連載 - 夢幻泡影-28n - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

(裂邪>・・・・・・・・・・無い・・・・だと・・・・？

この流れるプールを１週してみた。俺のパンツはどこにもなかったorz

(ミナワ>ぷはぁっ・・・水の中にもありませんねぇ・・・
(裂邪>あのアホ共・・・どこに隠しやがった！？

聞き出したかったが、どうやら翼の兄ちゃんのお父様に持っていかれたらしい
惜しいな、インテリアに欲しかったんだが

(ミナワ>本気だったんですか！？
(裂邪>ビックリした！？　心を見るなよｗ
(シェイド>オ前ガ隙ダラケナノガ悪イノダロウ？心ニシテモ、パンツニシテモ
(裂邪>やーいやーい、パンツに説教されても迫力ナッシングー
(シェイド>戻ッテヤロウカ？元ノ姿ニ戻ッテヤロウカ？困ルノハ貴様ダト思ウガ？
(裂邪>ごめんなさいマジ勘弁してくださいorz

履いてるパンツに向けて土下座したの生まれて初めてだよチクショウ

(裂邪>しかしどうしようかなぁ・・・いっそこのまま更衣室行くのもありだけど
(シェイド>イヤ、正直モウスグ解ケソウナノダガ
(裂邪>何ィ！？
(ミナワ>も、もう少し頑張ってくださいシェイドさん！
(裂邪>あﾞー！向こうからやってきてくれたらなぁー！

叫んだ時だった。どこからともなく聞こえる歌声・・・のようなものだけど

(裂邪>・・・人じゃない、よな？
(ミナワ>・・・ネズミ？

聞こえた方向を見てみる。水面を、ネズミが泳いでいた。何かを引っ張って・・・

(裂邪>翼の兄ちゃんと一緒にいたノロイじゃないか
(ミナワ>こ、これって・・・

ミナワがノロイからひっぱってきたものを受け取る。　俺のパンツだった。

(裂邪>おぉ！！　見つけてきてくれたのか！？
(ノロイ>ちゅっちゅー！

立ち泳ぎしながらピースサインをしている・・・あぁ、都市伝説化してるってそういうことか
しかし

(裂＋ミ>かわいい・・・♪
(裂邪>おっと、ありがとうなノロイ！
(ノロイ>ちゅー！

何やら得意顔でノロイは己の家族の元へと帰っていったのだった

(シェイド>ンジャ戻ッテイイカ？
(裂邪>アホか。今から履くから、お前は履いた後に隙間から出てこい
(シェイド>ﾁｯ・・・了解シタ
(裂邪>舌打ち！？　ねぇ今舌打ちした！？

吠えながら俺はパンツを履く。　あぁ、懐かしい感じだ。
そしてシェイドは前の隙間からするりと抜け出て影に溶け込む。

(裂＋ミ>・・・ん？

するりと、前の隙間から・・・俺のパンツに、社会の窓は、ない

(裂邪>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前が破れてるorz
(ミナワ>えぇぇぇぇぇぇぇぇ！？
(シェイド>モウ無理ダゾ！？　モウナランカラナ！？
(裂邪>分かってるわ！　安心しろ、俺にいい考えがある。　ミナワ、ちょいと背中向けてくれ
(ミナワ>へ？・・・・・こうですか？

俺はもたれかかるようにミナワに抱きついた

(ミナワ>ふえ！？　ご、ご主人様！？///
(裂邪>これなら破けてるところ見えんだろ？　このまま移動しよう
(ミナワ>冗談ですよね！？　人だっていらっしゃいますのに！？///
(裂邪>そないゆぅても少ないやん、いけるいけるーレッツゴー

そのまま俺はミナワを押すようにゆっくりと前進しだした。
移動する間暇だったので右耳を弄びまくったのは秘密
というわけで俺はそのままプールから退散したのだった・・・
あぁ、翼の兄ちゃん達に挨拶しとけばよかったなぁ。まぁ、状況が状況なので仕方ない
ありがとう、翼の兄ちゃん、幸太、望ちゃんに詩織ちゃん、友美ちゃん、ノロイ・・・あげだしたらキリが無い
また会える日を心から願ってるよ

　　　...END