬ男から告白されたら、こうなるよな、うん
やっぱり、見た目男か女かはっきりしないけど、ちゃんと男だな
天地は、友人の様子にそんな事を考えた
「ど、どうしても駄目か?返事はくれなくてもいいからせめて」
「しつこいぞ、お前」
「しつこいぞ、お前」
じろ、と
ますます、天地は男を睨む
何だ、こいつは
新手のストーカーか何かなのか
ますます、天地は男を睨む
何だ、こいつは
新手のストーカーか何かなのか
天地が、そうやって男を睨みつけていると
男は、天地と直希を交互に見つめて…
男は、天地と直希を交互に見つめて…
「---っは!?もしや、こっちが本命!?」
「は?」
「は?」
……は??
「男だらけの三角関係と見せかけて、男だらけの四角関係だった…だと…!?ここに俺も加わるとまさかの五角関係!?」
「待て、こら」
「待て、こら」
血迷った事を口走る男に、ツッコミを入れようとする天地
待て、待てやこら
人を何に巻き込もうとしている
待て、待てやこら
人を何に巻き込もうとしている
「…だが!たとえ、男だらけの五角関係だろうとも!俺は諦めない!!」
「人聞きの悪い事を叫ぶなっ!?俺はノーマルだっ!!」
「ふむ、まぁ、天使ハーレム状態がノーマルかどうかについては、僕はよくわからないのだが」
「人聞きの悪い事を叫ぶなっ!?俺はノーマルだっ!!」
「ふむ、まぁ、天使ハーレム状態がノーマルかどうかについては、僕はよくわからないのだが」
うん、直希、ちょっと黙っててくれ
周りに自分達以外に人がいないからいいものを、人が居たら確実に誤解である
本当、人いなくて良かった
周りに自分達以外に人がいないからいいものを、人が居たら確実に誤解である
本当、人いなくて良かった
「天使ハーレム…?天使と言うのはよくわからないが、まさか全員おと」
「んな訳あるかぁっ!?」
「んな訳あるかぁっ!?」
人が、周りに居ないのをいい事に
天地は、モンスの天使達を呼び出した!!!
天地は、モンスの天使達を呼び出した!!!
「どうしましたかー?」
「お仕事ですかー?」
「デストロイですかー?」
「キルユーですかー??」
「…こいつを、殺さない程度に痛めつけておけ」
「「「「了解いたしましたー!!」」」」
「お仕事ですかー?」
「デストロイですかー?」
「キルユーですかー??」
「…こいつを、殺さない程度に痛めつけておけ」
「「「「了解いたしましたー!!」」」」
にっこり、極上の笑みを浮かべて
天使達は、一斉に男に攻撃し始める!!
天使達は、一斉に男に攻撃し始める!!
「え、あ、っちょ、ま、っつか、この女たちどこからッアー!?」
何だか、凄い事になっている状態
天地は、怒りに任せてモンスの天使達に指示を出している状態で
…まぁ、殺さない程度に、と言っていたからいいか、と
直希は、そう判断したのだった
天地は、怒りに任せてモンスの天使達に指示を出している状態で
…まぁ、殺さない程度に、と言っていたからいいか、と
直希は、そう判断したのだった
終われ