………気配が
都市伝説の気配が、街中に溢れている
それも、あまりよくない、気配が
都市伝説の気配が、街中に溢れている
それも、あまりよくない、気配が
「…やはり、この騒動中は、大人しくしていた方が良さそうだぞ」
「そんなに多いの?」
「そんなに多いの?」
契約者の言葉に、あぁ、と頷く赤い靴
学校町のあちらこちらで感じる気配
それは、噂に効く悪魔の囁きとやらに関連した気配なのだろう
…あまりにも、多すぎる
半端に手を出したら、怪我ではすまない
ここは、大人しくしているべきだ
学校町のあちらこちらで感じる気配
それは、噂に効く悪魔の囁きとやらに関連した気配なのだろう
…あまりにも、多すぎる
半端に手を出したら、怪我ではすまない
ここは、大人しくしているべきだ
「あー、もう、ストレス溜まるわね」
「うむ、ロリがストレスを溜めるのはいかんな…ルーモアにでも行って、一息いれたらどうだ?」
「うむ、ロリがストレスを溜めるのはいかんな…ルーモアにでも行って、一息いれたらどうだ?」
赤い靴の提案に、そうね、と頷く契約者
ルーモアのマスターが死に、そこが「組織」の管理下に入っていた頃は、あまり近づかないようにしていたのだが…マスターが復活した今では、また、そこに立ち寄るようになっていた二人
契約者は、先ほどまでの不機嫌はどこへやら、足取り軽く歩き出す
ルーモアのマスターが死に、そこが「組織」の管理下に入っていた頃は、あまり近づかないようにしていたのだが…マスターが復活した今では、また、そこに立ち寄るようになっていた二人
契約者は、先ほどまでの不機嫌はどこへやら、足取り軽く歩き出す
…実際の、ところ
ルーモアが「組織」の管理下に入っていた頃は、赤い靴が、そこに行くのを反対していたのだ
赤い靴は、「組織」が好きではない
恩人が酷い目に合わされた事がある為、むしろ嫌いな存在だ
だからこそ、あまり「組織」には関わりたくない
自分自身が関わりたくないのは当然の事だし、契約者にも関わって欲しくない
まぁ、あのお人好しの黒服程度なら、まだいいが…
ルーモアが「組織」の管理下に入っていた頃は、赤い靴が、そこに行くのを反対していたのだ
赤い靴は、「組織」が好きではない
恩人が酷い目に合わされた事がある為、むしろ嫌いな存在だ
だからこそ、あまり「組織」には関わりたくない
自分自身が関わりたくないのは当然の事だし、契約者にも関わって欲しくない
まぁ、あのお人好しの黒服程度なら、まだいいが…
(……この悪魔の囁きとやらの騒ぎ、どこまで「組織」が解決のために動いているやら)
むしろ、騒動を煽るような事はしていないだろうな、と疑う赤い靴
恩人をあんな目にあわせた連中なら、やりかねない
まぁ、穏健な奴らもいることはわかってはいるが…
恩人をあんな目にあわせた連中なら、やりかねない
まぁ、穏健な奴らもいることはわかってはいるが…
穏健派と強硬派・過激派に分かれているらしい「組織」
秋祭りでの「夢の国」の騒動までは強硬派・過激派の勢力が強かったらしいが、今は穏健派が立場を逆転させているという
いっそ、強硬派も過激派もそのまま壊滅しろ、とこっそりそう考える赤い靴
そうすれば
秋祭りでの「夢の国」の騒動までは強硬派・過激派の勢力が強かったらしいが、今は穏健派が立場を逆転させているという
いっそ、強硬派も過激派もそのまま壊滅しろ、とこっそりそう考える赤い靴
そうすれば
「……もう、お前も隠れ続けなくてすむだろ……ダレン」
ぼそりと、小さく呟いた、赤い靴
契約者が、首をかしげて振り返った
契約者が、首をかしげて振り返った
「何か言った?」
「…いや、何も。ルーモアに行くのだから、ショタと会えるのが楽しみなだけだ」
「…いや、何も。ルーモアに行くのだから、ショタと会えるのが楽しみなだけだ」
ごがすっ!!!
「輪君に何かやったら蹴り飛ばすわよ」
「うん、むしろ、何かする前にこうやって蹴り飛ばされた訳だが」
「うん、むしろ、何かする前にこうやって蹴り飛ばされた訳だが」
若干、塀に頭をめり込ませつつ
赤い靴は、契約者といつものコミュニケーションをとったのだった
赤い靴は、契約者といつものコミュニケーションをとったのだった
終われ